BMW M2COMPETITION 動的質感、エクステリアレポート
BMWのM2コンペティションに試乗させて頂きました!
今回はBMWの直列6気筒エンジンのフィーリングを体感するのが目的です。
シルキー6と呼ばれるエンジンのフィーリングってどうなのか?
Mシリーズには初めての試乗でしたが「スポーツカーってこういう感じなんだな」と改めて感じる事が出来た良い試乗体験でした。
今回はM2コンペティションのドライブフィールとエクステリアをレポートします。
試乗車紹介
グレード・価格
M2COMPETITION
7速M DCT Drivelogic・・・¥9,010,000
6速MT・・・¥8,760,000
通常の220iやM240iクーペではZF社製の8速スポーツATですが、今回の試乗車は7速のDCTでした。
以前MシリーズはDCTが多かったみたいですが、大パワーを受け止めるのに向いている8速ATに切り替わっているとの事。
今後はDCTは無くなる方向みたいですね。
DCTモデルで901万円、価格はさすが^_^;
コミコミで1000万円が見えてきます。
コンパクトセダンの感じがあるので、見た目的にはそこまで高額には見えなくてビックリしました←ごめんなさい
ボディーが黒等の濃色の方がセダンは高級感あって個人的には好きですね。
BMW M2コンペティション スペック
410馬力、550N・mを誇る直列6気筒ターボエンジンが今回の目玉ですね。
M DCTモデルで0-100km/h加速4.2秒をマークしています。
公道ではとても試せる感じではない^_^;
以前はNAでしたが、環境対応への対策としてターボ化された面もあるそうです。
今回の試乗で感じたのはNAの方がよりシルキーなんだろうな?という感じがしました。
サスペンションやボディーにアルミが採用され軽量・高剛性化もされています。
リヤは鍛造アルミニウム5リンク製となっており、言葉だけでも凄い感じが伝わってきますね。
ではドライブフィールのレビューに移ります。
BMW M2コンペティション ドライブフィール
ドライブポジション
運転席
Mスポーツシートと呼ばれるバケットタイプのスポーティなシート。
座ると硬めですがガチガチではなく、程よいホールド感が感じられるシートになっていました。
サイドサポートの主張は大きくないので普段使いでも座りづらい感じは無さそう。
ブラックのレザーとスウェードにブルーのステッチが映えてます。
中央のブルーグリーンのグラフィックパターンやM2ロゴが特別感ありますね!
座面の長さもしっかりとあってシート形状はかなり良かったです )^o^(
パワーシートの調整幅も広く、低い着座位置も可能。
スポーツカーらしい少し足を前に伸ばす運転姿勢も出来るので気分が上がりそう!
試乗時は普通の運転姿勢にしましたw
ペダルレイアウト
アクセルペダルはオルガン式を採用。
ペダルの剛性感が良くて細かいアクセルワークが可能になっているのと、アクセルに右足を触れておける安心感があります。
レイアウトは悪くないですが、新型の3シリーズほど良くは感じませんでした。
少し足が左寄りになる感覚があります。
最適化のレベルも新型になれば改良されていることが理解できます。
Mスポステアリングのステッチカラーがブルー・レッド・グレーの3色使い!
静粛性・エンジン音
ステアリング左側のエンジンスタートボタンを押して直列6気筒ターボエンジンを始動。
キュルキュル、ボゥゥゥンとエンジンが息をし始めます。
スポーツカーって感じのエンジンスタート!
静粛性が良いので、車内に入り込むエンジン音は盛大な感じでは無いです。
これは少し意外でした。
以前試乗させて貰ったポルシェ911カレラの方がもっと車内にエンジン音は聞こえます。
M2は、ほど良くエンジンの鼓動が聞こえて来る感じ。
インテリアはBMWって感じで密度が高いメカニカルな雰囲気
直6エンジンのクルマに乗るのは初めてなのですが、4気筒エンジンとはやはり違いますね。
雑味のある音は聞こえてこないです。
エンジンスタートスイッチの上にはアイドリングストップOFFスイッチの設定がありました。
ガッツリのスポーツモデルにもアイドリングストップはしっかりと設定されているギャップが面白い、そう言えばポルシェにもあったな。
M2COMPETITIONのスカッフプレートが設定されています。
Mスポ専用のステアリングがかなり良くて程よい握り心地で最高のグリップ感。
ステアリングでは一番好きな触感ですね。
あと握るとわかるのがステアリングの剛性感。
スポーツモデルに共通するのはこの「ずっしり、がっちり」とした感覚かな?
