ルノー新型キャプチャーに試乗 動的質感レポート 魅力・気になるポイントに付いて
ルノーの新型コンパクトSUV、キャプチャーに試乗させて頂きました。
試乗車はエントリーグレードのインテンス。エントリーとは言え装備は充実です。
気になっていたモデルでしたが、これは相当レベル高いですね。
特に装備関係、これは他メーカーを相当研究してきたな!と感じる内容でした。
良いポイントと気になるポイントが試乗と展示車をチェックさせて頂く中で分かってきましたのでご紹介したいと思います。
今回は動的質感メインです。
キャプチャーの気になるポイントの1つがアイドリングストップ復帰と、オートホールドから再発進の組み合わせによるもたつき感。結構ラグを感じました。
ルーテシアの時も感じた(この時はAHだけかと思った)ので間違いないかなと。
あとはDCTの1~2速目?の繋がりがガクッと来る感じ。 pic.twitter.com/2m4sBWHtZt
— UU (@WCLBlogAuthor) February 27, 2021
ツイートもしましたが走りに関しては少し気になる点がちらほら。
まずはスペック関係をご紹介します。
キャプチャーには
●インテンス ¥2,990,000←今回の試乗車
●インテンス テックパック ¥3,190,000
のグレードがラインナップされています。
ルノー新型キャプチャースペック
ルノー・キャプチャー インテンス 諸元一覧
車両本体価格 ¥2,990,000
駆動方式 | 2WD(FF) | |
トランスミッション | 7DCT | |
車体サイズ | 全長4,230㎜×全幅1,795㎜×全高1,590 | |
車体重量 | 1,310kg | |
ホイールベース | 2,640㎜ | |
最低地上高 | 172.5㎜ | |
サスペンション 前/後 | マクファーソン / トーションビーム | |
燃費(WLTC) | 17.0km/ℓ | |
総排気量 | 1,333cc | |
燃料タンク | 48ℓ ハイオク | |
エンジン最高出力 | 154PS 5,500rpm | |
エンジン最大トルク | 270N・m 1,800rpm | |
最小回転半径 | 5.4m |
全幅は1795㎜で1,800㎜以下に抑えて来ました。
やはり1,800以下だと取り回しもかなり楽になりますし、運転を楽しむのにも良い効果があると思います。
フロントフェイスは可愛らしく、かつ、カッコよさも持ち合わせている感じ。
全長は4230㎜とコンパクトサイズ。
人も物もしっかりと乗せることが事が出来てこのサイズで収まるのは嬉しいですね。
女性にも抵抗なく運転できるサイズ感ではないでしょうか。
プジョーの2008が全長4305㎜でホイールベースが2,610㎜なのでキャプチャーはよりロングホイールベース。
前後短いオーバーハングのクルマって見た目が良くて好き。
タイヤが4隅にあるだけで走りへの期待も高まります。
特にキャプチャーのもっちりしたリアビューは魅力的でした。
ライトのデザインも存在感があり良いですね♪
ルノー・キャプチャー 先進・安全装備一覧
●標準装備 △オプション設定 ×設定無
機能名称 / モデル | インテンス |
電子パーキングブレーキ | ● |
ブレーキオートホールド | ● |
ALH アダプティブLEDヘッドライト | × |
AHB オートハイビーム | ● |
パノラマビューモニター | ● |
ブラインドスポットモニター | ● |
ヘッドアップディスプレイ | × |
先行車発進お知らせ | × |
渋滞追従機能付 ACC | ● |
衝突被害軽減ブレーキ | ● |
交通標識認識表示機能 | ● |
前方誤発進抑制機能 | × |
後方誤発進抑制機能 | × |
路外逸脱機能 | ● 70㌔~ |
車線中央維持 | × テックパックは有 |
新型キャプチャーは安全装備も充実しています。
試乗車のインテンスでは装備がありませんが、車線中央維持機能も設定があるので高速での運転もかなり楽になりそうです。
オートホールドが設定されているのも大きいんですが、ルーテシアと同様この機能も絡めた制御で気になる点がありました。
その辺りも動的質感の中でお伝えします。
では動的質感のレポート行きましょう。
ルノー新型キャプチャー動的質感レビュー
では乗り込んでいきます。
プジョーもモデルによりですが、ルノーもドアの端が少しエッジ―ですよねw
ここですね。
指切れるまでならないかもですが、気を付けて扱わないと結構痛いです(;^_^A
これは結構アルアルなポイントでもあるので伊・仏車を検討される方はチェックしたほうが良いです。
