ダイハツ コペンGR SPORT 動的質感・概要レポート
2019.10.21更新
2019マイナーチェンジモデル
発売されたばかりのコペンGRに試乗してきました!
トランスミッションはCVTと5MTが用意されていますが、試乗車はCVT。
車両本体価格は¥2,380,000(北海道地区¥2,391,000)。
立派な金額やで。
ダイハツとトヨタ両方から発売というなかなか素晴らしいコンセプト。
TOYOTA GAZOO Racingとダイハツが共同開発して生まれたそうです。
ホンダのS660とかこういう軽のスポーツカーって気軽に所有できるのもメリットですし、小さいことで車両との一体感も強くて運転も楽しいですよね。
因みにS660はαというグレードで約220万円、Modulo Xですと290万円ですからコペンのGRはお得感ありそうな?
こんにちは。
新潟は曇☔です。コペンGR試乗させてもらいました。
剛性感あって良かったです。
乗り味しっかりしてるけど、接地感高くした時に出やすい、ビリビリが無くて上質感もあります。唯一ブレーキが普通の軽自動車でしたね😅
オプションでブレーキのあったかな?それ付けたりすれば、 pic.twitter.com/Ux4PMGsQcD— UU (@WCLBlogAuthor) October 19, 2019
ツイートもしましたが、ブレーキが問題であとは素晴らしい出来栄えだと感じました。
ではコペンGRの概要を簡単に紹介します。
コペンGR SPORT 概要
ボディーサイズ
軽自動車なのでコンパクトにまとまったボディーサイズ。
これは非常に魅力ポイントの一つ、駆動方式は2WD/FFのみとなっています。
GR SPORT専用装備紹介
エクステリア
■GR SPORT専用エクステリアデザイン
■GR専用BBS鍛造16インチアルミホイール・マットグレイ塗装
インテリア
■GR SPORT専用スポーツシート(スエード調、GRエンブレム付)
■MOMO製革巻ステアリングホイール、GRエンブレム付
■専用デザインメーター
■センタークラスター(ピアノブラック加飾)
■ドアグリップ(ピアノブラック加飾)
ドアポケットのメッシュは硬かったです
パフォーマンス
■フロントブレース、リヤブレース
■バンパー裏の通気口(フロントバンパーエアアウトレット)の設定でダウンフォースを発生させ走行時の車体の安定性を確保
■電動パワーステアリングの専用チューニング
このような専用装備が付いてCero S(Sはビルシュタインダンパーが使われているグレード)というオシャレなエクステリアグレードと比較すると25万円程金額アップしています。
見積りも貰ってきたのですが、GR SPORTに最低限のオプション付けて貰って約280万円でした。
「高級車ですよね」と営業さんは苦笑いw
確かにw
ボディーカラーは8色展開。
コペンGR SPORT ボディーカラー
https://www.daihatsu.co.jp/lineup/copen/index.htm
パールホワイト ¥22,000
リキッドシルバーメタリック ¥33,000
ブライトシルバーメタリック ※試乗車
ブラックマイカメタリック
マタドールレッドパール ¥33,000
トニコオレンジメタリック
ジョーヌイエロー
クリアブルークリスタルメタリック ¥22,000
このようになっています。
何色がお好みですか??
ではコペンGRの動的質感レポートに移ります。
コペンGR SPORT ドライブフィール
ドライブポジション
運転席
コペンGR SPORTのシートは専用マテリアルのスエード調仕上げです。
RECAROシートはスポーティーな座り心地で専用マテリアルの材質もあって滑りにくそうな良いシートでした。
サイドサポートの張り出しもしっかりあって気分が上がります。
GRのエンブレムがアクセントになってカッコいい。
シートはリクライニングと前後調整を手動で行うタイプ。
着座するときにそこまで、尻もちつく様な感じにならなくて乗り込みしやすかったです。
ペダルレイアウト
センターコンソールの裏が丸見えなのは気になりますね ^_^;
ペダルレイアウトは特に問題ないです。
足元も特段狭くもなく普通の軽自動車の感じ。
「GR SPORTはアルミパッド仕様」とかだと嬉しいですが、ディーラーオプションでも設定はありませんでした。
ファーストインプレッション
エンジンスタートボタンはステアリングの左側。
ダイハツの軽自動車って基本的に右側配置が多いですが、コペンは左なんですね。
エンジンスタートするとアイドリング音が良いです。
軽自動車によくある雑味の強い音ではなくて、クリアにエンジン音が響いてきます。
GR専用MOMO製ステアリング
ステアリングの座りがドッシリしてます!
