CX-30 20S TouringSelection 試乗レビュー
遅ればせながらCX-30に試乗させて頂きました。
試乗したのは2ℓNAガソリンエンジン搭載の20S PROACTIVE TouringSelection 2WD/FF ¥2,733,500のモデル。
ボディーカラーはジェットブラックマイカでシートカラーはグレージュでした。
ネイビー内装ってどうなん?って感じしてましたが実際見ると良い雰囲気のある内装です。
以前、エクステリアやインテリアはレポートしていましたが、ついに乗る事が出きました。
まだディーゼルエンジンのXDには試乗出来ていないので、近いうちに試乗させて頂きたいと思います。
では早速ドライブフィールのレポートをしていきます。
マツダCX-30 20S プロアクティブ 試乗レポート
まず車内を見た時にルーフライニングの色もあって解放感あります。
綺麗な内装ですよね。ネイビーとグレージュの相性が良い。
このネイビー具合だから表現できるとも思います。
マツダのカラーデザイナーは凄い。
ドライブポジション
運転席
MAZDA3と同等の骨格で形成されたグレージュカラーのドライブシート。
骨盤を立てることを意識して設計されており、深く腰掛けることで理想的な運転姿勢になるとのこと。
MAZDA3と同様着座感はよく、SUVなので少し目線が高い感じはします。
特にMAZDA3はかなり低い着座位置が可能でしたのでそう感じるだけで、N-BOXのようなハイト系の軽自動車と目線は同じ程度なのかもしれません。
SUVとしては低い着座感かな。
試乗車のPROACTIVE TouringSelectionですと10wayパワーシートが標準装備、PROACTIVE(プロアクティブ)ではメーカーオプション¥66,000となっています。
このクラスでパワーシートがしっかり付いてくるのもマツダならではだと思います。
しかもシートのメモリーだけでなくサイドミラーや、標準装備のHUD(ヘッドアップディスプレイ)の位置までメモリーしてくれます。
アクセルペダルはオルガン式。
相変わらずのトータルでの着座姿勢の良さです。
CX-30アームレストの工夫
営業さんがメーカーの方から聞いてきた拘りポイントを教えてくれたのでご紹介します。
私が所有しているスバル・レヴォーグもそうなのですが、センターコンソールのアームレストに肘を置くと手首より少し上くらいからダラっとした状態になります。
この画像のような感じですね。
ダンボールの置いてあるところが従来のアームレスト位置だとすると、CX-30はかなり腕の先のほうまで預けることが出来るようになりました。
画像のように腕を置けて手首もしっかり預けてコマンダーの操作が出来るので、パームレスト要らずの立派なアームレストとなっているのが特徴との事でした。
また、センターアームレストとドアアームレストの高さもしっかりと揃えてあるという配慮もあります。
質感高い内装とリラックスできる工夫と演出が表現された贅沢な空間になっています。
試乗レポートに戻ります。
MAZDA3よりもさらにクリアな音
PROACTIVEのエンジンスタートスイッチはブラックリング。Lパケになるとメッキ仕様となります。
エンジンスタートすると2ℓNAエンジンが息をし始めますが、アイドリングの音がクリアに耳に届きます。
勿論嫌な音質ではなくて心地よい音なのですが、MAZDA3よりさらに洗練された音の様に感じました。
防音対策がさらに進化しているのでしょうか。
ステアリングスイッチはコツコツとした良い反力。スイッチ類の細かい操作にも拘った調整がされています。
めちゃくちゃカッコイイステアリングを握って試乗に出発です。
ステアリングを切って一般道に出て行きますが、ここもMAZDA3と同様の少し柔らかいステアリングの反力と共に若干の間をおいて車両が動きます。
不思議とダルさは感じなく、むしろリニアな動きに感じる所もMAZDA3と同じでした。
MAZDA3と違うとするとステアリングを切って車両が動く時の、路面のザラツキの感じ方が明らかにCX-30のほうが少ないですね。
ロードインフォメーションの感じ方にはまぁまぁな差があるように思います。
車高の差による路面との距離によるものと、座面と車体との距離も関係していると思います。
オシャレ感と温もりを感じる落ち着いた車内
静粛性
暫く直線を流して行きますが、とにかく音質がクリア。
特にエンジン音が気持ち良く聞こえてくることで、ロードノイズが全く気にならないです。
実際上手く抑え込まれているのでしょう。
ここもCX-30の美点かなと思います。
アクセルを踏み込むとグーーンというエンジン音で軽く加速してくれます。
