新型N-WGN 内装・使い勝手をレポート
新型N-WGNを見てきました。
N-WGN、Customどちらのタイプも見てきましたので、インテリアや使い勝手を中心に他のモデルとも比較しつつレポートします。
新型N-WGNの後席や荷室もしっかり確認してきましたので参考になれば幸いです。
前回のレポートでエクステリアと安全装備関連をまとめていますので、良かったら読んでみて下さい。
新型N-WGN・N-WGN Customエクステリアレポート 2019.8月9日に発売されたホンダ新型N-WGN…
軽自動車としては充実した安全・先進装備が標準で設定され非常に戦略的な127万円~の車両価格。
以前見積もりの記事もアップしていますが、ノーマルのLグレードにメーカーオプションのLEDヘッドライト、ナビやバイザーマットを付けて約180万円程の支払い総額となります。
最近の軽自動車は高額になっていますが、この価格で充実した安全装備と電子パーキングブレーキ、ブレーキのオートホールド等の先進装備まで付いてくるのです。
かなりコスパに優れたプロダクトだと思います。
あとは購入層がどれだけ先進装備に注目しているか?でしょうか。
新型N-WGN、N-WGN・Custom 前席インテリア
まずは個人的に良いなと思う機能をご紹介していきます。
新型N-WGNはステアリングの前後位置調整が可能
ノーマルN-WGNの画像
新型のN-WGNで個人的にも大きなトピックだと思っているのがステアリングのチルト(上下調整)に加えて、テレスコピック(前後調整)が付いたことです!
上下方向のチルト機構は他の軽自動車でもついている物が多いですが、テレスコピックは滅多に搭載されていません。
この機能が付いたことで様々な体系の方への適切なドライブポジションの提供が可能になります。
最近ですと長距離移動も軽自動車という方も多い中で適切なドラポジがとりやすくなれば疲労低減にも繋がりますからすごく良いなと思っています。
テレスコは30ミリ調整が出来る
ホンダの公式発表によるとテレスコの調整は約30ミリの間でできるとの事。
実際に動かしてみたビフォーアフターの画像です。
30ミリ出すとこんな感じです。
私も自分のN-ONEのドラポジはもう少しステアリングが手前でも良いなと思うのでこれは羨ましい。
電子パーキングブレーキやブレーキのオートホールドだけでなくこういったクルマとして基本的な機能にも注力してくるのはとても好感が持てます。
ドアの開閉フィールが良い
カスタムのドアトリム
背の高い車(全高約1,700ミリ)なのでドアの面積も広いのですが、軽自動車としては少し重めの開閉フィールがありました。
閉めたときも先代は少し乾いたバインンンみたいなビビリ音がしていましたが、新型ではバスっと閉まってビビリ感が殆ど感じられません!
ステアリング同様細かい静的質感にも配慮が感じられるポイントだと思います。
先代N-WGNカスタムのドアパネル
ドアトリムは先代に比べると質感的にすこし下がる気がしますね。
先代はトリム上部からファブリックで処理されており、インナードアハンドル周辺のパネルとメッキパーツで質感良く見えます。
リヤドアの開閉フィールも良かった!
細かいですが、リヤドアの開閉感もしっかりしていました!
