新型MAZDA3 FASTBACKとSEDANのエクステリアを紹介
新型のMAZDA3に試乗させて頂きました!
先代アクセラの後継としてデビューしたMAZDA3。
見てきた感想としては輸入車のCセグメントと比較しても全く引けを取らない内外装の質感でした。
そして、乗り心地や静粛性のレベルが高い!これは国内外のライバルを食ってしまう?ほどの仕上がりになっています。
先日ドライブフィールに関してはレポートしていますので、良かったら読んでみてください。
MAZDA3 ドライブフィールレポート編 マツダから新世代商品群の第1弾として発売された新型MAZDA3に試乗さ…
今回はMAZDA3の二つのボディータイプ、
FASTBACK(ハッチバック)とSEDAN(セダン)のエクステリアをレポート。
また、その違い等を紹介したいと思います。
MAZDA3 パワートレーンラインナップ
1,500ccガソリンNA(FASTBACKのみ) 218~250万円
2,000ccガソリンNA 247~270万円 7月頃納車開始
1,800ccディーゼルターボ 274~322万円
2,000ccMHYBRID SKY-X 314~362万円 7月予約受注受付・10月頃発売予定
となっています。
2000ccNAと、SKY-Xと呼ばれるSPCCIエンジンを搭載したモデルの発売はもう少し先になっています。
詳しくは公式HP、ディーラーまで。
MAZDA3 スペック
15S Touring FF FASTBACK
XD L Package FF SEDAN
セダンの全長がファストバックと比較して約200㎜も長いです。
これがセダンを「ハッチバックタイプからの派生」的なイメージから見事に脱却させています。
今回のレポートでその辺りもレビューします。
MAZDA3 エクステリア
MAZDA3にはハッチバックタイプのFASTBACKとSEDAN(セダン)が設定されています。
先行内見で聞いてきたそれぞれのデザインイメージを紹介。
ファストバック
「ありのままに生きる自由人」
このワードをイメージにしてデザインされたハッチバックはデザインとしてかっこいいと言われてきたアプローチを敢えて廃しているそうです。
初めて画像で見たときは「これはまずんじゃないか?」と思った方もいるはず!私がそうでしたw
でも実物見るとそのイメージはガラッと変わりましたね。
セダン
「品格と個性を兼ね備えた自由人」
このキーワードをイメージとしたセダンは個性を大胆に表現ではなく、伝統的な品格の中に際立つ個性を感じるデザインにしあげられています。
個性的だけど、水平基調なディテールで基本的な美しさは失ってない印象を受けました。
それぞれのボディータイプによって、このようなイメージでデザインされ造られたのがMAZDA3です。
ではエクステリアのレビューに移ります。
セダンの写真があまり撮れていないので先行内見の画像も使用します。
フロント
1.8XD PROACTIVE TouringSelectionのファストバック。
魂動デザインの最新版であるMAZDA3ですが、従来のモデルよりさらに洗練されてきた印象です。
フロントフェイスのグリルやヘッドライトとのバランスを見るとCX-5と同じような各パーツのバランスに見えますが、何かが今までと違う印象。
下のCX-5のヘッドライト周辺と比べてみると分かりますが、ヘッドライトがシグネチャーウィングによってフロントグリルと完全に分断されています。
これによりMAZDA3はよりワイド感が表現されているように感じるのかも。
スノーフレイクホワイトパールマイカのMAZDA3も迫力あって良いっす!
