メルセデス・ベンツ A-Class 2.0ディーゼル試乗レビュー
メルセデス・ベンツのAクラスに追加されたディーゼルエンジンモデルに試乗させて頂きました!
試乗車はA200dのAMGラインが装着されたスポーティなモデル。
以前、ガソリンのA180にも試乗させて貰って良い仕上がりだと思っていたのですが、個人的に「本命はこっち!」という印象でした。
今回はAクラスディーゼルA200dのドライブフィールとエクステリアのレポートです!
AMGラインのAクラスが相当かっこよかったので、雨が少し降る中頑張って撮影してきましたww
#AClass ディーゼルめっちゃ楽しいです😄
これは良いー。 pic.twitter.com/Uyd60TSQhn— UU (@WCLBlogAuthor) 2019年6月22日
スペックを軽く紹介します。
Aクラス2.0ディーゼル A200d AMGラインスペック
試乗車のスペックです。
※参考値となっているのは、ガソリンモデルA180の数値です。
今回の試乗車A200dとは違う可能性もあります。
カタログには燃費の記載がありませんが、ガソリンモデルのWLTCモードの15km/ℓより良い事は間違いなさそう。
ボディーサイズ
ボディーサイズは全長4,419㎜、全幅1,796㎜、全高1,440㎜とCセグメントハッチバックの範囲に収めてきました。
全幅が1800㎜以内に収まっているのが嬉しいですね。
特にAクラスは女性のオーナーさんが多いとの事で国内のそういった事情も加味されているでしょうか?
どんどんクルマが大きくなる傾向の中で日本でも取り回し易いサイズ感であるのは有り難いですね。
ディーゼルエンジン用に8速DCT採用
ディーゼル追加と合わせて目玉なのがディーゼルエンジン用に8速のDCT「8G-DCT」を採用したことです。
これにより、1400回転から320N・mのトルクを生むエンジンパワーが余すことなくクルマに伝わり、湧き上がるような加速感が実現出来ていました。
ガソリンターボの7DCTでも良かったのにディーゼル用で8DCTを採用してくる拘りに魅力を感じます。
ではドライブフィールに移ります。
Aクラス2.0ディーゼル ドライブフィールレポート
ドライブポジション
運転席
AMGライン仕様なので運転席は「レザーDINAMICAシート」と呼ばれるバケットタイプになります。
シートサイドやバックレストは人口皮革です。
良く出来たシートでサイドサポートも少しタイト目のしっかりしたウレタンの硬さでした。
着座感はメイン部のスウェード調ファブリックの材質もあって、滑る感じも無く、程よいホールド感で良好な着座感。
バケットタイプはテンション上がりますねw
ランバーサポートはシートサイドの4wayで調整します。
運転席・助手席共に3メモリー付の8wayパワーシートになっている快適仕様。
メモリーシートはベースグレード以外は標準で装備されています。
シートだけでなくサイドミラーの位置も記憶してくれる優れもの。
さらにアドバンストパッケージ(●360°カメラシステム●ヘッドアップディスプレイ●アドバンスドサウンドシステムのセット)¥204,000を装着すると、ヘッドアップディスプレイの位置も記憶してくれます。
ペダルレイアウト
こちらもAMGライン仕様のステンレスアクセル&ブレーキペダル(ラバースタッド付)でスポーティーな仕上がり。
レイアウトは悪くないですが、足元は若干の狭さを感じます。
フットレストが無いのが少し気になりましたが、運転し始めると楽しさから忘れてしまいましたw
ディーラーオプションでも設定が無かったので、社外品等で対応するしかないですね。
2.0ℓディーゼルのエンジン音
エンジンスタートすると、グオンと力強い音で2.0ℓディーゼルエンジンが始動します。
アイドリング音はディーゼルらしい力強さを感じる程度で、ディーゼルっぽいカラカラ音は気になる事は無かったです。
ガソリンターボと比べて音は同等か少し大きい程度でしょうか。
気になる方は聞き比べもされた方が良いかもしれません。
駐車場内を低速で走行する間で分かるのがアクセルワークに対する、レスポンスの良さです。
ちょっとピーキーかも?と思う程にグイッと前に出ますね。
少しアクセル踏んで思わず「おっ」って声が出そうになりましたw
メーターやナビのユニットへの映り込みが凄くて撮影しにくかったですww
ステアフィール
一般道に出るためにステアリングを切っていきますが、軽めの操作感ですがダイレクト感強く車両が追従してきます。
最小回転半径のカタログ値がガソリンモデルの16インチで5.0mと優秀。
18インチになったら5.2~5.4mくらい?かと思いますが、旋回性能の高さもすぐに感じました。
駐車場と道との段差を乗り越えた時にそこそこ衝撃が来たので「少し硬いのかな?」と思いながら試乗に出発です。
加速性能
一般道に出てアクセル踏んでビックリ )^o^(
出足が軽い!
