アストンマーティン・ヴァンテージ試乗レビュー
https://www.astonmartin.com/ja/models/new-vantage
英国スポーツカーブランド、アストンマーティンのヴァンテージに試乗させて頂きました!
ツイート見られた方はご存じだと思いますが、今回は試乗車両の撮影NG。
予約時はOKだったんですけどね(^_^;)
試乗モデルはおそらくベースグレードモデル、ベースと言っても2,056万円という超高額車両!
高額モデルのスポーツカーという事で、ポルシェ911カレラ以来の試乗。
非常に楽しみにしていましたので、撮影NGと言われた時はショックでしたが、気を取り直して乗らせて貰ったので報告します。
アストンマーティン・ヴァンテージ 概要
試乗車スペック
ヴァンテージ・ベースグレードのスペックです。
駆動方式 | 2WD/FR | |
トランスミッション | 8AT | |
ボディーサイズ | 全長4,465×全幅1,972×全高1,273 | |
車体重量 | 1,530㎏ | |
ホイールベース | 2,704㎜ | |
WLTCモード燃費 | ― ハイオク | |
最低地上高 | ― | |
サスペンション 前/後 | ウィッシュボーン / マルチリンク | |
総排気量 | 3,982cc | |
燃料タンク容量 | 73ℓ | |
エンジン最高出力 | 510PS 6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 685N・m 2,000rpm | |
最小回転半径 | ― |
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実物はかなりロー&ワイドが強かったです。
フェラーリやランボルギーニのようなガチガチスポーツと言うよりはスポーツクーペ的な印象。
フロントはスッキリした感じでリヤにかけて造形が凝っていく感じ。
フロントとリヤでちょっとギャップを感じました。
エンジンはメルセデス・AMGから提供
搭載エンジンは4ℓV8ツインターボ。
このエンジンはAMG GT63等に採用されているエンジンをヴァンテージ用にチューニングされたものだそうです。
510PS、685N・mという鬼のようなスペックを誇り、このスペックに対して車重は1,500㎏そこそこ。
街乗り試乗ではその片鱗も味わえていないはず。
トランスミッションはZF製
採用されているトランスミッションはリアミッドマウントZF 8速オートマチック。
ZF製の8ATはBMWでも採用されているトランスミッションですね。
アストンマーティン・ヴァンテージ ドライブフィール
今回撮影出来ていないので、HPの画像と以前取材させて頂いた、ポルシェ911、BMW・M2コンペティションの画像も掲載します。
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ファーストインプレッション
用意できたと案内された駐車場にシルバーのヴァンテージが停まっていました。
初めて目の当たりにすると、現実離れした形になっています。
無駄のない流線型にも見えますが、ディテールでは厳つさも感じさせてくる部分もありますね。
空力と整流を最大限に意識してデザインしました!て感じ。
特にマフラーの周りの造形はかなり凝ったデザインでした。
私はフロントより、サイドやリヤからみたスタイリングが良いなと。
リヤのコンビネーションランプがトランクスポイラーと一体化したように繋がっていましたが最近の流行のデザインですかね。
アウディやポルシェでも積極的に採用されています。
トータルで未来的なツルンとしたエクステリアとして映りました。
デビュー次期(2018)考えるとヴァンテージは早い位でしょうか。
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アウタードアハンドルはドアに隠れるタイプ、前方を押すとドアノブが出現。
レクサスのLCみたいに鍵を持って近づくとせり出してくるとかではないみたいです。
2シーターなので持っていたバックをトランクに入れさせてもらいます。
キーが無いと開けれないのか外にスイッチが見当たりませんでした。
洗車した後だったのか昨日の雨かで少し水が付いていたのか?ですが、バックドアから落ちた水がトランクルームにほぼダイレクトインしてましたw
(私の機材入ったバック濡れなくて良かったww)
空力とスタイリング重視でその辺りは考慮されていないのでしょうね。
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ドライブポジション
運転席はバケットタイプのシートで硬めではあるんですが、肉厚な点で受け止める部分もあって疲れづらいかも。
アクセルはオルガン式で英国のクルマなのでペダルレイアウトも素晴らしい。
着座感は全く問題なかったです。
ステアリングは異形。
ちょっとプジョさんの異形ステアリングと似た雰囲気もありますが、そこまで小径でもないです。
内装は落ち着いたネイビーカラーのレザーがふんだんに使用されていましたが、インパネは至ってシンプル。
センターコンソールがボタンだらけで「風の谷のナウシカ」のあれ、思い出しました。
ナビ画面はおそらく7インチだと思います。
エンジンスタートスイッチはセンターコンソール中央にボタンで配置。
スイッチシフトなんですね。
ブレーキ踏んでエンジンスタート!
