スポーティ?エコ?ルノー新型アルカナ試乗記!これは難しいクルマかも…
2022.6.26更新
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どうもUUです!
凄く気になってたパワートレーン、ハイブリッドシステムを持つ
ルノー・アルカナ
に試乗させて頂きました!
モノグレードで¥4,290,000というなかなか高額なモデルとなっております。
色々拘りのパワートレーンになっているという事でしたが、実際の乗り味はどうだったのか?
感じたままに書いて行きますのでお付き合い頂けると嬉しいです。
取材時にブログ読者の方に声を掛けて頂きました。ありがとうございました!
ブログ始めて5年目ですが、長く続けていると少しずつ変化がありますね。
お話してた時早めに記事出しますって言ってたのに1ヶ月もかかってすいませんでした(^_^;)
レアな「ブルーマリンフュメ」(セメントグレー)のキャプチャーを見せて頂き嬉しかったです。
https://www.renault.jp/ |
もし機会あればセメントカラー特集記事用に撮影させて下さい(笑)
アルカナの感想を一言でいうと「コンセプトから受けるイメージとは、走り、質感で乖離を受けた」です。
クルマは悪くは無いけど、プロモーションミスを感じる…
気になったてたルノーアルカナに試乗させて頂きました!
まずかっこえぇ!
走りもかなり良いんですが、もう少し乗れないと真価が判断出来んかも🤔
ちょっと勉強せねば✨
これは記事にします🎵撮影してたら読者さんに声かけられてドキッとしたけど嬉しかったです🤣
3008のハリケーンで特定されますねw pic.twitter.com/dHqELEOa9k— UU (@WCLBlogAuthor) May 22, 2022
良いポイントと気になるポイントを簡単に書くと
〇コンパクトなサイズながらクーペSUVスタイリングがカッコいい
〇モーターの加速や接地感のバランスは万人受けするラインを保ちつつ、楽しさも感じる
←アピールポイントとされている部分がほとんど試乗では体感できるものでは無い?
▲内装のデザイン・質感が寂しい
▲パワーバックドアの設定が無い
このような感じです。
では早速見ていきましょう!
アルカナはどういうハイブリッドなのか?
ルノーアルカナのハイブリッドはどのタイプ?
アルカナは欧州車初のフルハイブリッドモデルという事で、注目されています。
私も詳しい訳ではないですが、フルハイブリッドには大きく3つ種類があります。
●パラレル式
←エンジンがメインで走行し、エンジンの苦手な部分をモーターでカバーして燃費を稼ぐ方式。
代表:トヨタのハイブリッドTHSⅡ
●シリーズ・パラレル式
←エンジン・モーターを必要に応じて使い分けできるシステム。発進、低速時はモーター、巡航はエンジン、急加速は両方、と状況に応じて対応する。優秀なだけに重量増やコストが高い。
代表:ホンダのハイブリッドe-HEV
●シリーズ式
←エンジンは発電のみ、走行はモーターが担う。モーターのパワーも勿論ですが瞬間的な出力にはエンジンのパワーも必要。自転車のライトが速く漕ぐと明るく光るのと同じようなイメージ。
代表:日産のハイブリッドe-POWER
アルカナのハイブリッドは●シリーズ・パラレル式です。
日産や三菱とのアライアンスの事もあって●シリーズ式だと思ってたんです。
しかし、ルノーがこのハイブリッドを作ったのはコンパクトカー用ディーゼルエンジンの代替えと言う目的もあるという話もあり、それを聞くと高速巡航をエンジンで走るシリーズパラレル採用も納得でした。
個人的にシリーズ式はハイブリッドシステムとして凄く理想的だなと思っていますが、ハイブリッド自体長距離燃費の部分では弱い。
巡航時エンジンが主体になるシリーズ・パラレル式のトランスミッションをドグクラッチ(F1で使われる軽量且つ高効率ユニット)を採用してコンパクト化し、弱点克服。長距離もいけるハイブリッドとしてデビューさせてきました。
アルカナは大きめのボディーサイズ(全幅1,825㎜)なのでライバルはプジョー3008、マツダCX-5、その辺りのモデルが浮かんできます。
