アウディ A3 セダン 試乗レビュー エクステリア・動的質感編
※2019年2月更新
先日マイナーチェンジしたアウディA3のセダンに試乗させてもらいましたのでレビューします。
試乗車は下から2番目のグレード、A3 Sedan 30 TFSI sport ¥3,500,000です。
オプションでナビゲーションパッケージ¥350,000とラグジュアリーパッケージ¥270,000が装備されていました。
これがアウディのオプション攻勢ですねwwコミコミで高くなってしまいます。
内容は、ナビゲーションパッケージが、MMIナビゲーションシステム、TVチューナー、アウディサウンドシステム、スマートフォンインターフェイス。
ラグジュアリーパッケージが、LEDヘッドライト、LEDリヤダイナミックインディケーター、バーチャルコックピット、ステアリングホイール3スポークレザーマルチファンクション パドルシフト フラットボトム、パーシャルレザーシート、電動調整機能(フロント)、となっています。
私が購入するならスポーツバックになりますが、マイナー後の車両はセダンのみということで今回はセダンに乗らせて頂きました。
普通のモデルであればワゴンの方が高い傾向ですが、このA3はワゴンタイプの方が価格が低いです。
今回の試乗車の同じグレードであればスポーツバックは¥3,320,000となります。
なぜA3はセダンの方が高額なのか?その理由を含めて少しA3を紹介します。
アウディA3をちょっと紹介
アウディA3は初代が1996年に発売されました、当時はアウディのエントリーモデルでしたが現在はA1というさらに下のモデルが出ています。
初代、2代目と日本ではセダンの販売はありませんでしたのでA3といえばスポーツバックというイメージなんですね。
現行は3代目になり、2013年から国内で販売されていますが、遅れて2014年に初めてセダンも導入されました。
A3の主力はスポーツバックですので、台数が出るものではないからセダンの方が高額になっているのでしょうね。
A3の基本骨格はモジュールプラットフォームMQBが採用されており、フォルクスワーゲンのゴルフ7と同じものを使用しています。
だからなのかドアあたりとか同じようなデザインで構成されており既視感がありましたw
ではアウディA3セダンのスペックを載せておきます。
Audi A3 セダン スペック
グレード:A3 Sedan 30 TFSI sport ¥3,500,000
先代からサイズアップしていますが、全幅は1,800㎜以内で日本向けのサイズですね!
メルセデスにもAクラスなどがありますが、ドイツ御三家でこのサイズのベーシックなセダンはA3セダンだけではないでしょうか。
エンジンスペックが122馬力となっていますが、この1.4ℓターボエンジンはポテンシャルがすごくて、フォルクスワーゲンのパサートやティグアンなどの大きいサイズのクルマにも採用されていますので、このA3でも全く問題なく走ってくれます。
この小排気量ターボエンジンとトランスミッションのチューニングは欧州車のノウハウはすごいですよね。スペックからは想像できない走りを提供してくれます。
ではA3のボディーカラーも確認しておきましょう。
アウディ A3 セダン ボディーカラー
A3セダンのボディーカラーは全9色です。
ソリッドのホワイト以外はすべて有料色¥70,000~120,000となります。
気になるのが、
コスモブルーのA3セダンですね。シブい色で年を重ねて人生最後のクルマとかにA3のセダン乗れてるとすごくかっこいいかなと思います。
ではエクステリアを見ていきましょう。
アウディ A3 セダン エクステリアレビュー
フロント
全幅は1,795㎜ですが、全高が1,390㎜と低いのでロー&ワイドはしっかりとしており黄金比は確保されています。
小さいからこそ、かもですが塊感、凝縮感があってかっこいいですね。
シングルフレームグリルもいいですね。シンプルなのに不思議と質感も高く見えます。
