60周年記念車 OUTBACK X-BREAK 試乗 Part1!
~ やっぱりレガシィは良いもんだ ~
題名にもある通り、レガシィアウトバックの60周年 特別記念車 X-BREAKに試乗させてもらいました!
この特別仕様車は2018.10月に発売されており、通常展開されている上級グレードのLimitedがベースモデルとなっている非常にお得なクルマになっています!
新潟スバル黒崎店さんにて試乗させて頂きましたので、レポートさせてもらいます。
試乗車は60周年特別記念車のLEGACY OUTBACK X-BREAK 車両本体価格は¥3,402,000です。
ボディーカラーは新色のマグネタイトグレー・メタリック、ダークグレー・メタリックが廃止されて入れ替わった色ですね。
グレー×イエローステッチの専用インテリアです。
今回はエクステリア・動的質感編をレビューしていきますのでお付き合いお願いします!
では簡単にスペック紹介です。
レガシィ アウトバック スペック
アウトバックは北米でも人気の車種だけあり、大きいですね!
しかし、このボディーサイズで1,580㎏は軽いと思います。
水平対向4気筒2,500ccのエンジンとフルタイム四駆の機械式シンメトリカルAWDを備えているのにです。
軽量化の工夫もされているのでしょう。
私のレヴォーグ1.6GTは1,550㎏ですよ?30㎏しか違わないなんてww
レヴォーグが重いだけ?
続いてエクステリアを見ていきましょう。
レガシィ アウトバック エクステリア レビュー!
※レビューをしつつ60周年特別記念車の装備をピックアップしていく形でお届けします。
フロント
全幅1,840㎜で力強いフロントフェイスですよね。
SUVらしいロアバンパーが武骨さを表現しています。
コの字のポジションランプが印象的なヘッドライトが精悍な顔を際立たせますね。
出っ張ったルーフレールは正面から見ても若干気になりますw
フロントでの特別装備としてグリルがあります。
フロントグリル(ピアノブラック&ラスターブラック塗装+イエローグリーン加飾)です。
X-BREAKというネーミングだけあり、ラグジュアリ―色の強いアウトバックにPOPでアウトドアなエッセンスを注入したのがこの60周年特別仕様車になります。
スバルエンブレムの下に※フロントカメラが備わっています。
※見切りの悪い交差点、車庫だしで役立ちます。画像はマルチファンクションディスプレイに表示されます。
ヘッドライトはLEDで、アクティブコーナリングライトの機能も有しています。
アウトバックは通常、前方や対向車を検知してハイ・ローを切り替えるオートハイビームの機能が付いています。
特別仕様車は※アダプティブドライビングビームというメーカーオプション¥54,000が標準装備されています。
※時速30キロ以上で走行中に前方にクルマがいない場合はハイビームで走行する、また対向車や先行車がいる場合はその部分を自動で遮光するアダプティブハイビームですね。
サイド
アウトバックX-BREAKは全長4,820㎜、全高1,660㎜です。
このステーションワゴンをSUVに仕立て上げたスタイリングを国内でいち早く取り入れたのはスバルですね。
ボルボのクロスカントリーと並んで今後人気が出てくるカテゴリーかもしれませんよ?
このマグネタイトグレーはボディーのプレスラインが見えやすくて良いですね!
サイドに走るプレスラインが印象的です。
サイドでの特別装備ですが、
ダークメタリック塗装の18インチアルミホイールです。
サイズは225/60R18、試乗車はスタッドレスになっていたのですが、特別装備を見せるために純正ホイールを履かせてくれているところにディーラーの良心を感じます!
形はLimitedのものと同じですね。踏ん張り感あってかっこいいと思います。
ボディーカラーと、ホイールの色が統一されているので塊感ありますね!
ブラックカラードのサイドミラーも特別装備です。
こういう装備があると、ホワイト等の明るいボディーカラーで分かる様にするか、同系色にするか悩みますよね♪
60周年記念車のボディーカラーは全5色展開になっています。
以上の5色展開になっています。
どの色がお好みですか??
