フォルクスワーゲン ゴルフ Golf GTI 試乗レビュー 動的質感編
フォルクスワーゲン ゴルフ GTIに試乗してきました。
CセグメントのベンチマークであるこのクルマのスポーティラインGTI。
GTIの上にRというグレードがありますが、このRもまだ乗れてないので機会があれば乗りたいですね!
今回の試乗車ゴルフGTIのATは車両¥4,059,000に純正インフォティメントシステム”Discover Pro”パッケージ¥226,800、テクノロジーパッケージ¥172,800、アダプティブシャシーコントロール”DCC”パッケージ 18インチアルミホイールタイヤ ¥216,000、結構色々付いて計¥4,674,600という合計車両価格ですね。
純正インフォティメントシステム”Discover Pro”パッケージにナビやETCは含まれているのであとは税金や諸費用・備品などで500万円弱からの乗り出しになりそうです。
なかなかのお値段ですね!ゴルフのもともとの充実装備や質感に2.0TSIターボ230馬力とダンパーに電子制御の減衰力調整(アダプティブシャシーコントロール”DCC”パッケージ 18インチアルミホイール・タイヤ ¥216,000)などが入っていますから割高感はなく、妥当なところかと思います。
また今回の試乗車の装備が網羅されている特別仕様車GolfGTI Dynamic¥4,459,000もありますのでGTIが欲しい方はこちらを選択されるのがよろしいかと思います。
ホイールのデザインが大きく違うのでそこは要確認ですね。
写真が少し小さいですが、
ポロGTIが結構良かったので、次はゴルフGTI乗ろうと思います。
2週連続でフォルクスワーゲンww pic.twitter.com/heVxnJZx94— UU (@UU36668923) 2018年9月5日
こちらの写真が特別仕様車GolfGTI Dynamic¥4,459,000 になります。参考にしてください。
フォルクスワーゲン ゴルフ GTI スペック
今回の試乗車のスペックです。
ではゴルフGTIに乗り込んでいきます。
ドライブポジション
ドアの開閉フィールは言わずもがな、かも知れませんが、素晴らしいものがあります。
ドアの重み、開閉時のノッチのかかる音など、重厚感がありますね。
この開閉フィールはSUVなどドアの面積が広い車になると少し弱くなります。
特にドイツ車の開閉フィールは良いですね。これだけで剛性感がすごそうに感じます。
質感もソフトパッドにファブリックとこのクラスとして欲しい質感は確保されています。
ペダルレイアウトは最適化も問題ないですね。
ポロのGTI同様のアルミで加飾されたブレーキ・アクセルペダルがスポーティーな足元を演出しています。
このペダルはポロGTIと同じものだと思います。
フロントシートですが、これがポロGTIと大きく違いますね。
シートバック、クッションサイドともに大きく張り出していて、かなりホールド感を意識したシートになっています。
レカロよりは少しおおらかなサイズ感で、体を点と線で受けとめる、硬めのウレタンで仕上げられています。
シートクッションも充分な長さが確保されていますし、GTI専用のチェックのファブリックは滑ることもなく良好なシートポジションが可能と思います。
ステアリングはポロGTIと同じですね。
レザーは硬めの高触感レザーでさらっとしています。
専用のレッドステッチにDシェイプがスポーティーですね。
動的質感
シフトレバー横のエンジンスタートスイッチを押して、2.0TSIターボエンジンを始動します。
ぶろおおおんんと勇ましい音とともにエンジンが始動。
そしてドドドドド!とアイドリングの振動がスゴイ!
ポロのGTIで耐性はできていたので驚きはしませんが、この音と振動はご近所迷惑になるかもしれませんねww
シフトをドライブに入れてアクセルを少し開けていきます。
今回は走行モードちゃんと試しましたよww
エコ・コンフォート・ノーマル・スポーツ・カスタムとある走行モードのうち、コンフォート・ノーマル・スポーツを今回は試しました。
まずはノーマルからです。
動き始めてすぐに感じたことは、ポロGTIより乗り心地が柔らかいですね。
ポロGTIではかなりハードに感じた最初の乗り心地ですが、ゴルフGTIでは少し硬めの乗り心地のクルマ、という印象です。
ディーラー駐車場を出て、片側1車線の道路を流していきます。
ステアリングは軽めですね。ステアリングセンターもそこまでカッチリしてはいません、曖昧までもありませんね。
電動パワーのアシスト量が多い感じで、誰でも扱いやすいステアリングの操作感です。
交差点で曲がるときに驚いたのが、ステアリングを切ると恐ろしいほど曲がります!
これは少し唐突に曲がりすぎか?という感じもしますね。
慣れの範囲で解決するような気もします。
ここは人で感覚が違うので、ゴルフGTIを気になっている方は、このものすごく曲がる感覚を是非試乗で確認して欲しいですね。
一般道からバイパスに移り、加速を試します。
アクセルを少し強めに踏み込むと、ゴルウウンと良い音とともに素早くシフトアップしていきます。
6速DSGはシフトチェンジのショックも少なめで小気味よくスピードを乗せていきますね。
230馬力というハイパワーと、1500回転から350Nmの最大トルクを発生する2.0TSIターボエンジンは力不足は皆無です。
これは運転が楽しいですね!
