BMW X5 xDrive 35d ドライブフィールレポート
BMWのミドルサイズSAV(BMWはSUVをSAVと呼んでます)X5に試乗させて頂きました!
試乗グレードはX5 xDrive 35d MSport。
車両本体価格は¥10,310,000という高額車両です。
おはようございます😄
新潟は☁️
今日はアコードハイブリッドと、BMWX5試乗させて頂きます。
X5では直列6気筒のディーゼルターボを体感してきます。アコードは後席ドアの開閉フィール確認のお話貰いましたが、他に気になる事あれば見てきますのでリプ下さい。 pic.twitter.com/RPeETVlfbo
— UU (@WCLBlogAuthor) February 28, 2020
ツイートもしましたがBMWの直列6気筒ディーゼルターボを体感してみたかったので、ディーラーさんに問い合わせるとX5がありますとの事で対応頂きました。
ありがとうございました!
今回はBMW X5のドライブフィールをメインにレポート、内外装も簡単に紹介します。
X5は今までのBMWとはまた違った上質で素敵な走りを体感させてくれました!
正直今回の試乗で価値観を覆される位の衝撃を受けまして、クルマを見る軸を太くさせてもらった気がします。
それ位世界観のあるクルマだと感じた次第です。
X5 ラインナップ
xDrive35d Standard ¥9,380,000
直列6気筒3.0ℓディーゼルターボ
xDrive35d M Sport ¥10,310,000 試乗車グレード
直列6気筒3.0ℓディーゼルターボ
xDrive45e Standard ¥10,280,000
直列6気筒3.0ℓガソリンターボ+マイルドハイブリッド
xDrive45e M Sport ¥11,180,000
直列6気筒3.0ℓガソリンターボ+マイルドハイブリッド
M50i ¥13,540,000
V型8気筒4.4ℓガソリンターボ
さすがの価格なラインナップとなっていますねー。
ではドライブフィールのレポートに移ります。
BMW X5 xDrive 35d MSport ドライブフィール
フロントのドアトリムは質感、色合いが良かったです♪ドアポケットの中だけがハードプラ。
ポプラ・グレイン・アンソラジット・ブラウン・ファイン・ウッド・トリムという長ーい名前のオプションが設定¥28,000と良心的な価格設定!
乗り込んでいきますが、「おー渋い感じがビンビン♪」テンション上がります。
さすがに最低地上高(215㎜)も着座位置も高いので乗り込みは少し大変です。
サイドシルの幅も広いですから天気の悪い日は裾やスカートの汚れには注意が必要かも。
このサイズのSUVでこの雰囲気♪ X5のワールドにお邪魔しますって感じw
いまからお伝えしますが、車内の雰囲気だけでなく走りもしっかりと世界観がありましたよー
ドライブポジション
運転席
SUVのシートなんですが、さすがBMWでしっかりホールドしてくる良いシートでした!
サイドサポートが調整できるので、横腹辺りにそっと寄り添う感じに出来ます。
車内の広さ包まれ感と相まって、何とも居心地の良い空間。
レザーの滑らかな質感と面で優しく受け止める感覚で、極上と言っても過言ではないドライバーシートだと思いました。
このシートの座り心地は特筆モノです (^^♪
ランバーサポートは¥37,000(運転席&助手席)の受注オプションとなっています。
元々のシート形状が凄く良いのでランバー無くても問題ないかとは思いますが、この価格帯なら標準で付いていて欲しいところ。
ペダルレイアウト
アクセルペダルはオルガン式です。
この辺りは安定のレイアウトの良さ。
特にBMW、マツダのペダルレイアウトは素晴らしいと感じます。
アクセルペダル、ブレーキ共に剛性感が高く触れている足も安心感が高いです。
ヘッドアップディスプレイ(廉価のStandardは無)やブラインドスポットモニター等の先進安全装備は標準装備。BMWの良い所ですね。
12.3インチの液晶メーター、地図表示は簡素ですが雰囲気のあるデザインがgood
直列6気筒ディーゼルエンジンスタート
コンソールサイドにもステッチ付合皮で処理されてます。質感的にはパーフェクト。
エンジンスタートスイッチはシフトレバー右側。
新世代BMWらしく電子パーキング+オートホールドの装備がされています。
ここにも本杢パネル、マットでダークブラウンな感じがたまりませんね。
エンジンルームのシンプルだけどゴツイ補強。
ククク、ドウンとエンジンがスタート。
アイドリング音はドルルルという少しのディーゼル感を感じさせますが、全く不快感がありません。
車内の静粛性が高くエンジン音だけがクリアに聞こえてきます。
「これが直6ディーゼルのアイドリング音か」と初めての体験にちょっと感動!