ほぼシフトショック無しで8速DCTが320N・mのパワーを間髪入れずにピックアップしていく感じで加速します!
アクセルレスポンスが本当に良くて、かなり速いです。
しかもディーゼルの力強い音、スポーツカーみたいな音が合わさったような加速音!
軽く吹け上がり上質で、気持ちいい音質の良く回るディーゼルエンジン、思わず笑いが出てきそうになります。
このエンジンはビックリです。
本当滑らかに気持ち良く回りますよ!
コーナリング
A200dに採用された「OM654q」ディーゼルエンジンは、もともと同社C・Eクラスに採用されていた縦置きエンジンをAクラス用に横置きに対応させています。
さらにアルミニウムクランクケースを採用するなど、軽量化にも注力されたエンジンであるとの事。
それもあってか、曲がる時にディーゼル特有のフロントヘビーな感じが少ないと思いました。
それよりも「スパッと曲がれてしまう!」という感覚すらあります。
Aクラスが属するCセグハッチに期待するキビキビさと、ディーゼルのパワフルさを両立出来てしまっているクルマが新型A200dではないかと思います。
乗り心地
乗り心地は基本的に少し硬めです。
あくまでスポーティーな感じで程よい突き上げ感ですね。
AMGライン仕様なので、タイヤが18インチのアルミホイールとタイヤになっている事もあると思います。
突き上げはありますが、不快に感じるまでは行かず上手く丸めこまれていました。
感心したのは、明らかに道の段差が大きい所でもドンとお尻にダイレクトな衝撃が来る感じになりません。
新型からリヤサスにトーションビームを採用してきていますが、MAZDA3同様必要なインフォメーションを伝えつつ、運転も楽しく乗り心地も良いクルマに仕上がっています。
トーションビームにありがちな揺すられ感も無く、試乗中は乗り心地に関して何か気になる場面はありませんでした。
静粛性
ディーゼルエンジンですが、巡航中は嫌な音質は抑え込まれていますね。
アイドリング状態で外に出てエンジン音を聞いてもカラカラ音は少なかったので、静粛性には気を使われている事がしっかりと感じられます。
それもあってか、ザラ付いた路面に限ってですが、ロードノイズに耳がフォーカスする場面が何度かありました。
と言っても静かな方ですけどね。
そういう時は少しアクセルを踏み増しすると、気持ち良いエンジン音が入ってくるのでその音で相殺できるような、そんな調整も試乗終盤で覚えましたw
ブレーキフィーリング
ブレーキのフィーリングも良かったです!