バオン!と4ℓV8ターボが始動。
アイドリングはちょっとドロドロ感のある音ですね。
エンジン始動音はポルシェの方が大きかった気がします。
ステアリングを握ると剛性感の高いガッチリしたフィーリング。
大好物!テンション上がります。
これまた剛性高いアクセルペダルを踏んでソロッとクルマが動き始めると、足回りがガチガチなのがすぐに分かるw
私「これは硬いですねw」
営業さん「ホントに遊びクルマですよね。普段使いは疲れてしまいます」
と笑いながら会話。
ステアリングを切っていくと間髪入れず車両が付いてきます。
同時にエンジンがさらにドロドローと主張、この音は癖になりそうかも。
もう少し踏み込めればまた変化しそうな感じもしました。
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動的質感について
車高が低いので一般道に出る段差も気を使いながら、試乗に出発です。
アクセル踏んで加速していきますが、唐突に加速するような扱い難い感じは全くありません。
エンジン音はスゴイんですが、加速は至ってジェントル。
全く同じでは無いと思いますが、ZF製の8速ATはBMWも採用していてこのATはやはり優秀ですね。
510PS、685N・mのパワーを上手く手懐けている印象です。
シフトショックも感じません。
試乗序盤は荒れた路面で凹凸も多めなのでヴァンテージの硬さがより感じられます。
硬いと言ってもカンカンお尻に来るわけでもないです。
ポルシェやBMWのM2コンペティションの時も思いましたが、相当分厚いブッシュで衝撃が上手く緩和されているような感覚がありますね。
でも上記2車種と比べるとヴァンテージはより路面状況が伝わってくる気がしました。
おそらくリヤタイヤとドライバーの位置が近いのもあるのかな?
ロードノイズと言っていいのか迷いますが、リヤのタイヤと路面の設置してる音がめちゃ鮮明に聞こえてきます。
良くあるコー、ゴーというよりもザーーって感じの音というか、走行状況をよりダイレクトにドライバーに伝わる設定にされているのかも。
路面との接地感は言わずもがなかなり高かったです。
フロント255/40R20、リヤタイヤが295/35R20ピレリのタイヤを履いていました。
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コーナリングは試せていなくて、交差点を曲がる程度でしたがダイレクト感の高さはビンビン伝わります。
ゴーカートフィーリングに近いですね。
遊びが無く良い反力を伴って車両がクイックに反応。
曲がっているときに段差を拾うとガツッときますが、収束は速いので不快に感じる前に収束。
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意外と見切りが良いというか、車両感覚は掴みやすい。
全幅が1,972㎜と2m近いのに。
シートの高さを一番下にしてもインパネが高すぎず、視界が確保されていること。
インパネがシンプルで水平、走る為に必要な視界確保を高いデザインと両立してますね。
高額車両何だから当たり前といえばそうですが。
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ブレーキタッチは少し癖がありまして、踏んでからホント僅かなんですが少し遊びがあって効き始めると制動が急に立ち上がる様に感じました。
低速では若干の扱い辛さを感じますが、このクルマの本来光るであろう高速域になれば良い感じになるのかもしれません。
今まで体感した事のないタイプの制動感覚でしたね。
プジョー3008のブレーキフィールと近いかもしれません。
ウィンカー音が鼓動を意識した音になっていて、コンコンコンとアップテンポな音で面白かったです。
乗り心地の硬さと、体感したこと無いロードノイズの種類に慣れるまもなく試乗終了w
約10分程の試乗でしたが、音が凄いのでそんなにスピード出ていなくても満足できてしまう濃さがあります。
やっぱり高速域でどのようなパフォーマンスになるのか気になりますが、これはオーナーの方の特権ですね。
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最後に
しかし、想像以上にハードな乗り味ではありました。
BMW・M2コンペティションと近い雰囲気を感じましたが、より荒々しいというかトゲトゲとしいというか。
クルマだけでなく路面とも一体になって走っているような感覚。
これが良い悪いは別として、独自の世界観を持ったクルマである事は間違いありません。
高額車両になるほど、どんどん尖っていくのかな?と感じた試乗でした。
ドライブフィールは以上です!
今回は撮影出来ていないのでサラッとしましたが、アストンマーティンがどんなクルマなのか少しでも伝われば嬉しいです。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
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