ジープ・コンパス 試乗インプレッション LIMITEDとLongitudeの内装比較レポート
2021.9.10更新
2021年マイナーチェンジモデル
どうもUUです!
ジープ・コンパス試乗レポートして今回は動的質感、グレード別内装の比較です。
試乗車は最上グレードの「LIMITED¥4,350,000」、比較として中間グレード「Longitude¥3,850,000」の展示車。決して安い金額ではありませんが、機能や質感を考えると妥当性がある内容だと思いました。
外装やラゲッジルームに関しては前回レポートしていますので、こちらも良かったらチェックしてみて下さい。
ジープコンパス2021年改良モデルLIMITED・Longitudeの外装・ラゲッジ比較2021.9.7更新2021年マイナーチェンジモデルレポートどうもUUです!ジープの人気コンパクトSUVコンパスに試乗さ[…]
コンパスのラインナップをベースグレードからご紹介します。
Sport 6AT/FF ¥3,460,000
Longitude 6AT/FF ¥3,850,000
LIMITED 9AT/4WD¥4,350,000
LIMITED 9AT/4WD サンルーフ付 ¥4,513,000
では、早速ドライブフィールと内装の比較レポしていきます。
ジープ・コンパス試乗、グレード別内装レポート付き
ジープ・コンパス LIMITED スペック一覧
車両本体価格 LIMITED ¥4,350,000
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 9AT |
車体サイズ㎜ 全長・全幅・全高 | 4,420・1,810・1,640 |
ホイールベース | 2,635 |
車体重量kg | 1,600 1,630サンルーフ付 |
タイヤ | 225/55R18 |
最低地上高 | 180 |
サスペンション前/後 | マクファーソン式/マクファーソン式 |
エンジン排気量ℓ | 2,359 NA |
エンジン 最高出力PS最大トルクNm | 175PS、229Nm |
モーター 最高出力PS最大トルクNm | ― |
最小回転半径 | 5.7 |
燃料タンク | 60 |
燃費WLTC km/ℓ | 11.5 |
最小回転半径が5.7mあるので、ディーラー駐車場での小回りは気になる部分がありました。
しかし、かっこいいなー。乗り込む前にマジマジ眺めたくなるデザインしてる。赤いボディーカラーもカッコ良さげなんですよね。
街乗りスタイリッシュと、アウトドアデザインが程よくミックスされてますねー。
デザインに感嘆しつつ、試乗車に乗りこむ前のドアチェック!
開閉フィールはシールがしっかりしたタイプの感じで、バフッと閉まりますね。剛性感はそこまで大きく感じません。
デザイン性は少し気になりますが、トリムにステッチ付合皮が使用されていたりと、質感に対する配慮があります。
デザイン性は高くないが、質感への拘りを感じられる仕上がりになっています。 トリム中央とアームレスト部にかけてステッチ付合皮が設定。アイボリーの温もりと上質感は良いですね。 アイボリーの合皮と、無塗装のウィンドウスイッチパネルも少し相性が悪いか?シボ目がもう少し細かいと良くなる? LIMITEDにはアルパインのサウンドシステム(9スピーカー)が設定されています。 こういうエンブレムも地味に嬉しいですね! Longitudeはピアノブラックパーツが無くなり、トリム中央はざっくりとした質感のファブリックに変わります。 個人的にはかなり好みの質感。ファブリックの温もりはやはり良いなぁ♪ |
ドライブポジションや視界性能
LIMITEDは8wayパワーシート。 ランバー上下ついてるので10wayのようにも見えますが、座面前方の上下が無いかも? Longitudeはマニュアル調整。 |
LIMITEDのシートはマテリアルにレザーが使用され、ランバーサポート付き8wayパワーシートになります。
サポート関係の主張は少ないです。もう少しタイトだと個人的には嬉しい。
レザーのしっかり感があります。厚みを感じられるマテリアル、Jeepのエンボスも嬉しい。 Longitudeはブルーステッチが施されています。ジャージ素材とのコンビシート。 |
Longitudeは合皮とファブリックのコンビシート。着座感はフロント、リア共にLongitudeの方が良いと感じました。
特にリアですね。座面のステッチの関係なのか、レザーシートは妙に盛り上がってましたね。
サイドミラーの視認性は改良して欲しい
コンパスを購入する時に一番気になる部分かも。
Aピラーからサイドミラーが生えているので、死角は大き目です。合わせてサイドミラー自体の歪が大きく感じるので改良をして欲しいですね。
これはかなり見辛いです。
この死角のタイプは輸入車に多いです。 ミラーが小さい上に先端が湾曲させた鏡面になっているので、普通に見える面積が狭い! Cピラー後方の窓が付いていますが、斜め後ろの視界は良いとは言えないです。ブラインドスポットモニターが装備されているので、カバーしてくれる。 |
ペダルレイアウトは少し狭い
ペダルレイアウトは少し左寄りですね、とは言え問題になるレベルではありません。
左足のスペースが狭いと感じました。
黄色矢印部の主張具合分かりますか?