エンジンスペック通りの加速感という感じでパワフルとかトルクフルではないですが、過不足なくストレスを感じる物ではありません。
今回の試乗車は車重がMAZDA3の同グレードよりも40㎏重いのですが、その点のネガは殆どないと思いました。
途中で急な坂道を試せるシーンがあり、さすがにエンジンは唸るのですがここも嫌な音質じゃないのはスゴイw
CX-30のセンターコンソールのピアノブラックパネルは2層になっていて画像のような模様が施されます。この模様のおかげでキズが目立ちにくくなるんではないか?と思っています。
乗り心地
乗り心地はかなり良いですね。
トーションビームの嫌な突き上げ感をほとんど感じませんでした。
MAZDA3だと嫌な突き上げになるのかな?という直前で上手く丸め込まれて、スポーティな乗り味の演出がされているような印象でしたが、CX-30は嫌な感じになりそうな素振りが試乗中は無かったです。
SUVになったことで、サスのストローク量も増やせるので路面の凹凸をより上品にいなしていると感じました。
ヘッドアップディスプレイもクッキリ鮮明です。
コーナリング
ではコーナリングではロールしてしまうのか?というとそういう訳ではなく、GVCプラス(GベクタリングコントロールPLUS)が効くんですよねー
特に「SUV系では顕著に感じられるなぁ」と思っていて、もちろん少しスピード出していれば多少のロールはします。
でも、ちゃんとコシがあって踏ん張るというかノーズがスッと内に入るので「あー頭が外にー」とはならない。
不思議な技術です。
今回の試乗でも営業さんの計らいで、短い連続コーナーが続く道も走らせて貰ったんですが、見事にスッスッといなせましたよ。
新世代になってナビの表示精度も進化しました。画像は360°セーフティパッケージ(ドライバーモニタリング機能とセット)¥86,880が付いているのでアラウンドビュー画像も表示されます。
ブレーキング
マツダ車のブレーキは踏み込む量によって制動力が強まります。
CX-30も例に漏れず、浅い踏み込みでは弱く感じるので、欧州車のように初期制動からガツっと効くタイプではないので慣れが必要かと思います。
私も最初は物足りなくて違和感あったんですが、最近は慣れてきました。
後席ドアの質感を中心にMAZDA3と比較すると質感の割り切りがチラホラあります。
良く出来てるわ―。
価格は他社のモデルと比較すると少し金額は上がる傾向ですが、装備や質感を走りを感じればその価格差は気にならないはず。
まずは乗って欲しいですね。
営業さんも仰ってましたが、価格・見積もりだけ確認して乗らずに帰る方は未だに多いそうです。
勿体ない、せっかく出向いているなら一度は乗って確認して欲しい。
以上です。
最後に
アダプティブLEDヘッドライトはPROACTIVEから標準装備
CX-30には使い勝手の良い荷室や、後席のエアベンチレーションなど乗員へ配慮された快適装備も設定されトータルバランスが魅力。
そこにMAZDA3よりも品の良さを感じるドライブフィールが付いてきます。
MAZDA3 FASTBACK
乗り味の濃さは路面との接地感が高くて背の低いMAZDA3が上、基本的な運転の楽しさはMAZDA3だと思います。
私としては走りの濃さが欲しいので、MAZDA3の方が好みではあります。
走りとスペシャリティ感のあるMAZDA3、走りの良さもそのままに使い勝手やファミリーも意識したCX-30のラインナップはかなり贅沢な選択肢ではないでしょうか。
CX-30 20S PROACTIVE TouringSelectionスペック
駆動方式 | 2WD/FF | |
トランスミッション | 6AT | |
ボディーサイズ | 全長4,395×全幅1,795×全高1,540 | |
車体重量 | 1400㎏ | |
ホイールベース | 2,655㎜ | |
WLTCモード燃費 | 15.4 / レギュラー | |
最低地上高 | 175㎜ | |
サスペンション 前/後 | マクファーソンストラト / トーションビーム | |
総排気量 | 1997cc | |
燃料タンク容量 | 51ℓ | |
エンジン最高出力 | 156PS 6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 199N・m 4,000rpm | |
最小回転半径 | 5.3m |
CX-30の過去記事です。
エクステリア、インテリアも細かくレポートしています。
良かったら読んでみて下さい。
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