アウディ A4 アバント 2.0TFSI quattro 試乗レビュー
久しぶりの更新です(-_-;)
皆さんいかがお過ごしですか。
私は最近仕事がにわかに忙しくなりまして、ブログを更新することが出来ませんでした。
最近、朝晩さらに寒くなってきましたので、防寒対策して風邪などひかない様にしてください。
さて、2018年6月にマイナーチェンジしたA4アバントに試乗してきましたのでレビューします!
何回か言ってますが、私はステーションワゴンというジャンルが大好きです。
皆さんはステーションワゴンって聞くとどの車種がパッと思い浮かびますか??
私はまず頭に浮かぶのがこのA4アバントなんです。
つまり、アウディA4アバントはステーションワゴン好きとしては避けては通れないクルマではないでしょうか!←思い込みも甚だしいww
このスタイリングはステーションワゴン好きの方であれば1度は乗って見たいはず。
そういうわけで今回はステーションワゴンの魅力等も書かせてもらいながら、A4アバントのレビューをしていきますのでお付き合いお願いします。
今回の試乗車は2.0 TFSI quattro sport S tronicです。
A4のアバントとしては1番上のグレードになります。
今回の試乗車の価格は¥6,530,000にメーカーオプションのラグジュアリーパッケージ¥390,000、バーチャルコックピット¥70,000、マトリクスLEDヘッドライトパッケージ¥100,000が設定されています。
乗り出しの金額としては大体¥7,300,000からとなりそうです。
アウディにはスポーティグレードのSグレードがありますが、価格が跳ね上がります。
ちなみにS4アバントで¥8,680,000~となっています。
さらにスポーツ走行も可能なRSというグレードも設定のある車種がありますが、4シリーズでは現行は設定がありません。
では試乗車のスペック一覧です。
A4アバント 試乗車 スペック
A4 Avant
2.0 TFSI quattro sport S tronic
A4にはA3でも設定のある1.4TFSIというグレードもありますが、このクラスではすこし寂しいエンジンスペック、150PSの250Nmという数値になります。
実際に走らせればまわし切る楽しさも味わえそうですが、やはりせっかく購入するのであれば2.0ℓターボの余裕あるパワーが欲しいかなと思いますね。
今回試乗して走りの良さに驚愕しました。
詳しい内容は、動的質感で書いていきますね。
アウディ A4 アバント エクステリア レビュー
フロント
アウディのクルマは黄金比がしっかりと取り入れられていてかっこよさの安定感があります。
このA4アバントも例に漏れずですね。
全高1,435㎜に対して、全幅1,840㎜です。全高1,450㎜以下がスタイリングに効いてきています。
国産車ではCセグハッチバックや、ステーションワゴンでは1450㎜切るクルマはまだ少ないです。
欧州車と国産車のスタイリングの大きな差の一つかと思います。
デザインアイコンのシングルフレームグリルですが、A4のものは新型A7のものよりも質感的には良く見えます。
少し見づらいですが、こちらがA7のグリルです。メッキがあれば良いものではないですが、グリル内部にレーザースキャナーなどの先進装備が配置されている関係で質感的に少し微妙な仕上がりになっていました。
そういえば気になったので調べたのですが、アウディのエンブレムの意味知っていますか?
アウディのエンブレムは「フォーシルバーリングス」と呼ばれており、アウディが始まった時の会社「Auto Union AG」(アウトウニオン)を結成した4つの会社、ヴェンダラー、ホルヒ、DKW、アウディを表しているそうです。
国産車のエンブレムもこういう感じでもう少しデザイン性に富んだものにしてくれないかなww
まぁTとかHとか分かりやすいですが。
ヘッドライトはマトリクスLEDヘッドライトです。
オートハイビーム機能に障害物の有無で光源調整の機能が付いたハイテク感満載のヘッドライト。
国産車でも採用されてきてますね。
輸入車のヘッドライトは造形が凝っている物が多くそれだけでどのメーカーか分かりやすいです。
こういうのもブランディングというのでしょう。とても重要な要素かなと思います。
サイド
アウディの密度感を感じられるのがこのサイドビューではないでしょうか?
各パーツの隙間の狭さ!わかりますか??
通常もう少し黒い線となって見えるものですが、ボンネットからリアのコンビネーションランプまでつながるプレスラインとドアパネルとボディーパネルのラインの見え方に差が無いwww
この製造品質の高さはアウディや他のドイツプレミアムにも言えることですが、アウディは特にこの部分に拘っているように感じますね。
少しアップするとより密度感が分かると思います。
ボディサイド下部の抑揚も程よくて好印象です。
先日レビューしたボルボXC40や60もシンプルで塊感あって良かったですが、アウディにはアウディの良さがありますね。
伝統のデザインを引き継ぎつつ大きく変えない中にプレスラインや細部のデザインを変化させることでユーザーを飽きさせない工夫や遊び心が含まれている様に感じます。
A5でも同じ処理がされていましたが、パーツのラインをデザインに入れ込む手法は大好きです。
ウィンドウラインはリアに向けて少し下がって安定したスタンスの印象を与えるのに一役かっていますね。
メルセデスのCクラスワゴンのように極端に湾曲していくデザインコンシャスな感じはありませんが、アウディの品の良さをじわっと感じさせてくれます。
タイヤホイールサイズは225/50R17です。
最近のこのクラスでは18インチが標準になってきていますので見た目には少しさびしい感じはします。
しかし、乗り心地と走りの両立は17インチかも?