この内装がお出迎えしてくれます♪
デザインと質感は満足度も与えてくれそうな仕上がり。
各メッキパーツの質感も配慮を感じる仕上がりです。
こういう細かい部分の拘りも印象を左右してきます。
メーカ―の意気込みをこういう所で感じますね。
新型キャプチャー・ドライブポジション
試乗車のインテンスのシート調整はマニュアルとなっています。
テックパックは手動のランバー調整付きパワーシートですね。
着座感なんですが、大らかな座り心地でした。
個人的には腰回りのサイド、ランバーともにサポートがもう少し強い方が好み。
腰痛持ちなので、試乗後半から少し疼く感じがあったのがちょっと残念。
インテンスは画像のコンビシートと、オレンジ内装はファブリックシートがセレクト可能。
このコンビシートの見た目が凄く良かったです♪
やはり仏車はファブリックのセレクトが上手いですね。
ホワイトのパイピングも黒基調のコンビシートとモダンな組み合わせ。
アクセルペダルは吊り下げ式を採用。
ペダルの剛性感もしっかりしていて操作性は悪くなかったです。
アクセルはDCTとの兼ね合いでちょっと飛び出し感強く感じました。
座って前を見ると着座位置は高めでSUVらしさを感じます。
乗ってると少し腰高感を強く感じる部分もありました。
細かいパーツの質感が良い
エンジンスタートスイッチはステアリング左側に配置されています。
ここも質感の良いメッキリングで縁取られています。
こういう細かい配慮は地味に効いてくるんですよね。
日常のふとした時に嬉しくなるというか。
赤色〇の補強バーの穴にボンネットのバーを入れるみたいです。どこか分からなくて割と長い間探しましたw
エンジンはククコウンと静かに始動。
1.3ℓターボのアイドリング音も静かですね。
音質もガサツ感少な目でトクトクとトルク感を帯びた音。ハイブリッドや、EVの無音も良いんですが、これ位音が聞こえていた方が楽しくなります。
ステアリングの握りは丁度良い太さで質感もちょうど良い感じ。
パドルシフトも装備されています。
シフトレバーは使いやすい位置ですね。
操作感も程よい重さでした。
フライングセンターコンソール
フローティング形状のセンターコンソールが新しいデザイン。
パワフルなエンジンによる力強い加速
ヘッドライトはオートハイビームまで
ディーラー駐車場をゆっくり流そうとアクセルを踏むと、軽くクルマがポンっと押し出される感覚。
ちょっと過敏かな?という位に飛び出す様な初期加速にちょっとビックリ。
普段ディーゼル乗ってるから余計に感じるのかもしれません。
一般道に出るためにブレーキング。
うむ、カクンブレーキ無し。
低速でもスムースに停止できるブレーキのコントロール性が確保されています。
ここから少し気になるポイントが続きます。
1~2速のつなぎ目がギクシャクする
ここから気になるポイントとありますが、細かい違和感をピックアップしているので気にならない方も多くおられると思います。
まず、7DCTの1速から2速へ繋がる時にたまにギクシャクした挙動を示します。
DCTならではだとも思うので仕方ない部分ではありますが、フォルクスワーゲンのクルマは克服してきている部分なのでキャプチャーもレベルアップしてくれると嬉しいなと思い取り上げました。
アイドリングストップとオートホールドの制御について
メーターの情報はちょっと煩雑で見辛い感じ
そしてルーテシアに続いて仏車第2弾?のブレーキオートホールド!
この最大のメリットであるはずのオートホールドとアイドリングストップを絡めた制御に弱点が。
そう、再発進のタイムラグが大きいのです・・・
信号待ち等で停止します。
オートホールド、アイドリングストップが作動します。
再発進しようとアクセル踏んでも1~2秒くらいのタイムラグがあってから発進するのでかなり怖いシーンが出てきそう。
揺れが続くのが気になる
もう1つ気になったポイントしては乗り心地です。特に揺れの収束加減。
乗り心地自体は少し硬め。
ルーテシアも少し硬めではありましたが、しなやかで収束の速いサスの動きもあって不快まではいかなかった印象です。
しかしキャプチャーは硬さが原因で不快な突き上げがあるわけではないんですが、その収束に時間がかかる感じ。
メーカ―はグッドイヤー
タイヤ、サスが馴染んでない影響なのかタイヤ自体の特徴か。
揺れが収まる前に次の揺れが来るとずっと気になるタイプの揺れが続いている感覚になりました(^_^;)
高速域になると安定しそうではありますが、揺れの余韻が長めに続きますので街乗り中心の方は何回か試乗された方が良いかも。
ハンドリングはダイレクト感が高くキビキビ!
