ルノー・メガーヌGTドライブフィールレポート
2020.4.11更新
2018年マイナーチェンジモデル
ルノーのCセグメントハッチバック、メガーヌGTに試乗させて頂きました!
車両本体価格は346万円。
レポートしてないんですが、このブログ初めてすぐにRSというスポーツグレード(現行価格448万円)の試乗もさせて貰ってました。
メガーヌの本命はRSだろうという頭でいたのですが、大きな間違いであることを今回の試乗で知ることに(^_^;)
いや、ほんと侮ってました。
このクルマ、サブキャラなんてとんでもなかったです!
今回はルノー・メガーヌGTのドライブフィールレポート、内外装も簡単にご紹介します!
ルノー・メガーヌGT 概要
メガーヌGTの概要です。
ルノー・メガーヌ ラインナップ
GTライン 1.2ターボ 132PS 205Nm
¥2,740,000
GT 1.6ターボ 205PS 280Nm ※試乗グレード
¥3,460,000
スポーツ・ツアラーGT 1.6ターボ 205PS 280Nm
¥3,660,000
こんなラインナップです。
ルノー・メガーヌGT スペック一覧
車両本体価格¥3,460,000
駆動方式 | 2WD/FF | |
トランスミッション | 7DCT(湿式) | |
ボディーサイズ | 全長4,395×全幅1,815×全高1,435 | |
車体重量 | 約1,430㎏ | |
ホイールベース | 2,670㎜ | |
ラゲッジ容量 | 430ℓ | |
WLTC(JC08)モード燃費 | ー | |
最低地上高 | ー ㎜ | |
サスペンション 前/後 | マクファーソンストラト/ トーションビーム | |
総排気量 | 1,618cc | |
燃料タンク容量 | 47ℓ ハイオク | |
エンジン最高出力 | 205PS 6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 280N・m 2,400rpm | |
最小回転半径 | 5.2m |
1.6ℓターボが205PS、280Nmと何とも絶妙なエンジンスペック!
0-100km/h加速は7.1秒。
街乗りでギリギリ使い切れるかどうか?という印象でパワフルでレスポンスの良いエンジンでした。
ここにルノーならではのコーナリング制御機能(4コントロール)が加わる事でこのクルマのアイデンティティーが確立されています。
RSは街乗りで扱い切れそうにない危うさも楽しいと感じましたが、このクルマは何とか扱えそうなパワフルさが非常に魅力的。
ルノーメガーヌGT 先進・安全装備一覧
●標準装備 △オプション設定 ×設定無
機能名称 / モデル | ルノー・メガーヌGT |
電子パーキングブレーキ | ● |
ブレーキオートホールド | × |
ALH アダプティブLEDヘッドライト | × |
AHB オートハイビーム | ● |
パノラマビューモニター | × |
ブラインドスポットモニター | ● |
ヘッドアップディスプレイ | × |
先行車発進お知らせ | × |
渋滞追従機能付 ACC | × |
衝突被害軽減ブレーキ | ● 時速30~140km |
交通標識認識表示機能 | × |
前方誤発進抑制機能 | × |
後方誤発進抑制機能 | × |
路外逸脱防止機能 | × 警報のみ |
車線中央維持 | × |
電子パーキングブレーキや、ブラインドスポットモニターの採用がある一方で、他の先進・安全装備に関しては殆ど設定無。
どうやらACCまで無いみたいで、ここはかなりマイナスの印象を与えてしまいます。
抜きん出たドライブフィールと引き換えになっている印象ではありますが、最近のクルマであればバランスよく装備されていて欲しい。
購入となると足踏みしてしまいそうですよね。
ではエクステリアを簡単にご紹介。
ルノー・メガーヌGT エクステリア
フロント
メガーヌの全幅は1,815㎜、Cセグメントハッチバックとしては一般的なサイズ。
国内では扱い易いコンパクトサイズの上限という感じでしょうか。
ブラックアウトされたフロントグリルや大き目なヘッドライトユニットで洗練されたイメージ。
ヘッドライトはオートハイビームまで。
対向車、前走車、障害物等を認識して自動でローハイビームの切り替えを行います。
ポジションランプもシームレスな点灯で存在感あり。
ウィンカーは少し低い位置ですね。
視認性としてはどうかな?見辛いかもしれませんね。
かっこカワイイ感じが巧く融合されたデザイン♪
こういう愛嬌も感じるデザイン大好きです。
RSになるとフェンダーの主張が大きくなってスポーティ度も迫力も大幅にアップ!