眼力がより強調される感じもしますね )^o^(
全幅は1,800㎜以下をキープ。このクラスでは大き目の全幅ですが1,800㎜以内に収まっているのは取り回しの上でも有り難いですね。
しかしジェットブラックマイカの凝縮感はすごいな。
ヘッドライトはさらに幅が狭くなって低いボンネットの高さもあり、ワイド感もあります。
ウィンカーはこんな感じで光ります。
シグネチャーウィングが濃いダークグレーメッキになっているので黒い車体と相まってより塊感もUP。
バンパーもファストバック専用デザインになり塊感を演出しています。
こちらは15S Touring、MAZDA3はグレード間でのエクステリアの違いがほとんどないです。
違いがあるのがヘッドライトとリアのコンビネーションランプですね。
1500ccエンジンのモデルは※1アダプティブLEDヘッドライトではなく※2ハイビーム・コントロールシステムまでの機能になり、デイタイムライト等の機能も無くなります。
夜間の見た目で1,500ccモデルか、そうで無いかが分かる程度。
PROACTIVE以上のヘッドライト機能
ALH(アダプティブ・LED・ヘッドライト)
※1・・・夜間走行時に先行車や対向車の状況をクルマが判断し照射範囲を自動で調整してくれる機能。
●グレアフリー(防眩)ハイビーム:約30km/h以上で先行車や対向車の状況に応じてハイビームの照射範囲を自動的にコントロール
●ワイド配光ロービーム:約40km/h以下で車両の左右側方を広く照射
●ハイウェイモード:約95km/h以上でより遠方を照射
このヘッドライトがきれいなんですよね、ちょっとしたイルミネーションよりずっと見てられますw
1500ccのモデルのヘッドライト機能
ハイビーム・コントロールシステム
※2・・・夜間走行時に先行車や対向車の状況をクルマが判断して、ハイビーム・ロービームを自動的に切り替える機能。
●ハイビーム:約30km/h以上で走行中に前方に先行車や対向車がいないとき。
●ロービーム:前方に先行車や対向車のランプ類を検知した時・街灯が並んでるエリアや、路面の明るい街中を走行しているとき・約20km/h未満で走行しているとき
続いてセダンのフロントフェイスです。
セダンもファストバックと基本的なデザインは同じですが、全体的に水平基調なイメージで仕上げられ凛とした佇まいを感じさせる大人な雰囲気を感じます。
全高が5㎜セダンの方が高いですね。
居住空間に効いているという事はなくデザイン的な部分での寸法差だと思います。
セダンの方が全体的に窓面積が広いので居住空間の明るさは全然違います。
セダンのシグネチャーウィングはシルバーメッキ。
質感の高さを感じさせる仕上げになってますね。
またロアバンパーの形状も水平基調となりスッキリしたワイド感が演出されたように感じる。
こちらはマシングレーのセダン、ロアバンパーのピアノブラックパーツですが、今後発売されるSKY-Xのモデルではクロームメッキになります。
後からも紹介はしますが、SKY-Xモデルは外装で少し差別化されています。
フロントグリルもそれぞれ専用になっています。
セダンはここでも水平基調デザインのグリル。
ファストバックはもっと目が細かくてメッシュタイプになっています。
グリルもピアノブラック塗装です。
このグリルが少し軟に見えたのでグッと触ってみたのですが、かなり硬かったですw
ファストバックのロアの樹脂パーツは無塗装でした。
経年劣化でムラが出てくることがあるのでお手入れが必要になりそうですね。
MAZDA3のエクステリアパーツで無塗装なのはここくらい。
ファストバックとセダンで共通のパーツは?