ステアリングは軽めではありますが、曲がる時に程よい反力もありつつ曲がれるので運転の楽しさがありますね。
交差点抜けてからの再加速はストレス無くすぐに流れをリードできるパワフルな加速を見せてくれます。
これが気持ち良かった♪
あと、視点の高さがここで良い方向に働きます。
視点の高さと車両の腰高感、この2つは絶妙な判断軸の上にいるなと感じた試乗でもありました。
キャプチャーに搭載されるエンジンは154PS、270Nm。このクラスのコンパクトSUVとしてはスペック的に大きい部類と思います。
プジョー2008の1.2ℓターボで130PS、230Nmなのでパワーの差は大きいですよね。
体感的な加速の大きな違いは無いかなという印象ではありますが、トルク感と聞こえてくるエンジンの音質はやはりキャプチャーの方が上かなと思います。
BOSEの音を聞く
新型キャプチャーには両グレードともにBOSEサウンドシステム(8スピーカー)が搭載されています。
凄いですよね。
マツダCX-30にMOPや(最上グレードでは標準かな?)で用意されていますが、このクラスのSUVでプレミアムサウンドを標準装備しているのは、新型キャプチャーだけでしょう。
普段はエンジン音とか、ロードノイズを気にしたいのでメディアはOFFしていますが、ラジオで丁度音楽が流れていたのでしばらく聞いてみました。
設定次第だとは思いますが、低音は普通の感じ。高音域がかなりクリアに聞こえてきます。
静粛性の良さと輸入車ならではのスピーカーの良さもあるかもです。
私のプジョー3008はノーマルのスピーカ―ですが明らかに音が良いです。(3008は低音が凄い)
オーディオはそこまで拘りの無い私でも分かる位。
ずっと前に試乗したボルボV40のノーマルスピーカー仕様の音も素晴らしかった。
懐かしいw
キャプチャーも負けずと良い音を聞かせてくれました。
サラウンドの調整等も可能なので購入後自分の好きな設定探すのも楽しいですよね。
試乗中盤に荒れた路面をしばらく走りましたが、ロードノイズは巧く抑えられていると思います。
耳障りな音質ではなく程よいインフォメーションとして聞こえてくるレベルをキープ。
少し前が空けたのでスピードを上げてみたところAピラーの上辺りからの風切音が少し目立ちました。
オーディオをオンにしておけば特に気にならないレベルかなぁ。
しかし、このクラスにパワフルな1.3ターボエンジンは魅力的です。
初期加速は速く感じるんですが、中間加速からの伸びと言うかどこまでも加速していくというシフトフィールではないですね。
途中で頭打ちな雰囲気が出てきます。
どちらかと言うと街乗り中心のセッティング。トルクで走るようになっている印象です。
今回の試乗で感じた事でした!
ルノー新型キャプチャー試乗させて貰いました♪
カッコかわいいエクステリアがめっちゃ魅了的です😆白も良いんですが、黒と白の2トンが良い具合にフォーマル感もプラスされてカッコ渋カワイイ(長い)になる感じ!
勿論気になる部分もありますが、細かい工夫が多数でそれも些細な事に感じます👍 pic.twitter.com/oXGq4SbJku
— UU (@WCLBlogAuthor) February 27, 2021
最後に
新型キャプチャーの動的質感のレポートでした。
充実の装備っぷりはまた別記事で書ければ書きたいと思います。
走りに関しては少し気になる部分もありましたが、数々の便利機能を備えた実用的なSUVに仕上がっています。
私が気になったポイントは他の方には些細な事だろうなと言うのが正直なところです。
細かい走りの質感を気にされる少数派の方には参考にして頂けるのかなw
逆にこの細かいクセが気に入ると最高の相棒になる可能性もあると思ってます。
やはり仏車は面白いですね。
体感しないと分からない世界観があります。最近は装備や使い勝手もかなり配慮され価格も抑えられていますので是非見に行って頂きたいです。
このクラスでベンチレーション、USB端子、アクセサリーソケット備えたクルマはキャプチャー位?
プジョー・2008と比較してみると、とても面白いクルマだと思うので内外装レポートで簡単に比較したいなぁ、とか妄想・企画ばかり浮かんではいます。
では良かったらまた当ブログを覗いてみて下さい!
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