スバル WRX S4 STI Sport 試乗レビュー
2018.10.24更新
2018年マイナーチェンジ
2018.10月に発売されたスバルWRX S4 STISportに試乗させて頂いたのでレビューします!
兄弟車であるレヴォーグにはこのSTI Sportが追加され久しいですが、S4にもついに追加されましたね。
スバルの中でも走りの技術者集団の集まり、スバルテクニカインターナショナルがSTIの略ですが、このSTIが監修しチューニングしたのがこのSTI Sportというグレードです。
STIの手掛けた市販車は今まで特別仕様として台数限定で販売されていましたが、このSTI Sportは量産の製造ラインで生産されます。
今回はSTI Sportの特別装備を画像で紹介しつつ、動的質感のレビューをしていこうと思いますのでお付き合いお願いします!
先日のS4 GT-Sの記事でも載せましたが、S4 STI Sportの見積もりです。
スバルWRX S4のSTIsportの見積もり。
値引き約20万でこの価格です。発売は9月21日だったかな。
レヴォーグの下取り200万(^_^;)
S4のGTSも見て乗って来ました。
その内レビューします。取り敢えず今日の夜でブログの移行終わらせる! pic.twitter.com/fdEVZeTrJI
— UU (@UU36668923) 2018年8月18日
約20万円の値引き込みで約480万円でした。
内容としては、車両価格が¥4,093,200。
ディーラーオプションはナビ、リヤビューカメラ、ETC、ドラレコ、ベーシックキット、プラス諸費用です。
結構高いので輸入車も射程圏に入りまして、先日レビューしたアウディのA3セダンも価格的にバッテイングしてきますね。
価格は私のセルフ見積もり金額で約470万円くらいになると思われます。
A3セダンも内装こそ気になる点はありますが、いいクルマでした。
特に運転の楽しさという点において、趣向は違いますが、訴求力の高い両モデルですね。
この二台で検討される方もいらっしゃいますかね??
次にスペックを載せときます。
スバル WRX S4 STI Sport Eyesight スペック
やはりスバルのFA20エンジンを搭載したS4のエンジンスペックは素晴らしいですね。
この価格帯でこの馬力とトルクは貴重な存在です。
走らせるとアクセル踏み込むのが恐ろしいようなクルマですww
街乗りではこのスペックは持て余す印象ですね。
ではS4 STI Sportの動的質感のレビューに移りましょう。
スバル WRX S4 STI Sport 動的質感レビュー
この日は直前まで大雨でしたが、取材時は止んでくれました。ラッキー♪
ドライブポジション
今回の STI Sport 追加で大きなトピックの一つがこのRECAROと共同開発されたフロントシートですね。
形はWRX STIでオプション設定されていたRECAROシートと形は同じですが素材が違います。
着座感ですが、ランバーサポートが張り出しが大きく腰との隙間がなく、サイドサポートもしっかりあります。
サイドサポートですが、ホールド感が強い訳ではなく程よいサポート感という感じです。
ホールド感はGT-Sの通常のシートの方が強いように感じました。
通常のRECAROシートとは別物ですので購入検討される方は座って確認して欲しいですね。
好き嫌いが別れるシートな印象です。
ランバーサポートにも調整機構を付けると良かったかもしれません。
ペダルはアルミパッド付です。ここはGT-Sと同じですね。
アクセルペダルは吊り下げ式です。
個人的にはトータルの着座感は良好でした!
