BMW新型1シリーズ試乗レビュー 内装編
BMWのエントリーモデル1シリーズがフルモデルチェンジを実施。
従来のFRレイアウトからFFのレイアウトに変更されガソリンターボは1.5ℓ3気筒のエンジンとなっています。
今回は約15分ほどの試乗でしたが、感じた走り、展示車と試乗車を撮影させて頂きましたのでその画像を使ってレポートしていきます。
賛否両論のキドニーグリル巨大化・・・
私もそのうち見慣れると思いますが、今はまだちょっと抵抗ありますね。
リヤはカッコいいなと思いました。
エクステリアはドライブフィールのレポートで紹介します。
撮影車は118i MSport車両本体価格¥4,130,000。
内装はM Sport専用のブラック基調の内装に青のアクセントでしたが、青やネイビーは使い方が難しいと思っていて使い方や色味でチープに見えてしまいます。
今回の新型1シリーズはまさにそれが起きてしまっている印象でした。
その内装を紹介します。
1シリーズのグレード構成と価格です。
118i Standard | 1.5ℓ3気筒ターボ × 7速DCT | ¥3,340,000 |
118i Play | 1.5ℓ3気筒ターボ × 7速DCT | ¥3,750,000 |
118i M Sport | 1.5ℓ3気筒ターボ × 7速DCT | ¥4,130,000 |
M 135i X Drive | 2.0ℓ4気筒ターボ × 8速スポーツAT | ¥6,300,000 |
BMW新型1シリーズの前席内装
前席見え掛かり
MSportなのでパッと見の内装はスポーティです。
BMWのエントリーモデルなのでしょうがないと言えばそれまでですが、ビビっと感性に訴えてくる物は無かったです。
「BMWインディビジュアル・アンソラジット・ルーフ・ライニング」(長いw)と呼ばれるM Sport系に設定されるブラックルーフライニング。
普通のブラックライニングという感じでした。
運転席
シートの形状はサイドサポートの張り出しもあって体にフィットする造りになっています。
M Sport専用のクロス・トリゴンセンサテック・コンビネーションシート。
M Sportだけだと思いますが、面白いのがランバーサポートが可動するのではなく、サイドサポートがわき腹辺りを締め付けてくるか緩まるかという調整になっていました。
サイドサポートを占めるとかなりタイトな着座感が得られます。
2メモリー付の10wayパワーシートで低い着座感も可能です。
背もたれの包まれ感は良かったんですが、座面は少し薄いというか硬く感じましたね。
かなりスポーティなシートになっている印象です。
アクセルペダルはしっかりとオルガン式。
このオルガン式でペダルサイズが大きいのは足を預けた時の安心感が違います。
走りに拘るメーカーらしい着座位置。
ペダル横のレバーはボンネット開閉用、2回連続で引くことで開ける事が出来ます。
前席ドア
ドアトリムもブラック×ブルーで構成。
トリム上部はソフトパッドでドアノブの形状は3シリーズと同じ物でした。
ドアの開閉フィールや開閉時に感じる剛性感はさすがのBMWで素晴らしいフィーリングです。
しかし、以前のようなノッチがしっかりかかる感覚は無くなっていました。
最近このフィーリングが残ってるクルマ少なくなってきたかも。
スピーカーカバーのメッシュ部分が大きかったですね、ちょっとした加飾としての役割も担っているでしょうか。
ドアのアームレストはブルーのステッチ付き合皮で、クッションは薄め。
ちょっと気になったのがある程度ドアを開いてもリンクの力だと思うんですが、勝手に閉まってしまう点です。
少し開けてそのままに出来ないので狭い駐車場での操作がやりづらいかも。
黄色四角部のオーナメントパネルがイルミネーションとして機能します。
ブルーのジャージトリムがチープに感じちゃいました。
マツダ・CX-30のネイビー内装さえ見ていなければw
https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/1-series/5-door/2019/bmw-1-series-entry.html
BMW公式HPの画像でグレードは違いますが、イルミネーションの感じは同じです。
これも好みでしょうか。
新しいイルミネーションの形かもしれませんね。
このパーツは「光ってこそ」という感じの質感だと思いました。
ウィンドウスイッチは無塗装で少し寂しさあります。
ドアアームレスト部はグリップ形状になっています。
スカッフプレートは全グレード標準で装備。
M Sportは専用デザインです。
前席全景
BMW最新の先進装備が備わったインテリアとなっています。
インターフェース関連がドライバー側に傾斜した最近流行の構成ですね。
全体を見た時も質感的に驚きはなかったです。
ここはメルセデスのインターフェースと質感のインパクトが凄い。
こちらはライバルのAクラスA200dAMGライン付きの内装です。
メルセデスはデザイン、質感演出共に巧いと思います。