フットレストに置いた足に少し被ってきています。
左足側のコンソールサイドが出っ張ってきているのが狭さを感じる原因ですね。
エンジンスタートスイッチはステアリング左側。
ウィンカーレバーで隠れて押し辛さはあります。スイッチ周りの質感も高くて随所に良いモノ感が滲み出る。
マイナーチェンジで10インチの液晶メーターが設定されました。 ステアリングスイッチのOKボタンを押すことで、アナログメーターとデジタルの切り替えが可能。 OKスイッチはステアリング左側に配置。 メーターデザインは少し無駄な空間が多いような・・・ |
アイドリング音はかなり抑え込まれています。
走行中のノイズも低減されていたのでかなり静粛性には配慮されていますね。
フロアの剛性感が高くて、ビビり感が少なく快適にクルージング出来ます。
レネゲード同様に車両サイドのさらされ感は高いかなぁ。包まれ感は高くはないです。
ステアリングのデザインかっこいい! パドルシフトは付いていませんでした。 ステアリングヒーターはLIMITEDのみに装備されており、そのスイッチはタッチパネルのみですね。 マニュアルモードはシフトレバーで操作できます。レバーを左側に倒して操作。 |
走りだしの印象は軽いです。クリープのスピードが速いというか進む量が多くて、普段ディーゼルエンジン車にのっている身としてはビックリします(笑)
加速はNAらしい伸びのある加速です。最近ターボエンジンモデルもドカンと来るものは殆どありませんが、NAのグーンと伸びる感じはまた格別ですな。
大きな変化が与えられて、ジープのラインナップで一番車格が上?と思ってしまう程の内装デザイン。 ダッシュボードのソフトパッドにもステッチが施されます。 Longitudeでもインフォメーションは同等。満足感の高い、温もりを感じるファブリック内装になります。 |
やはりエンジン音は静かですね。ちょっと寂しい位になりを潜めます。ガツッとアクセル踏んでやっと奥の方でグーンと少し高めの音が聞こえてくる感じ。
音質は良いので、もう少し聞こえてくれても良いんだけど(^_^;)
拘りを感じる内装ディテール各ステッチ画像です。 ファブリック下加飾の色味やパターンも変化が付けてあるんです。これ見て1人で盛り上がってました(笑)この部分を加飾二段構えにしてあるクルマは少ないと思います。 |
荒れた路面ではそれなりにロードノイズも聞こえますが、気になる音量・音質ではありません。
インフォメーションとして受け取れるレベルで推移していました。
9速ATと、他の機能で気になるポイント
LIMITEDのみ9速ATになるのですが、2速か3速の辺りのギアチェンジの時に少しギクシャクとした挙動になります。
毎回ではないんですが、試乗中に何回か感じたので、おそらくそういう仕上がりになっているんでしょう。
あと、あれですね。
最近試乗したルノーのモデルもそうなんですが、アイドリングストップとブレーキのオートホールドが同時に作動した時の復帰に時間がかかります。
再発進時のタイムラグは気になりますし、動き出す時になかなかなショックが付いてくる事があります(^_^;)
モニター下にハザードや、各種安全装備の入切や、アイドリングストップの物理スイッチが用意されています。親切設計ですなー。 アナログでも可能という、エアコンハイブリッドが採用。マイナーチェンジでインフォメーションを大幅に変更したが故の産物でしょうか。お得感、感じるのは私だけ? |
2つの機能の組み合わせに対して、経験が少ないからなのかもしれません。
国産車や独車では問題ないので、ここは他の輸入車メーカーもその内追いついてきますかね。私はおそらくアイドリングストップはオフしてしまうので、その時にどうなるかも確認してみたいです。
360°ビュー画面チェック360°ビューはLIMITEDの専用装備です。その表示画質等を確認しました。 ギアをバックに入れた時と、↑のエアコンパネル右のCAMERAボタンを押すと表示可能です。 フロントカメラがあるのが良いですね。 |
乗り心地も良かったですね。