MAZDA3はファストバックとセダンで共通のパーツが極端に少ないことが特徴の一つです。
勿論細かいパーツで言うとたくさん出てくるのですが、見た目を構成するものでは数えるほどしか存在しません。
①ボンネットフード
②フロントアッパーパネル
③シグネチャーウィング(色違い)
④ヘッドライト(内部のデザインは1.5Gモデルで少し違う)
これだけww 「姉さん、ちょっとした事件です(ふるい)」
普通であれば前モデルのアクセラの様に「リアドアのパネル以後で違いを出す」と言うのがセオリー的な所はありましたが、FASTBACKとSEDANでここまでデザイン変えて来るとは、「見た目だけなら完全に違うクルマ」と言っても過言ではないです。
サイド
ファストバックの全長は4,460㎜、ホイールベースは共通の2,725㎜となっています。
MAZDA3で特に印象的なのはこのサイドビューだと思います。
ファストバックはリアのクォーターウィンドウを廃止し、塊感と個性を演出するために極太のCピラーを造り上げてきました。
このサイドパネルへ風景が映り込み、それを反射(リフレクション)させてクルマの表情を持たせています。
キャラクターラインも廃した引き算のデザイン、色んな表情が見つかるので見てて飽きないのではないでしょうか。
お手入れも大変そうですけどね^_^; やりがいはありそうですw
先行内見会に行った時にこのパネルが飾ってありましたが、こんなイメージですよね。
このクルマのオーナーになったら色んなとこ行って撮影したくなっちゃいそうですね♪
買ってないのに、想像しただけで楽しくなってくるww
先ほど共通パネルの話しをしました、フロントタイヤ上部のフェンダーも初め共通かと思ってたんですが、よく見ると違いました。
ファストバックは廉価グレードの15Sのみ16インチのアルミホイール・タイヤで試乗車だった15STouringからは画像のグレーメタリック塗装の18インチホイールになります。
サイズは215/45R18。
実質ほとんどの方は15STouringからの購入になると思われるので、エントリーモデルから18インチのホイールなのは太っ腹というか「すごい」ですね。
後から追加になるSKY-Xのグレードはブラックメッキ塗装のホイールになります。
こちらは先行内見会で北米仕様が履いていたホイールです。
このカラーがSKY-X用になると思われます。
ホイールのデザインはファストバック専用で、セダンは別デザインです。
こちらがセダン、サイズは同じでシルバー塗装になっています。
セダンのSKY-Xのモデルは高輝度塗装になるそうです。
ファストバックより力強いドッシリ感のあるデザインですね。
セダンのグレードはPROACTIVEからなので18インチスタートです。
大きすぎる!という方用にPROACTIVEとTouring Selectionには16インチへのレスオプション¥-43,200も用意されています。
セダンのサイドビュー、全長がファストバックより200㎜長い事もあり伸びやかさと水平基調デザインもあってクラスレスな感じ。
黒いクルマが好きな事もありますが、ジェットブラックのセダンもまた良いです。
200㎜という長さを使ってこのクラスのセダンにありがちなリアの腰高感を無くすことに注力されているそうです。
長いフロントノーズと、リアのショートデッキな感じでスタイリッシュなセダンになっていると思います。
このCピラー、チャレンジングなデザインですよね。
最初見たときは「どうなん?」って感じでしたが、実物見るとそんなマイナスイメージはぶっ飛ばされました。
Bピラーもピアノブラックパネルで処理されています、これも全グレード共通。
ウィンドウのモールはファストバックはウィンドウ下部がクロムメッキ、セダンは上部がメッキ処理されています。
白いボディーカラーはリフレクションという意味では少し他の色より弱いですが、存在感はありました。
色で悩む方は相当多いでしょうね。
セダンのウィンドウのリアエンドはBMWで有名な「ホフマイスターキンク」という「逆くの字」のデザイン処理になっています。
フューエルリッドはプッシュ開閉式。
画像はXDですが、開けるとキャップに「DIESEL」の文字が。
先日ツイッターでガソリンスタンドで「間違えてレギュラーガソリン入れられた」という悲しいツイートも拝見したので気をつけたいところ。
アクセラはリッド部分が鉄板むき出しでしたが、MAZDA3では樹脂カバーも付いています。
細かい配慮のレベルが上がってますね。
やっぱり黒かっこいいなぁ。
マシングレーのファストバックも見てみたい!
