新型【メルセデスCLA200d試乗レビュー】意外とハード?でスポーティな乗り味

メルセデス・ベンツ新型CLA200d試乗レビュー

 

 

新型のCLA200dに試乗させて頂きました!

最近よくメルセデスも試乗させて頂いていますが、このCLAも素晴らしいクルマでしたー。

今回はCLA200dのエクステリアとドライブフィールのレポートです。

 

 

エンジンかかった状態でボンネットを開けてもディーゼル特有のカラカラ音が殆ど感じられません。

 

200dは2.0ディーゼルと8DCTのパワートレーンとなっていますが、「OM654q」というこの2.0ℓディーゼルエンジンがとにかく良く出来てます。

Cクラスに搭載されていたFR用のエンジンを横置きに変更し、数々の改良を施したエンジンとなっていて世界最後のディーゼル市場?の日本の為に作られたと言っても過言ではない物になっています。

このエンジンに合わせて開発された8DCTもこのエンジンと抜群の組み合わせとなっていて、ほんとにディーゼルらしからぬ加速を実現しています。

以前AクラスのA200dに試乗して感動しましたが、今回も良かったですw

細かい内容はドライブフィールのレポートでしていきますのでお付き合いお願いします。

 

グレード・価格

 

新型CLAはクーペとシューティングブレークの2つのボディータイプが用意されています。

パワートレーンは今回の2.0ℓディーゼルターボ+8速DCTと2.0ℓガソリンターボ+7DCTの2種類。

今回はクーペでしたが、シューティングブレークも年内に入ってくるそうなので試乗可能になったら乗らせて頂きたいと思います。

 

CLA200d クーペ ¥4,720,000  ※試乗グレード

CLA250 4MATIC クーペ ¥5,340,000

CLA200d シューティングブレーク ¥4,820,000

CLA250 4MATIC シューティングブレーク ¥5,440,000

 

 

このようになっています。

シューティングブレークになる事で10万円価格アップしてますね。

ステーションワゴン好きとしてはシューティングブレークはかなり気になる存在。

ガソリンターボが4WD(4MATIC)とは言えディーゼルモデルが廉価グレードになっているのはかなり戦略的なものを感じます。

通常ディーゼルになると約30~40万円アップが通常ですが、4WDモデルのガソリンターボより約60万円も低い価格設定は若干の違和感すら。

欧州でディーゼルは完全に縮小傾向で、ディーゼルエンジンにとって残された大きな市場になっている日本で最後に売り切ろうとしている様にも見えます。

あと10~15年後にはディーゼルモデルは相当レアになっているのかもしれませんね。

だからこそ魅力的でもあります。

 

試乗車紹介

 

ツイートもしましたが、試乗車はサンイエローというかなりインパクトの強いボディーカラー。

有償カラーではありません。

AMGラインという26万円の内外装でスポーティーになるオプションが設定。

 

美しいクーペスタイリングでした。惚れ惚れしますね。

 

装着オプションをズラッと紹介します。

AMGライン¥260,000

● AMGスタイリングパッケージ[フロントスポイラー、サイド&リアスカート]
● Mercedes-Benzロゴ付ブレーキキャリパー[フロント]
● ステンレスアクセル&ブレーキペダル( ラバースタッド付)
● 本革巻スポーツステアリング(ナッパレザー、レッドステッチ入)
● レザーDINAMICAシート(レッドステッチ入)
● DINAMICAインテリアトリム(レッドライン入)
● 18インチAMG5ツインスポークアルミホイール
● マルチビームLEDヘッドライト
● アダプティブハイビームアシスト・プラス
● アンビエントライト(64色)

 

メルセデスは内装が他のプレミアムと比較しても頭一つ抜けてデザイン性・質感共に高いと感じます。CLAもAクラスと並んでエントリーモデルの一つですが、素晴らしい質感。

 

メルセデスのモデルは初期導入時はフルオプション気味のモデルが多くて、ノーマルのモデルが少ないそうです。

商売も上手やで。

その他には

AMGレザーエクスクルーシブパッケージ¥208,000

※AMGラインをセレクトした時のみ選択できる豪華内装仕様

●本革シート(ツートーン)
●アルミニウムインテリアトリム

AMGラインを選択した時にセレクト出来るオプションですが、ブラックとレッドから選択できます。

上画像がブラック、下がレッドです。

 

 

細かいなと思ったのが、ステアリングのステッチの色もちゃんとブラック、レッドで分けてあります。

こういう細かい拘りは素晴らしいですね。

 

