スバル XV Advance 試乗レビュー
2018.12.10更新
2018年マイナーチェンジ
ハイブリッド特別内・外装や動的質感をレビューします!
今回はスバルのXVハイブリッドです。先日同社のフォレスターにも追加されたハイブリッドと同じパワートレーンをXVにも採用されたものが今回のモデルです!
このモデル追加に合わせてマイナーチェンジ的に、ちょこちょこと機能も改良を受けていますので、このレビューを通してお伝えできればと思います。
XVは同社インプレッサのSUVバージョンという位置づけですが、先代モデルからインプレッサXVからXVと単独名になって独立したモデルとして扱われています。
スバルのクルマはインプレッサから新型プラットフォームSGPを採用していますが、このXVももちろん※SGPを採用されています!
※SGP・・・スバル・グローバル・プラットフォームの略です
先日レビューしたフォレスターでもSGPは採用されていますが、乗り味の劇的な向上を遂げています!
このスバルXVにはガソリン車が先行してデビューしていますが、ブログスタートする前に試乗していたので画像などはなし・・
ガソリン車も良い乗り味でしたが追加になったAdvanceはどうでしょうか?
この日はXVとルノーのメガーヌRSも試乗してきましたよ!
こちらはマイナーな感じもあるので見たい方いるかな?
どのクルマもなるべく食わず嫌いせずに乗ってみようと思ってます。
メガーヌも近いうちに更新しようと思っていますので、読んで頂ければ嬉しいですね。
では、XV Advanceのスペック一覧です。
スバル XV Advance スペック
2.0ℓ直噴NAエンジン+モーター ハイブリッド(WLTCモードの燃費値は代表値で記入)
※()内寸法はフォレスターAdvanceの数値です。参考までに。
フォレスターと大きく違うのはボディーサイズのみで後の数値は共通ですね。
車重が約100㎏ほど軽いので走りがどう変わるかも興味がありました。
ハイブリッドにもいくつか種類がありますが、トヨタのハイブリッドのようなモーターのみの走行を積極的にできるタイプのストロングハイブリッドと呼ばれるものではなく、モーターの力を加速などの補助的に使うタイプのマイルドハイブリッドと呼ばれるタイプのものです。
しかしこの”e-BOXER”は条件がよければ、少しだけEV走行が可能です。
今回の試乗ではEV走行は無かったですww
あと気になるのが燃料タンクの容量が普通のガソリン車の63ℓから、かなり少ない48ℓという点。
リチウムイオンバッテリーの搭載の関係でタンク容量が少なくなっていると思いますが、これは少し寂しい感じもしますね。
ロングツーリング時などWLTC高速モード燃費16.8(km/L)で計算すると一応約800㌔は走ってくれる計算にはなりますが、実際はそこまで伸びるのかな?という不安はあります。
ではAdvanceの特別装備内容を確認しつつ、エクステリアのレビューをしていきます。
スバル XV Advance エクステリアレビューと特別装備の紹介
フロント
ではフロントからですが、基本的にはガソリンのXVと一緒です。
インプレッサの車高を上げたのがXVなのでインプレッサと共有されている部品が多いですね。
先代と比較すると少し柔らかいニュアンスを受けるデザインになりました。
フロントでの特別装備としては、
フロントグリル(クロムメッキ+シルバー金属調)、フロントバンパーガード(シルバー調)の追加。
LEDフロントフォグランプ&フォグランプカバー(シルバー金属調)
LEDハイ&ロービームランプ(光輝プロジェクターリング)
レヴォーグやフォレスターなどの上級車種と同じタイプのものを採用されていて目力が強くなっています。
続いてサイドビューです。
サイド
インプレッサから+70㎜高くなった最低地上高とアグレッシブなホイールアーチモール、ワイルドな前後バンパーパネルで、SUVらしいスタイリングになっています。
XV Advance専用のブルーラグーンパールですが、さわやかでハイブリッドらしい燃費が良さそうなイメージカラーですよね。
ボディーのプレスラインなどもよく見える良いカラーだと思います。
サイドでの専用装備としてはフロントフェンダーのe-BOXERのバッジ
サイドクラッディング(シルバー塗装)
ローマウントタイプルーフレール(ブラック塗装)
このローマウントタイプのルーフレールの方が個人的にはXVのボディーシルエットとマッチングが良いと思います。
こちらはXV Advance専用のメーカーオプションとなっていまして、¥54,000で装着可能です。
あとこのオプションを選択するとルーフアンテナがシャークフィンアンテナに変更されます。
個人的にはこのオプションも是非付けたいですね。
ウィンドウ下部のメッキはガソリンの2.0i-Sからの装備です。
結構パーツが付いていてガチャっとしたイメージでもあるのですが、全体的にはまとまっていてとてもかっこいいと思います。
新型フォレスターはモデルチェンジ時に少しネガなエクステリアの印象でしたが、見慣れてくるとかっこよく見えてくるデザインだと感じました。
このXV Advanceは最初から好印象ではありますが、購入後もさらに好きになるデザインではないでしょうか!
