ボルボ XC60 動的質感 レビュー
先日エクステリアのレビューをしたボルボXC60の動的質感のレビューをしていきます!
電子制御式4輪エアサスペンション/ドライビングモード選択式FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャシー ¥300,000
のオプションが付いた車両でしたので、走行モードにより車高が変更できる面白いモデルでした。
試乗時は基本Comfortで走行し、少しDynamicを試しましたが、題名通りゆったりと流したいクルマですね!
試乗車はXC60 D4 AWD Inscription 車両価格¥7,240,000 です。
D4とはディーゼルエンジン搭載モデルに付くグレード名です。
XC60ですが、2018.10月現在で注文すると半年待ちだそうです。
発売されてすでに1年程経つのにすごい納期です。XC40では10ヶ月待ちとボルボ人気の高さが分かりますね!
では動的質感のレビューに移りましょう。
まず試乗車のスペックを載せておきます。
ボルボ XC60 スペック
XC60 D4 AWD Inscription
オプション:サンルーフ、エアサスFOUR-C
ボルボ XC60 D4 Inscription 動的質感レビュー
ドライブポジション
まず特筆すべきはこのシートです。
このボルボのシートは本当に良くて、硬さと各部サポートが素晴らしいですね。
アウディのレザーシートも好きですが、その上を行っていると思います。
医師と共同で人間工学に基づいて設計されているだけのことはあります!是非一度座って欲しいシートですね。
さらに嬉しいのがアクセルペダルがオルガン式です。
ボルボの新プラットフォームアーキテクチャー、SPAを採用しているクルマはこのシートとオルガン式アクセルペダルの組み合わせになる様なので私の試乗経験の中では最高のドラポジが取れると感じています。
SUVなのでアップライド感はありますよ。
動的質感レビュー
質感の高いエンジンスタートスイッチを右に回して2.0ℓディーゼルエンジンをスタートします。
静粛性が素晴らしくて、アイドリングの時は車内にいるとガソリンかディーゼルか分からないですね。
外に出るとさすがに分かりますが、それでもディーゼルにしては音小さい方だと思いました。
ドラポジを確認してスタートです。
ステアリングの調整は手動でした。
ドライブモードはComfortで、ディーラー駐車場を出るためアクセルを少し開けます。
やはり音は静かです。カラカラ音が全く聞こえません!
アクセルを踏んでいくと感じるのはやはりと言いますか少し重たい感じですね。
さすがに車重が1,900㎏ありますのでしょうがないですね。
ステアリングを左に切って行くと操作感は軽めです。こちらは速度に対応して重さが変わるとのことですが、試乗中そこまで重くなったとか感じることはなかったですね。
試乗コースはまず幅の狭い一般道を走っていきます。
出足こそ若干重たいと思いましたが、アクセル踏むと8速ATがテンポよく車を引っ張っていきますね。
ディーゼルエンジンの400Nmはトルクフルに1900㎏の巨体をスピードにのせていきます。
試乗コースの前半の道は舗装も荒れていて凹凸もわりとある道ですが、かなり乗心地が良いですね。
エアサスの恩恵が大きいのだと思います。
少しフワフワ感があるので好みが別れるところだと思います。
営業さんのお話だと50:50くらいでダメな人がいるそうです。
私もダメな部類で最後の方に酔いましたね。久しぶりに酔いましたww
最低地上高が高いのもあいまってなのか、極端にフワフワするわけではないのですが、三半規管強くない人は酔ってしまうかもです。
酔いやすい方はエアサス付の試乗車があれば確認されたほうが良いと思います。
一般道を流していきますが、前にクルマがいる関係で少し遅めの速度が続きます。
街中での加減速では重さは無いですね。良く出来たエンジンです。
このエンジン積んだV40やそのクロスカントリーはどんな加速するのか乗ってみたいww
信号につかまり加速するときにやっと少しディーゼルらしいカラカラッとした音が入ってきました。
かなりの静粛性ですね。マツダのCX-8も相当な静粛性でそれこそ同じように出発してしばらくエンジン音が聞こえてこなくて驚きましたが、ほぼ同じような静粛性だと思います。
価格を考えると、CX-8はコミコミ450~480万円で納まるので、CX-8ってよくできているなぁと改めて感服しますね。
しかし、気を付けないといけないのが、マツダのディーゼルを選択する場合、私のように年間距離が10000㌔満たないような方はメリットが少ないのと、不具合の発生確率(ススの不完全燃焼による配管詰まりでのエンジントラブル)が高まるので選ぶ時はよく考慮が必要です。
今回のボルボやプジョーのようにアドブルー(尿素水)による科学反応でNOxを抑制する機構になっていれば、1年に1回ほどアドブルーの入れ替えが必要なデメリットはありますが、街乗りメインの方でも気にせず環境対応したディーゼルエンジンを選択できます。
マツダはスス(NOx)の処理方法を2通り選べるようにすると、ディーゼルエンジンを選択できるユーザーが広がるのではないでしょうか?