動的質感
ステアリング右側のエンジンスタートスイッチを押して、FA20エンジンを始動します。
ハイパワーエンジンですが、静かにドゥンとエンジンがスタートしアイドリングも静かですね。
ゴルフGTIやポロGTIはなかなかの音量で驚きましたが、そういう感じでは全くないです。
ディーラー駐車場を出るために少しずつアクセルを開けていきますが、一転がり目からGT-Sとサスペンションの動きが違うのが分かります。
GT-Sのビルシュタインダンパーはコツンコツンと低速からでも凹凸を拾うのが分かりますが、S4のSTI SportはレヴォーグSTI Sportのものと同様のSTIチューニング ビルシュタイン製ダンパー&コイルスプリング(フロント:DampMatic®Ⅱ、倒立式)が採用されており、この足回りですと乗り心地が柔らかくなったような感じです。
私は普段レヴォーグ1.6GTに乗っていますが、ステアリングの重さは同等ですね、普通よりは少し重めの味付けになっていて、切り始めから程よい反力とともに遅れなくクルマの挙動が追従するタイプです。
これが乗っていると癖になってしまう感じなんですよねww
ディーラー駐車場を出て住宅街の中を低速で進みますが、やはり明らかに乗り心地が良いです。
硬さの中にしなやかさがあり、サスペンションが良く動いているのが分かりますね。
一般道に出て少しスピードを上げていきます。
FA20エンジンとスポーツリニアトロニック(CVT)の躾も熟成されており、踏み始めからトルクフルに加速してくれます。
MAXトルクは2000回転からとなっていますが、1500回転過ぎたところからじっくりとトルクが出てきてドカンターボな感じではないですね。
ドカンターボ具合は1.6GTの方が強いです。それが楽しさにも通じてはきますが、扱いやすいのはこのFA20の躾ではないかと思います。
交差点を右に曲がっていきますが、フラットなフィーリングを感じながら気持ち良く曲がれますね。
GT-Sでは不快までは行かないですが、そこそこ感じていた突き上げが上手く丸められています。
路面からの入力がきて最後に角が丸められてすぐ収束するといった感じですね。
サスが動く中での変な揺すられ感も少なくとても快適です。
ストレートの道に出て前が空いたので少しスピードを出します。
軽く踏み込んでいくとグアアンルルルという音とともにグイグイ加速しますww
感覚的には40%くらいのアクセル開度ですが街乗りでは充分ですね。
この道は少し荒れた路面なのですが、GT-Sの時には感じなかった、ロードノイズが少し大きいかなと思いました。
試乗車の走行距離が130㌔ほどでしたので、タイヤが馴染んでいないのも影響がありそうですが、営業さんもそこは気になるとおっしゃっていたので検討中の方は注意された方が良いかもしれません。
このストレートで少し早めのスピードで軽く左右に振りますが、乗り心地が柔らかくなっていますがサスの踏ん張り感や回頭性の高さは感じることができます。
STI Sport特別装備の高剛性クランプスティフナーが効いていそうですね。
このパーツにより、サスの柔らかくなった分ステアリングの動きに対してクルマの追従性が落ちそうな感じを補填しているのかな?と思います。
あくまで個人見解です。あってるかどうかは分かりませんww
ブレーキ剛性ですが、これもGT-Sの方が剛性が高い気がしたのですが、これは気のせいかな。
タイヤが馴染んでくるとすべて解決される気もします。
後席に人を乗せる前提のセダンなので後席の居住性に割り切りが見られるのは残念ですね。
モデル末期なのでここから改良はないと思いますが、次期型は改良されることを期待しましょう。
SGP採用のフォレスターはユーティリティー優秀なので希望は大きい!
走りのスポーツセダンとしてS4のSTI Sport、良いクルマに仕上がっていることが確認できました。
スバル WRX S4 STI Sport 動的質感レビューまとめ
動的質感を内外装の特別装備とともにご覧頂きましたがいかがでしたか。
GT-Sで気になっていた突き上げが払拭され素晴らしい乗り味に進化しています。
まさに大人のスポーツセダンとして懐の深いクルマになっているなという印象です。
走行距離が少ない関係かもしれませんが、少しロードノイズが大きく感じる場面がありましたので、購入検討される方は試乗時に注意して欲しいです。
タイヤがなじんでくれば、硬さも取れてGT-Sと同等の静かさになるかもしれません。
内装で気になったのは、後席のスマホ充電の環境が無いことです。
レヴォーグでは用意されているUSBスロットや、アクセサリーソケットの装備がありませんでした。
セダンということで後席に人を乗せるシーンも考慮して欲しかったですね。
とはいえそれが気にならないくらい、ハンドリング、車体剛性、加速性能は申し分なく素晴らしい出来だと思いますので気になる方は是非試乗してもらいたいですね。
以上で S4に追加されたSTI Sport のレビューを終ります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
次回は何にしようかな。
また読んで頂けると嬉しいです。
取材時撮影した動画もありますので良かったら見てみてください。