良いなと思うのはディスクブレーキとキャリパーのサイズが大きめに見えますね。
これだけで制動力や走りに期待感を持てます。欲をいうとキャリパーにアウディのロゴが入ると満足度高くなりそうです。
細かいですが、ディスクローターの裏にあるこのパーツ、バックプレートといいますがドイツ車はこれが特にしっかりしているんですよね。
このバックプレートはディスクブレーキの異物付着、汚れ防止のために設定されているそうです。
新潟は雪がものすごく積もる時があります。
タイヤに巻き込まれる雪がタイヤに塊のようにくっつくと薄いバックプレートでは変形があったりしそうなので少し注意が必要なのかもと思います。
国産メーカーはこの辺りは考慮されているので大丈夫と思います。
こちらは以前取材したステルヴィオのバックプレートですが、おそらくこれでは雪での変形は免れないかと思いました。
輸入車を購入される時はこういう箇所も見られた方が良いかもしれません。
リア
水平基調なリアビューですが、のっぺりした印象もありませんし、コンビネーションランプも横に広く存在感があってかっこいいですね。
左右出しのマフラーも程よい径でかっこいいです。
おしりがドッシリと下がって良いですね!
実用的なワゴンスタイルですが、ホイールハウスの辺りで車幅がMAXになり、そこからルーフまで15~20度?位で斜め上がっていくこの角度がドッシリ感を演出してくれるのでしょう。
今回クワトロはA5クーペに続き2回目でした。やはりアウディの4WDはスゴイです。
最後は少しダイジェスト的になりましたが、エクステリアのレビューを終わります。
アウディ A4アバント エクステリアレビュー まとめ
A4アバントのエクステリアをぐるっと見てきましたが、いかかでしたか。
2018年6月にマイナーチェンジしています。
新潟ではA4アバントってあまり見なくて、街中では最近メルセデスが目立つ印象ですね。
先日私もCクラス見てきましたが、見た目と質感での訴求力は相当で、乗り味も高級車らしくフラットで洗練されたものでしたので売れるのも納得かなと思います。
アウディは基本的にキープコンセプトデザインなのでオーナーの方でないと、何処が変わったのかなどわからないかもしれません。
今回エクステリアをじっくり見ましたが、アウディのデザインと製造品質のマッチングは凄くて、デザイナーが製造技術に関しても精通した方が多いのではないでしょうか。
そうでないとこのプレス形状や、密度感を表現するデザインにならない様に思いました。
マニアックな方が喜びそうなポイントが多く、アウディ、シブいな!って感じですww
では引き続いて動的質感に移ります。
ここからがこのクルマの本領ですよー!
アウディ A4アバント 動的質感レビュー
ドライブポジション
試乗車はラグジュアリーパッケージ¥390,000が設定されているのでパーシャルレザーシートになっています。
このシート形状が良いのはもちろんなのですが、レザーの質感がなめらかしっとりですごく良いです。
また良いのがシートが低い位置まで下げれます。
低い着座感が好きな私にはとても嬉しいですね。
A5はもう少し下げたいと思ったんだけど、気のせいかな??
バック、クッションともにサイドサポートも程よくて着座するとフワッと体に密着するように包まれます。
ドライブ中も体やおしりがずれたりしない素晴らしいシートです。
A5の時はファブリックとのコンビシートでしたが、これは滑ってよろしくなかったので、このラグジュアリーパッケージは必須な気がします。
(A5とA4のファブリックはスプリントクロスになっているのでおそらく一緒と思われます)
高額オプションになってしまいますが・・・
動的質感
エンジンスタートスイッチを押して、2.0ℓターボエンジンが始動します。
ここで意外だったのがA5よりもアイドリング時のエンジン音が静かです。
A4はA5よりもコンフォートな志向が強いのでそういう風に仕上げてあるのでしょうか?