こういう高級なクルマの試乗車はなかなか用意できないディーラーさんも多い中で、こちらのディーラーさんは結構用意があり、しかも良心的に対応して頂けるので本当に有り難い。
パドルシフトの質感も良かったです。操作感の躾もコクコク決まって良い感じでした!
MSport専用の握りが太いステアリングを握って試乗に出発です。
このステアリングの握りが初めて触った時は太すぎるかな?と思ってましたが、何回か試乗してくると慣れてきました。
所有すると今度は普通のステアリングが物足りなくなりそうw
BMWは2ストライカーのモデルが多数。フロントの剛性に効いてます。ボンネット開ける時も2回レバーを引いて開けます。
ディーラー駐車場を出ていきますが、隣にかなり大きいセダン、向かいにデカいクーペSUVといきなり難関がw
少し前に出してから軽くバックして確実に当たらない様に回避します。
営業さん 「今のは切り返さなくてもイケましたね」
私 「絶対にぶつけたくありません!」
2人 「www」
こんなやり取りしながら一般道に出ていきます。
「おー」と、シートベルトが自動で締め上げるオートプリテンショナーに驚くお決まり付w
大きいのでさすがに取り回しは苦労しそう。
ステアリングフィール
ステアリングの操作感は意外と軽め。
他のモデルや、3シリーズの320d xDriveのステアフィールとはかなり味付けが違います。
BMWのSUVってブログ始めた頃に試乗したX2依頼なんですが、X2はもっとズシッとダイレクト感あった記憶なんです。
それとはかなり雰囲気が違って「おっ、X5ってこんな感じ?」となりました。
センターコンソールの幅が広い!
X5はステアリングの座りはドッシリしてるんですが、意外と軽く操作出来ます。
大きいのであまりダイレクト感強く重くても疲れちゃうでしょうし、このサイズになるとガッツリ走らせて楽しむ感じでもないので方向性をガラッと変えるのかな。
ドライブモードはSPORT、COMFORT、ECO PRO、ADAPTIVEとあります。
ドライブモードセレクトがありますから、Sportにすればもう少し違うかもしれませんが。
交差点を曲がる時も今まで試乗したBMWのモデルとはフィーリングがかなり違いまして、ほんとゆったりと曲がります。
ヘッドライトはALH(アダプティブLEDヘッドライト)が標準装備されています。
直進性、コーナリング
しばらく真っ直ぐ走っていきますが、直進性が高いです。
ステアリングがドシっとして、車両もSUVによくあるフワフワした挙動が無い!
