スバル WRX S4 試乗レビュー Part1 動的質感編
2018.9.5更新
待望のSTI Sportグレードの追加が発表になった、スバル WRX S4!!
スバルが好きな方なら1度は乗ってみたいSTIが手掛けたコンプリートグレード STI Sport!!
私もそのSTI Sportにかなり惹かれているうちの一人でしてww
取材3割、ガチ7割で見積もりを貰ってきていました!
その時の見積もりをツイートしたものです。
スバルWRX S4のSTIsportの見積もり。
値引き約20万でこの価格です。発売は9月21日だったかな。
レヴォーグの下取り200万(^_^;)
S4のGTSも見て乗って来ました。
その内レビューします。取り敢えず今日の夜でブログの移行終わらせる! pic.twitter.com/fdEVZeTrJI
— UU (@UU36668923) 2018年8月18日
見積もり結果としては ¥4,813,321 !!
うーーん、さすがの金額・・車体とDOPから各10万円、計20万円の値引きコミですので値引きなしで500万円です。
これは輸入車も余裕で射程圏内です。
しかし、普段レヴォーグのS-Styleに乗っていますが、輸入車の取材に行った帰りに自分のクルマを運転すると乗り味に関しては負けてないんですよね。
動的質感に関して、国産メーカーでは現在マツダと並んで最上級の質感を誇るメーカーだと思っています。
私のレヴォーグよりさらにスポーティーなWRX S4 GTSのレビューをしていきます。
今回はSTI Sportが追加されますので、装備内容の差等にも注目しながらレビューしていきたいと思います。
スバル WRX S4 GTS 動的質感レビュー
ドライブポジション
ではWRブルーパールカラーのS4に乗り込んでいきます。
乗り込むときのドアの開閉音ですが、バジョン!!という音・フィールともにいい感じです。
少し欧州車ライクな音がしますよ。
レヴォーグよりも閉めた時のボディーの剛性感が高く感じますね。あと閉めた後の密封感が高い。
シートはサイドが本革、メイン部がウルトラスエードと呼ばれる人工皮革になります。
サイドサポートが強めのシートなのでホールド感は高いですね。
ランバーサポートもあるので腰周りもサポートされますから着座感は良いです!
唯一気になるのは少し座面が薄く感じますね。これはクルマの性格上仕方無い所でしょうか。
ここで追加されたSTI Sportですが、セミバケットタイプのフロントシートがRECARO社製のフロントシートになります!!
クルマの部品でエンジンの次に高いのがシートと言われる程の高額パーツに手を入れてくれたのは嬉しい限りです。
このRECAROのシートは既にWRX STIのメーカーオプション¥194,400で用意されている物の表皮を変更したもので基本的な形は同じだと思います。
こちらがWRX STIにメーカーオプションで装着できるRECAROシートです。
黒×赤でかなりスポーティーですね!
S4で追加になるシートカラーはレヴォーグのSTI Sportでも取り入れられているボルドーカラーとチャコールに近いブラックでシックな大人の雰囲気になっています。
レヴォーグSTI Sportのシート表皮は全部レザーでしたが、S4は本革とウルトラスエードですのでさらに滑りにくく、ドライビングに適したものに仕上がっていそうです。
ではWRX S4 GTSに話を戻しますが、ステアリングは
パンチングレザーの施された、Dシェイプステアリングです。
レヴォーグ同様握りも太く、意外と扱いやすいステアリングですよ。
ここも追加されるSTI Sportと違いがありまして、パンチングレザーではなくなりますね。
大人スポーツのクルマなのでパンチングレザーは合わないと判断されたでしょうか。
動的質感
ステアリング右側にあるエンジンスタートスイッチを押して水平対向2.0ℓターボエンジンを始動します。
どっうううんと強めの音でエンジンが始動します!
エンジンが始動してしまえば基本的にはとても静かです。
S4はアルミパッド付スポーツペダルが標準装備です。
アクセルペダルは吊り下げ式。これはやはりオルガン式の方が断然足は楽ですが、オルガン式の方が今では珍しいですからね。
ドライブポジションに関してはマツダの方が上手かなと感じています。
ディーラー駐車場を出るためにステアリングを左に切ります。
レヴォーグ同等の少し重めに設定されているステアリングを切るのと同時に車体が反応し曲がり始めます!
