Jeep Wrangler 2.0ℓターボ 試乗レビュー Part1
2018年11月にフルモデルチェンジした、ジープのラングラー(Wrangler)に試乗させて頂きましたのでレビューします!
アメリカのクルマは全くノーマークだったのですが、このWranglerが気になっているという方がいらっしゃいましたので、試乗させて頂きました。
今回レビューするのは、ラングラーのUNLIMITED SPORTというグレードでラングラーに初めて採用された2.0ℓターボエンジン搭載のモデルとなります。
ラングラーUNLIMITED SPORTの車両本体価格は¥5,043,600となっています。
初めてJeep新潟にお邪魔したのですが、予約なしで来店したにも関わらず丁寧に対応して頂きました。
ありがとうございました。
ラングラー試乗で一番面白いなと思ったのが、クルマの機能的な面でしたのでその辺りもしっかりお伝えしたいなと思います。
今回はPart1としてエクステリアや見積もりの紹介をします。
今日発売だったらしいです。
砂漠イメージの特別仕様車。
Compassです。 pic.twitter.com/1nEMnX6rub— UU (@WCLBlogAuthor) 2019年3月9日
この日はちょうど同社Compassの100台限定特別仕様車、Mojave Sand Editionが発売になったということで、数組のお客さんが見てらっしゃいました。
内外装がキレイなサンドベージュでコーディネートされており、おしゃれなSUVでしたよ!
Compassも普通に良さげな感じだったので今度試乗お願いしてみよう。
ジープ ラングラー スペック
スペック
今回の試乗車、UNLIMITED SPORTのスペックです。
まずエンジンですが試乗グレードのみに追加になった2.0ℓターボエンジンのパワー・トルクがスゴイですね!
ラングラーには今まで3.6ℓV6NAエンジンが採用されてきており、最高出力284ps・最大トルク347N・mです。
2.0ℓターボは最高出力は少し低い272psですが、最大トルクが400N・mと大幅に上回っているのが特徴ですね。
これにより、低回転からクルマを引っ張ることが出来るので燃費にも好影響のようです。
しかし、JC08モードでリッター11.5㌔ですww
車重が約2tあるので仕方ないですね。
ワイルドだねぇ
車体構造について
クルマには車体構造が大きくわけて2種類あります。
私が乗ってるレヴォーグやN-ONEはモノコック構造。
今回のラングラーや、スズキのジムニー、トヨタ・ランドクルーザーなどはラダーフレームという車体構造です。
ラダーフレームは本格オフローダーに採用されることが多い車体構造で、ボディー下部のフレーム・サスペンションとキャビンが別体となっています。
簡単に言うとハシゴ(ラダー)上のフレームにキャビンが乗っかってるのがラダーフレーム、1体となっているのがモノコックです。
もう少し詳しい解説は以前、スズキの現行ジムニーをレビューした時に紹介していますので、良かったら読んでみて下さい。
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スズキ ジムニー 概要編! 機構・グレード等紹介! 2018.7.28更新 2018年モデル ジムニーの試乗記をご覧にな…
ラングラーは全グレードでレギュラーガソリン仕様です。ここは嬉しいポイントですね。
こういうのも初めて知れたので試乗して良かったなと思います。
しかし、3.6ℓのV6エンジンモデルもレギュラーガソリンOKとは恐れ入ります。
他メーカーで2.0ℓターボでレギュラー仕様って無い気がするんですが、どうでしょうか?
続いて今回の試乗車、UNLIMITED SPORTで簡単に見積もりをしていただきましたのでご紹介します。
ジープ ラングラー グレード・見積もり紹介
グレード展開
UNLIMITED SAHARA | ¥5,443,200 |
UNLIMITED SPORT | ¥5,043,600 |
SPORT(受注生産) | ¥4,698,000 |
一番下のグレード、Sportは書いてある通り受注生産です。
全長が550㎜も短くなっていて、2ドアのタイプになっています。よりワイルドな仕様って感じですね。
装備的には今回の試乗車と変わらないですが、エンジンは3.6ℓの物になっています。
上級グレードのUNLIMITED SAHARAは快適装備、上質感が向上します。
※LEDヘッドライト、安全装備、※レザー内装、ステアリング・シートヒーター、プレミアムスピーカーなどですね。
※完売しているSAHARA LAUNCH EDITIONの装備なので実際の通常モデルになると変更等あるかもしれません。
では見積もりを見ていきましょう。
UNLIMITED SPORT 見積もり
¥5,361,730!!
高額ではありますが、割高!ってことも無いような気がします。
このクルマはハードな環境での使用も視野に入っていますし、車内の電子部品関係が雨に濡れても大丈夫になっています(全て大丈夫かは分かりません)。
アクセサリーもほとんど無いみたいですね。お任せで見積もり作成して頂きましたが、フロアマットだけですからねww
ETC位はあると思いますが、確認していません。
良いなと思ったのが、オーナーになると3年間、24時間365日ロードサイドアシスタンス無償サポートがあることです。
これは車が動かなくなった場合、フリーダイヤルに連絡すると現場での応急処置、車両の牽引、ドライバーや乗員の移動を一定の条件内で費用負担無く対応してくれるサービスです。
これはユーザーの安心感にもつながりますので良いですよね。
UNLIMITED SPORTの装備ですが、上級グレードからは結構落ちますね。少し紹介します。
UNLIMITED SPORTの装備
エクステリア・インテリア
・ハロゲンヘッドライト
・7インチマルチビューディスプレイ
・ファブリックシート
・245/75R17 アルミホイール、オールテレインタイヤ
安全・走行関連
・リアパークアシスト・・・車両後方の障害物をセンサー検知して警告しますが、ブレーキの制御は無しです。
・リアバックアップカメラ・・・バックカメラですね。
・セレクトラックフルタイム4×4システム・・・パートタイム四駆システムですね。2WDとの切り替えが可能になっています。ジムニーでも同じ機能がありますが、本格的なアウトローダーには付いていて欲しい機能でしょうか?