個人的にはA4の音量が好みでした。
A5の時も気になりましたが、この通常ニーパッドにあたる部分は膝を預けると痛い位に食い込んできます。
マイナーチェンジでも改善されていないので今後の対応は無さそうですが、購入検討される方はご注意ください。
膝に食い込むかどうかは、身長なども関係しそうですので大丈夫な人は問題ないかと思います。
ディーラー駐車場を出るためにアクセルを少し開けていきます。
一般道に出るためにステアリングを左に切ると遅れることなく車体が追従して動きます。
ステアリングは低速では軽めの設定になります。
片側一車線の道に出て少しずつ加速していきます。
加速時のエンジン音も静かです。遠くでグラァァンと聞こえてきます。
低速で走っているだけでもこのクルマの良さがめちゃくちゃ分かります。
先日A3セダンに試乗して、シャーシ性能に感動しましたがA4アバントは2クラス上ぐらいじゃないのか!?と思うほど素晴らしい出来です。
とても塊感があり剛性感の高いボディーです。
少し荒れた路面では若干ロードノイズが入ってきますが、インフォメーションとして捉えられる範囲です。
ブレーキングですが、毎回褒めてばかりですがアウディのブレーキタッチは秀逸です。
踏み始めからしっかりと制動がかかりますが、かと言ってカックンにならない絶妙な調整がされているように思います。
安心感の高いブレーキ性能ですね。
視界も良好で、車両感覚が掴みやすいのも印象に残りました。
中央線の無い、狭いすれ違いの道も走りましたが、大き目のクルマとのすれ違いにも怖さがありません。
左側面が道のどのあたりか、ドライバーとの一体感が高く手に取る様に分かります。
初めて乗った車でここまで車両感覚がつかみやすいのも初めてで感動したポイントです。
一般道から、バイパスに乗り換えて加速を試します。
アクセルを踏み込むと、7速Sトロニックが2.0ℓターボのパワーを間髪入れずにピックアップしてグイグイ加速していきます!
低速より少しエンジン音は入ってきますがそれでも控えめな部類です。
アクセルにワークに対してクルマの反応が速い!トラクションがしっかりとかかってタイヤが地面をしっかりつかんで離さないのが分かります。
クワトロの凄さに感動です。
乗り心地もとても良くて、サスペンションが道路の凹凸に合わせて良くストロークしているのがステアリングとシートを介して伝わってきます。
フラットライドで、大き目の入力も揺さぶられる感じも無くこなしてくれます。
この加速性能ですと、18インチ必要ないかな?と感じるので、17インチでのこの乗り心地がベストなのかな?
18インチも乗ってみたいですが、オプションで選択するとSlineパッケージ¥550,000と抱き合わせなので社外品を入れるのが良さそうですね。
アウディの抱き合わせは少しユーザー向けに方向性を変えて欲しいです。
アウディの4WD性能の高さは、普段レヴォーグに乗っているので余計に凄さを感じることが出来たかもしれません。
4WDのトラクションのかかり方は一度覚えると癖になりますね。
特にアウディの場合7速のSトロニックが非常に優秀ですので、シフトショックもほとんどなくトルクフルに加速をしてくれますからさらに運転が楽しいです!
ステアリングですが、車速に対応して重さが変わります。
低速では軽いのですがスピードに乗ってくるとグッと重くなってとても運転しやすいです。
カーブなどでのオンザレール感も感じられます。
これは高速での運転も楽そう。
A4アバントにもアウディドライブセレクトが設定されており、オート・コンフォート・ダイナミック・エフィエンシー(エコモード的な)・インディビジュアル(カスタム)と5つのモードが選択できます。
今回の試乗ではオート・コンフォート・ダイナミックを試しました。
これはドライブセレクトが付いているアウディ車全般に言えることかもですが個人的にはオートにしておけば良いのではないかと思いました。
アクセルの踏み込みに対してドライバーの意図をくみ取ってダイナミックになったりコンフォートになったりしてくれますし、これがまた優秀なんですww
アウディのクルマに試乗される時はまずオートを試してみて下さい。
以上で動的質感のレビューを終わります。
アウディ A4アバント 動的質感レビュー まとめ
アウディA4アバント2.0 TFSI quattro sportの試乗レビューをご覧頂きましたがいかがでしたか。
先回A3セダンに乗ってからのA4試乗で、さらにFFからワトロでしたので、その違いを明確に感じることが出来た試乗になったように思います。
今回2.0ℓターボ+7速Sトロニック+クワトロ(4WD)と個人的に理想的なパワーユニットであったわけですが、さすがのアウディ品質で素晴らしかったです。
少し減速してからの再加速も間髪入れずに反応してくれますし、ドライバーとクルマとの一体感も強くて思い通りに走ってくれます。
CクラスセダンのC200も試乗してとても洗練された乗り味で良かったですが、個人的にはアウディのこの濃い乗り味の方が好みですね。
高級車でもこの運転していて楽しい!と思える感覚は欲しいぁーと感じました。
A4アバントはそういう欲求を満たしてくれる素晴らしいプロダクトであることを確認できる試乗になりました。
以上でアウディA4アバントのエクステリアと動的質感のレビューを終わります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
次回も読んで貰えると嬉しいです。
アウディA4は動画も撮影しているので編集が終わりましたらこちらで共有させていただきます。
更新したらお知らせしますので、良かったら見てみて下さいね。
またこちらの藤鴎外さんのゆとブロでも多数の面白い試乗記が見られますので良かったらどうぞ!
ちなみこのリンクはA5の試乗記です!