軽自動車は特に顕著ですが、フロントドアの開閉とリヤドアの開閉フィールが結構違うクルマが多いです。
N-ONE・RSのリヤドア。質感は良いですが、開閉フィールはチープ。
それこそ私のN-ONEもなかなかのバイーン加減。
フロントが良いだけに勿体無いポイントですが、新型N-WGNはここもクリアしてきました。
では順に内装を確認していきます。
フロントドア
こちらはノーマルN-WGNのフロントドアですが、ドアトリムの質感は「悪くはない」という印象です。
樹脂の面積が広いのとマテリアル点数が少ないのは少し寂しさはありますが、充実した装備を考えると仕方がない部分かと思います。
ノーマルのN-WGNですと全グレード、インナードアハンドル周りのパネルはブラウンです。
カスタムのLグレードからはインナードアハンドルがクロムメッキ、パネルがチタン調偏光塗装になります。
ノーマルのドアアームレストはLグレードからベージュカラーの柔らかい素材ですが、ファブリックではないです。
Gグレードはブラウンの柔らかい素材になるので、ドアトリム全体がブラウンのモノトーンのようになっちゃいますね。
ここがベージュかブラウンかは大きく印象が違いそう。
カスタムもGグレードのドアアームレストはファブリックではありません。
少しコストダウンを感じる部分かも。
内装質感の微妙な差別化で価格を抑えているんですかね。
前席全景
カスタムLグレードのインパネです。
全体的なデザインはN-BOXと同じ感じですね。
N-BOXカスタムのインパネ
N-BOXと大きく違うのはメーター周辺と助手席前のトレーのデザイン。
N-BOXではステアリング正面に小物入れがありますが、N-WGNではそこがメーターになっています。
エアコンの吹き出し口の位置やそのパネルは共通かな?
先代N-WGNカスタムのインパネ
こちらが先代のインパネ、ピアノブラックパネルが多く使われて本革巻きステアリングの質感の良さもあるので全体的に質感良く見えます。
先代のNシリーズも商品力が高かったと改めて感じますね。
こちらがノーマルN-WGNのインパネ。
ブラウン基調の中にベージュとホワイトカラーのアクセントでコントラストが効いていますし、色の組み合わせでお洒落な感じもあって良いと思います。
新型の内装はノーマルの方が個人的には好みかなと思いました。
ドアアームレスト同様、助手席側のベージュのインパネトレーはLグレードからです。
新型N-WGN、内装はやっぱりノーマルが好きでした。
ブラウン基調のインテリアカラーとインパネやトレーの色とのコントラストが良い感じ😄
最後はカスタムのブラック内装です。 pic.twitter.com/D1tdJmd5aT
— UU (@WCLBlogAuthor) August 9, 2019
このトレー実際見た目良いんですが、N-BOXと同じ深底でストッパーがしっかりしている方が、物が落下し辛くて良いかも。
ちょっとした衝撃とかで飛び出しちゃわないか心配です。
ステアリング周辺
ノーマルタイプは本革巻きステアリングの設定自体が無いのは残念なポイント。
でもブラウンのウレタンステアリングはカワイイ感じがあって、それだけ見る分に質感的な事はさほど気にならないですね。
6時の位置のスポークがホワイトなんですが、インパネ同様コントラストが効いていてトータルバランスが良い。
こちらは先代N-WGNのステアリング。
やはり本革巻きの質感は間違いないですね!
握った時の感触も全然違うので悩ましい選択になる方も多そう。
新型N-WGNカスタムのステアリング。
Lグレードでもウレタンです。
本革巻きのステアリングはカスタムのL・ターボのみとなります。
パドルシフトはターボ車に標準装備。
ステアリングスイッチパネルの色もノーマルとカスタムで使い分けてあるのも好印象です。
ステアリングの下にトレー、その左にETCユニットが設置されています。
先回もお伝えしましたが、電子パーキングブレーキとオートホールドの搭載は大きなトピックです。
これは便利!
まだ体感していない方は是非試乗で体感してみて欲しいです。
N-WGNが標準装備したことでこういう先進装備の裾野もさらに広がりが加速しますね。
メーター
メーターはシンプルなアナログメーターと右にマルチインフォメーションディスプレイが備わります。
先代に対してメーターユニットの幅が少し狭く感じたので、N-BOXと同じメーターの方が見やすい気がします。
一緒じゃダメだったのでしょうか。
エンジンが掛けられていないので一概には言えないですが、昼間の視認性はノーマルのメーターの方が見易い?