が、アルカナのプラットフォームは同社Bセグコンパクトの「ルーテシア」を大きくしたもの。
ルノーはこのコンパクトクラスのディーゼルに置き換わるユニットとして、このハイブリッドシステムを開発。
試乗記書くの大変…
アルカナ難しいんだ。
なんでドグクラッチ使ったんだ pic.twitter.com/SvPlj1f7mL— UU (@WCLBlogAuthor) June 20, 2022
教えて頂いたフォロワー様ありがとうございました。
頭が整理出来ました。やはりクルマ好きな方とのお話は楽しい♪
このドグクラッチを採用した意味はある程度理解しておきたかったのでスッキリしました。
ではレポートに移ります。
ルノー新型アルカナの外装
アルカナのボディーサイズは全長4,570、全幅1,820、全高1,580となっています。
ホイールベースは長めの2,720㎜。後席の居住性も確保されています。
175センチの私のドラポジで膝前1個分位です。シート下に足も入るのでくつろいだ姿勢も可能。
スタイリングが素晴らしかった。
個人的には外装デザインが一番魅力に感じる部分かなと、感じています。
今までドイツ御三家でしか拝見した事が無かったクーペSUVのフォルム。
これから他メーカーでも増えて来そうですね。
プジョー408
内燃も用意があるの嬉しいですね。
国内導入はあるでしょうか。https://t.co/ewUH0cHrEd— UU (@WCLBlogAuthor) June 22, 2022
このクーペSUVは他社モデルだとズングリしたようなイメージのクルマが多かったんです。
個人的にカッコいいと感じてたのはGLCのクーペですね。GLEになると分厚くてスタイリッシュとは何か違う感じ(好きな方ごめんなさい)
ボディーサイズから見ると比較対象として、私の乗ってるプジョー・3008がピックアップされています。が、アルカナのプラットフォームはB・Cセグメントをカバーする「CMF-B」が使われているので、ルノーで3008と比較するなら新型の「オーストラル」になりそうです。
実際一番弱点に感じた内装はBセグコンパクトSUVの域を出ていません。
なので比較するとなるとプジョーなら2008が妥当だと思いました。
ここに来てプジョーは2008に1.5ディーゼルを追加投入してきました。
価格は約390万円。サイズ、価格共に近い存在の2台の仏車。どちらに魅力を感じますか?
ヘッドライトの機能はオートハイビームまで。
細かいパーツデザインでフロントは密度を感じるデザインですよね。
ウィンカーは小さ目にLEDが点灯します。マイナーチェンジ後のCX-5と似た感じ。
ロアバンパーの塗装も細かく色味が変えてあります。メッシュ部分もピアノブラック塗装され質感も高い。
サイドにも質感・デザイン性に配慮されたオーナメントパーツが配置。
サイドロアのガーニッシュは塗装が2つに分けてある手の込み様。
反面リアは無塗装素地が目立つ少し間延びした印象に。
ここは少し残念でしたが、それでも良く出来た外装だと思います。マフラーはダミーでした。
タイヤはクムホのHS51、トータルバランスに優れたタイヤという事公式HPでの記載があります。路面との接地感がしっかりと感じられるタッチでした。
サイズは215/55R18。
アルミにスポーティなレッドアクセントで引き締まった印象を与えてきます。
シャークフィンアンテナが黒いの良いですよね。ブランペルレの真っ白とは違うホワイトとの相性が凄く良かったです。
ルノーというか仏車としては珍しくルーフの接合部がブラックパーツで埋められていました。
クーペSUVのルーフ形状は難しいのでしょうか。
アルカナ試乗レポート
内装の感想もコメント程度で挟んでいきます。
では乗り込んでいきます。
内装もスポーティなんですよ。赤ステッチにカーボン調のオーナメントパネル。
デザインはオーソドックスですが、質感は悪くありません。
シートは私の所有する3008と似たような着座フィールでした!
ランバーの張り出しが良く綺麗に腰を立たせてくれるタイプ。
素材もレザーとスェード調皮革のコンビシートなので滑りにくいですね。シートベルトも黒に赤いライン入り。
これ見たら走りも絶対それ系だと思ってしまうじゃないですか?