この一体感は素晴らしいですね!スバル車のファンが多い理由の一つかなと思います。
住宅街を少し走って感じたのが、結構硬い乗り心地です。
道が少し荒れていてコンスタントに小さい段差もあるのですが、コンコンっとしっかり凹凸を拾いますね。
でも不快に感じるほどではありません、カンカンお尻に響く様なものではなく角が丸められた硬さですね。
乗心地が悪いところまでは行きませんが、大きなうねりでは明らかにユサっときます。
家族持ちの方は後部座席の乗り心地もしっかり確認されたほうが良いかと思いますね。
これはレヴォーグのGTSでも同じ感じなので、ある程度予想はついていました。
GTSグレードのビルシュタインダンパーの個性だと理解しています。
新しく追加になるS4のSTI SportにはSTIチューニング ビルシュタイン製ダンパー&コイルスプリング(フロント:DampMaticⅡ、倒立式)が装備されます。
営業さんのお話ではレヴォーグのSTI Sportと同じものだということでしたので、S4のSTI SportもGTSより乗り心地が良くなる方向になると思います。
レヴォーグのSTI Sportを試乗した時に路面の追従性が高く、ちょっとした段差もトトンといなしてすぐ収束するその足の出来に感動しました。
私のS-Styleはカヤバ製で乗り心地はGTSより良いのですが、STI Sport、GTSにはこの収束のスピードで明らかに劣る印象があります。
このSTI Sportの足回りは乗り心地と、しなやかで収束の速い足回りを、かなりの高次元で実現している印象です!
S4のSTI Sportも期待できますね!!
幹線道路に出て低速から分かりますが、S4の2.0DIT+スポーツリニアトロニック(CVT)の方が、レヴォーグの1.6DIT+リニアトロニック(CVT)より出足が明らかにスムーズですね。
2.0DIT水平対向エンジンは300PSの400N・mのハイスペック!
日本で買える2.0ターボエンジンの中でも高出力な部類に入るので加速が良いのは当たり前といえばそうかもしれません。
しかしこのスポーツリニアトロニックはCVTのネガである回転数の割に加速が付いてこない感じはありませんね。
むしろかなりスムースに加速していくのでATのようなダイレクト感はありませんが、かなり速く感じますよ!
そしてステアリングセンターのかっちり感がすごいです。
もともとのステアリングの剛性に合わせて、245/40R18というタイヤの効果も大きいと思います。
走行中もロードインフォメーションもしっかり伝わりますし、高い接地感とゴリゴリ感で乗り味はとても濃いですね。
以前試乗したホンダ シビックハッチバックのステアリングセンターのかっちり感と同等だと思いますが、ステアリングの手応えがS4の方が重いのでさらにどっしりと直進する印象ですね。
S4に追加されるSTI Sportにはここに高剛性クランプスティフナー(左右)付電動パワーステアリングが付きます。
これはレヴォーグSTI Sportには標準で付いていません。
試乗車でも高い剛性感は実感できましたが、このパーツでさらに良くなるのか?楽しみです。
以前フォレスターを試乗した時同様、また空いている道にでたので加速を試します。
アクセルを踏みまししていくと、グァルゥゥンという小さ目の良い音とともに、水平対向独特のドコドコという振動を感じながら、かなりの勢いで加速します!!
最大トルク400N・mを2000回転から発生するのでグイグイ加速するのはもちろんですが、スポーツリニアトロニックも良い働きをするので本当にスムースです。
アクセルをがっつり踏み込むのが怖くて全開はできませんでしたww
ブレーキングですがレヴォーグと同じ17インチのベンチレーテッドディスクなのですが、制動力の剛性感がS4の方が強く安心感があります。
レヴォーグのブレーキも悪くは無いのですが、少し制動力に寂しい部分を感じていました。
これは不思議でした。何か理由をご存じか、予想が付く方いらっしゃいましたら教えてください。
しかしステアリングセンターがかっちりしています。これはシビックハッチバックの試乗の感動再びw
※別ウィンドウで開きます。よろしければご覧ください。
そしてもう一つ良いなと思ったのが、静粛性の高さです。
エンジン音も、ロードノイズも上手く抑えられています。
特にロードノイズに関しては245のタイヤをはいているにも関わらず高い静粛性を実現できているので好印象でした。
セダンというボディータイプの良さもありますね。
ハイパワーな2.0DITと素晴らしいハンドリング、高い静粛性を確認できた有意義な試乗になりました。
この試乗でさらにSTI Sportへの期待が高まりました!
以上で スバル WRX S4 の動的質感のレビューを終わります。
You Tubeで試乗したS4のエクステリアとインテリアの動画を公開しているので、気になる方は見てみて下さい。
次は何の記事にしようかな。
また見てもらえると嬉しいです。