マルチインフォメーションディスプレイの表示内容も試乗出来たら確認したいですね。
フロントシート
フロントシートもベージュとブラウンでまとまりあって良いなと思いました。
着座感はNシリーズ全般良いんですよね。
ウレタン形状もちゃんとクルマによって変えてくるので拘りも感じられます。
N-BOXのシートより座面が少し沈んで座れるので安定した印象があります。
カスタムになるとファブリックも掛け合わせになるので上質感が出てきますね。
メインに使われているファブリックの質感が良かったです。
良い感じのソファに使用されているようなファブリックなので落ち着ける印象でした。
カスタムのL・ターボになると背もたれ、座面のサイド部は合成皮革になりコンビシートになります。
先代N-WGNのコンビシートです。
シートのリクライニングやハイト調整のレバーが新型はスッキリしたデザインになりましたね。
新型は背もたれの肉厚感がアップしたような。
エアコンパネル
エアコンパネルはN-BOX同等のものが使用されています。
中央のエアコンスイッチのシルバー加飾はカスタムLグレードからの装備。
その下のUSBソケットは高速充電、データの入力に対応しています。
N-BOXでは蓋付いてましたが、こちらはむき出しなので今後は統一されるでしょうか。
iーPODの音源もこちらから入力することが可能。
運転席のシートヒーター(2段階調整)が付いているので、そのスイッチもパネル右側に設定されていました。
シートヒーターは4WDになると助手席にもつきます。
N-BOXスラッシュに採用されていたステアリングヒーターが付くと更に良いですけど。
コストが合わなくなるでしょうか?もし付いたらとんでもない軽自動車になりますね )^o^(
ナビパネル
ナビは8インチのインターナビが取り付けされていました。
パネルの質感や収まりも申し分ないというか、高級感すら感じます。
軽自動車はドライバーと画面の距離が近いので、ここまで大きくなくても良いかなとも思います ^_^;
ナビはディーラーオプションで7インチの物も選択可能。
シフトレバー
シフトレバーは全グレードでウレタン仕様。
カスタムのLグレードはクロムメッキ加飾も付いてきます。
カメラのピント合わせが前より難しくなったので、フォーカスがあっちこっちしてて申し訳ない限り。
内装も1眼レフで撮ってるんですが、さっさと撮るにはコンデジの方が断然楽ですね。
早いとこカメラに慣れますw
助手席側から見るとこんな感じ。
この内装の雰囲気が凄く好きです。
撮影し忘れたんですが、シフトレバーの下にアクセサリーソケットとポケットがあります。
引き出すタイプのドリンクホルダーは500mlパックの飲み物対応。
N-BOXから採用されていますが、これも便利そうで羨ましい。
カスタムの助手席インパネガーニッシュのチタン調偏光塗装もLグレードからの装備です。
展示車のカスタムに付いてたフロアマットはディーラーオプションのサンプルかもしれないですね。
グローブボックスの収納は充分ありますね。
車検証プラスαで他にも入りそうです。
ルーフライニング
カスタムのルーフライニングは黒で良いクルマ感出てます。
色調が統一される視覚効果は大きい。
ノーマルはベージュ。
新型N-WGNはカラ―デザインのまとまりに拘りを感じますね!