フロント&リアドアのサイドクラディングとイエローグリーンのOUTBACKロゴも専用装備です。
ウィンドウのメッキモール、Bピラーのピアノブラック仕上げなどフラッグシップとしての質感表現も抜かりありません。
アウトバックのサイドビューは秀逸ですね。他のグレードもそうですがラグジュアリー感とタフ感が見事に混在していると感じます。
スバルは0次安全として視界の確保を前提としたデザインですが、その限られた制限の中でかっこいいクルマを作り上げています。スバルのデザイナーの方も大変だろうなと思いますね。
この主張の大きなルーフレールも特別装備です。
これは初採用の大形ルーフレールでクロスバー・ビルトインタイプになっています。
使い方は、
アタッチメント部分を抜きます。
このクロスバーを回転させて逆側に差し込んで使用するという優れものです。
クロスバーが内臓してあるなら大きくなっても仕方ないですねw
全高1,660㎜は通常グレードより+55㎜高いです。
リア
リアのコンビネーションランプもLEDとなっていて夜間、フロントとは違いますが同じようにコの字に光ります。
リアビューもかっこよく仕上がってますね!
特別装備としてはラスターブラックのオーナメントです。
こういう細かい差別化はオーナー心をくすぐりそう。
マフラーは片側に隠されたタイプですね。
アウトドアなキャラなのでガッツリマフラー出てなくても問題ないかなと個人的には思います。
エクステリアは以上です。
では動的質感をレビューします。
レガシィ アウトバック X-BREAK 動的質感レビュー
ドライブポジション
60周年記念車X-BREAKは特別仕様の撥水ファブリック×合成皮革シートです。
レガシィシリーズは現行インプレッサから採用が始まっている新世代プラットフォームSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)ではありません。
なのでシート形状も旧世代のものです。
私のレヴォーグの一番の弱点はシートだと思っているのですが、レガシィのアウトバックの着座感は違いましたね!
これは嬉しい違いww
運転席は10wayのパワーシート、助手席は8wayのパワーシートです。
座面の厚さの差はそこまで感じないのですが、シートバックのウレタンの厚みに違いを感じます。
ランバーサポートも付いていますし、ランバーで可動する面積が少し広く感じてより自然な腰の落着きに感じました。
アクセルペダルは吊り下げ式です。
スバル車全般言えますが、フロントガラスの面積も広めですし、インパネも視界確保のため低めな感じなので若干のアップライド感は常にありますね。
包まれた感じが好きな人は違和感あるかもしれません。
マツダ程ではないですが、アウトバックのドラポジも良好でした。
動的質感
乗り込んでドアを閉めるとドンっという良い音とともに、車内の静粛性の高さを感じます。
ステアリング右側のエンジンスタートボタンを押して2.5ℓ水平対向エンジンを始動します!