フォグライトのチェッカーフラッグ的デザインが印象的です。
新型のゴルフ8GTIのフォグライトがメガーヌRSを意識してるんじゃないか?と思ってますw
205PS、280Nmを発生させる1.6ターボエンジン。
エンジンの形っていうか雰囲気が他のメーカーと見た目が違ってました。
何がどうとかは分かりませんが・・・
サイド
全長は4,395㎜、Cセグメントハッチとしてちょうどミドルレンジなサイズ。
ガラスエリア1、パネル2と黄金比率が意識されておりスタイリッシュです。
どのセクションから見ても塊感の強いエクステリアな印象で「良いな」って思いますね。
「4CONTROL」や「RENAULT SPORT」のエンブレムが配されています。
「SPORT」が消えかかってるのは気になります(^_^;)
てか、最終的には全部消えるなこれは。
アルミホイールとタイヤは225/40R18。
タイヤは台湾メーカーのNANKANGのスタッドレスを履いてました。
製品名「CORSAFA」?公式HP調べても出てこないので、もう廃盤のタイヤですかね。
スタッドレスでコラボ製品ってよっぽど無いと思うので。
GTって書いてあるのかっけえぇな!
このディーラーさん純正ホイールにスタッドレス合わせる所とか結構拘ってます。
リアサイドのデザインはかなり好きです!
プレーンなんだけど、コンビランプの回り込みとガラス面の少なさで塊感もあってお洒落なタマゴみたいw
デザイン優先で少し開口部は高いので荷物の出し入れはしにくいでしょうか。
リア
リアビューもかなりイケてます(^^♪
コンビネーションランプがインパクトありますよね。
ウィンカーは豆球かな?
左右が繋がりそうなくらい長いポジションランプは夜間もその存在を大きく主張してくれそう。
中央からサイドに向けて下がっていくのでドッシリ感の演出にもなってますね。
マフラーはバンパーと一体化したデザインになってますが、ダミーではなくしっかりと機能してます。
ロアバンパーもシルバ―塗装され質感高い。
スタイリッシュだし、筋肉質だし、このリアビューは惹きつけられる良さを感じました。
ラゲッジルーム
ついでにラゲッジルームも紹介します。
ラゲッジ容量は明確になっていませんが、そこそこな容量でCセグに求められる広さは確保されている感じでした。
撮影するの忘れたんですが、リアシート倒すとラゲッジと大きな段差になるのは使い勝手としては気になります。
ラゲッジアンダーボックスはこんな感じで、ここにも荷物がそこそこ入りそうです。
毛布とか用意しないと、異音の原因にはなるかも。
ではドライブフィールに移ります。
ルノー・メガーヌGT ドライブフィール
メガーヌのスマートキーはカードタイプです。
薄いので持ち運びはし易そう。ちょっとチープな質感な感じ。
ドアの開閉フィールは剛性感あって悪くないです。
それよりインナードアハンドルを引いた時に全く手応えがなく開くのはビックリしましたw
引いてノッチが外れる感覚が全く無く開くのは違和感アリアリです。
ドアトリムとセンターコンソールのイルミネーションはドライブモードの変更と共に色が変化します。
ドライブポジション
運転席
乗り込んでいくと、ビックリ!
「バケットシート!」
RSのベースグレードとして扱い易い普通のハッチバック、だと思っていたので「えっこのクルマ、マジなヤツ?」と。
シート形状はRSとほとんど一緒じゃないでしょうか?
ちょっと青みがかっちゃってますが、RSですとステッチカラー、RSロゴとよりスポーティな演出。
座るとホールド感、運転するんだ感満載の座り心地です!
特に座面やランバーの厚みが良くてかなり好きなシートの感じ。
サイドサポートの張り出しが大きいので、少し着座のし辛さはありますが、ここは仕方ない部分ですね。
それより座った時のドライバー空間の良さのインパクトが凄い。
ステアリングはDシェイプが採用され、取り付け剛性も高い。
太めの握りのステアリングに手を添えるとズシっとした据わりの具合にさらにテンションが上がります♪
私はそんなパドルシフト弄りませんが、大きいサイズも良いっすねー。
操作しやすそう!
