超上質ディーゼル!メルセデス・ベンツ新型Cクラス C220d試乗レポート!

メルセデス・ベンツ新型 Cクラス C220d試乗レポート

2022.1.18更新
2021フルモデルチェンジ

メルセデスのディーゼル素晴らしい

 

どうもUUです!

メルセデスの新型CクラスセダンC220d(679万円)に試乗させて頂きました。

メルセデスのディーゼルモデルは素晴らしいクルマが多いのですが、C220dはまた新しい走りの質を持っていました。

先月(2021.12)に1.5ガソリンターボのC200(651万円)に試乗しその乗り味をレポートしています。

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ガソリンorディーゼルどっちが買いかと言われると・・・僅差で私ならディーゼルを選ぶかな、と思います

その辺りの理由や感じた事についても書いていきます。

高い静粛性とFRらしい回頭性、バネサスでも充分な乗り心地の良さを体感しましたが、ディーゼルのC220dで顕著に感じたのはガソリンモデルよりも高い静かさでした。

また制動感がC200試乗の時から「何か従来(先代)と違うな?」と感じていたのですが、Eクラスと連続試乗することでブレーキタッチの違いが鮮明に。

 

今回はガソリンモデルや、同時に試乗したEクラスオールテレイン220dとの違いについて触れながらレポートします!

●半導体の不足でCクラスにも影響が

●新型CクラスC220d試乗レポート

このような内容で進めていきます。

当ブログは至って普通のサラリーマンが色々なクルマに触れ(活動歴約4年、取材台数300台以上)感じたことや今までの経験での変化点等をレポートしています。
分相応でないクルマについても記事にしていますので、素人の意見として受けとめて頂ければ幸いです。

半導体不足でCクラスにも影響が

公式HPより
諸元表/装備表カタログ【MP202201】(2021年9月13日版)掲載の標準装備「フットトランクオープナー(トランクリッド自動開閉機能)」は、世界的な半導体供給不足の影響により一部車両に非装備となります。多大なるご不便とご迷惑をおかけいたしますこと、お客様へ心よりお詫び申し上げます。
「カタログ情報」に2021年11月11日版の「諸元表/装備表カタログ【MP202201】」を掲載いたしますのでご参照ください。
なお、【MP202202】の車両につきましては当初より「フットトランクオープナー(トランクリッド自動開閉機能)」の設定がございません。

【MP202202】の車両(2022年2月~)製造されるモデルにはフットトランクオープナーが付かないそうです(;’∀’)

その分車両価格が3万円値下がりしていますね。

しかし、高級車の代名詞であるメルセデスのCクラスで電動装備がレスされるのは違和感あります・・・

GLAやGLBではパワーシートが無くなる?という話もあるので、さすがにそれはまずいんじゃないか?と思っていますが、どうなる事やら。

他のモデルでも同じような仕様変更がある可能性がありますから、購入検討の方はHP・ディーラーでご確認下さい。

では試乗レポートに移ります。

メルセデス新型CクラスC220d試乗レポート

試乗車はハイテックシルバーという青みが入ったような、渋いカラーでした♪

エクステリア・ハイテックシルバーを見てみる

ハイテックシルバーは新型Cクラスのヌルっとしたデザインを引き立たせる色と言う印象。

メルセデスの塗装が良い事もあって、膜厚が塊感を強調しています。

 

少し暗くなった時の青味の取り込み方が強いというか、ブルーグレーの様な表情も見せてくれますね。(動画もあるので後で見て頂けると嬉しいです)

シーンよって見せてくれる色味の変化が大きいと個人的には良い色セレクト出来たな♪って思います。

ハイテックシルバーはそんな色だと感じました。

 

最近のメルセデスのデザイン挑戦としては「シンプルで少しライト。でも全体で見るとなんだかんだで重厚感もある」さらに、Cd値と呼ばれる空気抵抗の少なさを追求していく。

という、流れとなっています。

BEVの空力追及に通じる方向性だと思われますが、その中にアイデンティティーも上手くプラスされブランディングと挑戦のバランスが巧いのがメルセデス。

 

