ポテンシャルが凄い!新型プリウス!2.0HEV Z FF アティチュードブラック試乗レポート!

新型プリウス!2.0HEV Z FF アティチュードブラック試乗レポート

2023.1.26更新

どうもUUです!

 

予期せず新型プリウスに試乗させて頂けました!

試乗車は2.0HEVのZグレード、駆動方式はFFです。

多少気になるところはありますが、「相当走りが良いクルマで、ポテンシャル高い」と言うのが第一印象です!

簡単に感想をまとめると(個人的な偏りアリ)

〇加速が速い
〇ボディー剛性高い
〇程よい硬さ(人によっては硬いか?)の乗り心地
〇クイックなハンドリング
〇秀逸なブレーキフィール

△アイドリング・発電のエンジン音が大き目
△スポーティな(重めの)ステアフィールではない

△ロードノイズは大き目
△不思議な接地感(これは良いに変わる予感もする)

このような印象です。

 

新型プリウス スペック一覧

モデルトヨタ・プリウス
グレードZGU
駆動方式2WD・FF
[E-four]
車両価格万円
(2023年1月時点)
370
[392]
320
[342]
290
[302]
全長㎜4,600
全幅㎜1,780
全高㎜1,430
ホイールベース㎜2,750
最低地上高㎜150150145
車両重量kg1,420
[1,480]
1,400
[1,460]
1,360
[1,420]
最小回転半径m5.45.3
システム出力PS196
[199]
 140
エンジン2.0NA 1.8NA
エンジン最高出力PS15298
エンジン最大トルクNm188142
トランスミッションCVT
燃料タンク容量ℓ43
燃費WLTCkm/ℓ28.632.6
フロントモーター最高出力PS11395
フロントモーター最大トルクNm206185
リアモーター最高出力PS41
リアモーター最大トルクNm84
電池種類リチウムイオン
ラゲッジ容量ℓ410

スペックで何気に凄いと思うのが、2.0NAエンジンの出力ですね。
HEVモデルのエンジン出力と言えば、モーターアシストがある分、内燃オンリーよりも少し落とし気味にするのが通常という印象です。
しかし、新型プリウスの2.0NAエンジンは内燃単体でも充分なスペックを持たせてあります。
これが高いシステム出力に効いてますね。モーターも1.8HEVよりそれぞれ約20PS、Nmずつアップしています。
E-Fourのリアモーターに関しては1.8HEVと共通になっているようです。
まだE-Fourは乗れていないので何とも言えないですが、ジャーナリストが軒並みE-Four推しにする理由も何となく分かった気がしました。

 

新型プリウス 2.0HEV FF 試乗ブログ

スタイリッシュなエクステリアがとにかく魅力的

初めて外で見た新型プリウス。
しかも購入したのと同じアティチュードブラックマイカのZです。
めちゃくちゃかっこいい…w

 

エクステリアは今までのトヨタデザインラインを踏襲はしつつ、洗練さを大幅に磨いてきましたよね。
この字のデイライトは存在感があります。特にブラックボディーにはそこだけ浮いた様に見えるので顕著かもしれません。
パッと見でホントカッコイイと思えるデザイン。

 

サイドに回ると4,600㎜にストレッチされた全長で伸びやかさも感じます。
目立つキャラクターラインは設けず、滑らかな面の構成で魅せるサイドビューは新型デザインのハイライトの一つと言えるでしょう。

ここが大いに気に入って購入したのもありますから、期待を裏切られなくて良かった(笑)
実物を見ずに購入するってことを初めてしたので、これはこれで違う楽しみもある物だなと、感じています。
とは言え、人には絶対見てから、乗ってから購入することをお薦めしたいです。
次回は普通に買いたいと思っているので、早く通常というか、試乗してから買っても納期3か月くらいで来る世の中になって欲しいと願うばかりです。

 

一文字のテールライト両端が少し太くなることで、デザインに重厚感を与えてますね。
ブラックボディーに浮かび上がるテールライトがたまらなく良い感じです。
金属調のPRIUSロゴもマットな質感でお洒落具合にしっかり配慮されているのも嬉しい。
エクステリアは動画や過去記事で散々褒めてるのでこれ位にしてw