ドゥゥンと少し遠くでエンジンが始動、アイドリングも結構静かで振動などの伝わりも最低限という感じです。
試乗コースは少し長めの郊外路、アップダウンはそこまで無いですがコーナリングを楽しめる道もある、なかなか素敵な試乗コースでしたw
ディーラー駐車場を出て少し加速を試します。
ドゥルルルと良い音で加速していきます。
同じ排気量でも、スバルのエンジン音は良いですね。
こもった感じも少なくて気持ち良いです。
特にアウトバックの快適な車内空間も相まってクルージング感が強い運転感覚を得られます。
ちょっと新型の話
先日北米で新型プラットフォームを採用した新型レガシィの発表がありましたが、新型アウトバックも期待できるデザインでした。
特に2.4ℓターボ搭載には個人的にドキドキしましたww
全く予想内での話にはなりますが、営業さん曰く2.4ℓターボは国内での発売は無いのではないかとのこと。
もし、この予想が当たるのであればガッカリされる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
試乗に戻りますが、加速時、巡航時常にアウトバックの車内は静粛性が高いです。
レヴォーグでは少し気になる、ビビり、ロードノイズ、車体の若干のヨレみたいなものは感じないですね。
旧世代のプラットフォームでもさすがのレガシィです。素晴らしいですね。
加速感ですが、少し強めに踏み込むとさすがにエンジン音は聞こえてきます。
リニアトロニックと呼ばれるCVTも熟成されてきており、アクセルワークに対しての応答の悪さもありません。
なので2,500ccNAエンジンではありますが、非力感は皆無です。
NA水平対向らしい、気持ちの良い加速が出来るのはとても良いですね。
ブレーキタッチも秀逸です。レヴォーグは正直あと少し初期制動強くても良いかな?と感じるのですが、アウトバックのそれは個人的感覚にピタッときましたね。
気持ち良いブレーキフィールです。
フロント・リアともにベンチレーテッドディスクブレーキですが、良い仕事しているなと感じますね。
コーナリングは最低地上高200㎜のSUVなのでロール感はさすがに少しあります。
でもロングホイールベースと車体剛性の高さからか、最小限ですね。
スバルにはアクティブトルクベクタリングというコーナリング性能を高める機能が付いていますが、上手く効いているのでしょう。
スバル公式HPより
アクティブ・トルク・ベクタリング
危険回避性能をさらに高める先進機能。旋回時、VDCによってフロント内輪側にブレーキをかけることで相対的に外輪側の駆動力を大きくし、クルマが外へ膨らむのを抑制。ドライバーが思い描くライン通りに、スムーズかつ安定した姿勢で旋回できるようアシストします。
ごく自然に介入しているようなので、マツダのGVC(G-ベクタリングコントロール)のような感覚ですね。
バック・サイドカメラの表示もキレイで良いですね!
ステアリングの操作感ですが、少し軽めの躾です。
ここは他のスバル車のSUVとほとんど変わらない操作性で1本筋が通ってます。
ステアリングを切ると若干のアソビの後にクルマがスッと自然に旋回を始めます。
ボディー全長が4,820㎜と長いですが、遅れて付いてくる感じはありません。
この三角窓のおかげで見切りが良くて死界が少ないです。こういう所がリピーターが多い理由かもしれませんね。
レヴォーグはこの点、少し重めのステアリングの操作性です。
ステアリングを切るとしっかりとした反力がありながら、同時にクルマが動いて行く。
そんな感じです。ここは好みですね。アウトバックのステアリングの操作性も大好きです。
レヴォーグの走行中のビビり音は気になってますww
褒めてばかりになってますが、アウトバックは乗り心地もかなり良いですw
上記したクルージング感はまさにこれで、サスペンションの動きも素早く動いてすぐ収束します。
ちょっとした段差、うねりが続く様なシーンも変な揺すられ感が後を引かずピタっとしてました。
ロードノイズも小さ目の音でコーと聞こえる程度で地上高の高いSUVの利点と、もともとの素性の良さも感じます。
今回のアウトバック試乗で感じた一番の魅力はこの程よい静粛性と、乗り心地が与えてくれる、気持ちの良いドライブフィールだと思いました。
これは良いクルマです。
まとめ
2018年10月に追加されたスバル60周年記念特別仕様車のレガシィ アウトバック X-BREAKのエクステリア、動的質感のレビューをご覧頂きましたがいかがでしたか?
久しぶりにアウトバックに乗りましたがやはり良いクルマでした。
スバルのクルマは動的質感に優れたものが多いですが、アウトバックは動的質感のトータルバランスとしては一番良いのではないかと思います。
さすがフラッグシップだけのことはあります。
大きめの車体ですが、車との一体感も損なわれておらず、高い車体剛性と静粛性で乗っていて本当に気持ち良いですね。
運転の楽しさ、という点においてはやはりレヴォーグやインプレッサに比較すると落ちるかもしれません。
でもこのクルマの持つストレスを感じさせない、という魅力は相当レベルが高いなと感じました。
これはSGPを採用した新型もかなり期待できますね!
以上です。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
見積もりや、特別記念車専用内装は次回以降でお届けします。
読んで貰えると嬉しいです。