新型60プリウス降りました 。早急に乗り換えを決めた理由と最終レビュー
2024.10.7公開
【閲覧注意です】
まずこの記事をアップするにあたり、色々悩みました。(人気車種なので)
所有した感想(良いも悪いも)を正直に書いてるので、60プリウス納車待ち、大好きな方は読まない方が良いと思います。フラットに受け止められる方のみ、良かったら見てください。
納車されて1年半、走行距離は16,000キロを超え、先日SNSでも報告しましたが、売却と乗り換えが済んでいます。(1年半での売却は個人的に最速です)
最初に結論から書きますと「道具としては良かったです。私が愛車として感じるには至りませんでした」という感想です。
今回は最終レビューとして、乗り換えた理由、走りの変化、最終的に良かった、気になった個所をまとめていきます。
乗り換えまでの経緯や、売却額については他の記事で更新予定です。
先ほども言いましたが、これからオーナーになる方やプリウス大好きな方はこの先は見ない方が良いかもしれません。
60プリウスを降りることにした理由
「色々な動的質感を好きになれなかった」
「愛車として自分の価値観とリンクしない」
最初にも書きましたが、これらが一番大きい理由ですね。人によって感じ方が大きく変わる部分ですが、参考になれば幸いです。
では、項目を一つずつ書いていきます。
〇ドアの開閉感・音
これは購入して乗っている方は分かって貰えるのでは?という内容。ドアを閉めた時に「バイン」と響くような音がするんですよね。クーペデザインでドアが長い?為なのか。
特に他のドアも開いてる状態でフロントドアを閉めると凄く響く悲しくなる音がします。
クルマに触れる第一印象部分なのでしっかり煮詰めをして欲しかった。フロントより、リアの方がまだ良かったです。
GR等から出ているドアストライカーを付ければ解決するのかも?
〇シート
これも乗り換えのポイントとしては大きかった。子どもの大会の応援で1時間位の距離を運転することが続いていたのですが、毎回左の脇腹辺りに息苦しくなるような痛みが出ていました。これは妻も同じような事が起きていたのでシートの骨格が歪んでるのか、設計自体がそうなのか。
私以外のオーナーさんでも腰痛が出たり、合わないという方はチラホラ居たので、そういうシートなのかもしれません。
シートクッション等試したのですが、ドラポジがしっくりこなかったです。
〇ウィンカーレバー
ウィンカーレバーのデザインが貧弱です。ヤリス~クラウンまで全部共通なので差別化して欲しいですね。
合わせて操作性も特に拘りを感じるようなフィーリングではないです。ホンダですと、ミニバンやFITに対して、シビックやZR-Vではウィンカーのデザインや操作フィーリングも結構違います。
トヨタにもこういう拘り出して欲しいですが、クラウンもだし仕方ないか…
〇ステアリング
まず見た目のデザインがイケてなく、操作感が軽いですね。個人的に重めが好きな事もあり、運転してる感が薄いです。
経年で馴染んでくるともう少し軽くなり、初期操作に対するハンドリングもダルに変化してきた印象があります。
1年過ぎた辺り(1万2、3千キロ?)から乗り心地が良くなりました。これは良いんですが、ステアリング操作と車両の動きがどうも自分の感覚と合わず。要は私の求める動き方ではなかったです。
あと、ボタンが無駄に多いですね。メーター表示はシンプルなのにステアリングスイッチは多い。少しチグハグした印象を受けます。
〇オロジックタイヤ
乗り心地やコーナリングに関する部分で特に気になる動きの原因だと思ったのがオロジック理論の幅狭タイヤです。195という19インチとしてはかなり狭いタイヤ(通常なら215位~)
通常よりも約20㎜ほど幅が狭い事でちょっとしたことで車両が横方向に動く感じがするんですね。
これがどうしても頼りない印象が強かったです。
〇ブレーキ鳴き
これも「煮詰め」という部分で甘いなと感じる部分。購入当初は天気関係なく鳴ってましたが、馴染んでからは雨の時は絶対と、ブレーキをリリースする時たまにギューと鳴ってました。
外に歩行者いると恥ずかしいんですよね…(先進的な見た目の車が歩行者の前でギューって止まるのイヤ)
ディーラーで見て貰おうかとも思っていたのですが、結局見て貰ってはいません。(直る保証も無く色々工賃かかるので)
〇発電のエンジン音
トヨタのハイブリッドシステム(THS)では諦める部分かもしれませんね。慣れるかと思ってましたが、慣れませんでした(;^_^A
多分この音がする限りTHSの車はもう買わないかな。
ホンダのe:HEVが上質感では断然上ですね。
私がプリウスを降りたくなった理由は以上です。これらの項目が乗る度ずっとついてくるので早めに乗り換えた方が良いかなという結論に至りました。
動的質感とは違いますが、
〇暑い
低めの全高と傾斜したフロントガラスの広い面積の影響かやたら暑かったです。