私が普段乗ってるホンダ・N-ONE RSもかなりしっかりとしたステアリングセンターの感じなんですが、それ以上ですね。
さすが、GAZOO Racing仕様。
好印象のファーストコンタクトに期待が膨らみます。
ディーラー駐車場内を低速で移動して案内された裏出口まで向かいます。
アクセルワークに対するレスポンスも良いですね。
アクセルを少し踏むとラグなくポンって車両が前に出ます。
CVTの軽自動車に良くある唸って前に出ない感じは低速では皆無。
ペダル剛性も高いので安心してアクセルペダルに足を預けられるのもgood!
そんな事を感じながら、ディーラーの出口が近づいたのでブレーキ踏むと「あれ?」っと驚く程に制動が効かない(汗)
ブレーキペダルのペコペコ感はエンジンスタートの時に少し分かりましたが、実際運転してからの操作で感じたそれは、さらに弱い気がしました。
制動に関してはまさに軽自動車。
かなり奥まで踏まないと制動が始まらないのは怖いですね。
私のN-ONE RSだともう少し早く強めの制動が効いてくるので、前期N-ONEからの大きな進化ポイントだと感じていました。
試乗車のコペンもGR SPORTの名前を冠しているのでブレーキに関してもしっかり手の入った仕上がりにして欲しかったです。
「ブレーキは気をつけないといけない」事を理解して一般道に出ていきます。
LEDリヤコンビランプ
一般道に出て加速していきますが、やはりアクセルに対する加速のツキは良いです。
絶対的に速いわけでは勿論ないですが、良い音で回るエンジンとの相性で気持ち良い加速感。
天気が悪くオープン走行が試せなかったのが残念でしたが、低めのアイポイントと相まって楽しいです。
GR 専用の足回りチューニング
かなりボディー剛性の高さは感じられました。
軽スポーツカーとしては感動するほどの乗り心地の仕上がり。
まず、路面の凹凸からの入力を足がコトコト動いていなしているのを感じるのはボディーがしっかりしていないと伝わってきません。
軽自動車はどうしてもボディー剛性が低いので接地感強い足回りにすると車体がビリビリするような振動を伴う事が多いのですが、全くそういう気配がありませんでした。
後は旋回する時の一体感と塊感が良い。
この辺りは素晴らしい物があります。
GR SPORT以外のラインナップには3タイプあるんですが、Sと付くグレードにはビルシュタインダンパーが設定されています。
https://www.daihatsu.co.jp/lineup/copen/index.htm
GR SPORTはそのセッティングよりも、よりしなやかな足回りだそうで乗り心地はGR SPORTの方が良さそうな予感。
因みにGR SPORTにはビルシュタインダンパーが採用とは記載がないので、GR専用のダンパーになっているんだと思います。
レヴォーグのGT-SのビルシュタインダンパーよりもSTI SPORT専用チューニングの足回りがしなやかで乗り心地が良いのと似てるw
ホント剛性が高くてフラット感もあって車体が路面入力の度に傾かないですね。
硬めでストローク量は少な目なダンパーだと思いますが、瞬時に伸び縮みして良く動いてます。
加速感は軽の域を脱しはしませんが、車重が900㎏未満と軽量なので全く重さなく加速してくれて街乗りでストレスに感じることはないと思いました。
少しバイパスも試せたのですが、バイパスの合流も全く問題なく出来ます。
バイパスに上がる時のちょっとした上り坂では少し力が不足してる気もしますが、エンジンが唸らないおかげで頑張ってる感が無いのが良いです。
題名や冒頭でも書いてますが、ブレーキは全く普通の軽自動車なのでここはもう少し制動力を持たせてほしいですね。
ブレーキ踏むとグッと踏んで奥の方でやっと効き始めるのは、このタイプのクルマとして致命的な部分に感じます。
S660や、N-ONE RSはもっと効きます。
こちらもブレーキ関連のディーラーオプションは設定ないですね。
コーナリングの旋回は鼻先軽くスッとノーズが入っていきます。
FF感が気にならない様になっているのは嬉しい。
ステアリングが軽自動車とは思えない程ドッシリしていて、操舵に対する遊びも少ないのでクルマがダイレクトに挙動してくれます。
小さいながらもしっかりとスポーツしてます!
こういう操舵感覚は好み。
しかし、MR(ミッドシップ・リヤドライブ)のS660の方が車両との一体感や、自分を中心に回る感じは強いと思います。
よりスポーツ走行を楽しみたい方はS660、お洒落に気持ち良くオープンドライブを気軽?に楽しみたい方はCOPENかなと言う風な印象です。
個人的にはCOPEN買うならお洒落なCero(セロ)、GR SPORTを選ぶ位スポーツ走行したいならS660をセレクトした方が満足できる気がします。
https://www.daihatsu.co.jp/lineup/copen/index.htm
あとはエクステリアの好みもありますけども。
内装質感もS660の方が良いような。
実用性はCOPENが圧倒的に良いですし、その辺りS660は割り切り過ぎだしで、どちらも長所短所ありますが短所の数ではコペンが少ないかな?と思います。
以上です
試乗車スペック