ホンダ【FIT(フィット)HOME試乗レビュー】e:HEVの乗り味を体感してきた!

新型フィット(FIT)e:HEV HOME 試乗レポート

 

 

新型フィットに試乗させて頂きました!

試乗させて頂いたグレードはHOMEのe:HEV、2WD/FFでした。

車両本体価格は¥2,068,000。

下から2番目のグレードですが、内装質感のレベルが高いお得感のあるグレードです。

 

 

HOMEのミッドナイトブルーメタリック、黒に近い濃いブルーで良いカラーです。

 

今回はフィットに新たに設定された1.5ℓエンジン+2モーターのハイブリッドの走りを中心にレポートしていきます。

最初に言ってしまうと基本的に良いクルマである事は間違いありません。

が、新型の「心地よさ」という点のコンセプトに対して「目的は分かるが心地よさを感じるにはもう少しレベルアップして欲しい」と言う感じ。

その辺りも試乗の流れの中で感じた事を書いて行きます。

では早速ドライブフィールのレポートです。

 

新型フィット ドライブフィールレポート

 

ドライブポジション

 

運転席

 

 

HOMEのシートファブリックはかなり上質です。

良いソファのような材質。

 

 

人の骨格を研究して開発された「ボディースタビライジングシート」を採用

座るとランバー部の張り出しがしっかりしていてシートと腰の隙間を埋めてくれます。

サイドサポートのウレタンもしっかりしているので体のズレが無く、座面の厚み・座面長もあって着座感はかなり良かったです。

 

ペダルレイアウト

 

 

アクセルペダルは吊り下げ式。

足元の広さも確保されていて窮屈感はありませんでした。

フットレストの幅が広めに設定してあって好印象。

 

ファーストインプレッション

 

エンジン音

 

 

パワースイッチはウィンカーレバーの奥に配置。

少し押し辛い感じですね。

電源が入るとバッテリーもまだ充分でないのかエンジンがいきなりかかります。

まずこの音がブロロロと、少し大きめに聞こえてきます。

少し雑味のある音なのでアイドリングの音はもう少し抑えて欲しいですね。

これ何の音かなーと思ってエンジンルーム覗いてみると、どうやらチェーンの回転音みたいです。

 

 

 

もともとホンダさんのアイドリング音は気になるモデル多いので、メーカーとしてそこまで気にしてないんでしょうか。

Bセグメントなので、という事もありますが・・・

正直、これで少し気分が萎えます。

 

 

ホント個人的な感覚ですけどこの最初の印象って重要で、ファーストインパクトで音が気になると試乗中そこにフォーカスしちゃうんですよね。

クルマ検討してる方で試乗しないっていう強者もいらっしゃいますが、試乗される方が圧倒的に多いと思います。

慣れてしまえば気にならないかもしれませんが、最初のイメージが非常に大事なことをもう少し考慮して欲しいかなーとアイドリング音聞きながら考えてしまいました。

 

視界

 

 

話し戻りますが、ドラポジを決めて視界を確認すると工夫されたAピラーの感じは伝わります。

実際交差点曲がる時などの見たい部分は確認できて良かったです。

ここにサイドミラーで後側方の接近車両の接近を教えてくれるブラインドスポットモニターが付くと嬉しかった。

 

 

あとダッシュボードが水平になりました。

これは凄く良くなったなぁと思いますね。

先代は運転席側のメーターを頂点に助手席側に向けて傾斜しており、その視覚効果か真っ直ぐ感が難しく感じたのを覚えています。

 

 

ステアリングフィール

 

ディーラー駐車場を左に出てステアリングをきって行くと切り始めは軽めですが少しラグがあってタイヤが動き始めると少し手応えがアップ。

ダイレクト感はそこまで高くないですが、扱い易い感じですね。

 

新型からグリルレスデザインになりました。プレーンで未来的な印象を与えてきます。

 

ブレーキング

 

すぐ信号に捕まって低速からブレーキ踏んで制動をかけますが、回生ブレーキの扱い難さを感じさせず高い初期制動という感覚があります。

ブレーキのフィーリングはとても好印象でした。

先代の初期型ブレーキフィールは回生ブレーキが強すぎて低速での扱い辛さがありましたが、新型は克服してますね。

それでも初期制動は強めなので慣れは必要かもですが、高速等では安心感高いと思います。

 

HOMEのタイヤはスチールホイール。サイズは185/60R15。

 

加速感

 

荒れた路面状態と言うのもありますが、交差点を曲がる時に割とゴリゴリ感がステアリングとフロアを通して伝わり始めます。

そこから加速していきますが、滑らかに加速して行きます。

先代のDCTから電気式無段変速機になったのでダイレクト感は薄くなりましたが、普段CVT乗られてる方なら何の違和感も無く乗れる加速感です。

意外だったのはそこまでモーター感を感じないですね。

モーターのモリモリトルクというより扱い易いガソリンの良い加速感みたいな。

もう少し2モーターになった恩恵を感じさせてくれる味付けでも良かったのかなぁ。

スペック見てるとモーターの最高出力回転数が割と高いので高回転回すとよりモーターのパワー感あるかもですね。

 