ステアリングの中から覗くメーターデザインも良い。
中央は7インチフルカラーTFTメーター、両サイドはアナログメーターとなっています。
表示切替は出来なそうでしたが、ドライブモード(Comfort、Neutral、Sport、Perso)で5色の色に変化(ブルー、イエロー、レッド、パープル、グリーン)します。
ペダルレイアウト
ペダルレイアウトもgood!
ちょっとここは意外な程良かったですw
プジョーのレイアウトは左に寄ってるので仏車って左寄りがちなんかな?って思ってましたので(^_^;)
プジョさんもこんな感じになってくれると嬉しいなぁ。
ファーストインプレッション
エンジンスタートスイッチはステアリング左側。
スイッチを押すとドォォンと1.6ℓターボエンジンがスタート。
力強い音質と若干の振動が「ちょっとコイツは普通じゃない感じ」を伝えてきます。
アイドリング音の聞こえ方もクリアで、音が籠った感じにならないのは好印象。
ナビは¥286,000でディーラーオプション。7インチのタッチスクリーンはApple CarPlay®*5とAndroid Auto™に対応しています。
各種アシストの設定等も割と直感的に出来ました。レスポンスも良かったです♪
ガシっとしたステアリングを握って試乗に出かけます。(有り難い事にこちらのディーラーさんでは1人試乗させてくれます)
「あーヤバイww」
アクセル一踏み目から自然と言葉が漏れます。
アクセルペダルの剛性も高くて、踏むと同時に高いトラクション性能、アクセルレスポンスをビシビシと主張。
インパネの絶壁感とシンプル樹脂パネルはもう少しデザイン性が欲しい。
一般道に出るためにステアリングを切ると同時にタイヤが向きを変えて直結したように車両が回頭します。
そして、このロードフォールディング感!
試乗始まったばっかなのに惚れ惚れするドライバビリティの高さ。
まだこんなクルマがあったのか・・・
電子パーキングブレーキは設定されていますが、ブレーキのオートホールドはなし。勿体ない。
スポーツにするとイルミネーション赤になります。
ブレーキフィール
一般道に出てすぐに信号に捕まります。
ブレーキフィールも良好です。
初期制動から停止までの高い制動力と扱い易さが確保された躾、さすがFF最速の頂点を奪い合うクルマの血統。
さっきも言いましたが試乗始まったばっかなんですけどね。
めっちゃ楽しいんです。
乗り始めてすぐに笑える位。
COMFORTにすると黄色。
気になることも少しあって、アイドリング中の振動が少し大きめです。
ステアリングと、特にペダルからプルプルと振動が伝わってきました。
大きな問題になる程ではないですが、こういう微振動は購入してからやたら気になり始める事もありますから、よくチェックして貰いたいポイント。
あと!少しスピード上げていくとランダムなんですが、ブーみたいな音と振動がリア側から聞こえてきます。
ここは個体差なのか?左側後部座席のあたりからちょいちょい聞こえて来たのでここも要チェックだと思いました。
ドリンクホルダー浅めです(^_^;)
コーナリング
信号が青になって交差点を抜けていきます。
ステアリングを切っていくとクルマが手足のように動いてくれるような印象を与えながら車両が曲がるというより「旋回」
ほんと自分を中心に回っているかのようなフィーリングで交差点を抜ける。
「めっちゃ楽しいww」
センターコンソールの収納はあまり広くないですが、あるだけ良い。
メガーヌには4輪操舵システムの「※4CONTROL」が搭載されています。
この機能の恩恵を交差点やコーナリングの随所で感じることが出来ます。
4CONTROLについて
※4CONTROL(フォーコントロール)
https://www.renault.jp/car_lineup/megane/index.html
低速走行時
時速約60km未満の低速走行(スポーツモードでは時速約80km未満の走行時)では、4 コントロールシステムは後輪を前輪とは逆の方向に向け、コーナリングをサポートする。
駐車時やUターンなど、取り回しが容易になることを実感できるだろう。
高速走行時
時速約60km以上の高速走行(スポーツモードでは時速約80km以上の走行時)では、後輪は前輪と同一方向に向けられ、ドライバーの意思に正確に応える理想的なコーナリングを実現する。
