画像大量【GRヤリス RZハイパフォーマンス試乗レビュー 】MT乗りの視点も

トヨタ新型GRヤリス RZハイパフォーマンス試乗レビュー

2020.10.25更新
2020年フルモデルチェンジモデル

 

GRヤリスに試乗させて頂きました!

試乗したのは最上グレードのRZハイパフォーマンス¥4,560,000!

短い15分位の街乗り中心ではありましたが、その暴れん坊の片鱗には触れることが出来たと思います。

しかし、MT自体殆ど乗る機会がありません。

なので、乗ってから「そう言えばMTの時ってどういうこと意識すれば良いんだ?」という考えが浮かんでツイッターで質問(先に聞いとけば良かった)

色々ご回答頂けた(皆さんホントに優しい)のでそちらもご紹介して、自らの備忘録としたいと思います。

次にMT乗る時、意識したい事ばかりでした。ありがとうございました!

 

 

 

試乗した次の日に3パターンの見積もりを作成して貰っています。そちらは別記事でご紹介予定なので気になる方はチェックお願いします。

気になってたRC(競技用ベースモデル)のも作成してもらいました。

ではまずスペックとGRヤリスの特徴から。

 

 

あと、GRヤリスは結構前から取材は進めていて撮り貯めた画像もあります。

多めに掲載していきますのでお楽し頂ければ嬉しいです。

 

GRヤリスの概要

 

グレード・価格

 

 

GRヤリスのグレード構成は全部で4つ。

1.6ターボモデルと、1.5NAモデルが存在します。

1.6ℓ3気筒ターボモデル

●RZハイパフォーマンス ¥4,560,000

●RZ ¥3,960,000

●RC ¥3,300,000

1.5ℓNAモデル

●RS ¥2,650,000

このようになっています。

GRとは言えヤリスが450万円(^_^;)

RCは競技用ベースの車両でカタログにも詳細はなく、HPでも別の扱いになってますね。

 

 

 

ハイパフォ―マンスはフロント・リアのロアバンパーがピアノブラックだったり、レッドキャリパー等の外装での特別装備や内装での違いがあります。

内装での大きな違いとしてはシート形状ですね。

 

 

ヘッドレストの側面までシートサイドが伸びてます。

この具合が他のグレードだと控えめ。

サイドサポートの張り出しですとか、マテリアルの違いで上質感もありました。

 

トヨタGRヤリス RZハイパフォーマンス スペック一覧

車両本体価格¥4,560,000

駆動方式4WD
トランスミッション6MT
車体サイズ全長3,995㎜×全幅1,805㎜×全高1,455
車体重量1,280kg
ホイールベース2,560㎜
最低地上高130㎜
サスペンション 前/後ストラト / ダブルウィッシュボーン
燃費(WLTC)13.6km/ℓ
総排気量1,618cc
燃料タンク50ℓ
エンジン最高出力272PS 6,500rpm
エンジン最大トルク370N・m 3,000~4,600rpm
最小回転半径5.3m

 

 

GRヤリスのスリーサイズは全長3,995、全幅1,805、全高1,455㎜。

ホイールベースは2,560㎜となっています。

フェンダーと四角の大型フロントグリルの主張が強いデザイン。

 

 

エアーの取り込み口や、カーボン調パーツで見た目、機能も配慮を感じられます。

ピアノブラックパーツと組合わせられたりしてマテリアルの違いを細かく演出してあるので所有満足度もくすぐられそう。

 

 

サイドビューが良いですねぇ。

リアに向かって下がったルーフラインとスポイラーの感じとかバランス好きだなぁ。

ウィンドウのガラスエリアも狭くて、通常のヤリスとは違う個性が発揮されてます。

 

 

ノーマルのヤリスもこうやって見ると負けじとかっこいいw

全長は同じなんですが、ドアやウィンドウの処理でGRヤリスは伸びやかなスタイリングになっています。

 

 

リアフェンダーやばいw

踏ん張り感の塊で、ちょっとやり過ぎか?って感じる位です。

「ザ・ハイパワーコンパクトビークル」

GRヤリスはまさにそういう感じだと思いました。

 

 

左右2本だしのマフラーとフィニッシャーの質感も文句ナシ!

