スバル・パワートレーンの大幅な改変内容・今後の予想
ツイッターパトロールをしていたらショックなツイートを発見しました。
元レヴォーグに乗ってた私としては見逃せない内容!
2020年度スバル車ラインナップ更新ver.
インプレッサsport/G4 1.6NA/2.0NA(FF)
XV 1.6NA/2.0e-boxer
フォレスター 2.0e-boxer
アウトバック 2.5NA
新型レヴォーグ 1.8ターボインプとフォレスターの売れ筋までダメとか詰んでるな… pic.twitter.com/hnEoJ2jxQo
— 翡翠 (@__jade_________) May 14, 2020
まじか!
めっちゃ色々無くなる!?
色々なモデルとパワートレーンが廃止になるという事で、この辺りをまとめてみようと思います。
これからスバルのクルマを買いたいと考えてらっしゃる方の参考になれば幸いです。
ツイートの内容を確認してみる
スバルは新型レヴォーグが2020年秋頃登場の予定ですが、それまでに以下のモデル・グレードが廃止になるとの事。
2020年5月
●WRX S4 2.0GT、2.0GT-S 5/25終売
●レヴォーグ 5/25終売→新型へ(2020年秋頃)
2020年6月
●レガシィB4 6/22終売
●インプレッサ・G4 2.0リッターAWDモデル 6/22廃止
2020年7月
●BRZ 7/20終売
●フォレスター 2.5リッターモデル 7/25廃止
このような流れになるとありますね。
以前から噂のあったレガシィのセダンB4はこのままやはり終了でしょうか?
アウトバックは引き続き販売されていますね。
インプレッサの2.0リッターAWDモデルも無くなります。
これはXVが既にそうなっているので少し予想は出来ましたが・・・
空間効率や開発の関係で改良しやすいモデルから順次マイルドHV化されている印象です。
なんでこのような流れになってきているか?という事も少し調べました。
CAFE規制とは?
そもそもなんでこんなにパワートレーンが廃止になるのか?
という話の根底にあるのはCAFEという環境規制にありました。
私も良く理解していなかったので下記記事を参考にしています。
詳しくご覧になりたい方はどうぞ。
「最近のクルマは燃費ばかり気にしてつまらなくなった」と嘆いても仕方ない。自動車メーカーが燃費を気にするのは、売れる売れな…
小難しいので、墓穴掘らない程度に書きますw
このCAFE規制は欧州ですでに採用されていますが、世界中の国々で類似の規制がスタートしています。
その規制内容としては単純に言うと「二酸化炭素の排出量を減らす」です。
これは従来から行われている内容ですが、2019年までの「130g規制」はガソリン車でもクリアできたそうです。
しかし、2025年に向けた「95g規制」には現状ほとんどのメーカーが対応できていません。
現在で最も燃費の良いパワートレーンはストロングHV、もしくはディーゼルになるそうですが、ディーゼルに関してはディーゼルゲートで市場は縮小傾向!
となると現状の技術ではどのメーカーもHVに注力しないといけなくなる、というような状況です。
次期規制クリアに一番近いのはトヨタのハイブリッドモデル群という事でトヨタの凄さを感じますね!
燃費良いだよ、街乗りメインで現在16km/L位
ディーゼルの巻き返しも少し期待しますが、メインだった欧州がディーゼルに対して否定的になってしまったので望みは薄そう(^_^;)
HVが今後のキーパワートレーンになる訳ですが、スバルに当てはめるとフォレスターとXVにマイルドHVが採用されているのみで、あとはターボやNAとなっています。
冒頭で紹介した内容でスバルのモデル・グレードが無くなるとどういったラインナップになるのか?
現在とこれからのスバルラインナップについて
現在のスバルのラインナップ一覧
現行のラインナップ(スバルオリジナル)とパワートレーン、燃費を一覧にしてみます。
※2020年5月19日現在でのラインナップ(燃費数値はグレードで違いますが代表で記載)
№ | モデル名 | パワートレーン | 燃費km/L モード | モデル存続 |
1 | フォレスター | 2.5NA AWD | 13.2 WLTC | × |
2 | 2.0HV AWD | 14.0 WLTC | ○ | |
3 | XV | 1.6NA AWD | 15.8 WLTC | ○ |
4 | 2.0HV AWD | 15.0 WLTC | ○ | |
5 | インプレッサ・G4 | 1.6NA 2WD | 16.4 JC08 | ○ |
6 | 1.6NA AWD | 16.2 JC08 | ○ | |
7 | 2.0NA 2WD | 16.0 JC08 | ○ | |
8 | 2.0NA AWD | 15.8 JC08 | × | |
9 | アウトバック | 2.5NA AWD | 14.8 JC08 | ○ |
10 | レガシィB4 | 2.5NA AWD | 14.8 JC08 | × |
11 | レヴォーグ | 1.6T AWD | 16.0 JC08 | × 新型へ |
12 | 2.0T AWD | 13.2 JC08 | × 新型へ | |
13 | S4 | 2.0T AWD | 12.4 JC08 | △ 一部廃止 |
14 | BRZ | 2.0NA RWD | 11.8 JC08 | × 新型予定? |
初めてこうやって一覧で見ましたが、JC08モード多くね?