コンパクトSUVとしては他社のライバルともまた違うフォルムなので個性もありますよね。
他メーカーですと、ボルボのV40CCと近いようなイメージです。
ルーフスポイラーのサイドパネル(ピアノブラック調)もAdvance専用の装備です。
質感高いですね!
上級グレード扱いなのでこういう部分で差別化してくれると、オーナーとしては嬉しい点ですよね。
リアに回ります。
リア
リアは通常のXVとほとんど違いはありません。
e-BOXERのバッジがXVエンブレムの下に配置されています。
XV Advance専用の外装装備とのバランスを考えると、ディーラーオプションのリアバンパーパネル¥43,740を選択したいと思いました。
見積もりシミュレーションで装着した場合の画像です。
サイドクラッディングとのバランスが取れて良さそうですよね!
スバルの見積もりシミュレーションも最近パワーアップして外装オプションのイメージもつかみやすくなっているので、おもしろいです。
エクステリアは以上です。
スバル XV Advance エクステリアレビュー まとめ
XV Advanceのエクステリアをぐるっと見てきましたがいかがでしたか。
国産メーカーでハッチバックをSUVに仕立て上げているクルマはXVだけなんですよね。
先ほども書きましたが、パッと思い浮かぶのはボルボのV40CC(クロス・カントリー)くらいでしょうか。
全長4,465×全幅1,800×全高1,550は見た目の丁度良いバランス感はもちろん、実際の取り回しも良いサイズで、個人的にも好きなクルマです。
フロントの専用のシルバーパーツの主張が大きいので、もう少し落ち着いたシルバーにするとか、パーツの追加ではない専用エクステリアの提案でも良かったかな?とも思います。
XVのサイドビューがとても好きで専用のメーカーオプション、ローマウントタイプのルーフレールはXVのデザインと相性がとても良いと思いました。
安全装備の拡張オプション¥129,600と合わせて選択したいですね。
以上で エクステリアのレビューを終わります。
続いて動的質感のレビューです。
スバル XV Advance 動的質感・インテリア レビュー
画像コメントで専用内装のレビューもしつつお送りします!
ドライビングポジション
フロントシートはAdvance専用カラーのシートになっていて、色的に結構攻めた感じになっています。
こういうカラーリングは個人的にはありだと思います。
今回の試乗車はAdvance専用のブルー内装のファブリック仕様でした!
先日レビューしたレクサスUXのコバルトの内装カラーと似た印象もあります。
エコをイメージさせる感じに仕立て上げたのだと思いますが、正直インパネのデコレーションパネルのブルーはもっとネイビーに近いような感じでも良かったんじゃないかと思いますw
メーターのブルーとか色々トータルコーディネートは出来ていますね!
