フォルクスワーゲン ゴルフGTI TCR内外装レポート
※このモデルは販売終了しています。
フォルクスワーゲンのゴルフGTIに追加されたTCRを拝見してきました!
パサートオールトラックの試乗で伺った時にたまたま展示されていて、そのカッコよさにパサートを忘れて撮影w
特別なボディーカラーのピュアグレーが最近人気のブルーグレー系のカラーでよりスポーティ感極まるエクステリアになっています。
車両価格は¥5,098,000!ベースとなる標準のGTIより90万円アップしています。
試乗が出来れば一番良かったですが、撮影した1週間後にはすでに契約されて無くなっていたので人気の高さを感じました!
今回はゴルフGTI TCRの特別装備やパワーアップされたエンジン等の紹介です。
- 1 フォルクスワーゲン ゴルフGTI TCR内外装レポート
- 1.1 そもそもTCRって何なのか?
- 1.2 ゴルフGTI TCR特別装備紹介
- 1.2.1 パフォーマンス系の特別装備
- 1.2.2 内外装の特別装備
- 1.2.3 ■TCR専用2.0TSIエンジン
- 1.2.4 ■アダプティブシャシーコントロール
- 1.2.5 ■電子制御油圧式ディファレンシャルロック
- 1.2.6 ■7速DSGトランスミッション
- 1.2.7 ■専用19インチアルミホイール
- 1.2.8 ■TCR専用エクステリア
- 1.2.9 ■Akrapovič(アクラポヴィッチ)のチタンエキゾーストシステム
- 1.2.10 ■専用ファブリック&マイクロフリースシート
- 1.2.11 ■専用シフトノブ
- 1.2.12 ■専用ステアリングホイール(センターマーク付)
- 1.2.13 ■DiscoverProパッケージ
- 1.2.14 フォルクスワーゲン ゴルフ GTI TCR スペック
しかし、このTCR専用色のピュアグレーがめっちゃ良い濃さで最高にカッコいいー
黒のスポイラーやGTIのレッドラインとの相性も良すぎてその場で「買います!」と言いたくなるほどでしたw
セメント系カラーの特集も近い内にやりたいと思うので気になる方はたまに覗いて貰えると嬉しいです。
では、TCRとは何ぞやというところから簡単に触れていきます。
そもそもTCRって何なのか?
https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golfgti.html
「TCRシリーズ」は、新しい世界基準(TCR 国際規格)に則ったマシンを用いたツーリングカーレースです。
欧州を舞台にしたレースシリーズをはじめ、アジア選手権も開催。
プライベートチームのみによって争われ、レース好きのドライバーたちがハイレベルなモータースポーツの世界を心ゆくまで楽しんでいます。
2019年からは日本でも「TCR ジャパン シリーズ」がスタート。ゴルフ GTI TCR(レーシングカー)も出走しています。
ゴルフ GTI TCRはWTCR(FIA世界ツーリングカー・カップ)に参戦するレーシング用のゴルフ GTI TCRのイメージを市販版に投影されて誕生しています。
初代GTIが登場したのが1976年。
GTI試乗最速のGTIとして今回のTCRが誕生しました。
ゴルフ GTI TCRの在庫について
発売されたTCR600台は各販社に振り分けされた形になっているので、状況が気になる場合は近くのディーラーに問い合わせすることで知る事が出来ます。
気になる方はお近くのディーラーに問い合わせしてみて下さい。
ゴルフGTI TCR特別装備紹介
パフォーマンス・内外装の特別装備を紹介。
まずは箇条書きします。
パフォーマンス系の特別装備
■TCR専用2.0TSIエンジン
■アダプティブシャシーコントロール
■電子制御油圧式ディファレンシャルロック
■7速DSGトランスミッション
内外装の特別装備
■専用19インチアルミホイール
・レッドブレーキキャリパー(前輪にGTIロゴ)
■TCR専用エクステリア
・ルーフ(ブラックペイント)
・TCRサイドロゴ
・ドアミラー(ブラックペイント)
■Akrapovič(アクラポヴィッチ)のチタンエキゾーストシステム
■専用シフトノブ
■専用ファブリック&マイクロフリースシート
■専用ステアリングホイール(センターマーク付)
■DiscoverProパッケージ
■テクノロジーパッケージ
・デジタルメータークラスターActiveInfoDisplay
・ダイナミックコーナリングライト
・ダイナミックライトアシスト
・ダークテールランプ
・LEDテールランプ(ダイナミックターンインジケーター付)
このような特別・専用装備が搭載。
以前から設定のあった「ゴルフ GTI Performance」というモデルから採用されている機能もあります。
では内外装を紹介しつつこの装備の詳細を見て行きます。
■TCR専用2.0TSIエンジン
ゴルフGTI TCRは新開発の専用エンジンが搭載されています。
標準のGTIから60PSプラスされた290PSというスペック、最大トルクは30Nmアップの380Nm。
※ローンチコントロールプログラムを利用して0-100km/h加速時間5.6秒を達成。
※完全に停止している車をスムーズに素早く発進させる自動制御技術のこと。
エンジンカバーのTSIの文字がオレンジなのは標準のGTIからでしょうか
ターボユニットがエンジン後方に配置され後方排気で効率アップされているのは先日紹介したAMG A45Sと同じレイアウト。
大幅なパワーアップを図るとターボサイズの拡大による後方レイアウトは付き物なんでしょうね。
ボンネットダンパーの設定はあります。これはゴルフで標準装備。
■アダプティブシャシーコントロール
ダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性を瞬時にコントロールする先進のサスペンションシステム。
「ノーマル」「コンフォート」「スポーツ」の3種類をモードスイッチで選択可能。
結構乗り味に変化が出るみたいなので一度体感してみたい。
■電子制御油圧式ディファレンシャルロック
https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golfgti.html
コーナー内側のタイヤの空転を検知すると、ディファレンシャル内側のクラッチを締結し駆動トルクを内側から外側へ再配分。
左右輪のトルク配分を、ホイールの回転数や車速等の状況に応じて、0-100%の範囲で最適に制御します。
これにより、TCR専用エンジンの豊かなパワーを無駄なく路面に伝えると同時に、ドライバーのイメージした理想の走行ラインをニュートラルにトレース。
「アンダーステアが出やすい」「コーナリングスピードがたかまらない」という過去の常識を覆すハンドリング特性を実現しています。
https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golfgti.html
電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックがもたらす効果
●コーナリング時のアンダーステア低減
●コーナリング中の限界速度の向上
●より正確で、より機敏なステアリングレスポンスの実現
●トラクションコントロールシステムの介入頻度の低減、自然なドライブフィールの提供
●駆動輪の横滑り抑制
●走行姿勢の安定、安全性の向上
ゴルフは3角窓が設定されているので死角が小さいです。
■7速DSGトランスミッション
標準のGTIでは6速DSGですが、パフォーマンスとTCRは7速DSGとなっています。
湿式多板構造構造のクラッチを内蔵して切れ目のない滑らかな加速を実現。
パフォーマンス系の装備紹介は以上です。
続いて内外装の紹介。
■専用19インチアルミホイール
・レッドブレーキキャリパー(前輪にGTIロゴ)
空力が意識されたマットブラックカラーの専用19インチアルミホイール。
シンプルなデザインがゴルフとピッタリマッチングしてました。
サイズは235/35R19の大径。前後ともサイズは同じです。
レッドキャリパーがスポーツしてて気分上がりますね。
購入したらこういう細かい部分は所有満足度を満たしてくれそう。
GTIロゴが光ってる。
リアのディスクブレーキは少し小振りになります。
■TCR専用エクステリア
・ルーフ(ブラックペイント)
ルーフの写真撮れて無かったです(^_^;)
ブラックのツートンルーフになっています。
・TCRサイドロゴ
TCRのステッカーが良いアクセントになってますね。
特にピュアグレーがブラックとの親和性が高くて良い感じです。
・ドアミラー(ブラックペイント)
ホイール同様マットブラック塗装のサイドミラーになっていました。
マットブラックはかなりポイントが高いですね。
本格スポーツの匂いが。
■Akrapovič(アクラポヴィッチ)のチタンエキゾーストシステム
アクラポヴィッチのエキゾーストシステム、音は聞けていないので何とも言えませんが、フィニッシャーの質感は相当レベル高いのが私でも分かりました。
マットな質感とキレイなパンチング加工がされていてカッコいいですね。
アクラポヴィッチについて
ヨーロッパにおいて、最大級のエキゾーストメーカーであるAKRAPOVIC(アクラポヴィッチ)社は、1990年にスロベニア共和国にイゴル アクラポビッチ氏によって設立されました。レーサーだった彼は、当時のエキゾーストシステムに限界を感じていました。完璧主義を貫くことでよく知られていた彼にとって、高品質のエキゾーストシステムを手に入れるには、自らがエキゾーストシステムの製造分野へ入るしかなかったのです。そんな彼の完璧主義が世界に認められるのに時間はかかりませんでした。何故なら、その性能は常にレースの経験から生み出され、妥協をゆるさない信念により、常に最高のパフォーマンスを発揮してからなのです。
その結果、1999年のスーパーバイクワールドチャンピョンシップでは日本チームの全てがAKRAPOVIC(アクラポヴィッチ)のマフラーを装着するなど多くのワークスチームに支持され、レースより多くのフィードバックを受取り、商品開発に反映させることで、世界に知られる巨大エキゾーストメーカーへと変貌を遂げました。
当初6人でスタートしたワークショップは広大な工場になり、多くの従業員を抱える大企業となったのです。そして従業員全員が「最高のエキゾーストシステムを作り出す」という揺ぎ無い信念のもと、最新の生産機器や生産ラインにて、MOTO-GPやワールドスーパーバイクなどのトップカテゴリーだけでなく、世界中のバイクユーザーの為に、今日も開発、製造を行っています。また近年では、アフターパーツのみでなく、車両メーカーの純正オプションマフラーとして採用されていることからも、AKRAPOVIC(アクラポヴィッチ)の高い品質と信頼性を証明しています。
アクラポヴィッチはもともとバイクのエキゾーストシステムがメインのメーカーです。
クルマにも採用されるようになったのは最近の事と記載されています。
アクラポヴィッチ公式HPです。
アクラポビッチは、スロベニア共和国にて設立したヨーロッパ最大級のエキゾーストメーカーです。欧州の枠を超え世界最大規模のマ…
ディフューザー形状のロアバンパーも凝ったデザインになっていてサイドから見た時の主張もありました。
美しい!