車両の感覚が掴みやすいですね。1,820㎜ありますが、コンパクトならではの良さなのか、視界の確保が巧いのか。
サイドミラーはAピラー付け根から生えているので死角は多いイメージ。
ブラインドスポットモニター付いてます。反応もプジョー・3008より早めです。
新しい308からはさらに反応距離を伸ばしているので安心感が高まっているようですね。
エンジンスタートすると、モーターのみの静かな立ち上がり。
シリーズ・パラレルタイプのハイブリッドなのですが、高速域にならないとエンジンはかからないシステムになっているようです。
車内を見渡すとモニターの7インチや、センターコンソールのデザイン、質感が車格というかアルカナの持つスペシャリティーな雰囲気とは食い違いがあるように感じました。
同乗された営業の方も、この辺りが寂しいですよね。と私と同じ感想を話されていました。
ルノー・アルカナの気になる所
●センターコンソール
クーペSUVっていうスペシャリティなセグメントなんだけど、デザインと質感がちょっくら寂しいんです。●センターモニター
7インチとセグメント・価格考えると8インチは欲しい所🥺 pic.twitter.com/lthbXCOGiU— UU (@WCLBlogAuthor) May 22, 2022
センターコンソールの幅が狭いので、もう少しパーソナル感が欲しい。
質感も樹脂が目立ち、もう少しデザインも特別感があるとなぁと感じます。
しかしベースがルーテシアなので空間的にも限界がありそうですね。
個人的な感覚も大いにあるとは思いますが、アルカナは見た目や、アピールされているポイントとの違和感が大きい印象でした。
ペダルのレイアウトがとてもよく出来ており、プジョーにもルノーを見習ってほしい位のレベルですw
下手すれば国産車を凌ぐ位個人的にはしっくりきました。素晴らしい。
ブレーキのオートホールド、シート・ステアリングヒーターも標準装備。
ルノーのオートホールド付きモデルは、ルーテシア、キャプチャー、メガーヌに続いてアルカナで3台目。前3モデルは純内燃だったこともあり、オートホールドの復帰時にアイドリングストップとの協調制御が熟成されておらずタイムラグとショックが大きめでした。
しかし、アルカナではハイブリッドになったので、そのポイントが解消されストレスのないブレーキホールドの恩恵があります。
アクセルを踏んでまずドグクラッチの恩恵か?と思われる感覚。
タイヤが転がってクルマが前に出るときのシャープな感じですね。
DCTみたいなギアがカッとはまってグイっと出るような感覚に近い。(カっとかグイとかw)
でもそこにメカメカしさはなく、かと言ってモーターだけのスッーっと加速する感じの出足ともまた違ったフィーリングです。
10.2インチのフルデジタルメーターを採用。精細な画面表示で表示項目も豊富です。 左がACC関連、右がメーター内表示や通話系スイッチが配置。 |
で、ドグクラッチ感?を感じたのはここだけw
あとは変速のショック等は全く感じないんですよね。
資料見てもあまり理解できませんでしたが、実際乗ってもその緻密な制御は体感できるものでは無いようです。
私が分からないだけかなw
ブランペルレのマットな質感、虹色に煌めく色味はホンダのプレミアムサンライトホワイトパールに近い感じ。 こういう色好きです。 |
初期加速がかなり良くスムースなのであとあっという間に法定速度に達します。
そこからの伸びは通常のモーターの域を出ないイメージですね。
エンジン単体での走行にはならなかったので、気になる高速域での真価も確認してみたいところです。
試乗中発電用でエンジンが回るシーンがありましたが、エンジン始動のショックはありません。
少し音質が気になる感じでしたが、少しアクセルを抜くと静かになるので、ブーンと言い始めたらアクセル一回抜けば良いのかもしれませんね。
ステアリングはパンチングレザーで握りも少し太目。赤白のチェーンステッチでスポーティな仕上がり。 |
後で考えてみると逆に「ドグクラッチとかエンジン側6速、モーター2速に変速機構とか」謳い過ぎ?という疑問も
私のような素人はもしかしてDCTみたいな走りのモーター走行?って期待しちゃう人もいると思うんです。
ドライブモードのSPORTで設定変更できるのはステアリングの躾のみ。試してみましたが、分かり易い変化は感じませんでした。ちょっと重たくなるか?程度 |
それで乗ってみたら普通に良いんだけど、プロモーションで期待してた部分が体感しにくいと「あれ?」ってなりますよね。
良いクルマなのに期待値からずれると印象が良くない結果に終わるパターンでは?とちょっと不安というか、勿体ない事になりそうな予感。
スポーツモードにするとエンジンが活発に回っていますが、加速に大きな変化はなさそう。唯一調整できるステアリングの操作調整も大きなフィーリングの変化はなし。ここも少し残念。
赤いラインで随所を彩る。内外装はとにかくスポーティ。 インパネ、ドア共通で用いられるカーボン調オーナメント。ダッシュボードソフトパッドを採用。 使えるサイズのグローブボックスはプジョーに見習って貰いたいポイント(笑) |
ステアリングセンターは若干曖昧で緩めセッティングですね。