 

 

GRヤリス ハイパフォーマンスの車重で1,280kgと軽量ボディー。

かなり軽量化に力入ってますね。

コンパクトとは言えフルタイム4駆でこの車重ですから軽量化もしっかり図られています。

 

 

ルーフはカーボンパネルと言って良いと思いますが「炭素繊維強化シート成形複合材料(C-SMC)」が用いられています。

 

 

合わせて、ボンネットフード、ドア、バックドアにアルミを採用。

それでもドアは長いので操作性は重かったですw

 

 

カタログによるとボディーには構造用接着剤の使用箇所を11m延長。

スポット溶接も溶接打点間隔を短くして約200点の打点増し打ちをしているとの事。

気になるのは「何を基準に?」というポイントなんですが、記載がありませんw

おそらく通常のヤリスから比較して、ということで良いんだとは思いますが。

 

スポーツな機能達

 

 

今回ノーマルしか試せてませんが、4WDモードの切り替えが3パターンあります。

RZとハイパフォ―マンスに標準装備。

●NORMAL (前輪60:後輪40)
●SPORT (前輪30:後輪70)
●TRACK (前輪50:後輪50)

もう少し、試乗時間長ければ試したかったですね。

 

 

ハイパフォーマンスのみの設定ではありますが、赤□の「冷却スプレー機能付空冷インタークーラー」

「インタークーラーに水をスプレー上にして吹きかけることで吸気温度を低減。夏場など外気温が高い過酷な走行時でもエンジンのパフォーマンスを維持を可能にする」

そうです。

 

GR専用ラインを立ち上げた

 

 

何よりGR専用の製造ラインを豊田市の元町工場に新設してきたのが凄いですよね。

そこで匠と呼ばれる熟練工が多品種を少量生産するという贅沢な内容。

GRヤリスの価格にも納得です。

 

トヨタGRヤリスハイパフォーマンス 先進・安全装備一覧

●標準装備 △オプション設定 ×設定無

機能名称 / モデルトヨタGRヤリス
ハイパフォーマンス
電子パーキングブレーキ×
ブレーキオートホールド×
ALH
アダプティブLEDヘッドライト
×
AHB
オートハイビーム
パノラマビューモニター
ブラインドスポットモニター
ヘッドアップディスプレイ
先行車発進お知らせ
渋滞追従機能付 ACC
衝突被害軽減ブレーキ
交通標識認識表示機能
前方誤発進抑制機能×
後方誤発進抑制機能×
路外逸脱機能
車線中央維持

※△部分の安全装備は予防安全パッケージ¥249,700として設定があります。

 

 

こういうモデルなので安全装備は、付けるか、付けないか、選ぶだけの形になっていますね。

RCではこういう安全装備やディスプレイオーディオを選択出来ません。

エアコンつけるか?とかそういうレベルです。

 

 

ではドライブフィールのレポートへ!

 

GRヤリス ドライブフィールレポート

 

ドアの開閉フィーリング

 

 

 

ドアが長い!そしてサッシュレスです♪

ガッチリスポーツモデルとして中身だけでなく外見も造りこまれてます。

アルミパネル採用で軽量化にも配慮。

 

 

ドアが閉まる時の剛性感も感じられます。

ズン、とドアが閉まってボディーがビビらないので音も響きません。

欧州車のフィーリングと同等です。

あと国産だとシビックとかがこのタイプの剛性感を感じさせてくれるでしょうか。

 

ドライブポジション

 

運転席

 

 

ハイパフォーマンスは”プレミアムスポーツシート”になります。

座面の厚み、サイドサポート、マテリアルのチョイスが良く、滑るとか体がずれる心配はあまり感じませんでした。

色味こそブラックメインですが、材質の組み合わせで質感は良い感じ。

しかし、思ったより着座位置が高い?気がしましたね。

 

ペダルレイアウト

 

この画像はちゃんとポジション合わせてないです。

 

もう少し足を投げ出す様な姿勢になるかと思いましたが、クラッチ踏むのに足とか合わせると意外と膝が立ちます。

というか、やはり座面高さの設定自体が少し高いのかな。

 

 

MT乗るとなると余計にシートポジション、足元のレイアウトは気になるものです。

大きな問題ではありませんが、私個人としてはクラッチの位置がもう少し左だとさらに踏みやすいのかな?とも思いました。

 

シフトフィール

 

 

久しぶりのMTなのでちょっとガコガコしてシフトの感じを確認。

うん、ショートストローク!?多分。

メーカーも言ってるし間違いないだろうw

 

 

エンジンスタートスイッチはステアリング左側に配置。

最近のトヨタ車、スタートスイッチ左になりました。盗難対策でしょうかね。

エンジンスタートすると「グルン」と始動。

 

1.6ℓ3気筒ターボエンジンの音

 

 

ターボとは言え1.6の3気筒エンジンですよ、全然音が安っぽくないです。

ドルル、トラックのアイドル音を小さくしたような余韻を少し感じさせますね。

パワーが有り余ってるような、そんな印象でした。

 