レーダーセーフティパッケージ¥250,000

●アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)
●アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し検知機能付)
●PRE-SAFE
●PRE-SAFEプラス(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)
●PRE-SAFEサウンド
●緊急回避補助システム
●渋滞時緊急ブレーキ機能
●アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)
●アクティブレーンキーピングアシス
●アクティブステアリングアシスト(アクティブレーンチェンジングアシスト、アクティブエマージェンシーストップアシスト)

 

大きな液晶のインターフェースは新世代メルセデスの内装アイコンの一つ

 

アドバンスドパッケージ¥208,000

※レーダーセーフティーパッケージの装着が必要

●360°カメラシステム
●ヘッドアップディスプレイ
●アドバンスドサウンドシステム(スピーカー数:10個)

 

ヘッドアップディスプレイの表示は視認性高いです。

 

以上の約90万円相当のオプションが設定されています。

安全装備や、ヘッドアップディスプレイ等の先進装備がオプション設定で価格が上っていくのは少し残念ではありますが、非常に満足度の高いプロダクトである事は間違いないと感じさせられます。

 

ではエクステリアのレポートを簡単にしていきます。

 

メルセデス新型CLAクーペ エクステリア

 

フロント

 

全幅1,830㎜、全高1,439㎜。

 

最新のメルセデスの顔って感じですね。

AMGライン26万円が装着されてより精悍でスポーティなフロントになってます。

●フロントスポイラーやダイヤモンドグリルがAMGラインの内容です。

 

 

サイドもしっかりエアインテーク。

この辺りの樹脂は無塗装ですが、質感が低いとは感じませんでした。

 

 

● マルチビームLEDヘッドライト● アダプティブハイビームアシスト・プラスがAMGラインオプションなので非AMGではALH(アダプティブLEDヘッドライト)は装着されません。

通常はLEDヘッドライトでオートハイビームまでの機能となっています。

Aクラスと違いとしては下部にもポジションランプが設定されていますね。

 

 

こういったエンブレムも最近多くなりましたが、やはり満足度は高くなりますよね。

 

 

ナンバープレートがかなり湾曲して取り付けされています。

気にしてなかっただけかもですが、こういうの少ない気が。

 

サイド

 

全長4,695㎜。シューティングブレークは4,688㎜。

 

伸びやかなスタイリングです。

クーペの方がシューティングブレークより全長が長いのでスタイリングに拘った車体寸法なんだろうと思います。

ガラスエリアが狭くなっていてここでもスタイリングに振ったモデルって感じ。

カッコいいです。

 

 

AMGラインで共通(もう少し別の提案も欲しい)の5スポークアルミホイールやサイドスカートでスタイリッシュに。

ちょっとガンメタのホイールとサンイエローの組み合わせが良いですね。

 

 

このリヤのルーフからリヤ後端にかけてのラインが美しい。

際立ったプレスラインも少なく潔さがあります。

こういうクルマのデザインは飽きが来ない優れたデザインだなと思いますね。

サッシュレスなのでBピラーもすっきり。

 

リヤ

 

 

リヤは程よい丸みとショルダーラインの効いたドッシリ感も備えていました。

ギリギリ、Cセグメントサイズをフルに使って素晴らしい造形に仕上げてきた感じしますね。

 

 

マフラーは最近のメルセデスモデル同様ダミーです。

ここまで完成度高いとそれもあまり気にならないですが、出来ればマフラーは出したデザインにしてくれると嬉しいかな。

 

 

めちゃめちゃカッコいいです!!

でも、正直普通の色が見たい!w

宣伝にはバッチリですよね。

試乗してるときの視線が凄かったんで。

 

ではドライブフィールのレポートに移ります。

今回は1人試乗で約30分程少し長めに運転させて頂きました。

 

新型CLAクーペ2.0ℓディーゼル ドライブフィール

 

※内装についても画像コメントにてレビューします。

 

ドライブポジション

 

運転席

 

 

フロントシートはAMGラインが装着されているので、バケットタイプのスポーツシートです。

着座感はホールド感がしっかり感じられる少し固めのフィーリング。

通常のAMGラインのシートであればスエード調の● レザーDINAMICAシート(レッドステッチ入)はもう少し柔らかい感覚なので個人的には着座感としてはレザーエクスルーシブパッケージ無しの方が良いかもと思いました。

 

AMGレザーエクスルーシブパッケージの●アルミニウムインテリアトリム。本アルミの高い質感でアンビエントライトとの相性が素晴らしいです。

 

パワーシートは10wayの前後ランバーサポート調整付きとなっていて、ランバーサポートのみシート座面の側面スイッチとなっています。

あとの調整はドアに配置された質感高いスイッチで行う感じです。

 

 

エンジン音

 

エンジンスタートスイッチはステアリング左側。

一回押してスタートするとドウンと2.0ℓディーゼルが息をし始めますがアイドリングは「かなり静か」です。

ディーゼルとは思えない上に、ガソリン車として考えても静かな部類に入るんじゃないかと思うほど。

かなり拘って静音されていると思います。

カラカラ音は全く聞こえません。

 

ちゃんとボンネットダンパー付いてます。「OM654q」エンジン。優れたパワートレーンです。

 

ボンネットフード開けてもカラカラ音聞こえないんです。

どんなカラクリ?

