パサートヴァリアント エクステリア レビュー!
フォルクスワーゲンの パサートヴァリアント に試乗させてもらったので、Part1.エクステリアのレビューをしていきたいと思います。
今回試乗させていただいた車は TSI Eleganceline というグレードでした。
1.4ℓガソリンターボモデルの中間グレードです。
中間グレードですが、廉価グレードのTSI Trendlineはボディーカラーもほとんど選べませんし、受注生産なので実質はこのTSI Elegancelineから選ぶのが通常なんだと思います。
本当はつい最近試乗した アウディ A5 のレビューしたいなと思ったのですが、動的質感を忘れてしまいそうなので先にこちらからさせてくださいww
パサートヴァリアントは2017年にマイナーチェンジを受けています。
特に注目度も高い車ではないですが、フォルクスワーゲンという世界基準のメーカーのステーションワゴンに乗ってみたかった次第です。
では試乗車のスペックを確認します。
フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント スペック 一覧
1.4ℓターボモデル
2018年6月現在
では パサート ヴァリアントのエクステリアを見ていきましょう。
フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント エクステリアレビュー
フロントから順に見ていきます
フロント
まず第一印象はとにかく水平ですww
先代のイメージをしっかり受け継いで昇華させてます。
しかし、ここまで徹底して水平なデザインもなかなかないと思います。
最近は国内・外問わず複雑な面構成や陰影で個性を表現するなかで、逆にこのシンプルさも個性になっているなという印象です。
ヘッドライトはLEDでこちらはパサート専用に開発された形状だそうです。
ポジションランプは複数のLEDが使用され見た目の質感も高いヘッドランプユニットになっていますね。
試乗車のTSI Elegancelineから上のグレードにはLEDヘッドライトは標準装備です。
最近、ライト関係はLED採用が当たり前になってきましたが、事故した時の修理費用が少しコワイww
ヘッドライトユニット上部とグリル上部左右をつなぐようにメッキパーツが配置されています。
今回の試乗車のボディーカラーではわかりづらいですか、濃いボディーカラーであればさらに水平基調が強調されそうですね。
フォグライトもLEDで、こちらはTSI Elegancelineから標準で装備されます。
これはやはりTSI Trendlineはスタート価格下げるだけの存在ですね。
こういう値段調整はやめてもらいたいのが正直な感想です。
あまりイメージの良いものではありません。
クルマ情報サイトとかで350万~と書いてあるから見に来たら実際は400万オーバーからでした、となれば検討を止めてしまう可能性もある上に次からこのメーカーは止めておこうなんてことにつながってしまうかもしれません。
次にサイドを見ていきます。
サイド
フロント同様こちらも水平基調のシンプルなデザインですね。
シンプルですが、しっかりとしたプレスラインと安定したフォルムデザインです。
すごく伸びやかさと凛とした佇まいを感じさせる素敵なサイドビューだと思います。
ルーフラインがリアにかけて少しずつ傾斜がついていますね。
絶妙に安定感・スピード感も演出しています。
ボディーカラーがシルバーなので分かりづらいですがロアサイドにもメッキパーツが施され質感を向上させています。
実際濃い色を見ていないので分からないですが(街中でも滅多に見かけないw)白とかシルバーの方がメッキメッキしなくて、この車の大人な雰囲気にはあっているかもしれません。
しかし、アウタードアハンドルをつなげるように構成されているプレスラインの深さはインパクトありますね。
そしてこの画像で見てもらうとわかるかもですがキャビンがとても長いです。
快適で使い勝手の良さが外観からも見て取れますね。
フロントサイドに移ります
フロントサイド
短いフロントオーバーハングが良いですね。走りも期待させてくれます。
先代比で全長はほぼそのままですが、ホイールベースは約80㎜延長されています。これにより直進安定性や、乗員スペースなども増えるので快適性UPも期待できます。
ホイールは17インチですね。これぐらいのサイズが現実的で好みですが、見た目は18インチあたりがバランスも良くかっこいいですかね。
ホイールデザインもシンプルですが10スポークで力強さもあり好きなデザインです。
ここで少し目を引いたのがホイールハウスのプレスラインがこんなに下の方までしっかりラインが出てるのは珍しんではないかと感じました。
やはりドイツ車のプレス品質はレベルが高い。品質確保が大変だろうなと感じます。
次リアサイドに移ります
リアサイド
リアのウィンドウガラスも広い面積が確保されているのにこのスタイリッシュな造形は感嘆ですね。
潔(いさぎよ)い面構成と、シンプルな造形美のなせる業でしょうか。
先ほどフロントサイドでも言ったホイールアーチのプレスラインですがロアの部分までつながり、前後ドアの下もつながってフロント側とつながっているんですね。
クルマ全体を使って水平をアピールしていますね。
これは技術的にも簡単ではない様に感じますし、こういうデザインへのこだわり方もあるんだなと感じさせられました。
次にリアに移ります。
リア
リアはフロントほどメッキメッキしていなくかなりシンプルにまとめられていますね。
サイドのプレスラインがリアのコンビネーションランプにつながっていましたのでリア左右のランプユニットをつなぐプレスラインも彫の深いものにしてくれるとリアにもクルマ全体のイメージが踏襲されて一体感が増すのになと思います。
このリアビューはもう少し頑張って欲しいと感じる所ですね。
なんかこう、ツルンとしすぎな感じがします。
先ほどのプレスラインと、コンビネーションランプユニットも水平なラインが単調に描かれているだけなので、少し奥行を出してほしいです。
マフラーは左右1本ずつありますが、下向きにベンドされ見えない様に処理されていますね。
ここも最近の流れでしょうか。変にダミーになっているよりは好感が持てます。
出来れば2本を主張して出してもらえると嬉しいですがw
以上で パサート ヴァリアントのエクステリアのレビューを終わります。
フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント エクステリアレビュー まとめ
パサートヴァリアントのエクステリアをぐるっと見てきましたがいかがでしたか。
水平基調デザインのなかに質感高いメッキと、彫の深いプレスラインでアクセントになり
シンプルながらも他にはない個性を持つ渋くてかっこいいステーションワゴンになっているなと思います。
最近見てきた車が複雑な面構成や、プレスラインを描いて個性を出しているのに対して、ぱっと見は驚くほどシンプルですが
細かく見ていくと、シンプルな中に個性を出すための工夫が見て取れ、面白いですね。
じっくり楽しむ造形美という感じでは、若い人よりは私のようなアラフォーからそれ以上の方向けなエクステリアだと思いました。
最後にパサートヴァリアントのエクステリアの魅力・残念ポイントを箇条書きにします。
フォルクスワーゲン パサート・ヴァリアント 魅力ポイント
・シンプルながら一目でパサートだと分かる水平基調のエクステリア。
・サイドが伸びやかで、美しいプレスとボディーフォルムになっている。
フォルクスワーゲン パサート・ヴァリアント 残念ポイント
・リアのスタイルが、フロント、サイドに対して少しまとまりに欠ける。
・シンプルな個性の出し方に気づいてもらえない可能性が高い。
( 最近の日本は ぱっと見で個性が強い車が人気 )
以上でフォルクスワーゲン パサート・ヴァリアントのエクステリアレビューを終わります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
次回は 動的質感編です。見てもらえると嬉しいです。