マツダ CX-60 PHEV プラグインハイブリッド 試乗レポート!
2022.1.13更新
どうもUUです!
CX-60のPHEVに試乗させて頂いたので、感想を報告します。
しかしながら、題名にもある通り少し厳しい評価の内容になっています。ほんと書くの迷いました(^_^;)
CX-60のPHEV、
車格、価格、期待値、等々考えると、現状は手放しでお奨めできないと思いました。
「もうすでに契約した、納入された、気分を害すかもしれない」と感じた方は、このままそっと閉じて下さい。
まず試乗車のスペックです。
CX-60 PHEVスペック
試乗車はブラックのPremiumSportsでした。
画像は以前取材したXD-HYBRIDですが、試乗車も全く同じ組み合わせでした。
雨でPHEVの試乗車はメーターのみ撮影。
試乗車は同じくスタッドレスタイヤ仕様の18インチです。
PHEVですとSパケもあるので、走りとしてはそのグレードに近いでしょうか。
以前試乗した時の予想ではPHEVのSパケが一番乗り心地が良さそうと考えました。
その予想は当たり半分、ハズレ半分と言ったところです。
程よく主張のあるデザインが大きさで存在感と合わさる感じが好きです。
やはりタンカラー内装は素晴らしい出来栄えですね。
サンルーフが標準装備、今回の試乗感想から言えば、これもレス仕様があった方が良い気がします。
モデル | マツダ・CX-60 |
グレード | PHEV PremiumSports |
車両価格 2023年1月時点 | 約626万円 |
全長㎜ | 4,740 |
全幅㎜ | 1,890 |
全高㎜ | 1,685 |
ホイールベース㎜ | 2,870 |
最低地上高㎜ | 180 |
車両重量kg | 2,090 |
最小回転半径m | 5.4 |
エンジン | 2.5ℓNA |
システム出力 | 327PS、500Nm |
エンジン最高出力PS | 188 |
エンジン最大トルクNm | 250 |
トランスミッション | 8AT(トルコンレス) |
駆動方式 | 4WD |
燃料タンク容量ℓ | 50 |
燃費WLTCkm/ℓ | 14.6 |
EV走行距離km | 75 |
フロントモーター最高出力PS | 175 |
フロントモーター最大トルクNm | 270 |
リアモーター最高出力PS | ― |
リアモーター最大トルクNm | ― |
電池種類 | リチウムイオン |
ラゲッジ容量ℓ | 570 |
EVでの走行距離は75kmですね。これは他メーカーと比べると少し少ない距離となっています。
CX-60のPHEVですが、多様な充電環境に対応。
https://www.mazda.co.jp/ |
・リモートチャージ
・3kW充電ケーブル(PHEVモデルに標準装備)
・走行中にバッテリー充電するチャージモード搭載
・蓄えた電気を電気製品に給電(AC電源)
・建物に給電するV2H機能を搭載(充放電設備)
これらの機能が標準で付いています。
バッテリー保証について
PHEVおよび、XD-HYBRID(マイルドハイブリッド)のリチウムイオンバッテリーの保証は、機能保証:従来の特別保証の期間/距離(5年/10万km)
最近のプラグインハイブリッドとして付いていて欲しい機能が一通りは付いてる?という印象です。
では試乗した感想です。
以前XD-HYBRIDで通常のレポートはしているので、今回は「なぜPHEVはお奨め出来ないか?」という私の考えをコンパクトにまとめました。
「世界観」という個人的な感覚もある中でのレポートなので、実際はご自身の試乗した印象が一番大事です。
CX-60 PHEV を試乗した正直な感想
PHEVの走りは個人的には完成度が足りないと感じる物です。
それはXD-HYBRIDでも同じような印象ではありましたけども、PHEVはさらに世界観が成り立っていない走りかなと思いました。
・低速(時速20km以下位)のトランスミッションによるものと思われるギクシャク、18インチタイヤだからなのか2.1tに迫る車重に負けてユッサユッサする(PHEVには18インチ仕様のSパケ有)
・以前から書いてる回生ブレーキか何かのヒョロヒョロ音(インパネ奥から聞こえてくる)
・フロア下からのモーター音(ヒューヒュー音)
・ノーマルモードでのトルク感はある程度あるけど、伸びを感じない加速フィール、エンジン頑張ってるのにモーターの加速とリンクしてこない感じ(スポーツモードは試してない)
こういう細かい制御、躾、が造りこめていないというか。
この車格、価格(700万近くする)でこれらが潰し込めていないのは、やはり良くないと思うんです。
年次改良でって言うのとは次元が違う気がします。「初めてのPHEVなので」とフォローするのも?