ルーフラインングだけ微妙にグレーとかじゃないのでチグハグ感がないというか。
前席は以上です。
後席の居住空間を見て行きます。
新型N-WGN、N-WGN・Custom 後席インテリア・ユーティリティー
新型N-WGNの後席は先代のレイアウトが継承されながら、荷室空間で新しい機能が追加され進化しています。
後席ドア
カスタムLグレードでは後席のドアアームレストもファブリック仕様で前席同等の質感になっていました。
ドアポケットの設定は無くてドリンクホルダー兼ポケットという感じ。
この方が使い勝手は良いかもしれないですね。
ノーマルのドアアームレストもファブリックになったらかなり良い感じになりそうなのが惜しい。
冒頭も書きましたが、後席ドアの開閉フィールも良いのは素晴らしいです。
後席居住空間
後席を一番後ろにスライドした状態です。
かなり広い足元空間が確保されています。
シートの背もたれは5:5分割ですが、座面は1体型です。
その分肉厚で座り心地に配慮されている印象もあります。
運転席は身長175センチの私の身長に合わせてあります。
膝前空間はかなりの余裕。
後席はスライド出来るので少し前に出したところで足元のスペースには影響でないと思います。
こちらは1番前までスライドした状態。
それでもちゃんと着座できるので荷室を有効利用してもちゃんと4人座れます。
私が座ってシートの座面の感じはこれ位。
私の場合膝が少し立ってしまうのでめちゃくちゃ座り心地良いとはなりませんが、背の低いお子さんや女性の方であれば快適に座れそう。
シートの下にはアンダートレーが設定されています。
傘や夏場に使う日除け等を置くのにも良さそう。
先代N-WGN
後席のシート周りのレイアウトは先代を継承していますね。
N-WGNの後席は使い勝手と乗員の乗り心地にも配慮されている印象です。
シートのスライドは中央にあるこのレバーを引いて行います。
ちゃんと座らないと操作しにくいようになっていて安全面の配慮もしてあります。
シートバックポケットですが、ノーマルのGグレードのみ助手席のロアポケットが付きませんのでご注意ください。
新型N-WGN、実物見ると外装はカスタムの方が密度感あって良い感じもします。
内装質感はやっぱり良いですね。
ナビの収まりもキレイ。リアシートのリクライニング段数が多いです。使うかどうかは別としてw pic.twitter.com/5LQL5tYpJx
— UU (@WCLBlogAuthor) August 9, 2019
ツイートもしましたが、後席のリクライニング出来る段数が多かったです。
これが一番前まで倒した状態。
これ以上やるとバッタンコと倒れちゃいます。
見辛いですが、リヤシートのスライドもこの状態で一番前に出しているので足元空間の参考になれば。
では荷室の使い勝手も見ていきます。
荷室のアレンジ
新型N-WGNでは荷室の2段ラックモードが可能になっています。
勿論このボードは取り外して使うこともできます。
荷室の高さがあっても使い切れることって少ないので、面積が増えるのは嬉しいですね!
後席のシートを一番後ろにスライドした状態でこれくらい。
この状態ですと大きめのマイ買い物かごを入れてもバックドアは閉められなさそうです。
中央にあるこのヒモを引っ張ればシートのスライドが可能。
一番前にするとこれ位の広さが確保できるので、撮影出来てないですが先程の買い物かごも間違いなく入ると思います。
一番前にしても大人が座れる膝前空間も確保されているので問題なし。
シートの後ろに付いてるこのレバーで背もたれをリクライニング・可倒できます。
背もたれを倒すと広大なラゲッジルームになります!
1人なら助手席を前にスライドすれば車中泊も可能かもしれませんね。
横から見てもしっかりフラットです。
しかも2段なので下に物も入れられます。
これはスゴイ!
使い方として気になるのは、スライドレールに硬い物が干渉したりして変形させないか?
アレンジの豊富さはホンダさんの上手いとこだなぁ。
あと、細かいですけどシートアレンジして出来る隙間とかが最低限にされていて、ボディーの塗装面や無機質な部分が見えづらくなっているのはすごく良いポイントだと思います。
以上です。
まとめ
新型N-WGNのインテリア・ラゲッジルームやユーティリティーをご紹介しました。
エクステリアは若干シンプルが際立ちますが、内装のクォリティーや機能、使い勝手は文句なしの仕上がりではないでしょうか。
ラゲッジルームの使い勝手も優れているのでほんとこれ一台あればOK!みたいになっちゃいますねw
軽自動車が魅力的になるのも嬉しいですが、反面複雑な感じ。
まだ試乗できてないですが、ターボになるとパワーも静粛性も上がるので普通車じゃなくても・・・って私でも思うかも。
普通車はさらに付加価値を付けないと売れなくなっちゃいますかね。
以上でN-WGNのインテリアのレポートを終わります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
N-WGNの公式HPです。
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