CX-60の最新XD-HYBRID試乗!気になりポイントをチェック
2023.11.19公開
どうもUUです
CX-60の最新試乗車が入ってきた、という事で試乗させて頂いたので感想を書いていきたいと思います。
試乗車はXD-HYBRIDのPremium Modernでした。最上グレードですね。
どのケツが一番好み?
試乗車が軒並み入れ替わったという事でじっくり拝見させて貰いました。CX-60が諸々対策入ったモデルで、試乗もさせてもらったので記事にしたいと思いつつ書けるか分かりません😅
最近どーもパソコンの前に座ってられない💦 pic.twitter.com/OJ0UDQNSg1— UU (@WCLBlogAuthor) November 5, 2023
2022年にデビューして早くも1年経ちました。
見た目はめっちゃかっこいいんですが、取り合えずデカい事と、意外と動的質感等で気になる部分が多いのがちょい残念だなという印象のクルマです。
全体的に見ればデザイン・質感良くて、走りに重厚感もありつつディーゼルでは燃費性能も期待できますので、良いなと思える部分も勿論あります。
これから感想を書いていきますが、私もデビュー時から試乗させてもらって記事は書いていますので、こういう履歴があるという認識でお願いいたします。
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この他、素のXD、25Sも一回ずつ試乗させてもらいました。
この記事ついて
基本的に良い部分が多いクルマなので気になる部分にフォーカスして書いてます。問題無い方のみ読み進めて頂ければ
先日CX-60は価格改定とグレードが少し集約されたのでその内容を記載しときます。
CX-60の価格改定について
公式の内容を参照に各グレードでの値上がり額も出しました。
グレード | 駆動 | 改訂前 | 改訂後 | 差額 |
25S S Package | 2WD | 2,992,000 | 3,223,000 | 231,000 |
4WD | 3,217,500 | 3,448,500 | 231,000 | |
25S L Package | 2WD | 3,415,500 | 3,635,500 | 220,000 |
4WD | 3,641,000 | 3,861,000 | 220,000 | |
25S Exclusive Mode | 2WD | 3,844,500 | 4,042,500 | 198,000 |
4WD | 4,070,000 | 4,268,000 | 198,000 | |
XD | 2WD | 3,239,500 | 3,536,500 | 297,000 |
4WD | 3,465,000 | 3,795,000 | 330,000 | |
XD S Package | 2WD | 3,580,500 | 3,811,500 | 231,000 |
4WD | 3,806,000 | 4,037,000 | 231,000 | |
XD L Package | 2WD | 4,004,000 | 4,224,000 | 220,000 |
4WD | 4,229,500 | 4,449,500 | 220,000 | |
XD Exclusive Mode | 2WD | 4,433,000 | 4,631,000 | 198,000 |
4WD | 4,658,500 | 4,856,500 | 198,000 | |
XD-HYBRID Exclusive Sports | 4WD | 5,054,500 | 5,307,500 | 253,000 |
XD-HYBRID Exclusive Modern | 5,054,500 | 5,307,500 | 253,000 | |
XD-HYBRID Premium Sports | 5,472,500 | 5,670,500 | 198,000 | |
XD-HYBRID Premium Modern | 5,472,500 | 5,670,500 | 198,000 | |
PHEV S Package | 4WD | 5,390,000 | 廃止 | |
PHEV Exclusive Sports | 5,846,500 | 6,099,500 | 253,000 | |
PHEV Exclusive Modern | 5,846,500 | 6,099,500 | 253,000 | |
PHEV Premium Sports | 6,264,500 | 6,462,500 | 198,000 | |
PHEV Premium Modern | 6,264,500 | 6,462,500 | 198,000 |
グレードが多いですねぇ
値上がりとしては約20~33万円となっています。先日改良が発表されたロードスターもグレードによってはこれ位値上がりしています。
一部グレードでメーカーオプションが込みになったとは言え、CX-60はほぼ単純に値上がり。
確かにこのサイズのSUVで300万円切るスタート価格だったので当然と言えば当然かもしれません。
グレードはPHEVの廉価グレードであるSパケが廃止になりました。
個人的にはもっと上のグレードだけにしても良い気がするんですよね。そうすればリセールもそれなりに維持しやすくなってより、この価格帯の購買層も買いやすくなる気がします。
CX-60 動的質感中心に気になるポイントと試乗レポート
では動的質感で気になる部分のピックアップとそれぞれどうなったかを書いていきます。
4つのパワトレを一通り乗らせてもらって気になる部分をまとめると、
・リア側の入力が強い・硬い
・1~3速でのシフトショックが大きめ
・交差点等で曲がる時に切り戻しの部分でステアリングが戻るのが遅い、戻りにくい
・アイドリングストップからの復帰音、衝撃が大きい
・リアドアの開閉音がパコパコ言う、操作フィールに重厚感がない
・減速時のモーターの回生?するようなヒュンヒュン音
・制動力のパワトレでの違い大きい
・PHEVの低速走行時、路面状況次第でゆさゆさが大きく出る
これらがあげられると思います。営業さんに聞いた話だとステアリングに関しても不具合が出ているそうですね。試乗レベルでは体感したことないのでここでは書きません。
以上の内容で、それなりに変化があったものを抜粋して書いていきます。
リア側の入力が強い・硬いは緩和したけど、他の弊害が出ているかも?