こんだけ大きくて重心が高いとちょっと位不安定な挙動を見せそうなものですが、試乗中は終始感じませんでした。
ちょっとしたカーブや交差点でも軽くロールはするんですが、曲がり切った後も車両が姿勢を整えるスピードが速く、自然な動きで気持ち良く直進に移れちゃいます。
「これヤバくね?」
ここからX5の走りのワールドが始まりますw
全長4,935㎜、ホイールベース2,975㎜。
直列6気筒ディーゼルターボエンジンは最大620Nmという化け物トルクを2000回転から発生。
8速ATがこの強大なパワーをしっかりとピックアップして2tを優に超える車体を軽々と動かしてくれます。
伸びやかでトルク感のある加速が凄く気持ち良いです。
620Nmというモンスター感を押し出す味付けではなく、あくまで余裕感を出す為という感じ。
エンジン音は常にドルルルと聞こえてきます。
エンジンを効率よく熱管理するアクティブグリルシャッター機能付
加速感
川沿いの交通量が少ない道に出て少し強めに加速を試しました。
少しエンジン音が大きくなる程度のグアーーンという音。
相変わらず不快感のない滑らかな音質をキープしながらグイグイ加速していきます。
体感スピードがマイナス20㌔位あるのか?という感覚。
全くスピードが出てる感じが無いです。
ずっとゆったりと乗ってられる感じで、これは高速移動も疲れ知らずで行けそう。
ちゃんと撮影出来てませんが、Aピラーの付け根の死角は頑張って小さくしてる感じでした。
振動も若干ではありますが、ステアリングを介して伝わってきてディーゼル感を僅かに匂わせます。
音のインフォメーションとしてはクリアなエンジン音だけでロードノイズやメカニカルな音も上手く抑えこまれています。
他の音も少しは聞こえてきそうな所ですが、直6ディーゼルの滑らかな音質にフォーカスさせて気にさせなくしている様な感じ。
当たり前と言えばそうなんですが、この贅沢なエンジンもX5の世界観を表現するための1つのファクターなんだと、後になって気付きました。
置くだけ充電や、USBスロット関連も設定されています。個人的にはC端子じゃないのが良い。
グローブボックスの開閉レバーはサテンメッキ。中は起毛処理されて車検証がジャストで入るサイズ。
乗り心地が極上
そして「おそろしいほど乗り心地が良い・・・」
一般道に出て最初の信号までの約200m弱の間で分かるほどに。
BMWでの試乗コースは基本的にいつも同じなので、何処がどのような路面なのか大方頭に入っています。
明らかに他のモデルであれば突き上げ、ゴウンと来る車両の揺すられ等が起こるはずのシーンでも、しなやかに良く動く足さばきで乗員が不快感を感じません。
試乗車はYOKOHAMAのスタッドレスタイヤを履いてました。サイズは265/50R19。キャリパーが大きいので19インチ以下は無理そうです。
通常はフロント275/45R20、リア305/40R20のサイズです。
「エアサスなのか?いや、それにしては硬質感と接地感が高いか・・・?」と思いながら走ります。
その場で営業さんに確認すれば良かったんですが、この何とも言えない極上の乗り心地に「こういう世界もあるのか」と夢中になってしまって、後日電話で確認。
結果としてはエアサスではないとの事。
これを聞いて更に驚愕ですよねww
バネサスであの乗り心地が実現できるのかと!
リアドアのトリムも質感的な割り切りはナシ。
ステッチ付合皮、アンビエント付オーナメント、本杢パネルと素晴らしいミルフィーユになっています。
乗り心地と言えば以前試乗した、シトロエンC5エアクロスのセカンダリーダンパーを採用した乗り心地も素晴らしかったんですが、フィーリングとしては近い感覚。
最初の路面の凹凸とのタッチがあって、ボディーに衝撃のインフォメーションがドライバーに届く前にタイヤ、ダンパー、シャシーが衝撃を完全に打ち消してくれます。
足の動きとそのトレースした路面の状況は、ドライバーにステアリングとシートを介してクリアに伝えてくれるんです。
以前、新型1シリーズ試乗した時に、突き上げでボディーブローのように内臓まで揺すられる感覚があったシーンでもX5は車両の乱れを感じさせませんでした。
まさに「快適」この一言に尽きますね。
後席の居住空間も広々。
身長175センチの私のドラポジでこれ位の広さです。シート下にも足が入るのでゆったりと過ごせる空間が確保されています。
高い内装の質感、クイックすぎず且つ扱い易いステアリングの躾と車両の滑らかな挙動、そして素晴らしい足さばきから来る極上の乗り心地。
完全に「出来上がった世界観」をこんなに見事に体現しているクルマはそうそうお目にかかれないと思います。
ただラグジュアリーなだけではなく、ファンな感覚ともまた違いますが、ドライバーに奥深さを感じさせてくれながらここまで上質感が演出できるかと。
「高いのだから当たり前」と一言では言えないメーカーが培ってきたノウハウの歴史を感じずに居られません。
大げさかもですが、それ位この乗り心地に感動しました。
後席のベンチレーション、リアシートヒーター(MSportは標準)、トリプルゾーンコントロールも装備。
その下にアクセサリーソケットが設置されています。ちょっと下過ぎる感じはありますね。
ブレーキフィール
ブレーキタッチも少し他のモデルと雰囲気が違っている感じで、普段持っているBMWの初期制動が少し強いイメージとは違いました。
2tを超える車重と長い全長の恩恵かもですが、ノーズダイブ気味になり易い低速でのブレーキ操作もあまり気を使うことなく停止まで操作できます。
個人的には好きな制動感覚でした。
この立体感。最新のBMWはリアコンビネーションランプの造形も見所。
デカいですので。
試乗後半の信号の無い交差点で少し狭くなったクルマと路肩の間に入るシーンがありました。
意外と車両感覚が掴みやすく、すんなり間に入れたのは良いなと感じたポイント。
でも、イオンとかの立体駐車場には入りたくはないですがww
私にはおそらく無理 (^_^;)
12.3インチのセンターパネル、パーキングアシストやリバースアシスト等の先進装備も設定されています。
試乗が終わりディーラーに到着。
撮影させて頂くために裏の駐車場に停める時にバック駐車させて貰いました。
バック駐車もスクエアな車両形状のおかげか感覚が掴みやすくて一発で駐車出来て満足w
デカいので枠いっぱいみたいに見えますw
ちゃんと停めれたよ。
ドライブフィールは以上です!