インパネ上部はブルーステッチ付ソフトパッド。
メーターバイザー部のソフトパッドからシボのパターンに変化が付けてあるのは面白い。
ブルーのステッチはM Sport専用ですね。
助手席側
インパネのオーナメントパネルもドアトリムと同様のデザインここは試乗中は光ってなかったと思います。
先程も書きましたが、イルミネって無い時の質感が微妙なので勿体無い。
グローブボックスは起毛処理。
さすがプレミアム。
広さは車検証入れたらあとは無理そうなサイズでした。
ステアリング
M Sportステアリングは相変わらずの極太感w
何回かこのステアリングで試乗していますが、やっぱりちょっと太過ぎるような気がします。
デザインや質感はさすがの出来です。
M Sportステアリングは3シリーズでも同じ質感なので1シリーズはお得感があるかもしれません。
ヘッドアップディスプレイも設定はあるのですが、オプション扱いです。
廉価グレード以外で、ビジョンパッケージ(●アダプティブLEDヘッドライト●ハイビームアシスタント●BMWヘッドアップディスプレイ)¥270,000です。
BMWってヘッドアップディスプレイの価格設定高いんですよね。
エアコンパネル
エアコンパネルの質感も3シリーズと大差無い様に見えます。
こちらが3シリーズです、縁取りのパネルは違いますが、エアコンパネル自体は全く同じものですね。
1シリーズはシートヒーターがオプション設定で、M Sportの場合ハイラインパッケージ(●電動フロントシート●シートヒーティング●パーフォレーテッドダコタレザーシートのセット)¥220,000で付ける事が出来ます。
こういうの見るとMAZDA3のお得感がスゴイんですよねw
確かにプレミアムブランドですが、この辺りはもう少し考慮した方が良いんじゃないかと思います。
10.25インチ液晶メーター
展示車のメーター
液晶メーターは10.25インチ。
左にスピードメーター、右にタコメーターでタコメーターは逆回転タイプです。
プジョー5008のメーター
プジョーのタコメーターも逆回転のタコメーターですが、ほぼ違和感なくすぐに慣れました。
なので実際購入して乗ってしまえば問題にはならないと思います。
試乗車のメーター
試乗後の走行距離が25㌔、11㌔走ったみたいです。
情報量も多いですし、中央に地図表記等も可能になっていますが、アウディのバーチャルコックピットのように明細な地図表示ではありません。
このように地図表示は簡易的です。
見た目は渋いですけどね。
交通標識認識表示システムも搭載しています。
10.25インチナビパネル
ナビパネルはタッチパネルに対応したこちらも10.25インチサイズ。
分割表示や先程の3シリーズの画像のようにフルで地図表記も勿論可能です。
「BMWライブコックピット」と呼ばれるこれらの機能が標準装備は嬉しい内容。
ワイヤレスチャージング
インパネ下に置くだけ充電のスペースが設定されています。
この「ワイヤレスチャージング」は標準装備です。
その手前に入力対応のUSBスロットも一口。
この置くだけ充電はスマホを固定する工夫された形状になっていました。
このタイプは今回初めて見ました。
きったないスマホのカバーで申し訳ありませんが、こんな感じです。
ドリンクホルダーはリッドの無いタイプで深さは充分ですね。
その手前にアクセサリーソケットが設定されています。
しかし、この水物を置くすぐそばに電子関係のパーツを持ってくるのはイマイチだと思うんですが、BMWはこういうの多いです。
缶コーヒーとか飲む人は必ず一口?二口?飲んでおかないと、やってしまいそうですよね。
シフトパネル
新世代のシフトパネルはピアノブラックパネルで縁取られいて質感は良かったです。
1シリーズもついに、電子パーキングブレーキとブレーキのオートホールドが装備されました。
先代の手動サイドブレーキからかなりの進化。
これに伴い全車速対応のACC(アダプティブクルーズコントロール)が標準かと思っていましたが、標準装備されるのは最上グレードのM135i xDriveのみ・・・です。
M Sportにはコンフォートパッケージ(●オートマチック・テールゲート・オペレーション●ACC/3アクティブクルーズコントロール、ストップ&ゴー機能付き)¥170,000でオプション設定されます。
アームレストコンソールもブルーステッチ付きの合皮で処理されていました。
開閉フィールは軽い感じですね。
収納は面積狭いですが、深さはありました。
下の方にUSBスロットが設定されています。
さすがに起毛処理はありませんでした。
自動防眩ルームミラーは面積広めで見やすい。
実用的なデザインですね。
確かサイドにETCカードのスロットが設定されているはず。違ったらすいません。
では後席に移ります。
BMW新型1シリーズの後席内装
後席見え掛かり
新型1シリーズの後席見え掛かりですが、FFになったことでの恩恵が出ているかなと思ってましたが・・・
比べてみるとそうでも無さそうでしょうか?