シャープなヘッドライトはフルLEDです。アクティブコーナリングライトの機能はありますが、アダプティブハイビームシステム(AHS)が装備される、マトリクスLEDヘッドライトはS3のグレードからになります。
切欠いたようなヘッドライトデザインはA4と同様です。チリがそろっていて製造品質の良さも光ります。
サイド
続いてサイドビューです。
コンパクトセダンですが、限られた全長の中でのびやかな印象もあり、リアのショートデッキでスポーティーな演出もされています。
この、のびやかさはアウディのお家芸でもあるサイドのプレスラインが前後フェンダーにわたっていることが大きく効いていますね。
フロントサイドをアップで撮影しましたが、タイヤサイズは225/45R17となっています。
タイヤはDUNLOPのsportsMAXXです。このタイヤは色々なモデルで使用されています。
私のレヴォーグもこのタイヤですね。
シンプルな5スポークのホイールデザインです。力強さがあり良いと思います。
キャリパーのサイズも大き目ですね。ベンチレーテッドディスクは溝やドリルドの処理などはありません。
アウディ含め御三家のサイドビューは良いですね。国産車ではリアに向けてお尻が上がり気味のデザインが多い中でしっかりとお尻が下がって、コンパクトセダンですらどっしりとしたスタンスの効いたフォルムになっています。
とても好感が持てます。
ドアパネルもピアノブラックで塗装され質感も確保されています。
リア
ラグジュアリーパッケージが装備されているのでリアのコンビネーションランプはダイナミックターンインディケーターになり流れるウィンカーになっています。
こちらは動画も撮影しているので後日アップしますので良かったら見てみて下さい。
個人的には流れるウィンカーは有っても無くても良いですが、アウディが取り入れていると高級感出ますね。
まさにブランド力!ではないかと思いますね。
ロアバンパーは無塗装プラですが、メッキモールが設定され質感は悪くありません。
とにかく密度感があります。
2本だしマフラーのフィニッシャーもオーバルタイプのもので質感も高いです。
フィニッシャーの間隔も良いですね。
A5の試乗時も思いましたが、トランクスポイラー無でこの形状です。
素晴らしいと思います。
ショートデッキで少しクーペっぽい感じもあってかっこいいですよね。
最近のセダンはリアがショートデッキな物が多く、ガッツリと3ボックスな形のセダンは少ないですよね。
以上でエクステリアのレビューを終わります。
アウディ A3セダン エクステリアレビュー まとめ
2018.09にマイナーチェンジしたアウディA3セダンのエクステリアをご覧いただきましたがいかがでしょうか。
マイナー前のA3に乗っていないので何が変更になっているか分かっていなくて申し訳ないです。
普段たまに見かける程度で、初めてじっくりと見ましたが、こういうかっこいいコンパクトセダンって今貴重ですよね。
サイズも日本にジャストサイズで、取り回しも良いです。小さくてもアウディなので必要装備を付けるとコミコミ450万円は超えてくるでしょうから、おいそれと買えるものではないですがアウディにも大切にしてほしいクルマです。
前後フェンダーの張り出しもあり、小さいですがデザイン的にも妥協が見られません。
どっしりと、スタンスの効いたフォルムで優れた走行性能も容易にイメージできるスタイリッシュなプレミアムコンパクトセダンですね。
では続いて動的質感に移ります。
アウディ A3 セダン 動的質感レビュー
ドライブポジション
シートの写真撮り忘れました。申し訳ありません。
オプション装着車なのでパーシャルレザーシートになっています。このレザーはかなりしっかりしたレザーに感じました。
着座感は程よいホールド感でとても良いですね。
クッションのサイドサポートもしっかりしているのでお尻がずれる感じも無いです。
アクセルペダルは吊り下げ式です。
オルガン式でないのが残念ではありますが、最適化も問題なく運転姿勢は良好でした!