最後にラゲッジの使い勝手を紹介します。
ラゲッジルーム
X5のバックドアは上下分割になっています。
まず普通に開けると上側だけが開きます。
横から見るとこれ位の後方へ出てます。
上下分割することでオーバーハングが短くなるのは良いですね。
下の扉の高さはこれ位です。
ラゲッジ側面までカーペット素材になっていて質感高いですね。
黄色四角部のボタンを押すと下側も開きます。
開くとこんな感じです。
子どもが座っても大丈夫ですか?めっちゃ座りたがりそうですがw
荷物の出し入れに便利そうです。
通常の状態で650ℓという大容量です。
オプションで3列目の設定もあります。
が、かなりの抱き合わせになるので合計100万円位になるので現実感がありませんw
■コンフォートパッケージ ¥437,000
■ドライビングダイナミクスパッケージ ¥306,000
■サードローシート ¥291,000
の内容です。
ラゲッジ床下も結構広い収納になっています。
ラゲッジ用のネットも収納可能。
ラゲッジ床下にダンパー付いてますよ。
スゴイっす。
3列目を設定するためのフレームも兼ねてそうですが、ボディー剛性アップにも寄与してそうですよね。
リアシートの可倒はレバー式でした。
ここは電子スイッチじゃないですね。
リアシートを倒すと1,870ℓになるのでかなりの大容量。
フラットに倒れるので車中泊は余裕で出来そう!
ん?このクルマで寝る人いますよね??
ラゲッジ紹介は以上です!
最後に
今回のX5の試乗は直列6気筒のディーゼルターボを体感することが目的でした。
しかし、想像以上のX5自体のクルマの完成度に衝撃を覚える結果に。
直6ディーゼルターボもX5のラグジュアリー且つファンだけじゃない濃い乗り味を構成する一つの要素として使われている事を実感しました。
このクルマを乗るとSUVがこれからのセダンになっていくという流れにも納得せざるを得ない位。
新しい価値観を教えて貰った良い試乗経験でした。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
次回もチェックして頂けると嬉しいです。
X5の公式HPです。
BMW X5 (G05)の全モデル(プラグイン・ハイブリット含め)、装備、主要諸元がご覧いただけます。大いなる刺激とゆと…
BMW X5 xDrive35d スペック一覧
車両本体価格¥10,310,000
駆動方式 | 4WD | |
トランスミッション | 8速スポーツAT | |
ボディーサイズ | 全長4,935×全幅2,005×全高1,770 | |
車体重量 | 2,190-2,270㎏ | |
ホイールベース | 2,975㎜ | |
WLTC(JC08)モード燃費 | 11.7km/L(14.4km/L) | |
最低地上高 | 215㎜ | |
サスペンション 前/後 | ダブルウィッシュボーン/ マルチリンク | |
総排気量 | 2,992cc | |
燃料タンク容量 | 80ℓ 軽油 | |
エンジン最高出力 | 265PS 4,000rpm | |
エンジン最大トルク | 620N・m 2,000-2,500rpm | |
最小回転半径 | 5.9m |