ドライバー空間の質感も良いです。

 

ロードノイズ

 

交差点の先もしばらく荒れた路面が続きましたが、やはりゴトゴトきますね。

タイヤがまだ硬いということもあると思いますが、細かい凹凸の処理が苦手かも?しれませんね。

もう少し、しなやかに処理できると凄く良くなりそう。

この時のロードノイズも大きくなるんですが、頭の上辺りで籠もった様なボワーンとした感覚がありました。

私は少し耳が弱いので余計に感じるだけかもです。参考までに。

振動面は高速道路を走行するシーンで少し心配

高速の走行車線って結構荒れてる所は多いですもんね。

 

フロントドアトリム。上部は樹脂、中央は合皮系のマテリアルでした。ウィンドウスイッチパネルは無塗装。

 

回生エネルギーの設定

 

しばらく走ると舗装が整った路面になります。

そうなるとあっという間に静かになりますが(基本的な静粛性高いです)、今度はエンジンが細かく唸ってる音が聞こえてきます。

おそらく発電機として作動させるエンジンがアクセルの回生から得る為の設定だと思います。

この時にエンジンが一時ブゥーンと回るんです。

その音がアクセルを踏み込む度に聞こえて来て気になります(この音は気にならない人は全く気にならないかも?)

ステップワゴンやオデッセイで採用される2.0ℓ+2モーターのタイプと比べるとかなり静かだとは思います。

基本的に同じシステムのインサイトの試乗の時は始めのアイドリング音こそ聞こえて来ましたが、あとは圧倒的な静粛性を感じましたので、バッテリーが充分確保されれば解決する?

 

最上級LUXEでもウィンドウスイッチの照明が付いてないのは残念。

 

乗り心地

 

乗り心地は普通の路面であればかなり良いと感じました。

先ほどのゴトゴト感と、通常の路面でのストローク感から察するに硬めのサスセッティングになっている印象です。

新型の心地よさというポイントから考えるともう少ししなやかな足回りでも良かったのかなと思いますね。

 

7インチ?位のサイズの液晶メーターに表示できる内容は最小限という感じ。

 

狭い道での取り回し

 

いつもと違うディーラーさんで試乗させてもらったんですが、細かいカーブが連続する細い道を走らせてもらいました。

個人的にかなり好きな道でめちゃ楽しかったですw

こういう道ではBセグメントの良さが炸裂します。

ほんと細めの道なのでボルボ・V40CCとの擦れ違いでも気を使うような道。

普段乗ってるレヴォーグ(1,780㎜)でも嫌な感じしそうですが、フィットなら全然大丈夫♪

しかも居住性が高いので車幅狭くても窮屈感ありませんし。

こういうバランスの良さはフィットの良い所かなと思います。

ライバルのヤリスでは少し窮屈な印象もありましたので、フィットのアドバンテージを感じます。

 

ヤリスの内装。大人が横に並ぶと少し狭い感覚がありました。

フィットはスッキリした内装で演出の巧さもありますね。ヤリスの内装もかっこいい。

 

細かい連続カーブでの印象ですが、フロントノーズの動きはそこまで良くないですね。

ワインディングを楽しむようなクルマでは無いのは理解していますが、コンパクトハッチに期待するキビキビ感が薄いのは少し残念ではあります。

この設定は狙いでされているんだと思いますが。

なので連続でカーブしてるとボディー上屋がユサユサするような足とボディーの動きにズレが出てくる感覚がありました。

ボディー剛性の高さはありますが、塊感は弱い感じ。

このコースでシビックハッチバック乗りたかったw

 

コネクトギャザズナビ9インチのリアカメラ。画質等は従来品と大きく変わりないです。画角変更も3パターンのままですが、操作性は良くてスマホとの連動もそつなくこなす印象です。

 

最後に

 

 

新型フィット、基本的には良く出来ていると思うんですが、手放しでこれは良い!ってならない細かく気になるポイントがある印象でした。

特に音の部分はもう少しシビアな状況での静粛性もレベルが上がると一気に印象が良い方向に変わる気がします。

インサイトでは出来ていた内容が後発のフィットにフィードバック出来ていないのは勿体ない。

デザインも走りも先代から大きく方向転換してきました。

 

 

このクラスでは輸入車含めて電子パーキング+オートホールドが装備されているのはフィット位?なのでかなり大きなアドバンテージだと思います。

これで走りの質感もコンセプト通りになれば相当な実力車になること間違いなし。

 

以上です。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました!

 

FIT e:HEV HOME 2WD/FF スペック

 

駆動方式2WD/FF
トランスミッションCVT
ボディーサイズ全長3,995×全幅1,695×全高1,515
車体重量1,180㎏
ホイールベース2,530㎜
WLTCモード燃費28.8km/L レギュラー
最低地上高135㎜
サスペンション 前/後マクファーソン / トーションビーム
総排気量1,496cc
燃料タンク容量40ℓ
エンジン最高出力98PS 5,600-6,400rpm
エンジン最大トルク127N・m 4,500-5,000rpm
モーター最高出力109PS 3,500-8,000rpm
モーター最大トルク253N・m 0-3,000rpm
最小回転半径4.9m

 

 

 

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