普通の凄さを感じた【カローラツーリング試乗レポート】本命はやはりハイブリッド!

カローラツーリングハイブリッド試乗レポート

 

 

トヨタ新型カローラツーリングのハイブリッドに試乗させて頂きました!

1回の試乗時間が短い事もあって別日に分けて2回試乗。

タイトルが全てな所がありますが、乗り味はとにかく「普通に良く出来ている」という印象です。

「全てが良い感じに普通」という印象で見事にバランスされているなと思った試乗でした。

所々ディスってるように感じられる部分もあるかも(ディスってる気はありません)なので、カローラめちゃめちゃ好きな方はご承知の上で読んで頂ければと思います。

 

先日はエクステリアに関する記事をアップしました。

 

WONDERFUL CAR LIFE

グレード別エクステリアの装備差 カローラスポーツと比較 2022.9.2更新   新型のカローラとカローラツーリングを見…

 

ナローボディーに付いての解説や、グレード別エクステリアの装備差の詳細を紹介しています。

良かったらこちらも合わせて読んでみて下さい。

今回はカローラツーリングのハイブリッドモデルのドライブフィールレポートです。

 

 

 

新型カローラツーリング 概要

 

試乗車スペック

 

 

1.8ℓ+1モーターのハイブリッドは同社プリウスやC-HRで採用されている物と同じパワートレーンです。

1.8ℓエンジンは最新のTNGAダイナミックフォースと呼ばれるエンジンではありません。

トヨタのTNGAはシャーシだけでなくエンジン等のパワートレーンも含めた新世代アーキテクチャーの総称です。

 

https://toyota.jp/corollatouring/

 

カローラは新型から全幅が1,700㎜を超え3ナンバーとなり、ハイブリッドに使用されるエンジンも1,5ℓから1.8ℓにアップしました。

 

 

価格も上昇(約30万円)していますが、装備や車格が上がったことを考えると妥当な設定ではないでしょうか。

今回試乗したハイブリッドにのみ4WDの設定があります。

TNGAデビュー以降の1.8ℓ+1モーターハイブリッド4駆はプリウス以来。

C-HRやカローラスポーツでも採用はありませんでしたがカローラでは4駆が採用。

この4WDシステムはフルタイム4駆ではなく、車両のスリップを検知して4WDに切り替えるスタンバイ方式の4WDとなっています。

 

安全装備一覧

 

カローラに標準装備またオプション設定されている安全装備を一覧にしました。

 

装備名・図 https://toyota.jp/corollatouring/から引用解説 https://toyota.jp/corollatouring/から引用
レーントレーシングアシスト[LTA]

車線の中央を走行するために必要なステアリング操作の一部を支援。

車線をはみ出しそうなときは、ブザー&ディスプレイ表示に加え、ステアリング操作の一部をサポートします。

レーダークルーズコントロール

(全車速追従機能付)

車速に応じて追従支援してくれるので、ロングドライブも快適に。

高速道路での渋滞や低速での運転もラクに行えます。

オートマチックハイビーム[AHB]

ヘッドライトの上下の向きを自動で切り替え。

ハイビームとロービームを自動切替。

遠くまで広く照らせるハイビームでの走行頻度を高めるように支援。歩行者や障害物のいち早い発見に貢献します。

ロードサインアシスト[RSA]

「最高速度」「はみ出し通行禁止」「車両進入禁止」「一時停止」などの道路標識をカメラで認識して、マルチインフォメーションディスプレイ上に表示
プリクラッシュセーフティ

前方の車両や歩行者(昼夜)、自転車運転者(昼)をミリ波レーダーと単眼カメラで検出。

警報ブザーとマルチインフォメーションディスプレイ表示で衝突の可能性を知らせ、ブレーキを踏めた場合はプリクラッシュブレーキアシスト。

ブレーキを踏めなかった場合はプリクラッシュブレーキを作動させ、衝突回避または被害軽減をサポートします。

インテリジェントクリアランスソナー

[パーキングサポートブレーキ(静止物)

W×Bグレード(除くターボガソリン車)、Sグレードに標準装備。G-Xグレードにメーカーオプション

 

アクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる衝突を緩和し、被害の軽減に寄与するシステム。

車庫入れなどの運転時、静止物の接近を表示とブザーで知らせる「クリアランスソナー」に、静止物との接触を緩和する機能を追加。

前後進行方向にある壁などの静止物を検知している場合、発進時にエンジン出力/ハイブリッドシステム出力を抑制し、さらに距離が縮まると自動(被害軽減)ブレーキが作動します。