ワインディングなどでは正確かつ安定したスポーツドライビングを楽しめる。
このようになっており低速走行時に前輪とは逆方向にタイヤが向くことでコーナーの取り回しを良くするという機能ですが、このフィーリングが街乗りでもしっかりと感じられるの良いですね♪
要はトルクベクタリングの一種ですが、ほぼ四駆のような操舵フィールを感じられます。
グローブボックスが少し使えるサイズ。車検証入ってるー。羨ましい・・・
加速感
アクセルレスポンスはすこぶる良好。
加速時はフゥゥンと少し高めの吹け上がりと、シューンみたいな音が混じった音。
シフトショックは3速~4速までは少し感じながらダイレクト感高く加速していきます。
伸びのある加速でホント気持ち良い。
低速・中速域ともにステアリングの座りはズシッと安定。
後席の広さもしっかりと確保されていました。
バケットシートなので前方視界は良くはないですね。
乗り心地
乗り心地は少し硬めではありますが不快に感じるレベルでは無く足が良く動いているのを感じさせてくれます。
ちょっとした段差はゴト・ストンで終わり。
その後の揺れの余韻とか無くてゴト・ストン・ピシと収束します。
めちゃめちゃ良い動きしてますw
「ゴト・ストン、ゴト・ストン」って思わず口ずさんでニヤニヤしてました。
フランスの石畳の上を走る時でも気持ち良く走れそうなそんな躾。
身長175センチの私の身長で膝前空間はこれ位
座面長はもう少しあると嬉しかった。角度はGood
ドライブモードを試す
途中でドライブモードをスポーツにします。
もともと良いレスポンスがさらにアップ!グファァァンという勇ましい音とともに地面を掴んで行こうとしていますが、若干ホイルスピンしてるか?というようなフィーリングも。
アクセルワークに慣れてくると地面を噛んだようにグイグイ加速する感覚を得られます♪
イルミネーションカラーやメーターが赤照明になって気分も上がります♪
シート下には足が殆ど入りません。
シートバックの高さはしっかりと確保されてます。
ロードノイズは気持ちの良いエンジン音で相殺されているのか聞こえてきません。
巡航中にスピードが60Km/h辺りになると少し風切音は聞こえて来るような気がしました。
試乗した日は少し風が強かったので、大きく感じたかもしれません。
後席用のベンチレーションある!意外と快適装備良好!メッキパーツで加飾されて質感も配慮。
12V電源もあるので色々用途は広がります♪
途中で大きなコーナーを抜けていくときの回頭性がw
ステアリングを切ると同時にクルマが反応してリアも4CONTROLの制御で反応するのでフルタイム四駆のクルマと変わりません。
シビックのハッチバックがスッキリとした回頭性、メガーヌは粘っ濃いトラクション感の強い回頭性です。
どっちも面白いですよこれは。
フラット感はシビックの方が強いかな?
凹凸の拾い方自体はメガーヌの方が大きい感じがしますね。先ほども書きましたが収束も早いので気になりません。
後席用のドリンクホルダー付アームレスト付。個人的にはポイント高いです。子どもいると便利なんです。
エンジン音はメガーヌが気持ち良いと思いました。
フアァァンというエンジンの吹け上がりの良さや減速時のブリッピング音といい音の演出が凄く巧い。
振動面や使い勝手で気になる部分はありますが、そんなの吹き飛ばすほどに乗り味が濃くて運転の楽しいモデルでした。
楽しいドライブフィールを知っておきたい方には是非一度試乗して頂きたいです。
最後に
メガーヌGT、素晴らしいドライブフィールの持ち主でした。
街乗りを最高に楽しめるスポーティハッチバックで、私の大好きなシビックハッチバックと良いライバル。
加速やトラクション性能等のスパルタンな性格はメガーヌですが、街乗りでも充分楽しめるドライブフィールと高いフロント剛性。
何よりシビックハッチバックはここにバランスの良い先進・安全装備も備えているのでトータルバランスではシビックに軍配が上がります。
何でか最後にメガーヌとシビックの比較みたいになってしまったw
2台ともスポーティなモデルですがより高い走行性能ならメガーヌ、バランスの良さならシビックという印象でした。
ルノー・メガーヌGTとても面白かったです
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
メガーヌの公式HPです。