優れた工業製品はもはや芸術品かと思わせる造形。
フロントのロアスカートも専用装備として少しサイズを拡大したものになっています。
GTIのレッドラインが良い挿し色になっていて、ピュアグレーの車体と良い感じに合わさってると感じました。
内装に移ります。
■専用ファブリック&マイクロフリースシート
専用のマイクロフリースシートは体のズレが生じにくい素材感で運転も安心して出来そうです。
形状はGTIの専用装備なので、着座感はホールド感強くて走りの良さを予感させます。
マイクロフリースと言いつつもどちらかと言うと人工スウェードを軽くした素材感と言う印象でした。
夏場こういうシートってどんな感じになるんでしょう。
フリースとはいえ暑くない工夫はありそうですが。
■専用シフトノブ
シフトレバーの握り部分の赤いラインはTCR専用。
アクセントで使用される赤色の量が程よくてギラツキ過ぎていない所にセンスを感じます。
シフトブーツもスエードでトータルコーディネートはパーフェクト。
■専用ステアリングホイール(センターマーク付)
パンチングレザーとのコンビになっているステアリングもかっこいいですね。
スポーツタイプのクルマってセンターマーク付いてますよね。
見た目カッコいいので全然良いのですが、結構役立つもんなんでしょうか?
GTIの刻印もしっかりと。
メッキパーツの質感も良い、やはりゴルフはベンチマークですね。
■DiscoverProパッケージ
こちらはゴルフTDI取材時の画像ですが、純正のインフォティメントシステムが搭載されています。
DVD/CDスロット、ETC2.0も付いてくるので、後で付ける物が殆どないですね。
スマホのミラーリングシステムが付いてくれると嬉しい。
ドアトリムにもマイクロフリースが使用され質感高し。
■テクノロジーパッケージ
・デジタルメータークラスターActiveInfoDisplay
12.3インチのデジタルメーターが搭載。
アウディのバーチャルコックピット程の精細、情報量ではないですが充分な質感と機能を備えたメーターになっています。
これも付いてくるのは嬉しい限り。
新型T-Crossにもこれ付けて欲しかったんだ・・
・ダイナミックコーナリングライト
・ダイナミックライトアシスト
ヘッドライトはフルLEDでオートハイビームの機能です。
GTIの赤いラインがグリルから貫通してヘッドライト内部を通っているのもデザイン性高くて良いですねー
ピュアグレーが全てを上手く纏めてくれている印象を強く受けました。
・ダークテールランプ
・LEDテールランプ(ダイナミックターンインジケーター付)
フロントのウィンカーは流れませんがリアは流れるウィンカーです。
フォルクスワーゲンのクルマの洗練とはまた違った味のあるデザインが絶妙。
まさにデザインの妙ですね。
次期ゴルフ8からは先進感が出てくるので、この雰囲気のゴルフが好きな方は、新車で手に入れるなら今しかないですね。
後席もマイクロフリースシートの画像も参考になれば。
後席のドアトリムは上部が樹脂以外フロントと質感が同等で非常にレベルの高い内装質感です。
後席のエアコン吹き出し口はありますが、アクセサリーソケットやUSBスロットの充電設備が無いのが痛いですね。
この画像でもブラックルーフ分かりますね
ゴルフGTI TCR!かっこよかった!
このクルマも乗ってみたかったですねー。
ゴルフGTI TCRの紹介でした。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
モータージャーナリストの五味さんがレポートされている動画です。
アクラポヴィッチのエキゾーストが良い音色出してました♪
参考になれば。
フォルクスワーゲン ゴルフ GTI TCR スペック
駆動方式 | 2WD / FF | |
トランスミッション | 7DCT | |
ボディーサイズ | 全長4,275×全幅1,800×全高1,465 | |
車体重量 | 1,420㎏ | |
ホイールベース | 2,635㎜ | |
WLTCモード燃費 | 12.7km/L | |
最低地上高 | ― ㎜ | |
サスペンション 前/後 | マクファーソンストラット/ 4リンク | |
総排気量 | 1,984cc | |
燃料タンク容量 | 50ℓ ハイオク | |
エンジン最高出力 | 290PS 5,400-6,500rpm | |
エンジン最大トルク | 380N・m 1,950-5,300rpm | |
最小回転半径 | 5.7m |