新型ヤリス1.5HYBRID Z 試乗レポート、ターンチルトシート紹介
2020.2.24更新
2020年フルモデルチェンジモデル

新型ヤリスに試乗してきました!
試乗車は新開発の1.5ℓ+1モーターのハイブリッド、グレードは最上級のHYBRID Z。
2WD/FFで車両本体価格は¥2,295,000です。

ボディーカラーはアイスピンクメタリックでかなり薄いピンクでしたが、陶器のような質感で美しい色味でした。
ヤリスの回転シートも見れました!
操作簡単に出来て足の調子悪い方にはとても便利そうです😄レバー引いたら楽に動いて座面が回転して外に向きます!
こんな感じですー pic.twitter.com/U9uRAEQRlq
— UU (@WCLBlogAuthor) February 22, 2020
この「ターンチルトシート」装着車Gグレードも見てきました。
最大のライバルと思われます。
今回はヤリスのドライブフィールレポートを先日レポートしたホンダ・フィットと比較しつつ、ターンチルトシートについても紹介です。
内装がZのみに設定できる「CLAIR TAUPE」というメーカーオプション¥11,000付でしたのでそちらはギャラリー的に画像コメント添えて掲載します。
新型ヤリス グレード一覧
新型ヤリスは3つのパワートレーンが設定されています。
1.0NAガソリン
| グレード | 価格 |
| X”B”パッケージ | ¥1,395,000 |
| X | ¥1,455,000 |
| G | ¥1,613,000 |
1.5NAガソリン+DirectShift-CVT
| グレード | 駆動方式・トランスミッション・価格 |
| X | 2WD・CVT・¥1,598,000 4WD・CVT・¥1,831,000 2WD・6MT・¥1,543,000 |
| G | 2WD・CVT・¥1,756,000 4WD・CVT・¥1,954,000 2WD・6MT・¥1,701,000 |
| Z | 2WD・CVT・¥1,926,000 4WD・CVT・¥2,124,000 2WD・6MT・¥1,871,000 |
1.5ハイブリッド
★マークが今回の試乗車
| グレード | 駆動方式・トランスミッション・価格 |
| HYBRID X | 2WD・CVT・¥1,998,000 E-Four・CVT・¥2,241,000 |
| HYBRID G | 2WD・CVT・¥2,130,000 E-Four・CVT・¥2,338,000 |
| HYBRID Z | ★2WD・CVT・¥2,295,000 E-Four・CVT・¥2,493,000 |
売れ筋は1.0ガソリン
ラインナップはこのようになっていて、私が取材した店舗での売れ筋は1.0ℓのガソリンだそうです。
2020年2月注文で4月位の納期だとか。
HYBRID G 4WDターンチルトシート展示車
基本的にヴィッツからの乗り換えがメインとの事で価格的に1.5の排気量モデルは高額なイメージになっているそうです。
地域性もあると思いますけどね。
意外と廉価グレードの乗り味が良いという事も往々にしてあるので機会があれば1ℓガソリンも試乗したい。
ではドライブフィールのレポートに移ります!
新型ヤリス1.5HYBRID Z ドライブフィール
ドアの開閉フィール
運転席側クルマあったので助手席ドアです。
ドアの開閉感はクラス相当と言う感じです。
密度感が高いからパフォってなるのかもしれませんが「閉まる時のフィーリングが良くない」と思いました。
もう少し剛性感を感じるものにしてくれると新しいプラットフォームになった事を感じれるのに、勿体ないかなと感じたポイントです。
ドアの開閉フィールはフィットの方が良かったです。
ドライブポジション
運転席

オプションカラーのシートですが、ざっくりとしたファブリックとサイドの合皮で質感は上々です。
着座感は柔らかめで背もたれ、座面共にサポートは少し物足りない感じ。
特に腰の後ろが結構隙間が出来るので、腰痛持ちの方には少し不安を覚える着座感かなと思います。
シートはフィットの新開発「ボディースタビライジングシート」が良いかな。

着座感は気になる部分もありましたが、内装の質感はこのオプションカラーにするとかなり良いですね!
価格も¥11,000なので色が好きならお奨めしたいオプションだと思いました。

ヤリスのシート取り付け位置はボルトがむき出し。
フィットではカバーされていたので、少し気になります。

Zにのみですが、トヨタ初の運転席イージーターン機能が付いていてこのレバーを引いてメモリーさせた位置まで復帰できるみたいです。
このやり方聞いて来れば良かった(^_^;)
こういうことみたいなんですが、どうやってメモリーさせるのか?
ご存じの方教えて下さい。
ペダルレイアウト