ここは完全に個人の趣向ですが、普通のセダンも良いけどファストバックセダンよりテンションは上がらない。

クルマ選ぶ時の、見た目でどれだけ琴線に触れるかは大切ですね。

プジョー・508やアウディ・A5みたいなファストバックだとテンション上がるんです。

「これは欲しい」ってなるんです。

もう少し大人になったら(充分大人、いやおっさん)ビビビとくるんでしょうか。

 

クルマのデザインも内燃とEVとの狭間で揺れ動いているメーカー多いので面白いですね。

個人的にはプジョーみたいに見た目ほぼ同じで、動力だけ変えてれば余計なコストもかからない気もしますが、価格的な部分で難しいのでしょうか。EVは現状どうしても高額になりますし。

プジョーと他メーカーのEV販売割合とかで売れてる傾向とか出せると面白いでしょうか?

 

少し外装に触れていくと、ALH(アダプティブLEDヘッドライト)はAMGラインを付けなくても標準装備されています。

 

サイドスカートもAMGラインの内容ですね。

これがあるのと無いのでかなり雰囲気変わると思います。

新型CクラスはAMGライン付じゃないと寂しいのかなぁ。初期導入というか殆どAMGライン付が多いのでなかなかお目にかかれませんよねw

新型CクラスのAMGラインの内容

・スターパターングリル

・AMGスタイリングパッケージ

・18インチAMG5ツインスポークアルミホイール

・メルセデス・ベンツロゴ付ブレーキキャリパー
・スポーツサスペンション

・AMGスポーツステアリング

・レザーARTICO/DAINAMICAシート

・レザーARTICOダッシュボード(ナッパレザー調)

・メタルウィーブセンタートリム

・ステンレスアクセル&ブレーキペダル(ラバースタッド付き)

・DYNAMIC SELECT「Sports+」モード

これらの内容で¥326,000ですね。

 

トランクも充分な容量が確保されているのですが、冒頭でも書きましたように「フットトランクオープナー(トランクリッド自動開閉機能)」が無くなるのは残念ですね・・

 

タイヤはミシュランのスタッドレス(どちらかと言うとドライ性能が良いイメージ)を履いていました。

スタッドレスはフロント・リア共に225/45R18。(標準はリアが245/40R18になります。)

フロントのキャリパーが大きいのでインチダウン難しく、18インチ~みたいです。

これは新潟とか雪国住んでる方には割と大きい問題でして。

メルセデスを購入される層には何言ってんだって言われちゃいそうですが(^_^;)

 

純正のOPホイールだとスタッドレスでもきまってる!

幅方向は勿論ですが、径方向もパンパンにキャリパーが収まってます。

ホイール形状によってはインチダウンも可能かもしれませんが、店舗としっかり相談しないと危険ですね。

 

メルセデス新型Cクラス C220d試乗レポート

今回は連続でEクラスのオールテレインE220dという渋いモデルで、一世代前の2.0ℓディーゼルと比較出来ました。

その辺りも交えつつレポートしていきます。

車格やモデル間の違いは勿論ありますが、ツイートしたように
・エンジンの静音性
・初期加速のフィーリング
・ブレーキタッチ

この3つで違いを顕著に感じましたね。

居心地の良いフロントシート

新型Cクラスからシートも新デザインになりました。

座面長が長く少し硬めながら疲れにくいであろう着座フィールです。

メイン部の幅が程よくサイドサポートの張り出し幅が広いのでキュッと体が収まります。

 

先代もですが、左膝から足元がタイトなのは毎度気になる部分。

もう少し広くなれば良いんですが、マツダ・ロードスターみたいに足を車体と一体化させると考えれば良いのかな?

エンジンスタート

エンジンスタートスイッチは先代のステアリング右側から左側へ配置替え。

個人的には圧倒的に左側が好みです。

理由としては、スタートボタン押してそのままシフトレバーまでの一連の動きがやりやすい。それだけですw

 

でもCクラスは引き続きコラムシフト(笑)レバーは右側です(;^_^A

エンジンスタートすると間髪入れずにドゥンとかかります、ISGになる事でスムーズさが向上。

 

アイドリング音が静か!