関連記事

新型プリウス!2.0HEV Z プラチナホワイトパール展示車の内外装レポート!2023.1.16更新どうもUUです! 遂にしっかりと新型プリウスが見れました![sitecard subt[…]

内外装レポートは↑リンクで細かく書いてます。

ドアの開閉感が良い

 

ドアの開閉感が気になっていたのですが、重厚感、高い剛性感を伴うものでした。
特にフロントドアは輸入車にも負けない重厚感があると思います。
こういう細かい部分にも所有満足度は効いてきます。
ドアトリムはセグメントなりではではありますが、個人的にはもう少しアクセントが欲しかったですね。

 

後席ドアのトリム上部はハードプラです。
ウィンドウスイッチに照明があったのは良かった。後席ドアの開閉フィールはフロントに比べると軽めですが、良い重さは残してますね。
電子ラッチなので手を添えるだけで開くのは、子ども達も開けやすくて良いと言ってました。

フロントシートは出来が良さそうだ

 

シートの造り良いもので、新型のクラウンと同じ骨格を使ってるのかな、と思う位に見た目大きさが似てます。
2.0HEVモデルには静電気を除去して車体の空力にも影響させてしまおうとする「除電スタビライジングシート」が装備されているが、その恩恵は分かるはずもありません(笑)
シートの着座感は良く、ホールド感も感じられます。
ウレタンなのか、表皮が合成皮革だからなのか、シートの感触に独特のモッチリとした感触があるのが印象に残りました。
奥まで座った時にお尻の底付き感(硬い部分にあたり、ウレタンが足りない感覚)もありません。
ランバーは前後のみ可動の8wayシートですが、私の腰の位置と若干合わせるのが難しい気もしたので、ここは納車されてから確認でしょうか。

 

オルガンペダルを採用したレイアウト

足元はオルガン式アクセルぺダルが採用です。
まさかマツダ以外でオルガン式を採用してくるメーカーがあってそれがトヨタとは思いもしませんでした。
1つ上のプラットフォーム「GA-K」ではなんちゃってオルガンの採用がありましたが、bz4x辺りからちゃんとしたオルガン式になったそうです。
シートに座りまっすぐ足を出したところにペダルがあるので、なかなか良いレイアウトになっています。

踏み具合はどちらも剛性感あって良い反力もありましたので、また運転するのが楽しみです。

 

かなり低い着座位置になるので、足を前に投げ出す感じですね。
私が求めていたポジションなので嬉しいですが、妻には文句を言われそうw
Zにのみ装備されているオートスライドアウェイはシートベルトの抜き差しで反応してました。
新型のメーター位置からステアリングを下にする方も多いと思うので、この機能は便利だと思います。

 

7インチメーターの見え方

気になっていたアイランドアーキテクチャーの7インチメーターは問題なく見えました。
シート・ステアリングを下まで下げて、その後前後を調整する感じです。
文字が小さく感じる方は確実にいらっしゃると思います。まだ購入検討中の状態であれば、確認することをお薦めします。
私は気持ちシートを前にする方なので、見え方は問題ないと判断しました。
以前他の記事でも書きましたが、ステアリングは上下を少し平坦にした方が良い、という考えは変わりません。
レクサスのRZ程極端な形状でなくても良いので少し扁平な形状になると嬉しい。

 

 

エンジン音は大き目

エンジンスタートスイッチはステアリング左側。
個人的には左側が好きなのでここも嬉しい所です。
スイッチを押すと、エンジンがいきなりスタートしました。
音量は控えめとは言えず、「ブーン」という音が中々のボリュームで響きます。
トヨタHEVの特徴でもあるので、ある程度は予想していましたがやはりここは気になる部分ですね。

 

ステアリングフィールは軽め

ステアリングを握って少し左右に回してみると、軽めの操作フィール。
ステアリングフィールに関してもスポーティな感じはありません。
もう少し重めの操作反力や、中立辺りでの座り具合(左右に動かしてもグッと動かない)だと嬉しかったですが、ここは仕方ない部分ですね。
先日試乗したカローラツーリングよりも操作は軽いかなという印象です。