 

 

AMGラインを装着するとステアリングの質感が高くなってステアリングスイッチもメッキ加飾されたものに変更されます。

程よい握りの太さでステアリング径は普通の大きさ。

運転中にこのステアリングが目に入るのはかなり幸せだろうなw

 

 

ドライブモードが最初からスポーツモードになっていて途中からコンフォートに切り替えたので基本的にスポーツモードのレポートです。

ドライブモードはエンジンを切ってもメモリーが継続されるんですね。

オートホールドやドライブモードのメモリーは国産車はリセットされるクルマが多く輸入車はメモリーされるものが多いですね。

 

 

モードは全部で4種類、通常のCOMFORT、ECO、Sport、カスタムできるindividualが設定されています。

Sportにするとステアリングの重さアップ、足回り、加速レスポンス、エンジン回転数等が鋭くなります。

今回ちゃんと試したのは初めてだったんですが、加速時のエンジン音やレスポンスはComfortとSportの違いは結構分かり易いですね。

乗り心地に関しては基本的に硬めで、ハードに感じる方も多そう。

 

昼間でもアンビエントライトがキレイに見えます。光量が多い証拠ですね。本アルミのパネルはレザーエクスルーシブの装備。通常はカーボン調のパネルです。

インパネデザインはAクラスに近いですね。ここもアンビエントライトがキレイです。特にエアコンの吹き出し口がめちゃキレイだと思いました。

 

乗り心地

 

駐車場から一般道に出る段差が大きめなのですが、ストンといなすような柔らかさは無く、ゴウンと硬いインフォメーション。

カンカン来る様な硬さではありませんが、結構突っ張った感じの硬質な印象の足回りと言う感じ。

乗員も少し揺すられ感を伴いますね。

でも不快に感じることはなく、揺すられもすぐ収束します。

ベースとなるAクラスのリヤサスはトーションビームですが、CLAクラスはマルチリンクのリヤサスが採用されているので、もっと上質で柔らかい乗り心地なのかと思ってましたが全然違います。

Comfortでも基本的に突っ張ってる感じは常にあって硬めの乗り心地。

 

先代CLAシューティングブレーク。

 

以前先代のCLAシューティングブレークに試乗させてもらってたんですが、全く別のクルマという印象です。

先代は先日試乗したCクラスに近い乗り心地で柔らかいタッチでフワッととしつつ揺すられない様に躾された従来のイメージするメルセデスの乗り心地でした。

「これはずいぶんとスポーティな方向に振ってあるな」と思いながら片側2車線の一般道を走ります。

 

Aピラーは少し太目ですが、割とドライバーと近い位置に根元があるので視野角は広い印象です。交差点では気になる方もいらっしゃるかも。

アームレストからパームレスト、タッチパネルまで腕を預けてもリラックスできる配置が嬉しいです。

センターコンソールのサイドもしっかり光りますねー。

 

加速感

 

加速を試していきますが、グオングオンと吹け上がり良くエンジン音が車内に聞こえてきます。

エンジン音は聞かせる感じでしっかり耳に届きます。

Comfortにしても加速のレスポンスは変わらずエンジン音が静かになります。

この音がディーゼルエンジンなのに何とも良い音なんです。

ガソリンエンジンかディーゼルか判別出来ない方多いかもしれません。

私も音だけ聞いてどっち?って聞かれたら分からない自信あります。

 

後席ドアにはアルミパネルはありませんが、トリム上部のステッチ付ソフトパッドや中央の合皮で質感は良いです。ドアグリップが後席にもあるのは嬉しいですね。

後席もフロント同様少し硬めではありますが、座り心地は悪くないです。ここも光の演出が抜かりありません。

 175センチの私のドラポジに合わせて膝前のクリアランスはこれ位です。

シート下の空間はあまりなく足は最低限入れられる感じでした。もう少しボリュームのある靴だとかなり窮屈だと思います。ここもアンビエントライト。

 

吹け上がりの良いエンジン音が心地よく耳に届いてくるので、ロードノイズは基本的に気になりません。

荒れた路面でたまに高い音域のロードノイズが聞こえてきますが、不快に感じるレベルでは無かったです。

 

フックは押すと出てきますが、ここもゆっくりダンパーが効いたように開きます。細かいですねー。

ライトはタッチ式でここもゆったりと点灯します。

 