中で聞いている分にはほぼ気になりません。

普通ディーゼルモデルとなると中は静かでも、外に出ると「まぁディーゼルだよね」となるんです。私のプジョー3008がそれw

CクラスC220dは外から聞いても本当に静か、ガソリンのそれと遜色が無いんですよ。ちょっとメカニカルな音のするガソリン風

E220dの音と聞き比べもしましたが、かなり音質・聞こえ方が違います。

 

車両の各種設定は黄色〇の車両ボタンから

HUDもここでON・OFF可能。エアコンはちゃんと物理スイッチが欲しかったですね・・・

初見の私でも割とすんなりいじれるので操作性自体は悪くなさそう。運転しながらはさすがに無理ですがw

 

走行中も本当に静かで、オーディオOFFした状態で試乗していてもサイドのさらされ感はなし。

ガソリンモデルはエンジンが割と勇ましめに聞こえていたので、違いを感じるポイントです。

 

 

特にフロアの剛性は相当高く、車両先端から後端まで一本筋の通った繋がりを感じます。

バルクヘッドと呼ばれるリアの環状骨格を持つセダンならではの感覚かもしれませんが、塊感は最近のモデルの中でも特に強い印象。

セダンはその恩恵もあって、ワゴンタイプより静粛性や走行性能で有利なモデルが多い印象です。(殆ど同じように感じるクルマもあります)

 

加速フィール

他モデルもですが、フットレスト無いのは残念

アクセルを踏むとスッと力強く前に出ます。

オルガン式のアクセルペダルは相変わらず剛性が高く、足を預けた時の安心感は運転を楽にしてくれます。

ISGはモーターで初期加速等をアシストしますが、ベルトを使用しない機構になっているので、出足のラバー感が無くて良いですね。(アウディA3の1.0ターボMHVはかなりラバーでした・・・)

これはメーカーの拘りなんでしょう。メルセデスのモデルでラバー感のあるクルマ乗った事ないです。

マイルドハイブリッドですから、モーターメインではないので初速の飛び出し感も自然で良いですね。

 

9速ATの恩恵

 

9速ATが滑らかにシフトアップしていきます。変なひっかかり皆無、9速の恩恵は低速から小刻みにシフトアップし街中でも6速まで行ってくれるので燃費に有利。

プジョーの8速ATだとほぼ5速までなので、羨ましい限りです。

新型から2.0ℓディーゼルエンジンは200PS、440Nmにスペックアップ。

改良前は194PS、400Nmだったのでトルクに関しては40Nmもスペックアップしている訳です。メルセデスのエンジン技術や音に関する部分は他メーカーの追随を許さない部分かもしれませんね。

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スムーズな加速フィールである事は間違いありませんが、めちゃくちゃパワフルだな!と感じさせないのもメルセデス味という感じがしますね(笑)

今回スポーツモードは試してないので、また機会があれば試させて貰おうとと思います。

気持ち良い、ストレスの無さは「イメージする高級車」としてメルセデスらしさが出ていると感じました。

 

バネサスの乗り心地は?

まだ試乗車になって短い期間だった事もあり、足は少し硬さが目立つシーンがチラホラ。

新型から今のところエアサスの設定が無いです。

C200でも少し硬めな印象を抱きましたが、エンジンの違いでフロントが軽い分コツコツも小さくて済んだのかもしれません。

C220dは一つの入力が大きめに感じたので、この辺りは従来のCクラスオーナーの方からすると一番ネックになる部分なのかも。

 

ブレーキが秀逸だった

この曲線がたまらない

 

大きく変わったなと感じたのがブレーキタッチ。

先代や連続試乗したEクラスはブレーキとアクセルの踏みしめる感触が似ています。(踏むときに固め)

新型Cクラスは少し初期踏み代が柔らかい設定になっていました。

その初期踏み代の部分でしっかりと初期制動や停止まで持っていけるんです。

何となく初期のタッチはプジョー(特に私の乗ってる3008)に似てるなって思ったんです。でも決定的に違う部分があった。

それは「ゆっくりペダルを踏み続けながら、低速でもカックンならずに止まれる」

これです。

 