ブラインドスポットモニター[BSM]

全グレードメーカーオプション設定

 

隣の車線を走る車両をレーダーで検知。

ドアミラーでは確認しにくい後側方エリアに存在する車両に加えて、隣接する車線の最大約60m後方までモニターし、急接近してくる車両も検知します。

車両を検知するとドアミラーに搭載されたLEDインジケーターが点灯。

その際、ウインカーを操作するとLEDインジケーターが点滅し、より注意を喚起します。

ブレーキやステアリングのアシスト無。

リヤクロストラフィックオートブレーキ

[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]

全グレードメーカーオプション設定

 

駐車場から後退する際に、自車の左右後方から接近してくる車両をレーダーで検知。

ドアミラー内のインジケーター点滅とブザーによりドライバーに注意を喚起します。

衝突の危険性がある場合は自動的にブレーキ制御を行うことで接近車両との衝突被害軽減を支援します。

 

の付いた項目は全グレード若しくは一部グレードでオプション設定となっていますので、見積もりの際に確認が必要な項目です。

電子パーキングブレーキ+オートホールドの先進装備もSグレードからは標準ですし、基本的な安全装備も揃っています。

ブラインドスポットモニター等がオプション扱いは他社でもまだあるので仕方無いかもですが、出来れば標準にして欲しいですね。

特にブラインドスポットモニターは個人的に恩恵が大きいと思っています。

 

新型カローラツーリングハイブリッド ドライブフィール

 

今回と合わせて2回カローラツーリングに試乗させて頂きました。

 

ハイブリッドW×B(2WD/FF)¥27,997,500

 

 

ハイブリッドS(2WD/FF)¥2,651,000

 

 

どちらも10分弱の短い試乗時間でしたが、各々のグレードで良い点もあり、少し気になる点もあるといった印象です。

ではドライブフィールのレポートです。

 

ドライビングポジション

 

TNGAになってすごく良くなったと感じていますが、シートの形状、ホールド感がカローラも良いです。

 

 

Sはノーマルシート(上級 ファブリック)となっていて調整は手動です。

 

 

W×Bになると(スポーティシート 合成皮革+レザテック)です。

スポーティシートと言うだけの事はあり、確かにW×Bの方が背もたれのサイドサポートの張り出しが強くホールド感が強く感じます。

しかし、Sのノーマルシートも充分快適な着座感を持つシートで体がほど良く固定されて良いなと思いました。

質感はW×Bが良いですね。

調整に関してはW×Bも手動のみ。

 

ペダルレイアウト

 

 

アクセルペダルは吊り下げ式。

ペダルレイアウトは特に気になる点はありませんでした。

レイアウトは良いんですが、ペダルサイズが全体的に小さいです。

面積狭いと力をかける部分が少ない分足への負担が増えると思っています。

大きな問題では無いですが、踏み間違いを防止するとかそういった狙いでもあるでしょうか。

 

ファーストインプレッション

 

 

システムを起動させるとエンジンがかからないので非常に静かな立ち上がり。

アクセルを踏んでいくとモーターのミーーンという音と共にクルマがスルスルと動いて行きます。

「そう言えばストロングハイブリッド乗ったの久しぶりだなぁ」と思いながら試乗に出発。

低速では非常に静かで自然な挙動、モーターのみで動く大きな恩恵の一つですね。

ボディーの剛性も感じられる包まれ感と静粛性。

 

ステアリングの質感はちょっと寂しいですね。これはクラウンでも感じるので仕方ない部分か。パドルシフトも設定はありません。

 

操舵感覚

 

ステアリングを切っていくと柔らかい操作感で、操作に対して少し間があってから車両が追従していきます。

クイックでは無い操作感と車両のダイレクト感。

トヨタのクルマって感じですが、以前試乗したカムリWSではもっとどっしりとクイック目のステアリングフィールで、個人的にはそっちよりの味付けを期待したので少し残念。

普段スバル・レヴォーグを運転してるので少し物足りない反応ではありますが、普通に扱い易い躾になっていると思います。

 

 

一般道に出て加速していきますが、時速30㌔くらい迄だとなかなかエンジンはスタートしません。

ここはトヨタのストロングハイブリッドの良い所かなと思いますね。

かなり燃費に振った運転ができます。

意識して加速すればもう少し粘れると思いますが、私の運転では30㌔くらいが限界でした。

 