アクセルペダルは吊り下げ式。
ペダルレイアウトは良好で、ブレーキペダルの踏み込みも問題なしです。
左側の足元空間は余裕は少ないですね。
男性の方だと気になる方もいらっしゃるかも。

それより!
コンソールサイドがかなりペナペナなのが物凄く気になりました!
「クッション効いてる!」と言えば聞こえが良いのか・・・
いや、ペナペナ過ぎる!
気になる方はご確認ください。

パワースイッチはステアリングの左側。
スイッチを押すと一瞬何も反応が無かったので、「おっ、EVで発進でき」位でエンジンがブーーンとかかりましたw

走行距離も30㌔くらいだったのでバッテリーにもう少し充電されれば勝手にモーターで発進できるでしょうか?
画像の青いのがバッテリーの残量みたいですね。

READYが点灯していればモーター発進は可能です。

EVMODEを使えばバッテリーがある限りEV走行も可能になっています。

しかし、このメーターがかっこよかった!!
表示が3つに分かれていますが、左がハイブリッドインディケーター、右が速度、燃料、油温計になっていてパッと全てが認識できない点はマイナスかもしれませんが。
Zグレードはメーターリングもピアノブラックになるので質感も良かったです♪
試乗に戻ります。
エンジン音

エンジン音は結構聞こえます。
良く言うブーーンって感じのエンジン音です。
3気筒エンジンとしてはコモリ音も抑えられているのでセグメントとしては充分な音量とも言えます。
ホンダの新型フィットのe:HEVと比べると大きいと感じました。

ステアリングフィール
一般道に出るためにステアリングを切っていくと応答性は悪くはないんですが、もう少しキビキビ感が欲しいと思いました。
若干遊び領域があってから車両が追従していくのは期待を裏切られた感じはします。
スポーティな面を持つエクステリアや新しいプラットフォームという内容からもっとダイレクトで楽しいハンドリングであれば嬉しかった。

車両が動き始めるとフロントノーズは軽めに動いていく感覚。
ここが少し重厚感が伴うフィットと違うポイントで、良いなと感じた部分。
新型ヤリスはホイールベースが2,550㎜と長め(フィットは2,530㎜)なことと、新プラットフォームの「GA-B」効果か旋回時の車体姿勢がフラットだと思いました。
車体重量が約100キロ違いますので、エンジンやモーターでの影響も大きいでしょう。

静粛性・ロードノイズ
走行中も低速域ではエンジン音の主張がありますね。
あと、割と綺麗な舗装路、荒れた路面でもロードノイズはそれなりに聞こえてきます。
良くあるゴゥゥーという音がエンジン音と合わさって、うるさく感じる方もいらっしゃるかも?しれません。
試乗中かなり営業さんとお話してたんですが、それでも気になったので間違いないはず。
静粛性に関してはフィットが良さそう。

乗り心地
ヤリスは乗り心地が良かったです!
荒れた路面やちょっとした段差もダンパーが上手くいなしているのを随所で感じられました。
FFモデルはリアサスがトーションビームなのですが、嫌な突き上げを感じるシーンは少なかったです。
この辺りはフィットではゴトゴト来ていたので乗り心地はヤリスが優勢かなと思いますね。
フィットは先代プラットフォームのブラッシュアップなので少し差が出たか?
ヤリスは4WDモデルになるとリヤサスがダブルウィッシュボーンになるのでさらに乗り心地が良くなるのか?気になります!
加速フィール

少し開けた道に出て加速を試して行きますが、鋭い加速ではありませんが必要充分と言う感じ。
アクセルレスポンスも普通ですが、エンジン音も聞こえてきて加速のダイレクト感、接地感もあるので車両との一体感あります。
フィットは静粛性の良さもあって車速と体感の乖離を感じたんです。
「あ、もうこんなに出てるのか」という感じでした。
ドライバビリティもヤリスに軍配が上がりそうですが、ここは好みですよね。

直進性も高そうな雰囲気を感じる乗り味で、先ほども書いた接地感の高さ、車両に対するホイールベースの長さから来るフィーリングだと思います。
実際まっすぐ走ってるとステアリングもドッシリしてきて運転のしやすいモデルになっています。
GRヤリスの設定がありますから、ベース車両のヤリスも素性の良さを垣間見させるというか。
そんな感じです。