 

やっと試乗に出発です。
アクセルを踏むとオートホールドが解除され、静かにタイヤが転がります。
一転がり目から感じたのが接地感が薄め(単純に言えば)です。
不思議な感覚ですね。
幅狭いタイヤが生む変わったフィーリングは新型プリウスの個性となり、今後走りとエコを両立するモデルのスタンダードになっていくのかも。

 

加速フィールにスパイスが効いたことでエコスポーツに

一般道に出てオルガンペダルを踏んでいくと、ブーン(ここの音はもう少し良いと嬉しかった)というエンジン音と共にグバーっと加速します!
なかなか速いクルマの加速フィール。システム出力196PSは伊達じゃない。
アクセル開度としては20%も踏んでるかどうか?の感覚ですが、モーターアシストとエンジンのトルクで街乗りでは使いきれないパワー感です。
いままで試乗した他のトヨタのハイブリッドだともっとモーター主体感が強かった記憶です。エンジンが直結してもパワーの足しにはなってないというか。
新型プリウスの場合はトルク感にモーター+エンジンがちゃんと合わさっている感じがしたんです。
これは改良されたカローラシリーズやクラウンクロスオーバーRS(こちらはかなり余裕ある)でも感じました。

さらにエンジンの領域が増してる印象。

 

ここに官能的な味付けが欲しくなってしまうのは、悪いクセかw
個人的にはここまで凄い加速感が出来たなら、音の造り込みも頑張って欲しかったなぁと思いました。
もっと踏めれば感想も変わる部分だと思うので、また機会があれば試してみます。

195/50R19のタイヤがもたらす個性

エクステリアもライトスタイリッシュな新型プリウスですが、乗り味も重厚という感じではなく、ライトより
でもちゃんとしっかり感もある、みたいな感じ。
転がる様な軽快さが基本的なフィーリングですが、しっかりトラクションフィールもある走り。
スポーティなクルマはタイヤの幅が広めで、しっかりと地面を掴ませつつフラットさを出すというのが、主流です。
新型プリウスはスポーティなエクステリアが採用されましたが、やはりエコカーなのでその部分も蔑ろにしないためのトヨタの答えの一つなんでしょう。
なので、ステアフィール含めて「従来のスポーティーとはまた違う」というのが私の第一印象です。
走りは先代プリウスの正常進化で、加速フィールでスパイスをプラスしてますね。

 

19インチで、肉抜きされて軽量化した大径タイヤのフィーリングは新たなクルマの個性を感じます。
走りも燃費も犠牲にしないプリウスの走りの個性、かなり気に入りました。
幅狭タイヤで摩擦を低減し、大径タイヤで転がり特性を上げることでエコと高い加速性能を両立している。
ここで惜しいというかプリウスはそこをあまり追及はしてないとも思うんですが、もう少し接地感・トラクション感があると分かりやすく楽しいって感じたかも。
予想でしかありませんが、ここがE-Fourが良いと言われている理由なのか?

 

回頭性が高い

ハンドリングは軽めで、操作に対してノーズがクイックに反応。
ダイレクト感高く回頭しますし、頼りないふにゃふにゃさはありません。
私は重めが好きなので、もっとジットリとノーズが回頭して、自分で操作してる感じがあると嬉しかった。
この辺りもFFとE -Fourで大きく違うんだろうと思うポイントで、E-Fourはリアにモーターのトラクションがかりステアリングに伝わるロードフォール感が強くなる事で、ステアリングにもさらにしっかりとした手応えが生まれる予感。
これはE-Four乗ったらまた記事にしたいと思います。

 

硬めではあるが気持ちの良い乗り心地、高いポテンシャル

乗り心地はどちらかと言うと硬めです。でもただ硬い感じでもありません。
道の凹凸を拾うとゴトゴト感ありますが、我慢できない硬さではありませんし、大きく突き上げてくるものではないです。
分厚いゴムに最後ショックを吸収させているようなしっかりとしたクッション性がありますね。
大きい入力だとゴト付くかな?
私としては、程よい乗り心地のスポーティセダンという印象。

