MAZDA6 25T S Package試乗レポート
2019.8.8更新
2019年マイナーチェンジモデル
MAZDA6の25T S Packageに試乗させて頂きました。
MAZDA6はマツダのフラッグシップ・アテンザから改名されたモデルです。
フルモデルチェンジとかではないですが、このタイミングでの改名には色々憶測が飛び交ってそうですね。
改名に伴い小改良等も受けましたが、このタイミングで2.5ℓターボエンジンのモデルが追加されました!
25T S Packageと名付けられたグレードで、MAZDA6の中でも一番上級なグレード扱いとなっています。
今回はこの25T S Packageの走りや専用の内外装等もご紹介していきます。
MAZDA6の25T試乗させて貰いました!
ちょっと試乗時間が短くてもう少し走りたかった😅まぁ、パワフル!
アクセル一踏みからの出足が軽いし余裕のあるパワー感で頭打ちがかなり先にあるんだろうという感じ。
ブレーキは制動良くなってると思います。他のマツダ車より好みの制動。
内装は少し??かも pic.twitter.com/gLOVSrW30k— UU (@WCLBlogAuthor) August 3, 2019
ガソリンモデルにスポーティな走りを実現したモデルが登場です!
MAZDA6概要
2.5リットルターボの追加でMAZDA6のラインナップはどうなったのか一覧にしました。
セダン・ワゴン共に価格は同じです。価格は消費税8%込。
エンジンタイプが多いので、ガソリンとディーゼルで分けました。
ガソリンエンジンモデル価格一覧
ガソリンモデルは2WD/FF・6ATのみ
エンジンタイプは2,000NA、2,500NA、2,500ターボの3タイプ
グレード | 2WD/FF 価格 |
20S 2,000NA | ¥2,840,400 |
20S PROACTIVE 2,000NA | ¥3,034,800 |
25S L Package 2,500NA | ¥3,569,400 |
25T S Package 2,500ccターボ | ¥4,239,000 ← 今回の試乗モデル |
2.5ℓターボの設定は嬉しいですが、価格がかなり上昇するのが気になります。
CX-5では2,500NAから2,500ターボへの価格上昇は約30万円。
MAZDA6では専用の足回りや内装もあるとは言え約70万円の価格上昇です。
ここは不思議な部分です。
続いてディーゼル。
ディーゼルエンジンモデル価格一覧
ディーゼルは6AT/6MT・2WD/4WDあり
エンジンは2,200ccディーゼルターボのみ
グレード | 2WD/FF 価格 | 4WD 価格 |
XD | 6AT ¥3,250,800 | 6AT ¥3,488,400 |
XD PROACTIVE | 6AT ¥3,445,200 6MT ¥3,499,200 | 6AT ¥3,682,800 6MT ¥3,736,800 |
XD L Package | 6AT/6MT ¥3,979,800 | 6AT/6MT ¥4,217,400 |
2.5ℓターボの追加でパワートレーンは4つに拡大しています。
ディーゼルのPROACTIVEはATとMTで価格違ってくるんですね。なんででしょうか?
MAZDA6試乗車スペック
今回の試乗車MAZDA6セダン、25T S Packageのスペックです。
( )内の寸法はワゴンの数値。
セダンとワゴンでホイールベースを変えてくるのは珍しいですよね。
セダンがロングホイールベースでラグジュアリーに、ワゴンはスポーティな位置づけとも取れます。
あとはワゴンがセダンより小さくなることで価格を同じに出来るという面もあるのかもしれません。
他メーカーではワゴンになると価格が上昇するところが多いです。
2.5ℓターボエンジンの230PS、420N・mはロマンありますね!
ステーションワゴン好きとしては国内メーカーからここまでの高出力ワゴンが発売されたのは凄く嬉しいです。
スバル・レヴォーグの2ℓターボモデルと近いスペックですね。
レヴォーグは300PS・400N・mというスペック。
この2台の比較もしてみたい )^o^(
ではMAZDA6セダン 25T S Packageのエクステリアを見て行きましょう。
見た目は殆ど変っていないのでさらっと紹介します。
25T S Package エクステリア
2.5ターボを搭載するこのグレードはスポーティなフラッグシップとしての位置付けのようです。
専用の内外装もブラックであしらわれており、スポーツエレガントな雰囲気漂うものになっていました。
ではエクステリアから見ていきます。
フロント
相変わらずかっこいい!