1.5ℓのガソリンモデルが「Direct Shift-CVT」という一速目にギヤを使った発進を可能にしたトランスミッションになっています。
レクサスUXやRAV4の2.0ℓガソリン車で体験してきましたが、ダイレクト感のある加速が好印象でしたので体感してみたい。
営業さんのお話ですと「ハイブリッドよりエンジン音がさらに聞こえる」という事でこの辺りどのように感じるのか。
先進装備も充実
ヘッドアップディスプレイ¥44,000はZのみセレクト出来るオプションです。表示もちゃんと見えました。
交差点の手前になると中央のインフォディスプレイに交差点の矢印が出ますね。
目的地を設定するとここに案内が表示されるらしいので便利かと思います。

ナビ画面に目を移す必要が無いので視線移動が少なく済みます。
HUD(ヘッドアップディスプレイ)には案内表示はされないそうです。
ちょっと残念。
パノラミックビューモニター
ディーラー駐車場に到着して駐車させて貰いましたが、試乗車は
■トヨタチームメイト[アドバンストパーク(パノラミックビューモニター付]¥77,000
■インテリジェントクリアランスソナー¥28,600
が装備されていたので駐車支援もかなり良かったです!

上空からの映像も継ぎ目もなくきれいに表示されていますし、リアカメラの画像には障害物がピックアップされて輸入車のような表示画面です。

シフトをDにして黄色四角のVIEWボタンを押すと、サイドカメラ画像が合成された映像が出ます。

青のラインに干渉が無い限り接触なく進めるという案内になっていますね。
運転苦手な方に、狭い道での取り回しにも便利そうです。
ドライブフィールは以上です!
最後に
総合的にヤリスをフィットと比べた内容を一覧にしてみました。
簡単に良かった方に丸を付ける感じですが、参考になれば。
ヤリス・フィットのドライブフィール結果
| 項目 | ヤリス・1.5HYBRID Z | フィット・1.5 e:HEV HOME |
| エンジン音 | ● | |
| 静粛性 | ● | |
| 加速力 | ● | |
| ステアリング応答・回頭性 | ● | |
| コーナリング | ● | |
| 乗り心地 | ● | |
| 接地感 | ● |
ドライバビリティーではヤリスかなと思う反面、フィットにも勿論良いポイントが多くあります。
●の数ではヤリスが多いですが、総合力で考えるとフィットに軍配が上がる印象です。
最終的なイメージとしては、
■2人で乗る、乗り味や演出を大切にしたい方はヤリス。
■4人しっかり乗りたい、総合力と快適性・コスパを大切にしたい方はフィット。
ありきたりな結論ぽくなりましたが、このような感じかと思いますw
参考になれば幸いです!
YARIS 1.5HYBRID Z 2WD/FF スペック一覧
| 駆動方式 | 2WD/FF | |
| トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
| ボディーサイズ | 全長3,940×全幅1,695×全高1,500 | |
| 車体重量 | 1,090㎏ | |
| ホイールベース | 2,550㎜ | |
| WLTCモード燃費 | 35.4km/L レギュラー | |
| 最低地上高 | 145㎜ | |
| サスペンション 前/後 | マクファーソン / トーションビーム | |
| 総排気量 | 1,490cc | |
| 燃料タンク容量 | 36ℓ | |
| エンジン最高出力 | 91PS 5,500rpm | |
| エンジン最大トルク | 120N・m 4,500-5,000rpm | |
| モーター最高出力 | 80PS | |
| モーター最大トルク | 141N・m | |
| 最小回転半径 | 5.1m | |
参考にフィットハイブリッドのスペックも掲載しておきます。
FIT HOME e:HEV 2WD/FF スペック一覧
| 駆動方式 | 2WD/FF | |
| トランスミッション | CVT | |
| ボディーサイズ | 全長3,995×全幅1,695×全高1,515 | |
| 車体重量 | 1,180㎏ | |
| ホイールベース | 2,530㎜ | |
| WLTCモード燃費 | 28.8km/L レギュラー | |
| 最低地上高 | 135㎜ | |
| サスペンション 前/後 | マクファーソン / トーションビーム | |
| 総排気量 | 1,496cc | |
| 燃料タンク容量 | 40ℓ | |
| エンジン最高出力 | 98PS 5,600-6,400rpm | |
| エンジン最大トルク | 127N・m 4,500-5,000rpm | |
| モーター最高出力 | 109PS 3,500-8,000rpm | |
| モーター最大トルク | 253N・m 0-3,000rpm | |
| 最小回転半径 | 4.9m | |
ヤリスとフィットですと、燃費にかなり差があります。
ヤリス35.4km/Lに対してフィットは28.8km/Lなのでリッター7㌔の差です。
これは大きい。
新型ヤリス「ターンチルトシート」装着車紹介