 

感心したポイントとしては全体的にかなり安心感があるんです。
足回りで何が起きているのか、手に取るようにステアリングを通してドライバーに伝わります。
しかも変な微振動の類は殆ど感じさせずに、です。
もう少し乗って確認が必要ですが、剛性から来るポテンシャルは高いものがあると思いました。
限界性能が高く、新型プリウスの動力性能ではビクともしなそうな雰囲気があります。
なので、GRSPORTやGRMN(すでに噂が出ましたが)と言ったスポーツラインは何かしら出るんでしょうね。
そんなん出たら欲しくなってしまいそう。

 

リリースしながら止まれる秀逸なブレーキフィール

ブレーキタッチが自然で良かったです!
初期制動からしっかりと制動がかかりますし、強すぎてカックンになる事もありません。
ブレーキペダルの剛性も高いのでペダル操作の踏み代少なく操作できます。
あと、一番嬉しかったのは止まる直前の繊細なタッチが出来ることです。
止まる直前にガツっと止まりたくないのでいつも少しブレーキをリリースして止まるようにしてますが、それがちゃんと出来ましたし、一度ある程度踏んでリリースするところでも調整領域があったのでとても止まり易いと感じました。
よく出来てます!

 

ロードノイズは気になる人多そう

しかし、気になったのがロードノイズです。
基本的な静粛性が高い故に、タイヤから伝わるノイズが大きめに聞こえました。
幸い頭上で鳴り響いて共鳴するタイプではなかったので、私は問題ないですが、普段どんなクルマに乗られているかで評価が分かれる部分だと思います。
試乗車は50km程度の走行でしたのでタイヤが剝ければ、また雰囲気は変わりそうです。
また高速に連れ出すとどうなるか、ここも気になる部分です。意外と高速領域まで音量変わらないクルマも多いので、確認するのが楽しみ。
ジャーナリストの動画では17インチでもハンドリングに影響は無いという事を言われていた方も居たので、17インチ仕様が乗り心地、静粛性を考えると良いのかもしれません。
私はスタッドレスを17インチにするので、その辺りも確認してレポートするので、また気が向いたらチェックして下さい。

 

最後に・新型プリウスに期待してること

 

突然変異のようなデザイン進化を遂げた新型プリウスですが、走りも大きく進化していました。

クルマ好きの方でも充分好きになる要素が沢山ある仕上がりだと思います。

特に乗り心地や、クイックなハンドリング、加速の良さはレベルが高いというか、スポーティな仕上がりで私は嬉しかったです。

先代の正常進化路線でもありつつ、尖ったポイントを出してきてるので、万人受けするクルマでは無くなっているとも感じました。

試乗したのと他店舗の営業さんも今回はターゲットを変えてきてると仰っていたので、従来のプリウスを求めるユーザーにはカローラをという事なのかもしれません。

 

愛車としての価値を高めるコンセプトで開発されたプリウスですが、個人的には色々大きな意味で期待している部分もあります。

ここ最近EVシフトの動きが大きくなる一方、問題は色々あるのが現状です。個人的にはどちらが環境にやさしいのか詳しくは分かりません。

分かりませんが、日本を代表するメーカーがエコを代表するプリウスをデザイン優先で開発、走りも楽しさをプラスアルファしてきました。

大衆車の代表プリウスが驚くほどスタイリッシュになる事で、もっとクルマ好きな方が増えてくれれば、国内のクルマ産業の下支えにも繋がるかもしれません。

 

デザインという直感、感覚、感性的な部分に訴えるクルマ造りが色々なメーカーから出てきてくれると嬉しいですし、プリウスきっかけで変態的なクルマ好きが増えると嬉しいなと思います。

私も感性的、芸術的な部分でクルマを見て欲しいなと思っているので、微微力ながらそういう表現もしながら今後も発信していきたいなと思います。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

ではまた

 

 

 

最新情報をチェックしよう!