 

スタートする前にシフトを再度操作して、メーターに今何速?の表示が出るか確認してみましたが、リバースの時だけインフォメーションディスプレイの下の方に一瞬表示するみたいですね。

それか今回i-MTをオンで試乗したのでオフすると出るとか?あるかもしれません。

 

 

操作感を確認して出発です。

ゆっくりクラッチを挙げながらアクセルを合わせていきます・・・

この瞬間がいつも緊張するんだぁ(^_^;)

ちょっとアクセルが行き過ぎたら「グファァーン!」という音が!「凄い音!」そこから合わせるためにクラッチをさらに上げるとグインッと物凄い勢いで飛び出そうとします!

普通のクルマの飛び出し感と全然違うw

このトルク感、まだディーラーの駐車場ですが、既に速いのが分かります。

 

 

今までMTのクルマの試乗は数える程(5~6)しかなんですが、スタートダッシュの良さはアバルトの124スパイダー以来かもしれません。

あの1.4ℓターボも素晴らしいエンジンでしたが、GRヤリスの1.6ターボエンジンのポテンシャルは欧州車のそれですね。

まさかトヨタさんがこんなものを作ってくるとは・・・

 

基本性能が高い

 

 

一般道に出るためにステアリングを切っていくと間髪入れずに車両が追従。

この時もロードフォールディング感がビシバシ来ます。

ちょっとした挙動の1つ1つで性能の高さを感じさせてくれますね。

タイヤはミシュランのパイロットスポーツ4、高性能モデルと言えばこのタイヤと言うイメージが付いてきました。

 

ブレーキフィール

 

 

GRヤリスの今回の試乗で一番感じたのが、走る・曲がる・止まる。

このレベルがとにかく高い。

ブレーキペダルの剛性も申し分なく踏み込むとがっちりとした制動を感じます。

 

 

RZとハイパフォーマンスはフロントアルミ対向4ポットキャリパー、リアがアルミ対向2ポットキャリパーに高μパッドを組み合わせ、高い剛性と耐フェード性を確保しているそうです。

踏み始めから鋭く制動が立ち上がりますが、コントロールにめちゃ気を使う事も無く停止まで持って行けたのでとても好印象でした。

 

乗り心地

 

 

特に良いなと思ったのが、曲がる部分とその時の車体の傾きや足の捌き方。

スポーツモデルなので一回の入力で車両もそれなりに傾きますし、突き上げもあるんですがBMWのM2等で感じた硬いのとはまた少し違います。

 

 

ここに元々のトヨタの良さ、新しいプラットフォームの良さ、が出ていた気がしました。

というのもこの手のクルマにありがちなちょっとした段差でゴツンゴツンくるような乗り心地ではないんです。

GRヤリスもどちらかと言えばゴツゴツ来るんですけどね

最後にちゃんとクッションがあって角を丸めてくれる感覚。

 

 

確かに普通のクルマに比べれば「硬い」という枠に収まるとは思いますが、路面の段差を拾う時にゴツッとと来ても最後分厚いブッシュで中和されて収まるので不快な感じになる方は少ないんじゃないかと。

トヨタの乗り心地の良いクルマを作るノウハウが、スポーツカーのサスチューニングと見事にマリアージュしたような感覚でした。

 

 

なので、しっかりと乗用域でも使えて、運転も楽しいという印象ですね。

GR86やWRXのチューニングの種類とはまた違い、ハードな中に充分なしなやかさを持ったクルマに仕上がってます。

 

ステアリングフィール

 

 

ステアリングの操作に関してですが、MTの運転感覚としては街乗りだとシフトレバーを触る機会が多いですから、片手でステアリングを握る時間が長かったです。

そうすると、少しステアリングの重さは疲れてしまう事もあるかな?と感じる操作フィールですね。

こういうクルマなのでそれを言うのは野暮だとは思いますが。

奥さんに「運転して欲しい」とは頼みにくいw

私のようなサラリーマンにはハードルの高いモデルかもしれません。

 

パワーには慣れが必要か

 

 

試乗中盤でも最初の印象同様、飛び出すような初期加速は押さえつけるのに気を使いますねw

湧き出るパワーをうまくコントロールするのもまた、楽しみの一つでしょうか。

慣れてくると誰にもスタートで負けないダッシュが決めれそうです。

272PSの370N・mが1,280kgの軽い車体に搭載されているのでとにかくパワフル。

 

 