こちらが先代1シリーズの見え掛かり。
新型もですが、フロントシートバックにポケットが無く樹脂パネルになっています。
BMWのモデルってほとんどこんな感じかも。
小さいお子さんがいると嬉しい装備ではあります。
膝前空間を比べてみます。
新型1シリーズと先代の膝前空間比較
新型
先代
どちらも175センチの私の身長にドライブポジションはあわせてあります。
パッと見は変わってないかな?と感じましたが、座ってみると足元空間広くなってますね。
リヤドア
リヤドアのマテリアル質感も前席同様です。
ドアポケットもしっかり取られてました。
リヤのオーナメントはイルミネーション付いているのか確認できてません。
リヤはさらにスピーカーのインパクトありますね。
リヤシートの背もたれの高さは175センチの私でも問題ない高さが確保されており着座感も良かったです。
リヤのドリンクホルダー付アームレストが付いたのは嬉しいです。
このタイプですとドリンクホルダー使うと肘を置きにくいですが、有り難いですね。
先代では設定がありませんでしたから。
センターコンソール後端にリヤ席用エアコン吹き出し口の設定はありますが、スマホの充電用のアクセサリーソケットやUSBスロットの設定がありません。
ここも残念なポイントですね。
AクラスAクラス
ちなみにメルセデス・Aクラスですとこのようにエアコンの吹き出し口、充電用USBスロットの設定があります。
1シリーズもオプションで設定あるかもですが、見つけられませんでした。
多分無いんだろうと思います。
最後にラゲッジルームです。
ラゲッジルーム
展示車にはパワーバックドアが設定されていました。
パワーバックドアはコンフォートパッケージ(●オートマチック・テールゲート・オペレーション●ACC/3アクティブクルーズコントロール、ストップ&ゴー機能付き)¥170,000としてオプションです。
ラゲッジ容量は通常状態で380ℓ。
Cセグメントの一般的な広さですね。
かなり深底になっているのでもう少し容量あるようにもみえました。
リヤシートは4:2:4の分割可倒式。
Cセグメントハッチで6:4分割は少ないので良いなと思います。
横から見ると角度はこれくらいです。
荷室が深底なのでフラットにはなりませんから寝転ぶには工夫が必要になりますね。
またAクラスですが、Aクラスも4:2:4分割ですね。
容量は370ℓとなっています。
新型1シリーズの内装レポートは以上です。
最後に
新型1シリーズの内装レポートをずらっと見て感じたのは全体的に進化して悪くないのですが、なんとなく残念なポイントが目立ちました。
価格の違いもありますから質感面でメルセデスと並んで欲しいとは思いませんが、FRという武器を捨てた以上ユーティリティー等で差を付けられるのはまずいかなという印象です。
イルミネーションの感じなど新しいチャレンジは今後発展していきそうで面白いと思いました。
新型1シリーズ試乗車のスペック
駆動方式 | 2WD/FF | |
トランスミッション | 7DCT | |
ボディーサイズ | 全長4,355×全幅1,800×全高1,465 | |
車体重量 | ― ㎏ | |
ホイールベース | 2,670㎜ | |
WLTCモード燃費 | ― / ハイオク | |
最低地上高 | 155㎜ | |
サスペンション 前/後 | マクファーソンストラト / マルチリンク | |
総排気量 | 1,499cc | |
燃料タンク容量 | 50ℓ | |
エンジン最高出力 | 140PS 4,600-6,500rpm | |
エンジン最大トルク | 220N・m 1,480-4,200rpm | |
最小回転半径 | 5.7m |