ファーストインプレッション
シフトレバー後方のスイッチはギア比を変更できるスイッチだそうです。試乗時は設定変更していません。
シフトレバーを右に倒しドライブに入れて試乗に出発!
一般道に出てゆったりと加速していきます。
400馬力というハイスペックから少し身構えてましたが、アクセルワークに対するツキは至って穏やか。
街乗りでも扱い易い設定になっているようです。
しかし、小気味良く加速します。
体に感じるシフトショックはないですが、クァァンクァァンと7速DCTがシフトチェンジしているのは伝わります!
トゥルルと滑らかに加速していく感じ、これがシルキー6でしょうか?
力強く滑らかな音質、連動する加速、良いっす。
この段階では車外で凄い音がしてることを知らずに運転しているわけですがww
エンジンフードかっこいい!
コーナリング
交差点の信号待ちでアイドリングストップしますが、復帰もスムースでした。
信号が青になり、アクセルを踏みステアリングを切っていくと、重めの反力を伴いながらクルマとの高い一体感を感じつつ曲がれる感じがたまらない。
M2はフロントに大きなエンジンを積んでいることもあってか、新型の3シリーズとは違いかなり高い接地感と重厚感を感じつつ旋廻するのでこれだけでも楽しいですね。
同じBMWのFRでも3シリーズは滑る様に駆け抜け、M2はスパイクを履いたように路面をグリップしながら走り抜けるという印象。
それぞれ違ったインパクトを与えてくれます。
AWDじゃないのにここまで高い※ロードフォールディングを感じさせてくれるのはさすがですね。
※地面をしっかりと掴んだように、トラクションがしっかりとかかった等の意味
乗り心地
乗り心地は簡単に言うと硬いです。
路面の凹凸はしっかりと拾ってゴトッゴトッと来るのですが、お尻に伝わる振動は大きい感じではなく、体に響いて疲れてしまうような入力ではないです。
サーキット走行も完全に視野に入ったクルマですから、下道で長距離移動になるとさすがに疲れちゃいそう。
しっかり締め上げられていますが、不快過ぎる突き上げにならない仕上がりの乗り心地、という感じでしょうか。
直列6気筒ターボエンジンの加速
クーペなのでドアが長い。トリムステッチもブルーグリーンで特別感はあります。質感は全体的に上手くまとめられてる印象でした。
しばらく混んだ道だったのですが、途中から道が開けて大きなコーナーを体感。
再度コーナリングの気持ちよさを確認できました。
営業さんが空いている直線の道に案内してくれて、フル加速を少し試します。
アクセルをグッと踏み込むと、気持ちよいクゥゥンクゥゥンという音と共に凄まじい加速が始まる!
頭打ち感も無く、よどみなくあふれ出てくるパワーが感じられますね!
550N・mの大トルクが2350回転で発生されるので、まぁ凄いですww
途中で怖くなって止めましたが、良い体験が出来ました。
パワフルなエンジンの回り方ってこういう感じなんだなぁ、と改めてポルシェのことが頭によぎる。
ポルシェは水平対向6気筒ターボでしたが、こちらのエンジンの方が滑らかさという点においてはより気持ち良い気がします。
ブレーキフィール
ドリルドローターがかっこいい!!
ブレーキですが、やはり初期制動は強めに効きます。
最初の一踏みでグッと効くのは安心感は高いですが、同乗者には慣れるまで迷惑をかけてしまいそうな気もします。
特に交差点を曲がる時の、横断歩道の手前で停まるシーンなどですね。
少し慎重なブレーキワークをしないとカクンと来てしまいます。
しかし、慣れで解決できるレベルなので最初のうちだけでしょうね。
M2のブレーキは今まで試乗させて頂いた他のモデルより扱い易いブレーキだと思いました。
私が慣れてきたのか?