リフレクション楽しむなら、ソウルレッドかマシングレーな感じもします。
現行のCX-5も先代よりAピラーの付け根を後方に約50㎜ほど動かしたそうですが、MAZDA3もアクセラから約50㎜後方に付け根を移動させてフロントノーズを長く見せているそうです。
この処理をやると、もちろん居住空間は犠牲になります。
FFレイアウトのキャビン長を稼げるメリットは?ということに対して、「私たち(マツダ)は普通のことをやっていても生き残れない、かっこいいクルマ、楽しいクルマを創造して所有したいと思わせるクルマ造りをする」というのがメーカーとしての考え方だそうです。
先行内見でのお話の内容でしたが、実際お店でかなりの人が来店してMAZDA3を検討してらっしゃるのを見ると、コンセプトや信念を明確にすることの大切さを感じます。
結構前から始まってると思いますが、これからのクルマ造りは共感を得ないと売れないと思いますね。
今後は他のメーカーの売り方にも注目してみたい。
リヤ
ファストバックのリア、引き算デザインとして敢えてショルダーラインをなくしています。
ショルダーラインがあるとスタンスの効いたドッシリ感を演出しやすいのですが、MAZDA3としての個性を際立たせるためですね。
あと、ナンバープレートをロアバンパー部に移動しリアスタイル全体で塊感を表現しているそうです。
ショルダーラインが無いことでフェンダーの張り出しが強調され、スタンスを感じさせる仕上がりになってます。
ロアバンパーもピアノブラック塗装され質感高いものになっていますし、マフラーの左右2本だしも全グレード共通です。
SKY-Xのみ大径のマフラーカッターになるとカタログに記載されています。
光が当たった時の陰影の出方が印象的ですね。
このクルマはホント色んなシチュエーションで見てみたい。
リアスポイラーもピアノブラック。
車体との一体感を意識した形状になっています。
アクセラのときはバックドアのヒンジ分の出っ張りがありましたが、MAZDA3ではないですね。
ルーフに凹凸が作られていますが、左右の少し上がった分の高さでヒンジ部をカバーしているそうです。
ここも引き算の美学ですかね。
随所に拘りが感じられます。
このボリューム感ですよね。あかんやつですw
リアのコンビネーションランプもファストバック専用でティアドロップのようなデザインです。
ブラックアウト気味のランプがジェットブラックと相性が良い!
注:1,500ccエンジンモデルはライトの点灯パターンが違う
PROACTIVE以上のグレードでは点灯させるとリングが二つ浮かび上がるのですが、1,500ccのグレードでは外側だけのリングになるみたいです。
こちらは先行内見会で撮影した北米仕様ですが、国内仕様のPROACTIVE以上の点灯パターンもこうなっているはずです。
こちらが15S Touringですが、点灯できてません。御免なさい。
購入検討されてる方はご注意くださいね。
このリアのコンビネーションランプとヘッドライトの点灯パターンは是非ご確認ください。
スノーフレイクホワイトは質感高いピアノブラックパーツとのコントラストが魅力的に映りますね。
パーツのチリ合わせも良くできていましたよ。
これは品質の確保大変だと思うのですが・・・マツダのクラフトマンシップが爆発してますね!
続いてセダンなんですが、ほとんどリアが撮れなかったのでガラス越しになってます。ご容赦ください。
アクセラの時セダンはマフラーは隠れたデザインでしたが、今度はしっかりマフラーも左右2本出しでファストバックと同じです。
個人的に左右二本だしが一番好きなので嬉しい限り。
ファストバックに対して全長200㎜長いわけですから、エキゾースト用のパイプも専用になっています。
リヤのコンビネーションランプは、セダンには1,500ccのモデルが無いので全グレード同じ仕様です。
カタログにはフルLEDとは書いてないので、リヤは違うのかもしれません。
こちらも北米仕様ですが、こんな感じで光るはずです。
セダンのコンビネーションランプにはシルバーのラインが入りますね。
トランクのスポイラーはありませんが、充分なエッジが効いてるので個人的には必要ないなと思います。
エクステリアのレポートは以上です。
まとめ
新型MAZDA3のエクステリアをレポートしました。
動的質感でも大きな進化を遂げていましたが、第7世代商品群のトップバッターとして抜群の個性的なデザインと綿密な造り込みによる品質の高さを見せ付けてきました。
驚いたのはファストバックとセダンの共通パーツが4つだけという衝撃。
同じクルマのボディータイプの違いというだけで、ここまでパーツの違うクルマは私の知る限りないです。
ファストバックも個性的で良いのですが、特に今までの制約から解き放たれたセダンがその恩恵を大きく受けていると感じました。
洗練された落ち着いたフォルムを手に入れており、クラスレスな魅力を持っていると思います。
Dセグメントでは大きいが、質の高いセダンは欲しいという層にかなりはまってきそう!
今回あまり撮影ができておらず、画像が少ないのが心残りです(泣)
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
MAZDA3の公式HPです。
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