A3セダン 試乗レビュー インテリア・ラゲッジルーム編
アウディのA3セダンに試乗してきました!今回は、内装を細かく見ていこうと思います。
プレミアムコンパクトセダンの内装やいかに!
A3が気になっていらっしゃる方の参考になれば嬉しいです。
試乗車は下から2番目のグレード、A3 Sedan 30 TFSI sport ¥3,500,000です。
先回はエクステリアと動的質感のレビューをしました。
アウディ A3 セダン 試乗レビュー エクステリア・動的質感編 ※2019年2月更新 先日マイナーチェンジしたアウデ…
日本ジャストサイズでなおかつ運転が楽しいプレミアムコンパクトセダンですが、内装の質感、使い勝手はどうでしょうか??
先に言ってしまうと内装はプレミアムとしてはギリ最低限の質感は確保できているかな?という印象でした!
もちろん悪い訳ではないのですが、たまに辛口になるかも?なので温かい目でお付き合いしてもらえると嬉しいです。
アウディ A3 スポーツバックをセルフ見積もりしてみた
A3の試乗時は”1人で行ってきて下さい”スタイルでしたので、営業さんと顔を合わせることもなくでした。もちろん見積もりも頂いていません。
クルマの出来がよいとやはり金額が気になるということで、AudiのHPでセルフ見積もりを行いました。
結果的にはここまで上がるかとびっくりですww
アウディさんはもう少しオプションの設定を分かりやすくしてくださいー。
今から解説していきますが、これを付けるのにこれも付けないといけない、とか抱き合わせもあったりで私の場合車体プラス約100万円行ってしまいました!
ではその内容を確認していきましょう。
まず試乗車はセダンでしたが、私が購入するならスポーツバックが良いので見積もりはスポーツバックです。
グレードは試乗車と同じ、A3 Sportback 30 TFSI sport ¥3,320,000です。
セダンよりスポーツバックの価格が少し低いですが、先回の記事で解説していますので気になる方はそちらで確認お願いします。
セルフ見積もりの結果は
¥4,350,000
マヂで・・・
これはメーカーオプション込の車両の金額です。メーカーオプションでナビやバックカメラ等も装着されますので、ディーラーオプションとしてはETCやマットくらいでしょうか。
それらの諸費用込でプラス30万円と考えると、乗り出しで約470万円。
結局この辺りの金額まで上がってしまうとシュミレーションできます。
これは先日レビューしたトヨタ・カムリWSとほぼ同じ金額で、カムリはDセグのゆったりとしたセダンです。
これは悩ましいですよね。
では、金額を跳ね上げたメーカーオプションの内容と価格、抱き合わせの内容などを確認しましょう。
項目 | 備考 | 価格 |
ボディーカラー | コスモブルー | ¥70,000 |
アシスタンスパッケージ←安全装備充実 | コンビニエンスパッケージとの同時装着が必要! | ¥130,000 |
・サイドアシスト | 安全装備は付けときたいですね | |
・アクティブレーンアシスト | ||
・トラフィックジャムアシスト | ||
・リヤクロストラフィックアシスト | ||
・プレセンスベーシック | ||
・ハイビームアシスト | ||
コンビニエンスパッケージ | 単体での装着可能 | ¥210,000 |
・アドバンスドキー | ||
・アウディパーキングシステム | ||
・リヤビューカメラ | ||
ラグジュアリーパッケージ | ナビゲーションパッケージの装着が必要! | ¥270,000 |
・LEDヘッドライト | カッコいい機能が多いので付けておきたい | |
・LEDダイナミックターンインディケーター | ||
・バーチャルコックピット | ||
・ステアリングホイール3スポークレザーマルチファンクションパドルシフトフラットボトム | ||
・パーシャルレザーシート | ||
・電動調整機能(フロント) | ||
ナビゲーションパッケージ | 単体での装着可能 | ¥350,000 |
・MMIナビゲーションシステム | ||
・TVチューナー | ||
・アウディサウンドシステム | ||
・スマートフォンインターフェイス |
この内容を付けると総額¥103万円のオプションになってしまうんです。
付けなくても良いものもありますが、他のプレミアムブランドでは標準で付いているようなものもありますので選択しました。
やはりもう少しユーザー目線の装備設定をお願いしたいですね。
こういうエントリーモデルは私のように狙ってる方もいらっしゃるはずなので、宜しくお願いします!