ノーマルタイヤになる事での恩恵はここでも感じました。オールシーズンタイヤはどうしても硬い物が多いので、路面の凹凸を拾う時の1つ1つの衝撃の角が強くなる傾向です。
同時にロードノイズもトゲトゲしくなるので色々気になる事が少なかったです。
4駆になる事での設置感や、ロードフォールディングフィールに関しては、大きないインパクトを与えてくるものではありませんでした。FFモデルと乗り比べてみたいところです。
LIMITEDのシフトレバー周り、レバー手前に各種走行モードの起動ボタンが付きます。 本格的な4WD機能が搭載されています。新潟だと使う機会は少なそう。 Longitudeになるとスイッチは無くなります。機能使う使わないは別として、メクラスイッチは少し寂しい。 |
ステアリングは低速では軽めの躾になっています。センターでの座り比較的ドシッとしているので直進している時の安心感がありますね。
個人的には高揚感を覚える程の楽しさは感じませんが、快適ロングツーリングが出来そうなクルマです。
車速感応型のステアリングになっているようで、時速40㌔過ぎた辺りから操作にも良い反力が伴い始めます。
ドリンクホルダーの間にスマートキー入れる所あるんですが、これは勇気いるぞ(笑) アームレストにもステッチ付ですね。スライドが可能です。 容量はあまり多くないです。 Longitudeはブルーステッチ付。 |
安全装備作動方法や、作動しているのかどうか?が分かり辛かったですね。
操作はステアリングスイッチタイプで、一見簡単そうなんですが、直感的な操作ですぐに作動出来ませんでした。私が理解出来なかっただけだったらごめんなさい(笑)
私のようなオジサンにも、すぐ分かるように簡単にして欲しい。
ステアリングのレザー質感はLIMITED、Longitude共通です。 |
マイナーチェンジしたジープ・コンパス、まだ詰めの甘さを感じる部分もありますけども、新世代の装備も付与されて満足度が高いプロダクトになっていると思います。
これからのクルマの特徴にもなってくると思われますが、エンジン音の抑え込みは顕著ですね。
改良前に乗れていないので比較はできませんが、他モデルと比較しても静かな仕上がりでした。
ドライブフィールは以上です。
残り後席も簡単にご紹介して終わります。
ジープコンパス後席
4:2:4と6:4分割なので後席アームレストの形状も異なります。
LIMITEDの後席ドアトリムも前席と殆ど同じ質感になります。
インナードアハンドル周りのパーツがピアノブラックでは無くなるのは前席同様ですね。
Longitudeのファブリック具合が良いので、LIMITEDでも選べると良いのにと思ってしまいます。
荷室を少し犠牲にして後席の空間を広くしているとの事で、足元空間には余裕があります。
膝前空間は175センチの私のドラポジで拳1個分位。
座面の長さがしっかりと確保されているのが印象的です。
あとはもう少し座り心地に平板感がないと嬉しいですね。
冒頭でも書きましたが、LIMITEDはレザーなのもあって黄色矢印部の盛り上りが気になります。
Longitudeは座り心地が良かったです。
後席を頻繁に使用される方はチェックしてみて下さい。
フロントシート下にも足が入りますし、センタートンネルの張り出しは少な目で圧迫感も少ないですね。
センターコンソール後端にはベンチレーション付き。
少し変わったデザインですが、驚くほど機能的です。
2種類のUSBスロットだけでなく、
12VとAC100V電源まで備わります。これはLongitudeも同じです。
標準でこの充実度は素晴らしい。
こちらがLongitudeですね。
LIMITEDの後席アームレストは真ん中の背もたれを倒すとドリンクホルダーが付いてます。
立派な大きさですね。
Longitudeは横並びで、こちらも実用的なサイズです。ドリンクホルダーは少し浅めですね。
後席からの乗り降りは少し洋服の汚れが気になるかもしれません。
角度は少し立ち気味ですが、背もたれの高さも充分ありますね。