ディーラー駐車場から出る時に、まず違いがありました。ステアリングを切っていくとその反力や重さ、追従性は大きく変わっていない印象。
フロントタイヤが道に出て、リアタイヤが道路に出るときの段差の乗り越え具合で前より「ユサっゴトっ」とする感じが優しいです。
これは遅れて発売・試乗(23.9月頃試乗)した25S とも似ている感覚でしたので、この辺りから改良が入っているのかもしれませんね。
大き目の段差で以前は明らかに強く衝撃が来ていた部分も、一枚ゴムシートを咬ませたように角が柔らかくなっています。
少し弊害というか、人によっては致命的にもなるかも?なのが、絶妙にピッチング(前後方向の揺れ)が出ているようです。おそらくそれが原因だと思うのですが、試乗の最後に私は軽く酔いました。
リアの突き上げを柔らかくすることで、この挙動が強く出たのか分からない部分はありますが、同乗試乗していた営業さんも酔うと仰っていたので、試乗される方は長めに試乗させてもらうとか、家族での使用を前提としているなら皆さんで試された方が良いかもしれませんね。
1~3速でのシフトショックが大きめ
どのパワトレでも1~3速のシフトチェンジの時にガクッと来る挙動がありましたが、かなり小さくなっています。
少し引っかかる程度かな、という感じです。PHEVですと低速域でシフトショックと相まって気持ち悪い揺れを感じたので、どうなっているか気になるところです。PHEVはピロボール採用個所が多いみたいなので、その違いがどうでしょうか。
交差点等で曲がる時に切り戻しの部分でステアリングが戻るのが遅い、戻りにくい
FRレイアウトを採用するCX-60としては、これはなかなかの問題かなという気もしますが、気になるのは交差点みたいに90°位曲がる時だけです。
この部分も少し良くなってまして、切り戻し時にステアリングが自分で戻る力が少し上がってるように感じました。
それでもまだ自分で戻す操作量が多いのは間違いないです。
ここに関してはキャスター角というのが関係してるそうです。
参考になる記事と、その中からこの戻りにくい事に関する一文を抜き出しました。
キャスター角について それとフロント側で、しっかりキャスターを立てたことで、フロントのセルフアライニングトルク(直進に戻ろうとする力)が弱まりますから、その分、ちゃんとリヤを真っすぐ立ててぶらさないことによって、キャスター依存のセルフアライニングトルクで直進を作るんじゃなくて、人の操作とクルマで直進をつくろうとしたのです。とにかく人が「横力を感じながら真っすぐ走る」というコンセプトでクルマを造っています。 |
アイドリングストップからの復帰音、衝撃が大きい
アイドリングストップからの復帰は初期の頃は軽い爆発音と衝撃がありましたね。
ここは早い段階で対策されていましたが、その初期対策モデルよりも、音は小さめで短くなっていました。
復帰する時の音はコっ!という感じで、かなり抑え込まれてます。
普通のXDもそうですが、グローブボックス辺りからやたら聞かせる音量だったので、こちらもどうなっているか気になる部分です。
リアドアの開閉音がパコパコ言う、操作フィールに重厚感がない
初期モデルのリアドア開閉感は、このサイズのSUVとしては物足りない軽々しいものでした。
重厚感があれば良いのか、という事でもないですが、軽いとやっぱり良いもの感が薄れる気がします。
こちらも早い段階からテコ入れは入って、パコパコ音は無くなりましたが、重厚感は全くないのでまだ個人的には気になります。
あとモデルによって減速力が違うのも試乗車が少ない地域だとどうなのかなぁと思う部分です。
試乗したクルマと大きく印象が変わると後悔する人も少なからずいると思うので、こういう部分も検討中の方は知っておいて欲しいです。
制動力の強さの印象としてはXD-HYBRID>25S>PHEV>XDというあくまで個人的な感覚です。
CX-60 XDとCX-5 XD AWDが近い制動力フィールなのでXDの試乗車が無い場合、この試乗車があればこのモデルで確認してみると良いかもしれません。
最後に
CX-60の乗り心地ですが、冒頭でも書いてる通り、個人的にはそもそも「我慢できないほど硬い」とは思っていません。
今までのSUVの流れからCX-60が乗り味の方向性を変えたこと、他メーカー含めてこのサイズのSUVが持つ従来の乗り味のイメージとの乖離が大きい部分で違和感を感じています。
CX-5・8で優れた乗り心地や路面の凹凸を綺麗にいなす脚を作り上げていたメーカーと同じクルマとはちょっと思えない部分があります。様々な情報見るとチャレンジしたのかなとも思えます。
が、「従来の乗り心地を維持しつつ、さらに良いハンドリングやコーナリングをFRレイアウトを駆使して実現しました」というクルマの体現が正常なストーリーであったかな、とどうしても考えてしまうんですよね。
走りの部分でもう少し洗練度は上げて欲しいのが正直なところですが、特に乗り比べ等しなければ充分満足できるレベルでもあると思います。
取り合えず今回の試乗で気になったのは酔う事ですね。
あと、「1年という短い間でも乗り味・動的質感に大きく変化がある」と気になるのは中古検討時に困るので、リセールにも悪影響が出るのでは?という部分です。
とは言えマツダが今後どのように乗り味の熟成をしていくのか非常に興味深いモデルです。
今後もちょくちょくCX-60の記事は書いていこうと思います。