この2眼メーターカッコいいです。BMWのアナログメーターはすごく好み。
この日対応して頂いた営業さんは新卒入社の方でとても初々しい好青年でした。
色々お話させて頂きましたが、心が洗われるような気がしますね。
あと数年で40を迎えますが、この年になると年下の方と話す機会も減るのでそういった意味でも「試乗って良いな」と思いましたw
クルマの印象をしっかり感じるのと同じくらい、若者のエキスを注入できた試乗となりました!
試乗後、クルマを撮影させて頂いて、少し離れた駐車場にクルマを戻すため運転する音を外で聞いて、こんな凄い音なのか!とびっくりでした。
これはご近所迷惑やでw
ドライブフィールのレポートは以上です。
エクステリアを見ていきます。
BMW M2コンペティション エクステリア
フロント
かなり幅が広くてエアロデザインがかっこいい!
全高1,410㎜に対して、全幅が1,855㎜なのでロー&ワイド感がスゴイです。
エアロ形状のバンパーやM専用バッジなどが高性能バージョンである事を印象付けます。
キドニーグリルの形状もMは違ってくるんですねー。
これは知らなかった。
M2のバッジが特別感を感じさせてくれます。
他メーカーもこの位置にバッジが付くモデルがありますが、殆どが高性能モデルや、スポーティなモデルですよね。
この表現方法の流れはどこから始まったんでしょうか??
グリルの上側が広くて、下が狭い形状ですよね。
こちらは新型3シリーズですが、Mに比べると丸っこさがあります。
M2コンペティションはグリルの縁取り全体もピアノブラック塗装の仕上げになっています。
エンジンを見てみましょう。
直列6気筒3ℓターボエンジン
直列6気筒3ℓターボエンジンです!
今回このエンジンのフィーリングが確認したかったので、こいつを見ないと!始まらない!w
エンジンルーム内パンパンに収まった様は迫力がスゴかったです。
ボンネットフードは運転席下にあるレバーを2回引いて開ける機構になっています。
しかし、エンジンの大きさにびっくりしました。
6気筒、しかも直列になるとここまで迫力のあるエンジンになるんですね。
撮影しわすれましたが、ボンネットフード裏には防音材は全く設定されていませんでしたw
エンジン見てかっこいいと思ったことはあまり無いですが、これはカッコイイと思いましたね。
カーボンの補強パーツが余計にそう感じさせるのは間違いないと思います。
このパーツはカーボンファイバー強化樹脂(CFRP)製ストラットブレイスというそうですが、この大きさで1.5㎏しかないそうです。
ストラットブレイスで剛性を大幅に高めてダイレクトかつ精確なハンドリングに寄与しているとのこと。
モータースポーツ技術って感じですね )^o^(
BMWは車体にもCFRPを使っているモデルありますし、CFRPの加工製造では抜き出てるイメージ。
アダプティブLEDヘッドライト
M2コンペティションはヘッドライトに※アダプティブLEDヘッドライトが装備されています。
※先行車や障害物を検知して自動で配光制御をしてくれるシステムを搭載したLEDヘッドライト
ヘッドライトに機能の刻印を入れるのはBMWは早かったですよね。
イカリングと呼ばれたポジションランプは新しくなるにつれリング形状ではなくなっていますが、御三家の中でもBMWのヘッドライトデザインは凄く好きです。
サイド
全長4,475㎜なのでコンパクトセダンのサイズ、サイドビューは少しズングリ感はあります。
BMWらしいアスリートのように筋肉質なデザインなので、気になる感じではないですが。
伸びやかさは薄い感じですが、只者ではない雰囲気はバンバン出てます!
このコンパクトな車体にあのエンジンですから、モンスターのようなクルマですよねw
まさに贅の極み!