この日は店舗にトヨタで初めて採用された「ターンチルトシート」装着車が展示されていました。
その操作を撮影したので簡単に紹介します。

ターンチルトシートに付いて
ターンチルトシートは「ヤリスのZ以外」のグレードにオプション設定できます。
運転席が¥88,000、助手席が¥90,200でメーカーオプションです。

通常Zグレード以外はヘッドレスト一体型のシートになるんですが、このオプションをセレクトするとヘッドレストセパレートタイプになっています。
着座感は回転レールの影響か通常のシートよりアップライドな感じでした。
では操作手順を紹介します。
ターンチルトシート操作手順

1.シート前後の位置を決める
ポップには決めると書いてありますが、明確に回転するための前後位置が決まっている訳ではなく、結構どの位置でも回転出来ました。

2.レバーを引きロックを外す

回転するためにシートが固定されているロックを外すんですが、このレバーが少し操作し辛かったです。
レバーを引くというより、黄色四角部を押して下を上げてから引くという順です。
簡単にロックが解除されない様に配慮されているんだと解釈しました。
3.足を揃えて回転する

あと問題はここです。
最後に足を揃えて車外に向けて回転していくんですが、姿勢を維持するのが結構大変でした。
ポップみたいに女性がスカート気にして使用する程度なら問題ないと思うんです。

実際に足が悪い人はやはり自動で動いてくれないとやり辛いんじゃないか?とも感じました。
こうやって回転するだけでも随分違うとは思います。
操作手順と、その感想でした。
最後にアイスピンクメタリックとオプションの内装を見て行って下さい。
新型ヤリス ギャラリーと一口コメント

ヤリスの全幅は1,695㎜と5ナンバーサイズですが、スタンスの効いたデザインでかなりドッシリしてます。

Zグレードは「3灯式フルLEDヘッドランプ+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ(デイライト機能&おむかえ機能付)」が標準装備。

このヘッドライトが相当かっこいいです!

Zグレード以外ですとプロジェクター式ハロゲンヘッドランプ。グリルのピアノブラック塗装も無です。

ヤリスはサイドビューもイケてます!2,550㎜のロングホイールベースで走行性能の高さも感じる。ホイールはZでもスチールホイールなのは残念。

ZはリアのコンビネーションランプもフルLED

Z以外はLEDテールランプ&豆球のストップランプ

Zの内装はソフトパッドのインパネが採用されており「CLAIR TAUPE」の内装カラーですと結構質感良く見えます。

Zの通常のブラック内装ですと色味が少ないので質感が寂しく感じました。

インナードアハンドルやフロントのコンソールボックスにLEDのアンビエントライトの設定もあります。

エアコンパネルの照明は他モデルと似た質感。nanoeはZのみの装備です。
Zは装備質感でかなり差別化されているのでお奨めはやはりZ!

運転席から後ろ見た時の感じ、視界性能は良いとは言えません。

オプションのブラインドスポットモニター¥100,100(セットオプション)は付けたいところですが、一度恩恵を体感するためにも試乗車に設定した方が良いと思います。
今回の試乗車には付いてませんでした・・・

インパネもZではソフトパッドなので雰囲気はやはり違います。

Gですとハードプラです。
メーカ―オプションで変更も出来ません。

ディスプレイオーディオはちょっと枠が上に飛び出し過ぎな印象です。
少し視界を妨げます。
見た目は悪くないです。

後席空間は余裕はあまりないです。
ここは完全にフィットに軍配が上がります。

こちらがフィットのLUXEですが、運転席はどちらも175センチの私のドラポジに合わせてあります。
圧倒的にフィットが広いですね。


膝前空間、座面長はこれ位です。
座面長はしっかりあるので着座感は良いです。
背もたれが少し起き気味なので少し気になる位。

以上です!
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。
次回も読んで貰えると嬉しいです。
今回ガソリンも乗りたかったんですが、試乗車どっか行ってしまって乗れませんでした(^_^;)
ブログ仲間のくるすぺさんが1.5ガソリンのレポート書かれてますのでご興味ある方はどうぞ♪
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