このディーゼルエンジンと8速DCTの組み合わせはここ最近試乗した中でもベストパワーユニット、と言っても過言ではないフィーリングを得られます。

とにかくディーゼル感が無い。

BMW新型3シリーズのディーゼルユニットも静かですが、音という部分ではメルセデスのディーゼルが好みです。

 

後席用の充電環境もしっかりしてます。

エアコンの吹き出し口も完備。デザインや質感はAクラスの物ですね。Bクラスも共通です。

 

通常ディーゼルエンジンは重いのでパワーはありますが、初期加速は少しゆったりしたクルマが多いんですが、CLA200dはアクセルに足を置いたらポーンって感じで車体がグイッと前に出てあっという間に法定速度に到達します。

変速ショックは感じず音が小気味よく変速していることをインフォメーションしてくれる感じです。

 

後席用のドリンクホルダー付アームレストも装備されています。ドリンクホルダーは先端に格納されているタイプ。

このタイプですとドリンク置いた状態でも気兼ねなく肘を預けられるのがメリットかなと思います。

 

スポーツモードだとライトなスポーツカーに乗ってるような加速感覚が強いですね。

街乗りで運転が楽しいチューニングになっているパワートレーンです。

これで軽油の経済的な恩恵が付いてくるとか、贅沢の極みのようなエンジン。

新型3シリーズ320dxDriveの2.0ℓディーゼルエンジンも新開発の2ステージターボでターボラグの無い素晴らしい加速でした。

車格の違いやフルタイム四駆による重厚な感覚では3シリーズに分がありますが、レスポンスではメルセデスが上だと思います。

Comfort、Sportに関係なく唐突にも感じる程の加速なので若干慣れも必要かもしれません。

BMWの最新ディーゼルとメルセデスのディーゼルこの二つのエンジンはホント素晴らしいと思います。

 

トランクはエンブレムを使って開閉できます。

パワー開閉タイプではありません。

 

操舵性・コーナリング

 

ステアリング操作への応答性ですが、ComfortでもSportでもクイックまではいきませんが、ステアリングを操舵してから滑らかに車両が動いていく気持ち良い感覚はしっかりあります。

旋回時路面の入力が大きくても足が突っ張りすぎないで、不快な揺すられを伴わない部分は良いですね。

こういう躾難しいと勝手に思ってます。

最小回転半径はAクラスと同じなんですが、回頭性の良さはAクラスが良い様に感じました。

旋回最後の一声でよりノーズが内に入ってくれる感じがAクラスの方が強いですね。

ホイールベースも2,729㎜と同じですし、リヤサスの違いが出てる部分かもしれません。

リヤサスもマルチリンク>トーションビームというのは薄まっていく傾向なんでしょうね。

 

トランクルームの容量が結構あります。通常で460ℓなので日常使いには必要充分ですね。シューティングブレークは500ℓまで拡大します。

後席を倒すレバーは上部左右に設置。4:2:4で分割可倒が可能になっています。

 

試乗途中に短いトンネルを通るんですが、トンネル入った時のアンビエントライトの演出が凄かったですw

車内色んな所に仕込まれていますので同乗者の方の満足度も高いんじゃないでしょうか。

AMGラインを付けると64色から選択できるようになりますのでお気に入りを試すのも楽しそうですね!

 

 

ドライブフィールは以上です。

 

最後に

 

 

メルセデスのCLA200dに試乗させて頂きました。

価格も試乗車相当オプションですと600万円を超えてきますが、満足度は高い動的質感と内外装の質感が確保されています。

個人的にはこの2.0ℓディーゼルと8DCTのパワーユニットが魅力的。

 

 

足回りの硬さを考えるとAMGラインが無くても走りは満足できるかな?と思います。

非AMGラインのアルミホイールのデザインもカッコいんですよ。

どちらにしても18インチのタイヤなので乗り心地に大差はないかも知れませんね。

シューティングブレークの試乗車が入ったらまた試乗させて頂きたいと思います。

 

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

 

A200dの試乗記事です。

通常のAMGライン内装は殆ど同じなので参考になれば。

 

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メルセデス CLA200d AMGライン スペック

 

駆動方式2WD/FF
トランスミッション8速DCT
ボディーサイズ全長4,695×全幅1,830×全高1,439
車体重量1,570㎏
ホイールベース2,729㎜
WLTCモード燃費― / 軽油
最低地上高120㎜
サスペンション 前/後ストラト / マルチリンク
総排気量1,950cc
燃料タンク容量43ℓ
エンジン最高出力150PS 3,400-4,400rpm
エンジン最大トルク320N・m 1,400-3,200rpm
最小回転半径5.1m

 

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