ステアリングセンターがカッチリしてはいませんが、スピードに乗ってしまえば直進安定性も高いですよ。
少し荒れた路面で、ステアリングに手を添えた程度で走ってもかなり真っ直ぐ走りますね。
クルマがうねった路面に追従しながらも真っ直ぐ走るのは驚きです!
カーブでは少しロールはしますが、不安感はありません。
この辺りの剛性感は新しい分ポロの方が良かったかも。
ゴルフは良く曲がりますが、頭がスッと向きを変える気持ち良さはポロの方が高いように感じますね。
暫く走ってから少しコンフォートを試しました。
明らかに乗り心地が柔らかくなります。本当普通のクルマの乗り心地が好みな方はコンフォートが良さそうです。
ここで気になったのがモード変更するときに
シフトレバー左奥の”MODE”ボタンを押すのが押しづらいですね。
ポロGTIでは右奥に配置されていましたが、ゴルフは左なので操作性は要改善ではないかと思いました。
ゴルフも発売が2013年でしたので、5年経ってモデル末期ですから使い勝手の改善はフルモデルチェンジまでお預けでしょうか。
屋内駐車場での撮影を終えて戻りの試乗に移ります。
狭いすれ違いや、スロープでもCセグメントのハッチバックは扱いやすいです。
ここでもステアリングの操作に対する曲がりすぎな程、曲がるのが気になりました。
戻りの走行モードはスポーツを試しました。
コンフォートでも明らかに変わりましたが、そこはスポーツでも同じでポロGTIで感じた硬さに近いくらいに硬さが出ますね。
これは奥が深いというか、色んな楽しみ方、幅広いユーザーに対応出来るモデルになっています。
ゴルフのGTI面白いクルマに仕上がっていますよ!
スポーツにするとエンジンブレーキの効きも強くなりますから、スポーツ走行してるなという気分も盛り上げてくれます。
加速も気持ち鋭くなりますね。
全般的に好感触なゴルフGTIですがサイドミラーの視認性が悪く感じますね。
原因としては絶対的にミラー自体が小さいうえにミラーの外側はミラー角が変えてあるので実際ちゃんと見える面積が狭いことだと思います。
ここも試乗時にしっかり確認して頂きたい項目かもしれません。
走行モードをスポーツモードに変更した時に、アイドリングストップのオフをしていたのですが、モードをスポーツからノーマルに変更した後、再度アイドリングストップをしたので走行モードを変更すると一旦キャンセルされるようです。少し煩わしいポイントかもしれません。
そんな感じでディーラー駐車場に到着して終了です。
フォルクスワーゲン ゴルフ GTI 動的質感 まとめ
ゴルフ GTIの動的質感のレビューを見て頂きましたがいかがでしたか?
世界のベンチマークのスポーティーラインは懐の深さを感じさせてくれるクルマに仕上がっていました!
アダプティブシャシーコントロール”DCC”パッケージ 18インチアルミホイールタイヤ ¥216,000を付ければ、エコ・コンフォート・ノーマル・スポーツ・カスタムの走行モードが選べますが、このオプションが無い場合はどのような走行フィーリングになるのかも気になります。
電子制御減衰調整ダンパーのないポロGTIの乗り心地を考えるといつも硬い感じでは疲れてしまうというかたには、このオプションは選択をお奨めします。
気分で大きく乗り心地なども変更できるので、気分変えたいときにも便利ですよ。
今回の試乗車6ATの車重が1,380kgに230馬力のエンジンは余裕たっぷりで羊の皮をかぶったオオカミ的な存在ですね。
6速DSGも躾が良く、シフトアップもトルクフルに車を引っ張っていくのと相まって気持ち良いです。
これは好みの問題ですが、ずっと気になったのが曲がりすぎる問題ですね。もう少しこの味付けが薄くても良かったんじゃないかと思ってしまいます。
以上でフォルクスワーゲン ゴルフ GTI の動的質感のレビューを終わります。
次回もよんで貰えると嬉しいです。
以前レビューした ポロGTIのレビューも貼っておきます。
※別ウィンドウで開きます。
ゴルフの試乗時に撮影してきた動画もアップしているので興味あれば見てみて下さい。
今回の試乗車のスペック
トランスミッション | 湿式6速DSG | |
サイズ㎜ 全長×全幅×全高 | 4,275×1,800×1,470 | |
重量㎏ | 1,380(AT) | |
ホイールベース㎜ | 2,635 | |
最低地上高㎜ | 130 | |
駆動方式 | FF | |
燃費JC08(km/L) | 14.6(AT) | |
サスペンション 前/後 | マクファーソンストラット(スタビライザー付) / 4リンク(スタビライザー付) | |
主ブレーキ形式 前/後 | ベンチレーテッドディスク / ディスク | |
総排気量(CC) | 1,984 | |
エンジン最高出力(kW[PS]/rpm) | (169[230]/4,700-6,200) | |
エンジン最大トルク(N・m[kgf・m]rpm) | (350[35.7]/1,500-4,600) | |
最小回転半径 m | 5.2 |