動的質感
ではシフトレバー横のエンジンスタートスイッチを押して試乗に出かけます。
エンジンスタートすると小さくドゥゥンと1.4ℓTFSIエンジンが始動します。
アイドリングは静かです。
アウディのクルマはQ2、A5と試乗させてもらいましたが、アイドリングの音の出方は車種で違いますね。
もちろんそれぞれパワーユニットが違うので当たり前ですが。
この1.4TFSIのA3が一番静かに感じます。
アクセルをゆっくりと開けて、ディーラー駐車場を出ていきます。
一般道に出るためにステアリングを切っていくと、とても扱いやすい軽さですね。
ステアリングセンターはそこまでしっかりはしていません。ステアリングの操作に対する車両の追従性も良いです。
クイックすぎる一歩手前の良い塩梅です!
直進安定性も高いですがやはりFFモデルにしてはという感じもあります。
ゴルフでも少し感じましたが、トラクションがかかりきっていない感じはどうしてもありますね。
これはクアトロ(4WD)モデルになると変わると思います。
一般道を流していきますが、静粛性が高いですね。そして乗り心地も良いです。
ちょっとした入力もフラットという感じではありませんが、トン、シュっという動きで収束も早いですね。
一般道からバイパスに移り、加速を試します。
アクセルを踏むと一瞬のタイムラグがありますが、グアアンとトルクフルな加速が始まります。
すぐに法定速度まで到達しますね。
この1.4ℓターボと7速Sトロニックの相性は抜群で、1400の低回転から200Nmの最大トルクが発生し約1,300㎏の軽めの車体をスムースにスピードに乗せていきます。
やはりこの躾の上手さは素晴らしいですね!
少し車両を振ってみますが、全く怖さが無いですね。切り返すときの回頭が良く、低く剛性感のある車体の恩恵からかロールする感じもありません。
このA3セダンはある程度スピードが出たところが1番魅力的な走りを提供してくれる気がします。
同日乗ったカムリは低速でもどっしりと重厚感が強いですが、真逆な感じですね。
コンパクトセダンなのでキビキビとした性格が強いなかに、アウディの上質なフィールが付いてくる、そういうクルマに思います。
試乗車にはドライブモードセレクトが付いていてauto、comfort、dynamic、efficiency(エコ)、individual(カスタム)がありますが、今回はcomfortとdynamicを試しました。
基本comfortですが、これで充分かと思いましたね。dynamicにすると吹け上がりが良くなり、加速も気持ち良くなりますが極端に変わるものではなかったです。
ゴルフGTIのようにパワフルでスポーツ走行も出来るようなグレードには良いですね。
A3セダンのブレーキングですが、これも良いです。アウディのブレーキタッチはかなり好みですね。踏み始めから高い制動力があるのですが、カックンになるような唐突にガツッとこないです。安心感の高いブレーキですよ!
1人で試乗させてもらい少し長めの30分弱のドライブも終了です。じっくりと試せて収穫も多くて満足でしたww
アウディ A3 セダン 動的質感レビュー まとめ
AudiのA3セダンの動的質感のレビューを見て頂きましたが、いかがでしたか。
ゴルフとプラットフォームを共有しており、確かに走行フィーリング、特に操作感等は似たような印象もあります。
アウディの個性としては7速のSトロニックと1.4ℓターボエンジンとの素晴らしいマッチングでスムースでトルクフルな加速ですね。
この気持ち良さはアウディA3セダンが勝っています。
あとは静粛性ですね。エンジン音、ロードノイズのカットは明らかにA3に軍配が上がり、良いのは静かなのに必要なインフォメーションはステアリングからしっかりと伝わるというアウディの濃い乗り味が可能にしてくれる感覚なのかなという感想です。
アウディとは言え、頑張れば私でも購入できそうな価格なのであまり期待していませんでしたが、この静粛性は良い意味でうらぎられました!やはりアウディはアウディでしたww
以上でエクステリア、動的質感のレビューを終わります。
次回も読んで貰えると嬉しいです。
今回シートの画像を忘れましたが動画では写っています。動画もアップしました。リアの流れるウィンカー含めて見てみて下さい。