「モーター感の薄いPHEV」という狙いは凄く良いと思います。
現段階での理想系をホンダ・シビックe:HEV(PHEVでは無いですが)で体感しているので、ハマった時の世界観が凄い事は理解してるつもりです。
それなら疑似音でも、ノイズリダクション制御も使ってもっと世界を造りこまないとだったのでは?
他メーカーのPHEVは三菱・アウトランダーエクリプスクロス、レクサス・NX450h+、位しか乗った事はありませんが、モーター主体の流れる様な加速フィールでした。マツダさんが、個性出したいのはめちゃくちゃ分かるのですが、このイメージで乗る方もいらっしゃるはずで、違和感感じる方も居られるのでは。
「私が抱いてるPHEVってこんな感じ」のイメージと違うので、このような感想になっている可能性もありますが、上記4つに関しては確実に起こってる事象なので、ここら辺をどう感じるか。
CX-60に関しては、輸入車からの乗り換えも多いと聞くので、私の様な感想を持つ方もいらっしゃると思います。
なので、納期もそんなに長くないですし(試乗段階で3ヶ月待ち位)このクルマに関しては絶対試乗して決めて欲しいかなと思います。
勿論、良いところもあります。
・低速域を抜け出せば、乗り心地は相当良いです。(18インチであればですが、また20インチになるとリアの突き上げがギリギリ顔を出すかも?)
・バイパス合流時にアクセル踏み込んだ時のエンジン音(良い音してました)
・直進性は特に高い感じしました(ここは紙一重で、ステアリングが重すぎる、座りが良すぎるような気もします)
これらの良い所よりも、試乗の一番最初に低速でのギクシャクからスタートしたので余計かもしれません。
色々言われている通り、ハード的な問題は根深いと考えた方が良いのでしょうか…
以上が今回CX-60のPHEVを試乗しての率直な感想です。
こちらは私が乗った当日にツイートして削除した内容です。合わせて掲載しておきます。
これは評価が難しい…
18インチ仕様だったけど、乗り心地はかなり良く感じるんですが、コーナーや交差点で横揺れが大きいというか、タイヤが車重に負けてると言うか
かと言って20インチだと多分リアの突き上げが顏を出しそうだし
ノーマルだと加速はXD-HYBRIDの方が速いし、楽しいかな
基本何でもそうですが、これは好みですね
僕がPHEVに求める走りと違ったというだけかな
しかし、徐行レベルの時速20km以下位でギクシャクして、フワつきと合わせてグイングイン回るような感覚になるシーンが
多分これはXD-HYBRIDでもあるヤツが車重で顕著になってるパターン
これが低速で走る度に?
付いて回るとするとどう感じるか
しかし、車速が40~50になったあたりからのフラット感や滑る感じは好きでした。直進性も高い。
ステアリングの操作がXD-HYBRIDよりも重く直進性は高く感じる一方、操舵に対する若干の反応遅れと切り戻しし辛さがさらにアップしてるので、重すぎと感じる方もいそう
今回スポーツモードは試せてません
加速する時のエンジン音はキレイに吹け上がって、良い音でした
これはホントに難しい
完成度が足らないという一言で済ますのか
何と何が世界観を阻害してるのか明確になるまで何回も乗るのか
回生ブレーキか何かのヒューヒュー音は早いとこ対策した方が良い気が
最後に
少し厳しい内容になりましたが、やはり高価格帯になってくると世界観が必要だと思います。
今回、良くないと感じたポイントがPHEVである事、すでに高級車の価格帯に突っ込んでいる事、を考えるとどうしても気になります。
内装は素晴らしいと思いますので、それに追従した走りを造りこんで欲しいです。
PHEVではこのような感想になりましたが、XD-HYBRIDはもっと印象良かったので、純粋なXDグレードで18インチのSパケに走りは期待したいですね。
あとはその時にSパケの内装質感がどのように感じるか?でしょうか。
今回は以上です。
ではまた
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