踏み始めからしっかりと制動がかかって、停止する時までごく自然なブレーキ操作で停止できる素晴らしいブレーキタッチ。
最初は加速がスゴイ事ばかりに意識が行ってて、途中から「そう言えばブレーキもかなり良いな」って気付いた感じです。
それくらい個人的な感覚ではありますが、マッチする良いブレーキタッチだと思いました。
私としてはBMWの初期制動は少し強すぎると思っています。
アウディのブレーキタッチも今回のAクラスと同じ位好きです。参考になればと思います。
信号待ちで停止するとアイドリングストップしますが、停止からの再始動も瞬時に復帰。
この辺りも抜かり無し。
微妙に気になる部分もあるにはありました。
ステアリングの剛性も高いのですが軽い力で操作できる躾になっているので、交差点を曲がっている途中に段差などがあると、少しステアリングが持って行かれるのを2回程感じました。
私の所有するスバル・レヴォーグでは感じない感覚です。
ここは躾的な部分での差だと思うのですが、細かいステアリングフィールが気になる方は注意して感じて欲しいポイントかもしれません。
しかし、基本的に「ここはかなり気になるな」みたいなポイントが無かったです。
ずっと乗っていたい位に運転していて気持ち良く、ここち良い乗り味でした。
加速が良いのでスピードには要注意ですねww
バイパスでも良いので、軽い高速走行を試してみたいと思いました。
ドライブフィールは以上です。
Aクラス AMGライン エクステリア
A200dはワングレードのみで通常はガソリンモデルのStyleと同じエクステリアとなります。
今回の試乗車はそこにメーカーオプションのAMGライン¥255,000という全体がスポーティになるパーツが装着されます。
AMGラインのエクステリアでの装備
●AMGスタイリングパッケージ[フロントスポイラー、サイド&リアスカート]
●Mercedes-Benzロゴ付ブレーキキャリパー[フロント]
●18インチAMG5ツインスポークアルミホイール
●マルチビームLEDヘッドライト
●アダプティブハイビームアシスト・プラス
このようになっています。
ではフロントから見ていきます。
フロント
同社CLSから始まったデザイン言語を使って開発された新型Aクラスのフロントフェイス。
上位モデルとほとんど変わらない質感がエントリーモデルから採用されているのは贅沢感のあるモデルである事も感じさせます。
AMGラインが採用されてフロントスポイラーや、エアインテーク等も設定され見た目だけでなく機能的にもスポーティ。
AMGラインが無いとこんな感じです。
かなり雰囲気違いますね。
すこし丸っこい雰囲気でこちらもアリ。女性の方ならこちらのエクステリアを好まれる方も多そうです。
見た目だけならまだ良いんですが、機能も違ってくるので注意したい所。
ヘッドライトはAMGラインオプションに含まれる※●マルチビームLEDヘッドライト●アダプティブハイビームアシスト・プラスの機能が設定されます。
一般的に言う※アダプティブLEDヘッドライトですね。
※HPより・・・片側18個のLEDを瞬時に制御することで、前走車、対向車を眩惑せずに、より広い範囲を自動で照らし続ける先進のシステム。安心感に満ちた夜間の視界を実現します。
AMGラインを付けないと、自動でロー・ハイビームの切り替えをするオートハイビームまでの機能にとどまります。
試乗車のポーラーホワイトも良いですが、新デザインのメルセデスの顔ですと、濃いグレーとかシルバーのボディーカラーも良さそうだなと思います。
Aクラスボディカラー
ポーラーホワイト・・・試乗車カラー
ジュピターレッド
コスモスブラック・・・有償カラー¥69,000
イリジウムシルバー・・・有償カラー¥69,000
マウントグレー・・・有償カラー¥69,000
モハーベシルバー・・・有償カラー¥69,000
Aクラスはご覧の全6色のボディーカラーが設定されています。
新潟では新型Aクラスまだ見る機会が少ないので、今後増えて様々なボディーカラーが見れると嬉しいです。
特にマウントグレーのAクラスが見てみたいですね。
引き続きエクステリアを見ていきます。
フロントバンパーは機能的なエアインテークになっています。
こういう所がダミーになっていないのは好印象です。
サイドから見た時のスリットもかっこいい。
サイドに移ります。
サイド
このサイドビューはかなりかっこいい!