内装のレビューに移る前に試乗車のスペックを確認します。
Audi A3 セダン スペック
グレード:A3 Sedan 30 TFSI sport ¥3,500,000
それでは内装のレビューに移ります。
アウディ A3 セダン インテリアレビュー
フロントドア
トリム上部はソフトパッド、オーナメントパネルはアルミニウムミストラルと呼ばれるフィルムコーティングされたものです。
アームレストは柔らかい素材ですが、ステッチ処理も無いのでどこかのっぺりとした印象です。
ゴルフと車体のコンポーネントを共有しているためか、デザインも同様ですね。
こちらはゴルフGTIのドアトリムです。ドアグリップのメッキ処理やオーナメントパネルの大きさなどで質感はゴルフが優勢に見えますね。
ここはアウディとして頑張って欲しい所です。
上位車種のA4の質感との兼ね合いもあると思いますが、質感の底上げはアウディの急務かと思います。
新型のA7やA8などが発売され、今後質感の向上は期待されるので楽しみですね!
動的質感でもお伝えしましたが、アクセルペダルは吊り下げ式です。
ドライブポジションに重要な最適化は問題ないですね。シートに着座してペダルに足を置いても違和感はありません。
シートはパーシャルレザーシート、こちらはラグジュアリーパッケージ¥270,000に含まれます。
このレザーの質感は相当良いですね。全体的にブラック基調なのでシートはレザーにすると異素材感が強調され、プレミアムとして質感の確保は出来るのであった方が良いなと思うオプションですね。
シートの造りは良く着座感も良いので長時間の運転にも耐えられるものだと思います。
ステアリング周辺
こちらも先ほどのラグジュアリーパッケージに含まれる”ステアリングホイール3スポークレザーマルチファンクションパドルシフトフラットボトム”、長い名前ですが要はDシェイプステアリングです。
こちらは握りの太さが良く扱いやすい重みで操作感は良かったです。
レザーの質感もさらっとしっとりで好きな感じでした。
その奥はアウディ謹製バーチャルコックピットです。
この車両の場合はラグジュアリーパッケージ¥270,000に含まれますが、先ほどのステアリングとのセットで¥70,000でも設定可能です。
アウディのクルマを購入されるのであれば、是非選択した方が良い装備かなと思っています。
このバーチャルコックピットの良い所は必要な情報が1つの画面でほぼ表示されているということです。
ステアリングの右側はライトのスイッチとエアコンの吹き出し口です。
吹き出し口のメッキパーツが質感良いです。送風の止めたり出したりはこのメッキリングを回転させることでできます。
質感はオーナメントパネルも設定され最低限は確保されています。
前席全景
では続いて全景を見ていきましょう。
水平基調ですっきりしたインパネデザインは他のアウディ車と共通のデザインです。
先日フルモデルチェンジした、A7からさらにインターフェイスが強化されタッチレスポンス搭載の液晶画面で構成されたインパネになっています。
今後は下位車種でも展開されていくと思いますが、どのグレードまでA7と同じユニットが使用されるかも注目ですね。
A7のレビュー記事もあるので興味ある方は見てみて下さい。
細かい所を見ていきます。
まずはナビ画面ですが、こちらはエンジンスタートと同時に、にょきっと生えてきます。
画面はそこまで大きいものではなく7インチですね。
操作はコンソールに配置されたコマンダーとタッチパネルでの操作になります。
こちらのナビはアウディ独自のコネクト機能も充実していて、使い勝手も良いようです。
質感的にすごいとかではないですが、密度感が高いですね。各パーツががっちりとはめあっている感じです。
つまみのメッキパーツの質感、各ボタンの操作感は程よい反力とカチッときまる感じが気持ち良いです。