ボディーカラーが黒という事もあるかもしれませんが、家族からも暑いという言葉が多く。リアのエアコン吹き出し口が欲しいという希望も出ました。あとはハイブリッドだからかエアコンの効き方も弱かった気がしますね。
勿論良い所もある
動的質感では気になる部分が多かったですが、良い所も勿論ありました。
以前アップした1年レビュー内容と被りますが、
新型プリウスの良かったところ
一番良いなと思った部分から見ていくと
安全装備(TSS3、PVMが良い)
プリウスの安全装備は最新のものでトヨタセーフティーセンスのVer3が搭載されています。
これがとても優秀で、ACCがボタン一つで起動出来るのが良いですね。
今までのモデルですと①ACCモードを起動、②SETボタン押しての2アクションが主流でしたが、
このボタン1つで精度の高いACCが起動するのも便利。(その右のただのクルーズコントロールボタンは要らない)
ステアリングの補正やブレーキのタイミングも良いのでプリウスに限らず新世代のTSS3搭載モデルは安全装備ではお薦めです。
12.3インチの画面ででパノラミックビューモニターが見れるのも良いです。
想像以上に頼ってしまうのが、シースルービュー機能。縁石チェックや駐車場から出る時に有難い。
広角の範囲も広いので我が家の様にブロック塀がサイドにあると効果抜群でした。
総合力
トヨタのクルマは従来から平均80点主義(走りは60~70位?)などと言われていました。
結果的にプリウスに関しては平均85点位にはなる総合力があると、商品力としてはやはり高いと言えるかなと。
走りを大切にしたい方には手放しでおススメは出来ず、必ず試乗を2回はして欲しいと言いたいクルマですが、走りは普通に良ければという方にはめちゃくちゃおススメです。
セダンながらリセールも比較的期待できます(実際結構良かったです)ので、買う時に変な不安も要らないのは良いですよね。
滑らかな加速
特にめちゃくちゃ速いとかではなく、アクセルワークに対して機敏に反応しない躾になっているので、ゆったりヌルーっと加速する感じ。そこにモーターのシームレスさとオロジックの幅狭いタイヤによる薄めの接地感と相まって、ほんと滑らかを超えて「滑るよう」に加速します。
FFだとシステム出力で196PSあるので初期加速こそゆったりですが、その後の加速は充分速いので満足度があります。
最近撮ったプリウス。汚くてすいません…後ろがとにかく汚れる。最近の空力デザインの影響か |
燃費
燃費に関してはそこまで強く求めてませんが、どんな走り方しても大体リッター20km位は走ってくれて満足です。
このスタイリッシュさ+燃費良いってだけで価値があると思うのは私だけではないでしょう。
街乗りでも高速でもあまり変わらないのは意外でした。HEVは高速苦手なイメージでしたが、燃費は街乗りと大きく変わりません。
2023年の平均燃費データです。
2月納車なので約10か月のデータとなります。平均が21.5km/Lなのでカタログ燃費の28.6km/Lから見ると約75%ですね。よくある7~8割というラインに沿っています。
最終的にはこのような印象が強いクルマでした。
GOOD:カッコいい、燃費良い、使い勝手良い
BAD:静的・動的質感の煮詰め甘い、運転楽しくない
超簡単にまとめるとこんな感じです。
次回は乗り換えの経緯と売却(あの問題のあった買取会社で買い取り、購入)までを記事にしたいと思います。
最後に
今回の60プリウス、走りについてオーナーの方、試乗された方はどんな印象でしょうか。
直前に乗っているクルマ、人によって印象の差が大きく出るのが60プリウスだと思います。
私はプジョー3008のディーゼルモデルから乗り換えで、サブカーとしてMAZDA2のディーゼル6MTがある状態でした。
乗る人がどのような比較対象、経験をもとに印象を抱くかによるので、どの車にも人による感じ方の違いは必ずあります。その中でもその差が大きいのが60プリウスな気がしています。
また、私がプリウスの動的質感のレビューに拘るのは、やたら60プリウスがスポーティというレビューや見た目のスポーツカーライク先行でのイメージがある事に違和感を持っているからです。
プリウスってほんと色んな方が乗るクルマなのである程度誰にでも向いてるクルマなはず、ですよね。
なので流行らないガッツリスポーツライクな乗り味にトヨタがしてくるはずがないのです。(速いだけ、クイックなだけではスポーティとは言えない)
という事から、私はプリウスの走りはスポーティではないと思っています。
スポーティという印象を強く持たなければ捉え方もまた変わってくるはずです。
妻はプリウスは運転しやすくとても気に入っていました。
部分的にはスポーティーと言えますけども、スポーツライクな乗り味を望んでいる層には基本的にはまらない乗り味だと私は思います。
あくまで個人的な気持ちとしては、メーカーも「愛車としてより価値のあるものに」という事も言っていたと思うので、それであれば私が今回書いたような内容(動的質感の煮詰め)に対してもう少し配慮が欲しかったなと感じています。