機構的に難しいでしょうかね。
私ならマツダがアドブルー処理タイプのディーゼル出してくれたら購入候補の上位に間違いなくなりますね。
話が反れましたが、試乗に戻ります。
ボディーのサイズ感ですが、全幅が1,900㎜あるのは大きさを感じます。
この全幅のおかげで車内は快適な広さになってはいますが、日本の道路事情では1850㎜以下が良いと思いますね。
大きなクルマを運転している感じは常にあるのでクルマとの一体感は薄いです。
車体サイズは慣れのもあるので、XC60に惚れ込めば関係ない、とも思いますw
どの路面でもエアサスの恩恵で乗り心地、静粛性は良好です。
さらに良いのはロードインフォメーションもちゃんと伝わってくるので、安心感あります。
良く出来てますね。
ボディー剛性、直進安定性ともに高いレベルでどっしりと、走ることが出来ます。
個人的には終始ステアリングが軽く感じたのでもう少し重めの設定でも良かったですが、大きいクルマなので取り回しや、高速走行を考えるとこれくらいが良いかもしれません。
AWDですし、高速道路も安定して走れると思いますが、絶対的にスピード出して走る感じのクルマではないと思います。
ゆったり走るのが似合う性格のクルマだという印象を持ちました。
これがガソリンのT6 R-Design¥7,240,000とかになるとまた印象変わるかもしれませんね!
今回の試乗車と同じ車両価格なので悩まれる方もいそうですね。
機会があれば試乗したいです。
ボルボ XC60 動的質感レビュー まとめ
ボルボ XC60の動的質感のレビューをご覧頂きましたが、いかがでしたか?
車重が1,900㎏あるので加速は期待していなかったのですが、とてもテンポよくトルクフルに加速してくれたので良い意味で裏切られました。
ほんと出発する最初の出だしでは重さがありますが、タイヤが転がり始めると街乗りでも軽快ですね。
この車重でAWDで燃費がℓ16.1キロですから大したものだと思います。
実燃費を7割で考えると約11.3キロほどなのでこのサイズで軽油であれば不満も出ずらいと思いますね。
また他メーカーでは剛性確保しながら軽量化をするために用いられるハイテン材(高張力鋼板)を、剛性高めるために使用するというボルボらしい拘りで生産された剛性感満点のXC60でした。
またオプションのエアサスは好みが別れそうです。
試乗後半に私は軽く酔ってしまいました。
XC60でエアサス付けたい方は必ず1度試乗されることを強くお奨めします。
幸い新潟のボルボディーラーには用意があるので、気になる方は試乗に行かれてみて下さい。
その時このブログの事を伝えて頂けると嬉しいですww
以上でXC60 D4 Inscriptionの試乗レビューを終わります。
インテリアのレビューは後日したいと思います。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
次回も読んで貰えると嬉しいです。
この記事を読んでXC60をさらに知りたい方はこちらもどうぞ♪
ボルボのXC60のホームページです。XC60の魅力がこちらにも詰まってますよ♪
XC60の各モデルのラインナップ、スペックや装備、価格など詳細な情報をご覧いただけます。…
またボルボ愛全開のaboutVOLVOさんのブログもお奨めさせて頂きます。
このリンクはXC60の記事のものです。
他にもたくさん書かれていますので、購入検討の方は必見ですよ。
試乗したXC60を撮影した動画もあるのでこちらも良かったら見てみて下さい。
動画中でドライブモードで車高が変化するところもあるので参考になればと思います。