2018年6月のビックマイナーチェンジで最新の鼓動デザインを与えられたエクステリアはフラッグシップらしく重厚感も感じられます。
フロントから見た時のショルダーラインというか、ボンネット両端とフェンダーの抑揚はインパクト大!
安定感と躍動感が両立してます。
スノーフレイクホワイトパールマイカ¥32,400のボディーカラーでより洗練感がます印象ですね。
眼力強いなぁ!
ヘッドライトは※ALH(アダプティブ・LED・ヘッドライト)が採用され20分割の配光制御が可能になっています。
ALHはPROACTIVE以上からの装備となり、20SやXDはハイビームコントロールまでの機能となります。
※3パターンの配光制御とステアリング操作に合わせてヘッドランプの向きが6段階で可変するアクティブヘッドライト機能も付いています。
●グレアフリー(防眩)ハイビーム
約30㌔以上での走行時、相手車両に眩しい思いをさせることなく優れた視認性確保
●ワイド配光ロービーム
約40㌔以下での走行時左右方向をワイドに照らしだし、夜間の交差点などでの視認性をアップ
●ハイウェイモード
約95㌔以上の高速走行時にヘッドライトの光軸を自動で上げ、より遠方の視認性を向上
優れた機能性を有するヘッドライトが中間グレードから用意されています。
そもそもマツダ車はALHの採用が積極的に行われており、最新の技術を車格等関係なく投入する姿勢はとても好印象ですね!
フロントグリルも造形の細かいデザインでエレガントなフロントフェイスをイメージ付ける重要なパーツになってますねー。
密度感と質感の高いグリル。
マツダのエンブレムに衝突軽減のためのミリ波レーダーのユニットが設置されていますが、雪や汚れで機能が停止することがあります。
この辺りの対策も進められると更に商品力高まりそうですね。
こちらはジェットブラックマイカのMAZDA6。
黒いセダンは間違いなくシブい!鉄板のかっこよさがありますね。
ウィンカーはヘッドライト上部がライン上に点滅します。
サイド
デビューして7年くらい経ってますが、古さを感じさせません!
全長4,830㎜あるのでかなり立派。
Dセグセダンとしても全長は長い方だと思います。
一般道での取り回しは問題ないと思いますが、立体駐車場など狭いところでは気を使いそうなサイズ感、試乗される時はそういう所も行かせてもらうと良いかもしれませんね。
25T S Packageのエクステリアの専用装備としては、ブラックメッキのアルミホイールです。
引き締まった足元を演出していますが、ちょっと気になるのはウィンドウモール等の各メッキ加飾から少し浮いた印象を受けます。
個人的な意見ですが、ホイールのみならず全体的にブラックな感じにして欲しいかも。
ホワイトのボディーカラーだから余計そう思うのかもしれません。
こちらはL Packageの高輝度塗装のホイールです。
グレー系の色なのでまとまりが出ると言いますか、色バランスが良く見えます。
リア
リアもマフラーのフィニッシャーが立派な径で、左右2本だしの個人的にはベストバランス!
2018年の改良でロアバンパーのパネルも樹脂から一体パネルになりエレガントさが追求された印象です。
リアのコンビネーションランプユニットを繋ぐメッキガーニッシュがランプユニットに被ったデザインになっています。
ここも2018年のビックマイナーから変更されたポイントですが、セダンのみでワゴンは従来のデザインのままです。
エクステリアは以上です。
ドライブフィールのレポートに移ります。
MAZDA6 25T S Packageドライブフィール
25T S Package専用のブラックナッパレザーシートと内装の紹介も画像とコメントにてしていきます。
ドライブポジション
運転席
ビックマイナーチェンジでシートの形状も変更されてから着座感がさらに良くなりました。
大きめのシートなんですが、背もたれのサイドサポートがしっかりと仕事をしていて背中をサポートしてくれます。
メイン部の幅が少し狭い設定にされているのが絶妙な着座感を生んでいるかもしれないですね。
座面も長さが確保されていて良いシートだと感じます。
パワーシート調整スイッチ周辺の質感は素晴らしい
運転席は10Wayパワーシート、助手席は6Wayパワーシートになっています。
MAZDA6になった改良で、PROACTIVEからパワーシートが標準装備になりました。
2メモリー付でアクティブドライビングディスプレイ(ヘッドアップディスプレイ)とも連動しています。
カタログ見る限り、新型MAZDA3についているサイドミラー位置も記憶する機能はMAZDA6には無いみたいですね。
ペダルレイアウト
価格考えるとアルミパッド等の加飾が欲しいところ
アクセルペダルはオルガン式。
ペダル周りの足元空間が広い感じがしますね。
このペダルレイアウトはいつも感心します。
色々なメーカー試乗させて頂いてますが、かなり良い着座感を得られます。
特にMAZDA6はサイズから来る余裕感、低い位置までシートを下げられる事でのスポーティ感が混在していて凄く好きなドライビングスペース。
室内空間はブラックナッパレザーシートを中心に落ち着いたブラック基調、赤のステッチがスポーティ感をプラス
シートベンチレーションが快適
下の青いランプが点灯しているのがシートベンチレーションのスイッチです。作動音は結構大き目。
既にエンジンがかかっていたのもあり、エンジンスタートを試せていませんが、アイドリング音は静かです。
シートベンチレーションの作動音が大きいので相殺されているのもあるかも。
暑い日だったのですが、こういう時のシートベンチレーションは最高ですね!