エアコンパネルの下はリッド付ドリンクホルダーになっています。
アクセサリーソケットの加飾も質感高いメッキパーツです。しかしこの周辺からプラスチック感が強くなってきます。
センターコンソールのシフトレバー周辺はかなりプラスチック感が強く着座してすぐに気になりましたね。
剛性感はさすがといえる感じでミシリともしませんが、さすがにもう少しマテリアルの種類を増やすか、ピアノブラックをポイントで追加して欲しい感じがします。
コマンダーやシフトレバーの質感は良いだけに、惜しいです。
アームレストはステッチ付合皮ここは質感的には良いかなと思います。
開けると狭い収納です。
助手席側
開けると起毛処理された収納になっていて、質感も良いです。
この起毛処理は最近レクサス等でも省略され始めましたが、プレミアムブランドではここは起毛処理して欲しいですね。
開けた時にプラですとテンション下がります。
その点、最近のマツダはこういう所きっちり造り込んできていますので、すごく印象が良いですね。
では続いて後席に移ります。
後席ドア
リアのドアもフロント同等の質感ですね。
オーナメントパネル、メッキパーツの加飾はありますが黒基調なのでステッチやマテリアルで差し色を入れていかないと、パッと見の訴求力が弱くなります。
後席空間
ここで嬉しかったのが、後席の足元空間が広い事でした。
ゴルフと共通なので期待はして良い個所ですが、大人でも充分快適な広さでした。
着座するとこんな感じです。
運転席は175センチの私のドライビングポジションに合わせてあります。
私はタイト目なドラポジですので、参考までにお願いします。
エアコンの送風口が後席用に装備されています。
こちらもあると嬉しいですね。ゴルフにも装備されているので付いてないと逆に?でもあります。
こう考えるとゴルフが本当にコスパというか、良くできているんですね!
メッキの加飾もあり質感も良いと思います。
ここで残念なのが画像は無いですが、後席のドリンクホルダー付アームレストが無いことです。
これはとても残念ですね。個人的には子供の飲み物置き場が欲しいのでとても重要視しているだけに残念です。
しかもゴルフには装備がある・・・なぜだ。
トランクルーム
最後にトランクルームを見ておきます。
トランクは広い開口で使い勝手が良さそうです。
さらに
かなり広い!スクエアな形状でワゴン顔負けの奥行です。
これは予想外の広さ。コンパクトセダンでも侮るなかれ。
ラゲッジアンダーはこのようになっていました。
ここは見切りが見られますが、クラス相応なのかなという印象。
アウディ A3 セダン インテリアレビュー まとめ
アウディのA3セダンの内装をご覧頂きましたが、いかがでしたか。
個人的にはプレミアムコンパクトの内装としては少しさびしい感じかなと思います。
ドアトリム、インパネ、センターコンソールとプラスチッキーな感じが否めません。
パッと見の質感だけでいうと、ゴルフに軍配が上がってしまいそうです。
ドアトリムのマテリアルやメッキパーツの使い方、使い勝手の部分でも後席のアームレストが無いなどプレミアムとしてはもう少し頑張って欲しいですね。
エクステリアのデザインや質感が良いだけに、乗り込んだ時にガッカリしてしまう部分が3箇所以上出てくると正直購入意欲は激減すると思います。
見た目で期待しちゃいますからね!
次期型はもうしばらくお預けかもしれませんが、新しいインターフェイスを引っ提げて次々と新型が出てきていますので今後に期待しましょう。
でも乗り味は本当に良いですよ。
興味のある方は内装の質感確認含めてディーラーで試乗して見て欲しいなと思います。
以上で アウディ A3 セダン のレビューを終わります。
次回も読んで貰えると嬉しいです。
A3セダンの動画は先にアップしていましたので、良かったら見てみて下さい。
動画も少しずつですが、工夫していこうと思います。