専用のホイールデザインも良いです。
Yスポーク・スタイリング788Mという鍛造ホイール。
少し角度を付けて見ると、立体感もあってかっこいいです。
残業続きなので夜活にシフト。
今はM2コンペティションの試乗記書いてます。
ノーマルでこのタイヤの位置ww
ホイールもカッコよかった!そろそろ寝ます。 pic.twitter.com/Q3Mh4PbKNI
— UU (@WCLBlogAuthor) 2019年7月2日
ツイートもしましたが、ノーマルでもタイヤの張り出しがスゴイことになっていましたw
フロント
リヤ
すでにはみ出してるんじゃないか?位の勢い。
フェンダーの膨らみといい、迫力の演出も素晴らしいですね。
Mドアミラー
M専用のドアミラー形状デザイン。
運転席側は自動防眩機能を搭載しています。
デザイン性が高くかっこいい形状なんですが、室内から見ると湾曲されてできた隙間で意外と視認性も高い。
デザインと機能、ダイナミクスも考慮された優れたデザインなんだと感じました。
風切音は気にならなかったのでその辺りも勿論考慮されていると思います。
エアロダイナミクスを最適化されたMドアミラーは、何十年も引き継がれてきているそうです。
Mサイド・ギル
こちらもMモデル専用のMサイド・ギルと呼ばれるフェンダーガーニッシュ。
カタログには「M2Competitionのアスリートとしての血統を強調します」とありますね。
フォントが可愛い感じもあって良いですね (^^)
タイヤサイズはフロント245/35R19、リヤ265/35R19というサイズになっています。
ドリルドされたローターや、キャリパーの塗装等、機能もですがスポーツカーとしての演出にも抜け目がありません。
トランクスポイラーはリップタイプのさりげない感じで好印象です。
大ぶりなスポイラーも悪くはないですが、さりげなく機能的という主張し過ぎない各パーツのデザインもこのクルマの魅力の一つのように感じました。
リヤ
リヤもドッシリスタンスが効いています。
スタンスの効かせ方は欧州車上手いですね。
今回のようなスポーティなモデルでは無くてもそれはいつも感じます。
リヤのコンビネーションランプは少し古いBMWという感じですが、個人的にはこの頃のランプデザイン大好き)^o^(
重厚感とデザイン性のバランスが良いなと思います。
パッと目に付くのはやはり左右4本だしのマフラー。
かなり迫力のあるサウンドを出してくれます。
Mスポーツエキゾーストシステムはエキゾーストバルブ機構によってエンジン音を調整することが出来るそうです(゜o゜)
小さい音になる設定も可能でしょうか?
エキゾーストタンクのインパクトが強かったです。
こんなにリヤエンドまでタンクが迫ってるクルマはあまり見たことありません。
クーペって良いな。
贅沢感ありますね。
この角度から見るとサイドスカートも結構抑揚強め。
M2Competitionのバッジが光ってます。
コンパクトセダンでもフェンダーの感じが色っぽいんだよなぁ。
こういうモデルが作れてしまう所にプレミアムブランドの力を感じます。
トランクは意外と使えそうなサイズ。
容量は390ℓとなっていて、シートバックは4:2:4可倒式なので長尺物にも対応可能です。
後席は大人でも何とか座れそうな感じはありましたw
短時間なら耐えれそう。
エクステリアは以上です。
まとめ
BMW M2コンペティションのドライブフィールとエクステリアのレビューでした。
ブレーキランプはこんな感じです。
今回はBMWの直列6気筒エンジンのフィーリングを体感するための試乗でしたが、高スペックにも関わらず街乗りでの運転のしやすさもありました。
価格も違うので単純な比較にはならないですが、以前試乗させてもらったポルシェ911カレラのフィーリングと比べると、911の方がエンジンの気持ち良さは強い気がします。
自分がスバル・レヴォーグ乗ってて似たフィーリングを感じ取り易いせいもあるかもしれません。
M2はDCTならではの小気味よいシフトチェンジの気持ち良さがあって、どちらかというとそちらの方が強調されているかな?という印象です。
「こういうクルマは感性で乗るんだな」というのも改めて感じます。
もう少し台数と回数乗らせて貰いたいけど、なかなか難しいですねw
以上です。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
BMW M2コンペティションの公式HPです。
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