座るとシートがヒヤっとしていて一気にクールダウンしてくれるのはとても有り難い。
マツダのCX-5、8、MAZDA6の上級グレードの魅力の一つと言っても過言ではない機能だと思います。
輸入車でもかなり上位車種からしか用意がなかったりするので国産メーカーで積極的に採用されているのは嬉しいですね。
ファーストインプレッション
ウィンドウスイッチパネルの質感良いです
サイドミラーの位置など確認して試乗に出発します。
アクセルを軽く踏むとポンっとクルマが前に出ます。
CX-8の25Tに試乗させて貰った時と同じような感覚です。
CX-8は4WDという事もありますが車重が1,880㎏、MAZDA6は1,570㎏と約300㎏も軽い!
この恩恵は非常に大きかったです。
加速フィール
良い感じ♪と思いながら一般道に出ます。
前に車がいないのでいきなり加速を試していきますが、静かにエンジンが回って何のストレスもない感じでクルマが加速していきます。
かなり速い!ターボの躾はCX-5、8と同様にドカンと来る感じは無くリニアに加速していく良く躾けられたトランスミッションとの関係です。
MAZDA6は全高が低いのでより体感加速が強く感じられてグイグイ進んで行きますね!
エアコンのスイッチパネル、質感の高い調整ツマミやデザインが魅力です。
この25T S Packageはファイナルギヤ比を高めに設定してあるとのことで、高めに設定すると低速でよりトルクを感じられる加速フィールになるそうです。
確かにその感じは間違いなくあって、アクセルをさらに踏み込むと小さ目のグオオンという音と共にグバァァァと加速していきます。
あっという間に法定速度+αになってアクセルを緩めましたが、これは街乗りでは持て余しますねー。
全く頭打ち感も限界も感じられないまま必要なスピードに到達できます。
やっぱり加速の良さは色々余計な考えを吹き飛ばしてくれる。
「あー、サイコー」って余韻が残るだけ・・みたいなww
感心したのはトラクションのかかり方で、「420N・mという大トルクなのに4WDじゃないのは勿体ないなぁ」なんて思っていたのですが、そんなの問題じゃなかったですね。
確かに4WDになると更に良いのかもしれませんが、マツダの4WDシステム自体滑るのを予測してトラクションコントロールするスタンバイタイプなので、あまり関係ないのかもしれません。
液晶部分に交通標識の表示がされる様になりました
加速時に6速ATもしっかり引っ張ってるのも感じられますが、シフトチェンジするときのショックは殆ど感じられません。
他メーカーは8ATを採用するところも増えましたが、この25Tとディーゼルの22XDの大パワーエンジンには上手くマッチしてるなと感じます。
2.0Gや2.5GのNAエンジンには多段ATが良さそうだなとは思いますが。
フレームレス自動防眩ルームミラー
試乗中エンジンは2,000回転以下で走っているのがほとんどで、全く回す必要もないですねw
MAZDA6とこの25Tの組み合わせの動力性能は欧州ライバルと比較しても全く遜色ないと思います。
LEDダウンライトはL・Sパケの装備
パワーにゆとりがあるので、車格に合ってる走りが出来るのも良いなと思える部分ですね。
先日プジョーの508SWというこれまた素晴らしいクルマに試乗させて貰ったのですが、車格としては同じDセグワゴンで、1.6ターボの8ATというとても小気味よい加速をするクルマでし
た。
プジョー508SW GT Line1.6ターボ
アクセルワークに対してレスポンス良いんですが、若干この車格に求められる加速のフィーリングでは無いというか、もう少し小さいCセグならこれで良いんだけど・・・という感想もありました。
ブレーキフィール
グローブBOXの起毛処理もL・Sパケの装備
今回の試乗ですごく嬉しかったのが、ブレーキの初期制動のかかりかたが好みの感じだったこと!