WLTCモードで表示されているのはe-BOXER(MHV)搭載のフォレスターとXVだけ。
私もレヴォーグ乗ってましたが、街乗りではせいぜい10km/LでしたのでJC08の16km/Lとは差が大きいです。
高速だと近い数値になりますし、個人的には充分でしたが厳しいユーザーも多いのも事実です。
こういう表記もスバルの良い部分である真面目さを出して頑張って欲しい。
話戻しますが、
パワートレーンの区分けで見れば元々14のラインナップが存在していましたが、7/25にフォレスターの2.5NAモデルが廃止される時点では8つとほぼ半減してしまいます!
これは・・・大丈夫なのか?
少し心配にもなります。
しかし、噂や口コミによると今後の開発も進んでおり
●インプレッサ 2.0HV(e-BOXER)
●フォレスター 1.8T
これらのモデルが登場を控えているとの事。
フォレスターに1.8Tモデルが追加されるとかなり売れそうな予感がしますね!
フォレスターに1.8Tが追加になると仮定してもレヴォーグより先に出すのかどうかは微妙なラインであるとも思えます。
あれだけ新型レヴォーグのプロモーションで1.8T!リーンターボ!
と宣伝しているのですから、初めての1.8Tは必ずレヴォーグに搭載してくると思うんですよね。
なのでフォレスターに1.8Tが搭載されるのは早くても次期レヴォーグが登場する秋頃以降か同じタイミング。
それまではアドバンス(e-BOXER)1本で頑張る事になるんじゃないでしょうか?
1.5ℓターボの存在も気になる
スバルの次世代パワートレーンとして先ほどの1.8ℓターボの他に1.5ℓターボの開発も進んでいるという情報もあります。
レヴォーグのパワートレーンで1.6と2.0ターボエンジンが搭載されていましたが、
●2.0T→1.8T
●1.6T→1.5T
という代替えとして用意されるのはないか?という噂です。
実際スバルは2021年までにラインナップの8割をダウンサイジングターボにするという目標も定めているそうなので、1.5Tの登場は現実的な気がしますね。
予想スペックとしては
●1.8ℓターボ 190~200PS、300Nm
●1.5ℓターボ 130~150PS、200~250Nm
とされておりモデルに合わせた搭載がされていくのではないでしょうか。
あとアメリカではアセントというラージサイズSUVに採用されている2.4ℓターボの存在もあります。
このエンジンは北米では既に新型に切り替わっているレガシィB4、アウトバックでも採用されているのでこちらが国内モデルに搭載される可能性も捨てきれません。
これらを踏まえて今後のスバルのラインナップを一覧にしてみました。
今後予想されるスバルのラインナップ一覧
№ | モデル名 | 現状 | 今後 |
1 | フォレスター | 2.5NA | 1.8T |
2 | 2.0HV | 同じor 1.5T? | |
3 | XV | 1.6NA | 同じ |
4 | 2.0HV | 同じor 1.5T? | |
5 | インプレッサ・G4 | 1.6NA | 同じ |
6 | 1.6NA | 同じ | |
7 | 2.0NA 2WD | 同じor 1.5T? | |
8 | 2.0NA | 2.0HV or 1.5T? | |
9 | アウトバック | 2.5NA | 2.4T or 1.8T? |
11 | レヴォーグ | 1.6T | 1.5T? |
12 | 2.0T | 1.8T | |
13 | S4 | 2.0T | 2.4T or 1.8T? |
14 | BRZ | 2.0NA | 1.5T? |
このようになりました。
今後のモデルを8割ダウンサイジングターボにするとなると国内のラインナップもこれ位ターボ採用しないといけないかな?と思います。
エンジンの種類はさらに絞ったほうがスバルの事業規模、プラットフォームの開発の仕方から見てもマッチングしてくる気がしました。
1.6NAも1.5Tのデチューン版採用とかして無くすかもしれませんよね。
CAFE規制に対応するにはHVも積極的に採用しないとクリア出来ないでしょうから、トヨタの技術を採用してHV搭載車も増える可能性も高いはず。
1.6NAの代替えでHVの採用も進むかも?しれません。
ヤリスの1.5HVとか?
新型レヴォーグの情報もなかなか詳細な物が出てきませんが、そろそろ新たなプロモーションが始まる事を期待します。
スバルファンとしてはこれからも目が離せません!
以上です。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
新型レヴォーグに関しては以前、現行と新型の比較記事も書いていますので良かったら。
エンジンラインナップに関してはこちらの記事も参考にさせてもらってます。
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気になる方は是非読んでみて下さい。