これで個人的に楽しさは半減しますが、万人受けする操作しやすい設定です。
ステアリングを切っていくと少し間を空けてからノーズが方向を変える感じ。フロントサスは柔らかめの設定でしょうか。
個人的にドッシリクイックが好きなのでそう感じるだけですが、ここも至って問題の無いハンドリングと言う印象。癖が無い…
フレームレス自動防眩ミラー、ルーフライニングはブラック。 オートエアコンはシングルですね。価格考えるとデュアルエアコンであってほしい。 置くだけ充電や、USBスロットは使い易い位置に。置くだけ充電ってUSBと接続しながら作動ってするのかな? |
個性と言うか面白いな思ったのはサスペンションの動きでした。最低地上高が高いのと、足回りも少し柔らかめなのか交差点や少し凹凸を拾った時にユサユサした余韻が残りますね。
不快までは行かないけれど、酔う人は酔うかも。柔らかいエアサスのような腰の無い感じではないので、大丈夫かもですが。
高速でどうなるか気になる動き方でした。道の継ぎ目、凹凸等の連続等を超えた時に揺れの余韻がどのような体感になるのか。
街乗りはこれでも問題ないですが、高速域の直進安定性も少し気になるステアリングフィールでした。
アームレストはスライド可能。合皮に赤白ステッチが施され質感への配慮は感じます。 収納は少な目ですが、深さがありますね。 |
さらに試乗を進めていくと、路面との接地感はそれなりに感じます。
215と少し幅が狭い事でロードノイズも抑えられていますし、勿論車自体の静粛性も高いと感じました。
サイドの風切音等も抑えられているので、試乗中音で気になる部分はありませんでした。
タイヤがクムホであまり経験したことないタイヤでしたが、もう少し硬いとユサユサが無くなるのか?とか試乗中は考えてました。実際はどうか分かりません。
後席空間、乗り込む時の頭上は少し気になりますね。少し屈んで乗り込む形。 後席用ベンチレーションがあるのは嬉しいですね。加飾等は無し。 12V電源が付いてるのポイント高いです。これがあると後席用機器の可能性が広がりますよね。 |
ペダルレイアウトが良かったのですが、その取り付け剛性も素晴らしい物でした。
吊り下げ式としては珍しい位に安心感がありますね。
ブレーキも充分な制動力で扱いやすく安心感が高い。癖が無いw
センタートンネルは少し高めですね。もう少し低いと5人乗り易いですね。 後席アームレストが付いてるのが嬉しい。国産モデルでも付いてるクルマが多くなりましたが、欧州車の方が装着率高いイメージ。プジョー2008には付いて無いですね。 |
アルカナの後席頭上空間は狭い?
クーペSUVの後席頭上空間は低くて狭いイメージですが、実際は充分ヘッドクリアランスが確保されていました。
ルーフ形状と並行ではなく、角度をしっかり付けています。
これはVWのT-ROCでも同じような工夫が見られました。
175センチの私が座ってもこれ位の頭上クリアランスが確保されています。サイド方向も空間が確保されているので妙に内側に座りたくなる感覚にもなりません。
新型アルカナラゲッジルーム
アルカナのラゲッジルームは通常で480ℓが確保されています。
空間的に不利なクーペSUVとしてはかなり頑張っている数値。同社キャプチャーも空間効率に優れていましたね。
面積が広いので使い勝手良さそう。
後席が6:4分割で、トランクスルーも付いて無いので長尺物は積載し辛そう。
高さ方向がどうしても低いので大きな物も積めないでしょうか。
2重底になっています。高さは50㎜強。
ラゲッジボードを上げるとキュッと決まって落ちてこないように寸法調整されています。
さらに下は静音材と工具類。この下はバッテリーでしょうか。
アルカナにはパワーバックドアの設定がありません。これは残念なポイントですね。
ナンバー灯はLEDでラゲッジ用のライトとして機能してくれると嬉しいですが、どうかな?
以上です。
最後に
新型アルカナは「優等生なクルマだという印象」でした。欧州初のストロングハイブリッドとは思えないパワートレーンの纏まり良さがあります。
街乗りでは基本的にシリーズはハイブリッドとして活躍し、燃費も期待出来そうです。
しかしながら「これと言った印象が薄い」というのが試乗させて貰った印象です。
見た目、アピールポイント、内装の色使いに見るスポーティなテイストは殆ど感じられません。
もっとスポーツなハイブリッド、仏車ならではの良い意味での癖のようなものを期待すると裏切られたような感想を抱く方も多いのではないか?と考えます。
なので、アルカナを試乗する時は全く先入観無しで運転してください!(無理?w)
アルカナのブランペルレ(白)とノワールメタル(黒)
個人的に白の方がかっこよく、可愛らしさもあって好きでした♪
ブランペルレはマツダのセラミックメタリックのように白の中に青みや、マットな質感を持ちます✨
ブランペルレは唯一の有償色3.5万円。良いクルマなので一度体感して欲しい🥺 pic.twitter.com/Z2ew8NaeAF
— UU (@WCLBlogAuthor) May 22, 2022
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