先代の全長4,355㎜から64㎜ストレッチしたことで伸びやかなスタイリングになっています。
ハッチバックとも、ショートワゴンとも取れそうな絶妙なスタイリング。
新潟で乗るとなると、フロントのアプローチアングルの少なさが気にはなりますね。
雪が降ったら除雪車みたいにならないか?心配。
サイドウィンドウの下部ラインが緩い孤を描いてリヤに続くのは従来モデルと同様。
個人的にCクラスワゴン等はやり過ぎ感もあったので新型Aクラスのウィンドウデザインは丁度良いと思います。
これは良い。
AMGラインが装着される事により、よりワゴンライクになるような。
標準はこちらの16インチアルミ・タイヤです。
AMGラインが装着されるとウィンドウのメッキモールも全周になるみたいですね。
やはりStyleの方がハッチバックって感じ。
こちらもAMGラインの●18インチAMG5ツインスポークアルミホイール。
AMGライン付けると他のモデルも全部同じホイールデザインなので、そこはちょっと差別化が欲しい感じ。
カッコいいので問題は無いんですが、ディーラーオプションのホイールの購買願望を仕向けられているような・・・?
●Mercedes-Benzロゴ付ブレーキキャリパー[フロント]こちらもAMGラインの装備。
キャリパーに質感高いロゴが入るのは、高性能感が出て嬉しいですね!
見た目もカッコよくて、これ見るとAMGライン付けたくなります。
サイドのプレスラインは2本、ウィンドウ下と車体下部にデザインされています。
後ろに向かって引っ張っていくようなスピード感と塊感が表現されているように感じる。
Bピラーもピアノブラック処理され、パネルのチリ合わせも良く出来ています。
さすがドイツプレミアムでも好調のメルセデス、デザインのまとまりも質感も迷ってる感が無いですね。
国内での販売が好調なのもうなづけます。
サイドスカートもAMGラインの装備ですね。
これだけ見た目も変わって、内装の質感やシート形状も変わるのでオプション価格の25万円はお得な価格設定にも感じます。
販社の商売が上手い??
フューエルリッドはプッシュ開閉式。
リッド裏の処理も問題なし。鉄板むき出しだと萎えちゃいます。
リヤ
リヤは少し、丸みを帯びたドッシリ感のあるスタイル。
ショルダーラインから、ふくよかなRラインを描いていくスタンス表現も良いです。
リヤのスポーティーなバンパーもAMGラインの装備。
サイドのエアインテークのような加飾ははダミーのようです。穴が空いてる風には見えませんでした。
リヤのコンビネーションランプはフルLEDでこちらは全グレード標準です。
ちょっと垂れ目なコンビランプでリヤビューは可愛さもあるかなと思いました。
ダミーのバンパー一体型のマフラーデザインはイマイチな感じ。
これでマフラー左右2本出しなら最高なんですが ^_^;
走りが素晴らしいので余計にそう思ってしまいますね。
ロアバンパーはディフューザー形状になっています。
見た目・走りどっちも良かったです )^o^(
まとめ
Aクラスに追加されたディーゼルグレード、A200dAMGライン仕様の試乗レポートでした。
メルセデスのクルマに試乗させて頂くのは3台目でその内2台は新型Aクラスなんですが、予想以上に運転の楽しさと上質感のある仕上がりにビックリしながらの試乗となりました。
メルセデスと言えば直進安定性が高くてドッシリと走るイメージ。
しかし今回のA200dで感じたのはディーゼルなのにフロントヘビー感少なく、コーナリングやキビキビ感も楽しめるクルマになっていたことです。
勿論直進性も良かったので、ものすごく贅沢な乗り味を色々高次元で良い所どりしたようなクルマになっていると思いました。
新開発のディーゼルエンジンの恩恵で静粛性高く、上質感もしっかり持ち合わせている「A200d」ヤバいです。
かなり魅力的 )^o^(
以上でドライブフィール・エクステリアのレポートを終わります。
今回の試乗車の仕様で見積もりもして貰いまして、内装もしっかり撮影てきました。
後日レビューしますのでチェックお願いします!
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
Aクラスの属するCセグハッチバックを検討されている方へこちらも参考になると嬉しいです。
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