装備や価格差等考えると、上級グレードのSAHARAを買った方が良いかもしれませんね。
SAHARAは安全装備のブラインドスポットモニタリングや、バック運転時の車両や歩行者を検知して警告するリアクロスパスディテクションという機能も付いていますので。
ワイルドなやつ乗りました。
今まで乗ったラダーフレームとはまたちょっと違う感覚がありますね。
そんな事言うクルマじゃねぇ!って感じしますけどw pic.twitter.com/ffP8BWna9h— UU (@WCLBlogAuthor) 2019年3月9日
ではエクステリアを見ていきましょう。
WRANGLER UNLIMITED SPORT エクステリア
フロント
今回の試乗車はボディーカラーがグラナイトクリスタル・メタリックというガンメタカラーでした。
少し濃いめのグレーメタリックで艶もあって良い色でしたね。
普段見ているクルマとは一線を画するフロントフェイスですねww
ブラックオーバーフェンダーと呼ばれるフェンダーの主張がスゴイです。
全幅は1,895㎜もあり、かなり幅は広いです。
武骨感も強いんですが、丸型のヘッドライトJEEP伝統の7スロットグリルと呼ばれる、グリルのRなデザインで柔らかい表情もありますね。
前期型に比べるとヘッドライトは少し大きくなりましたかね?
試乗車のUNLIMITED SPORTのライト類はハロゲンです。メーカーオプション等でLEDにグレードアップも出来ないので、LEDヘッドライトが欲しい方はSAHARAを購入するしかないです。SAHARAにすればライト関係はLEDになります。
7スロットグリルと呼ばれるJEEP伝統のグリル形状です。
1945年からこの7スロットグリルになったらしいですが、それまではモデルにより数は違ったみたいです。
海外モデルのグリルはエンブレム含めて色々所縁があって調べてみると面白いです。
単純にかっこいいですねww
割り切ったスタイルは表現の仕方が違っても惹かれるモノがあります。
フォグランプもハロゲンです。
ボンネットフードの蝶番も良いアクセントですね。
エンジンルーム内の熱を逃がすためだと思われますが、ボンネットに排気用なのか通気口のようなものがありますね。
こういうのもイチイチかっこいい。
ボディーとバンパーのクリアランスもすごいです。
激しくねじれる事を想定してパーツ同士の干渉が少ないようにしているのでしょう。
真ん中に見えるのはラダーフレームとキャビンの取り付け位置かな。
サイド
ボクシーなスタイリングが最近の車とは違う雰囲気を強調しますね。
新型ジムニーのときも感じましたが、逆に新鮮で魅力的に映ります。
全長は4,870㎜ありますので、かなり長いですね。Dセグのセダンより長いくらいです。
サイズ的に取り回しが気になるところですが、一般道を流す分には問題無かったですね。
タイヤは245/75R17アルミホイール、オールテレインタイヤとなっています。
分厚いタイヤも良いなぁ。いつも見てるクルマ達とは違う方向性なので見ていて面白いですね。
取り外し可能になっているドアの蝶番が良い感じです。
男心をくすぐってきます!
軽量化の工夫もされていて、ドアパネルやフェンダー部分はアルミが使用されているそうです。
それでも2t近い車重です。単純比較はできないですが、前期モデルよりも約80㎏ほど軽量になっていました。
かなり頑張っていますね。
少し残念な情報としては欧州の衝突安全基準ユーロNCAPでは衝突安全評価が星1つという結果だったようです。
冒頭で紹介したCompassは星5つだったそうです。
サイドカーテンエアバックの有無や、サイドのパネルを着脱式にしてあること、あと今はモノコックのほうが衝突安全には優れていることもあるかもしれません。
こういうオーナメントも良きです。
給油口は鍵で開けるタイプなので面倒そうですね。
慣れれば問題ないのかもしれません。
リア
リアも全体のイメージ同様ボクシーなフォルムですね。
フルサイズのスペアタイヤが装備されていますが、真ん中にバックカメラが仕込まれています。
スペアタイヤ外すときどうするんでしょうか?気を使いそうですねw
横開きのバックドアはリアガラスの下まで開けます。その後リアガラス部分を上に開くという2段回式です。
日産のセレナとちょっと似てますね。
以上です。
まとめ
アメ車の代表のようなクルマJeep Wranglerを紹介しました。
とにかくワイルドですね。
ボクシーで無骨なスタイルは古きよき車のスタイルを維持し続けてる、職人気質の強いクルマに映ります。
このオフローダーとしての性能に突出したデザインはとても新鮮に見えて魅力的ですね。
車体構造がラダーフレームという本格SUVの要件を満たすものになってはいますが、現在ですとこの構造は衝突安全性能は弱くなっています。
次回お届けしますが、走行性能的にも不利であるように感じましたし、今まで乗ったラダーフレームとも違う乗り味?でした。
そういうクルマでもないとは思いますけどね、趣味性の強いクルマですし。
購入する方はほとんどが見た目で購入されるそうです。ロマンですよねww
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回も読んで貰えると嬉しいです。
ラングラーの公式HPです。
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