このパワーを余すことなく路面に伝えます。

やはりトラクション性能が凄いと、ヒシヒシ感じました。

前車がスバル・レヴォーグに乗ってたんですが、感覚的には同等かそれ以上、あと乗りながら頭を横切ったのがアウディA4・クワトロモデルです。

接地感の高さとしてはこの2台と余裕で肩を並べられる気がする。

実際の雪道走行の性能はまた違うかもですが、オンロードでのロードフォールディングの性能レベルは同等に感じます。

 

 

途中で短い距離ですがバイパスも走行しました。

全然前も空かなくて街乗りと同じ感じでしたが、ブラインドスポットモニターの作動は割と早めに点灯して教えてくれたのは分かりました。

安全関連の装備が一まとめでのパッケージオプションなのは選ぶ時に少し躊躇しそうですが、個人的には付けた方が良いだろうなと思います。

 

 

試乗レビューは以上です。

これ書きながらまた乗りたくなってきたー。

 

最後にMT試乗時に皆さんが注意してるポイントについて。

 

マニュアル車試乗時に気にするポイント

 

ツイッターでコメント頂いた方もご紹介しつつ内容をまとめておきます。

順不同

県産タコ さん

iMTオンの時はシフトフィールとクラッチ繋いだ時のショックを重視して乗ってまして、オフの時はヒール&トゥのやりやすさとアクセルオン&オフのレスポンスを見てました(電子スロットルだと遅れる可能性があるので)

マッチでーす さん

シフトの剛性感?が気になります。よく、カチッときまるとか??昔のFF車のグニャングニャンシフトは……いただけませんが

とろろ(ラベイツ) さん

個人的にはシフトの気持ち良さとかクラッチの重さを気にしちゃいます。

特にシフトは前車が※ゲトラグだったのでかなり重視。。

後はこのようなモデルには無いかと思いますがパワステが入り過ぎるとちょっとダイレクト感が無くなって残念に感じてしまうかも。

※ゲトラグ・・・高性能スポーツカーに多く採用されるメーカー名

ポルシェやメルセデス・ベンツ、BMW、BMWアルピナなどで採用。国産車においてもスカイラインGT-Rやスープラ。さらに、三菱ランサーエボリューションXやギャランなどのDCT(デュアルクラッチトランスミッション)もゲトラグ製との事。(webモーターマガジンより)

10max さん

おお、MTで音が良いなんて最高じゃないですか。
最近久々に小さい車をMTで操る感覚が恋しくなってます。
RX-8のシフトノブは短くてコクっと手首で入る感覚が気持ちよかったです。

せきざき さん

クラッチの重さとシフトがカッチリ入るか・ストロークの長さとかですかね…

このようなご意見を頂きました!

 

まとめると、

●シフトフィール(剛性感、重さ、カッチリ入るか)

●ヒール&トゥーのやり易さ

●クラッチの重さ、繋いだときのショック感

●シフトのストローク(ショートか?そうでないか)

●ペダルレイアウト

大体このような内容になりそうです。

今後MT車に試乗する時はこれらに注意していこうと思います。

 

GRヤリス後席の広さ、ラゲッジルーム

 

後席とラゲッジの雰囲気も見てきました。

 

後席について

 

 

後席は誰も期待して無さそうですが、狭いですw

 

 

ドアは2枚しかありませんので、エントリーはこうなります。

これで助手席をMAX前にした状態です。

立派なフロントシートっていう印象がやはり強い。

 

 

後席に175センチの私が座るとこんな感じです。

シートが位置合わせられていないので、何とも言えない所ですが座れなくはないです。

(ツイッターで頂いた情報では私と同等の身長方でも問題ないとの事です。居住性は問題なさそうですね)

拳1つ分位は空いてると思います。シートバックも高さは充分ありました。

 

 

扉は後ろから開閉するのは厳しいです。

ドアが一番狭く開いた状態では乗り込む時に大変でした。

 

 

後ろから出る時は足を伸ばしても床にギリギリ足が届くか?位。

私の足が極端に短いわけではありません。

身長の低い女性や、お子さんは乗り降りはキツイと思います。

 

ラゲッジについて

 

 

ラゲッジも狭いですw

通常で174ℓという割り切りサイズ。

 

 

荷室長(奥行)で574㎜、荷室幅1,081㎜、荷室高570㎜となっています。

腕を入れると私の肘から指先位の奥行位でした。

 

 

ラゲッジ床下は工具等が少し入る位ですね。

色々撮影してたんですが、6:4分割シートを倒して撮影するの忘れてました(^_^;)

 

以上です。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました!

 

GRヤリスの公式HPです。

 

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