12.3インチ液晶メーター 美しいグラフィック

EQは電動モデルの証

 

プジョー・3008(PHEVモデルは別)のブレーキはこれが難しいので1・2回は必ず少しペダルを緩めて制動を調整する必要があります。(これが高速域であればびっくりする位楽に制動調整できる)

「Cクラスのブレーキは凄いな」と、記事書きながらこの感覚に似てるブレーキがあったのを思い出しました。

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価格は全然違いますし。もっと高速域やサーキットになれば話は別・・・のはずです。

が、約30万円のAMGラインの中に「街乗りでは遜色ない制動力と扱い易さを入れてるメルセデスって凄い」って一人で盛り上がってました(笑)

(変態っぽい)

 

新型CクラスのHUD(ヘッドアップディスプレイ)

走り始めてしばらくして気付いたのですが、HUD(ヘッドアップディスプレイ)が全体的に左寄りな気がしました。

意図的なのかはわかりませんが、私はちょっと見辛かったです。

 

表示自体はは大きく見易いものになっていて、表示内容もカスタマイズできるのが魅力ですね。

HUDはベーシックパッケージ(MBUX ARナビとセット)¥154,000のMOPです。

 

ハンドリングと回頭性

C200と同じく試乗車には4輪操舵の「リアアクスルステアリング」が搭載。

こちらも¥145,000のMOPですね。

「リアアクスルステアリング」について

車載センサーによって走行状況を判断し、最適な後輪操舵量を計算。駐車モードでは前輪と逆方向に後輪が切れ、駐車時の取り回しやすさを向上させます。シティモード*1では、前輪と逆方向に後輪が切れ、キビキビとしたハンドリングをもたらします。また、高速域*2での走行時は、前輪と同じ方向に後輪が切れ、高速走行時の安心感の高いレーンチェンジを実現。さらに、前輪と同方向または逆方向に後輪が切れて、スポーティな走りが愉しめます。
*1 約60km/h以下
*2 約60km/h以上
※AMGライン¥326,000の同時装着が必要です。

公式HPより

C200ですと、交差点カーブの途中から操舵の切れ角以上に曲がり過ぎるような挙動を感じましたが、C220dになるとフロントヘビーの恩恵か手応えやノーズの入り方が自然なFRの良さという印象に。

全体的に落ち着いたセダンとしてラグジュアリーなのは間違いなくC220dでしょう。

 

素晴らしいインパネデザイン、夢があります

こちらが先代のインパネ、どちらがお好みですか?

 

まるで、プジョー・508の1.6ピュアテックと2.0ディーゼルのBlueHDiの違いの様にキャラが違いますね。

C200 :エンジン音もあり、走りもキビキビ、まるでCセグの様

C220d:エンジン音静か、走りはドッシリ、ハンドリングも落ち着きあり、Dセグらしい上質感

簡単に表現するとこんな感じ。

 

キャラクターの違いが先代より明確になったのはバネサスを採用したことが大きいそうですね。

これにより、先代ラグジュアリー色の強いキャラからスポーツ色が強めなラグジュアリーセダンへ移行しました。

 

近いうちにワゴンも取材させて頂くので、またご報告したいと思います!

以上です。

 

次回は三菱のアウトランダー試乗記です。

凄いクルマで、乗り味相当良かったです!ではまた!

 

動画も出してますので、宜しければ。

 

メルセデス・Cクラス C220dアバンギャルド ISG スペック一覧

車両本体価格 ¥6,820,000

駆動方式FR
トランスミッション9AT
車体サイズ㎜
全長・全幅・全高
4,755・1,820・1,435
ホイールベース2,865
車体重量kg1,660
最低地上高㎜120
サスペンション前/後AGILITY CONTROLサスペンション
エンジン最高出力PS200
エンジン最大トルクNm440
電池リチウムイオン
モーター最高出力 前/後PS20/ー 
モーター最大トルク 前/後Nm208/ー 
最小回転半径m5.2
燃料タンクℓ66 軽油
燃費WLTC km/ℓ18.5

 

 

 

 

 

 

 

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