 

直線を流していくとしっとりとした重厚感も感じられるサスペンションとボディーのフィーリング。

トヨタのクルマはTNGAになってから動的質感に関してすごく良くなりましたよね。

特にボディーの剛性感は飛躍的にアップしているように感じます。

このツーリングもワゴンボディーですが、妙なネジレやビビリ感はありませんでした。

 

 

新型カローラはナローボディーという事でトレッド(左右のタイヤの距離)がスポーツより狭くなっています。

単純に車幅が狭い事が要因なのか、それが原因なのか分かりませんが、車体のドッシリ感はスポーツの方が高いような。

ナローボディーデザインは見た目の印象にはマイナス感は少ないですが、走りには少し影響を与えてるのかも?しれません。

 

 

乗り心地

 

乗り心地は良く、基本的に静粛性も高いですね。

不快な突き上げも感じさせませんし、ハイブリッドならではの静粛性もあって快適な移動空間として成立しています。

足回りは硬くも無く柔らかすぎず至って快適。

交差点等の低速コーナリングでも揺すられるような挙動も無いです。

かと言ってフワフワもしすぎてません。

快適さと引き換えに乗り味の濃さや、ドライバーに訴えてくる物は感じられにくいです。

スポーティな方が好みな方には物足りないと思います。

 

 

静粛性

 

少し気になったのはモーターからエンジンに切り替わった時のエンジン音の侵入の仕方が少し大き目かなと感じました。

そのエンジン音が結構車内で響くようにも聞こえたので、試乗時は気にされた方が良いポイントかもしれません。

エネルギーを回生するために多少エンジン回転を上げる制御もあるそうなので、その影響でしょうか。

もしくは元々静かな所にエンジンが介入してくるので過剰に聞こえて来るだけなのか。

 

 

ロードノイズに関しては試乗した道路の路面状況の差もあると思いますが、17インチを装備するW×Bの方が大きいような印象。

16インチを履くSではロードノイズが気になる事は無かったですが、W×Bの時はゴーと言うロードノイズが車内に響くシーンがありました。

グレード間で悩まれている方はロードノイズも注意された方が良いかもしれません。

 

 

加速感

 

少し加速を試そうとアクセルを踏み込むとゆったり目にスーッと滑らかに加速していきます。

べた踏みして楽しむクルマでもありませんし、街乗りでは必要充分な動力性能を有していると思います。

以前同じパワートレーンのC-HRに試乗させて貰った時に割りと急な坂道を上る場面があったのですが、かなりエンジンが唸ってめちゃ頑張ってる感じが伝わっくるのを体感しています。

パワーの余裕感が欲しい方は気になるかもしれませんね。

 

 

ハイブリッドが欲しいけど、パワーも欲しいよ、という方はRAV4やカムリに搭載される2.5ℓダイナミックフォースエンジン+モーターや、他社で行くとホンダの2モーターハイブリッド車がお奨めです。

特にホンダのインサイトに採用されている、1.5ℓエンジン+モーターのハイブリッドはかなり加速も良いので満足できるような気がします。

 

W×Bの7インチ液晶メーターの場合メーター左上に制限速度が表示されます。

 

ブレーキフィーリング

 

ブレーキが自然なフィーリングで良かったです!

これは2回とも試乗して感じましたが、ハイブリッドカーの場合ブレーキの時に回生エネルギーを得る為ブレーキの制動とは違う不自然な減速感を伴う時があります。

新型カローラではその不自然な回生が無く、ごく自然なブレーキによる制動フィールに感じました。

初期制動からしっかりと制動がかかるので制動力も申し分なく安心感が高いですね。

 

 

ドライブフィールのレポートは以上です。

 

まとめ

 

新型カローラツーリングのハイブリッドモデルのドライブフィールのレポートをしました。

 

 

走っていて、特段感動する部分も無いんですが、大きく不満に感じるポイントも無い。

カッコよくなったエクステリア、Sグレードであれば内装の質感も良くなります。

ほんと普通に良く出来てる。

 

 

というかここまで「普通に良いを造り込める」ってスゴイと思います。

全方位で75~85点を取れる仕上がり。

普通って難しいし、誰が乗っても大きな不満は出なそうで、それを実現出来ている新型カローラの強みと、トヨタの巧さを感じます。

 

以上です。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

 

カローラツーリングの公式HPです。

 

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