ここは好みでガソリンの内装と同じブラックにオレンジステッチの内装カラーも選択できます。
細かいことなんですが、ガソリンと同じ内装にするとAdvance専用のメーター(ブルー)とマッチングが微妙かもしれません。
シートは8wayパワーシートで他のスバル車と同じですね。
スバルのシートはSGPが採用されてからとても良くなっているのですが8wayなのが残念な所です。
前後のランバーサポート調整を追加して10wayにしてくれると飛躍的に着座感がよくなると思います。
なんやかんや言ってますが、シート調整幅は広く基本的に着座感は良いですよw
足元はアルミパッド付スポーツペダルになっています。
こちらも2.0i-Sからの装備ですね。
動的質感
ステアリング右側にあるエンジンスタートボタンを押してエンジンを始動します。
2.0マイルドハイブリッドのシステムが起動しますが、前回のフォレスターのように静かな立ち上がりではなかったです。
いきなりエンジンがかかって、割とアイドリング時のエンジン音は侵入してきますね。
4気筒エンジンの少しガサツな感じの音なのであまり良くは無いですが、うるさくてしょうがない感じではないです。
アクセルを開けていくと一転がり目からかなり軽い出足です。
モーターのアシストはまだ入ってないはずですが、以前試乗した2.0のガソリンエンジンモデルよりも軽い出足に感じますね。
一般道に出てゆっくりと走っていきますが、SGPのプラットフォームのボディー剛性は高いです。
エンジン音は聞こえますが、ロードノイズはうまく抑えられており、車体の嫌なビビり感みたいなものはほとんど感じられません。
私のレヴォーグは一世代前のプラットフォームですが、このビビり音やノイズ感は明らかにSGPに対して劣っている部分だと思います。
スバルの新プラットフォームSGPは良く出来ていますよね。
少し前が空いたので加速を試します。
グラァァアンという音とともに軽く加速して行きます。
フォレスターのAdvanceよりも約100㎏軽いので、その恩恵は少なからずある様に思います。
営業さんのお話で、今回のフォレスター・XVはエンジンとモーターがつながる時の躾がかなり良くなっていて、前期モデルよりもギクシャクする感じが減っていますとのでした。
確かに実際運転していても、ギクシャク感は感じられませんでした。
フォレスターの時は低速で一回アクセルを離してから、再加速するときCVTなのかエンジンのつながりなのか判断できませんでしたが、少しギクシャクした挙動があったんですよね。
なので今回の試乗だけの感想から言えばXVの方が制御の躾は上手く出来ているのかなと感じました。
ステアリングの操作感は軽めで車両は操作に対して遅れることなくクルマの動きは着いてきますが、SUVとしては良いなという印象です。
ステアリングへの追従性はフォレスターの方が良かったように思いますね。
フォレスターは車重が重たいので、ダイレクト感が出たのかもしれません。
最低地上高も上がる影響で重心が上になるとロールも感じやすくなりますから、SUVはどうしてもダイレクト感は薄くなってしまいますしね。
乗り味は濃い感じではないですが、ロードインフォメーションは伝わりますし、乗り心地も良いと思います。
剛性の高くサスペンション設定の優れたSUVは、分厚いタイヤの効果と相まって滑らかな乗り心地になりますが、XVもまさにそれです。
良く出来てるなという印象です。
今回のAdvanceの追加に合わせてインプレッサでも採用されたオート・ビークル・ホールドが採用されました。
停車時にブレーキから足を離しても停車状態が保持されます。
解除はもう一度ブレーキを踏むか、アクセルを踏むと解除されます。
Advanceは停車まえからエンジンが停止しますのでアイドリングストップオフのボタンはありません。
マルチファンクションディスプレイに走行状態が分かりやすく表示されていますので、よそ見し過ぎない程度に確認しながら運転するのも楽しそうです♪
良いなと思ったのがブレーキングです。
回生ブレーキの躾も良く出来ているので安心感のあるドライブが出来るようになっていますよ。
万が一アクセルとブレーキが同時に踏まれたときに、ブレーキ操作を優先させる「ブレーキオーバーライド」も装備されています。
スバル車はドライブモードセレクト機能が付いており、通常の走行モードのインテリジェントモード・Iモードとスポーティーな走りが楽しめるスポーツモード・Sモードがあります。
試乗の最後にSI-DRIVEのスポーツモードを試しましたが、ちょっとビックリするくらいに力強い加速が出来ますww
刺激的な走りも出来るハイブリッド!スバル XV Advanceでした!
インテリアの残りをダイジェスト的に流していきます!
運転席のシートバックポケットはなぜかこのクラスになると省略されますよね。
不思議です。
スバル XV Advance 動的質感・インテリアレビュー まとめ
先日追加されたスバル XV Advanceの動的質感とインテリアのレビューをご覧頂きましたがいかがでしたか。
走行性能はさすがのスバルというべきでしょう。
シンメトリカルAWDがもたらす安定感と、新型プラットフォームSGPの恩恵で高い剛性感と静粛性が実現できています。
エンジン音は聞こえますが、ロードノイズは上手くカットされ不快感はありません。
何よりレヴォーグではたまに気になるリヤ側のちょっとしたビビり感や振動といったものがほとんど感じられないのが大したものだと思います。
XV Advanceは走り、サイズ、各種装備等バランスのとれたプロダクトになっていてクルマ選びに迷っている方には検討をお奨めしたいクルマの一つだと思います。
商品力の高いプロダクトであることは間違いないです!
AVHも採用されましたしね!
以上で スバル XV Advanceのレビューを終わります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
次回も読んで貰えると嬉しいです。