マツダ車全般的にブレーキは踏み込み量で制動するタイプです。
私の個人的な感覚ではありますが、初期制動がどうしても弱く感じます。
もともとマツダ車の中でもMAZDA6は初期制動が良い方だと思っていましたが、25T S Packageは前輪のブレーキディスクが16インチから17インチに強化されたことでさらに制動が良くなっていると感じられました。
出来れば全モデルこのフィーリングにしてもらいたい程です )^o^(
乗り心地
後席の居住空間も広い!
乗り心地も相変わらず良い。
アテンザも含めて今回セダンに試乗させて貰ったのは初めてだったんですが、ホイールベース伸びた分なのかさらに落ち着いた挙動になっている印象もありました。
ゴトゴトとタイヤが動いているのは感じるのですが、ドライバーまでその衝撃は来なくて良い感じでロードインフォメーションを伝えてくれます。
アテンザの時の2回目のビックマイナーの時はまだ角のある硬さが気になる乗り心地でしたが、2018年のビックマイナーチェンジで内外装だけでなくこの乗り心地も劇的に良くなったと感じました。
MAZDA6のタイヤも乗り心地を良くするために専用で開発されたものだそうです。
「タイヤ交換して他銘柄とかにするとどうなるんだ?」という心配な点もありますが、運転の楽しさと快適性が上手く両立出来ている感じ。
「うーん!良いクルマだぜ!」
ハンドリング
ステアリング操作に対する車両の動きは「連続性」という言葉が合うように思います。
ステアリングの操舵に対してガッとクルマが動くのではなく、ステアリングを切る→一瞬の間がある→タイヤがねじれて曲がり始める。
みたいな運転していてクルマがどのように動いているのか感じられながら運転出来る感覚があります。
これは先日デビューしたMAZDA3と同じフィーリングでマツダ車の特徴的な部分だと思っています。
非常に気持ちの良いリニアな操舵感と車両の動きの連続性を持っていると感じますね。
特に背の低いMAZDA6、MAZDA3は路面との接地感高く、濃い乗り味なのでより運転の楽しさを持っていると思います。
後席のドリンクホルダー付アームレストに高速充電対応のUSBスロット付
短めの10分程度の試乗時間ではありましたが、2.5ターボのパワフルさは体感できたと思います。
ありがとうございました!
ドライブフィールは以上です。
まとめ
マツダのアテンザがMAZDA6に改名されそのタイミングで追加になった2.5ℓターボモデル、25T S Packageの試乗レポートをしました。
CX-5・8でも2.5ℓターボの加速の良さは体感していましたが、ギヤ比の変更や車重の違いでよりパワフルな加速が出来るクルマになっていると思います。
ターボではありますが、ターボ感の少ないNAの様にリニアで重厚感をともないながら力強く加速してくれるので「あぁ、良いクルマ乗ってるな」と感じられますね。
街乗りでは使いきれない豊かなパワーだったので高速等でも試してみたいクルマだと思いました。
というかメインは高速でしょうねw
ブラックヘアラインと呼ばれるフィルム仕上げのインパネデコレーションパネル
静粛性も良くて包まれ感もある落ち着いた車内空間でしたので長距離の移動はかなり快適だと思います!
正直内装の質感が気になりますw
今 #MAZDA6 #25T Sパケのレポート書いてます。
先に言っちゃうと内装はやっぱりLパケのオリエンタルブラウンが好き。
Sパケも良いですけどね。
Lパケの本杢、ブラウンのグラデーションの組み合わせには及ばない印象です。ブログでは比較しないのでここでしときますw😄 pic.twitter.com/Q35GgfBLum
— UU (@WCLBlogAuthor) August 5, 2019
内装の比較しないと言いましたけど、Lパケを再度撮影出来れば比較記事もするかもしれません。
以上です。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
MAZDA6の公式HPです。
マツダ株式会社のオフィシャルサイトです。最新の車種やイベント情報をはじめ、 試乗車・販売店検索、カタログのご請求などのサ…