FLシビックの実力をCセグのベンチマークと比較
2024.10.16公開
(個人的Cセグ頂上対決?)
今回はオフ会でシビックと308を比較試乗させてもらった話です。
プリウスからFLシビックに乗り換えて1か月、乗り味や動的質感のレベルが高く満足しています。
私が今まで体験してきた車の中でプジョーの308は本当に好きな車で非常にレベルが高い(好み)です。
初めてプジョーで試乗させてもらったのが308でした。
普段仲良くさせて頂いている方で308乗りの方が居られるので、新しいマイカーを見て頂く事を兼ねてオフ会を企画。
合わせて乗り味の違いを同じコースで体感させて頂きました。←これが意外と出来ないんですよ。
画像は所々以前取材した時のも使います
今回のメンバー
私(主催):FLシビックEX(マイチェン前最終ロット)1.5ターボ 6MT
ペンコフさん:P5(現行) Allure ピュアテック1.2ガソリンターボ
げんさん:P5(現行)GT 1.5ディーゼルターボ
tetsanさん:T9(先代)GT1.5ディーゼルターボ 最終モデル2021
というメンバーとラインナップ、どのモデルも個性に溢れ非常に楽しかったですが、私はどれが好きだったのか?
ペンコフさん、tetsanさんは3回目ですね。
げんさんは今回初めましてでした。(かなり前から私の行動はチェックして下さっていたみたいでビックリ)
今回のオフ会画像はほとんど、げんさんの提供です。ありがとうございます。 |
今回の内容はあくまでシビックと新旧308で比較した場合のインプレッションです。とは言えどちらも国産輸入車含めて走行性能(特に運転の楽しさ)としてはトップだと思ってはいます。
特に308は外装デザイン密度、内装のデザイン・質感から見てもベンチマークと言えるのではないでしょうか。
まず最初に私のシビックで試乗コースを案内しつつドライブフィールを確かめます。
コースはアップダウンが多いワインディングメイン。
短いですが、直線の街中走行もあるという車の性能を確認するのになかなか良いコースです。
以前お仲間のブロガーの方とオフ会した時に設定した、とても気に入ってるコースになります。(おーいくるすぺさん元気にしているかい?)
続いてtetsanさん、げんさんにシビックを運転してもらいました。
今回マニュアルトランスミッションのクルマを試乗してもらうので、試乗コースを2周走っても大丈夫なように少な目の人数設定にしています。
あと、しっかり集まった車を比較させてもらいたいという私の希望もあるので、これ位の人数が一番良いかなというのもあります。(また機会があれば実施したいです)
お二人ともマニュアルは普段運転されないと思いますが、1回もエンスト無く上手に運転されていました。
楽しんで頂けたかなという印象でしたが、それよりも「マニュアルは慣れないから」と試乗はキャンセルされたペンコフさんが一番興奮していたのが記憶に強く残りました(笑)
どうやらFLシビック好きになってくれたみたいで、嬉しかったです。次の候補に入れば嬉しいなぁ。
気持ちのよい秋晴れの中、昨日はUUさんにお誘いいただいたプチオフ会へ
私にとっては忘れられない日になりました…爽快シビックならぬ衝撃シビック!感動シビック!
この気持ちについては改めてポストしたいと思います。そして安定の2人🤣 pic.twitter.com/14F5yqmZCi
— ペンコフ (@penkovsKAY) October 12, 2024
感動シビック!
3台の308を連続試乗!
続いて私が試乗させて頂きます。
P5 308 Allure ピュアテック
最初に試したのはペンコフさんの、現行P5Allure。
現在ではラインアップから無くなった貴重なピュアテック1.2ℓターボモデルです。
ドア開閉からジックリと確認です。
ドアが分厚いですね。アウタードアハンドル自体の操作感としてはシビックよりも軽いですが、ドア自体の重みで重厚感を感じる印象。
閉まる時のパリっと密閉感高く閉まるのもめちゃ良いです。
ボディーの剛性は勿論、Bピラーの上までしっかりと強度の高さがある造りになっているので、この感じが出せるのかなと思っています。
シビックもなんですが、国産車はこの部分がちょっとフワッとしちゃってるんですよね…
しかしながら、シビックもドアの開閉感は凄く良いです。
ドア自体は308に比べると薄く軽いですが、ドアハンドルを引く時の重さや手応えはとても拘りを感じる上質感。やはり車と触れるファーストタッチ部分は大切です。
タイヤはミシュランのプライマシー4。サイズは225/45R17となっています。
比較的静粛性に振ったタイヤですが、パフォーマンスも犠牲にしない良いタイヤという印象です。
ほんと17インチ位がちょうど良いんですよね。今の車はスタイリング意識し過ぎて大きくなりすぎです。(バッテリーの重さもありますが)
外装チェックしてるといつの間にか隣に止めたおじいさんが話かけてきます。
何か聞き取れない事を言ってましたが、トナラーってこんな感じの人が多いのかな。
シートに座るとPeugeot i-cocpitと呼ばれる包まれ感高いドライバー空間がお出迎え。
ホールド感はしっかりとありますが、サイドサポート関係の張り出しでシビックの方が包まれ感は高いような印象ですね。
T9 308と比べるとゆったりした座り心地になりました。
よりグローバルに向けた車になったので色んな体格を想定したのかなと思います。(グローバルなのはシビックも一緒ではあります)
いやープジョーの内装良いです。
以前の愛車3008以来の空間に懐かしさを感じます。
着座位置(高さ)としては絶対的にシビックが低いと思います。
しかしながらPeugeot i-cocpitの特徴であるステアリングの上からメーターを見るレイアウトでインパネが高いので潜った感がしっかりあるんです。
やはり運転好きとしてはコックピット感はちゃんと感じたい。
プジョーのそれはスポーティな雰囲気は保ちつつ独自の世界観に誘われる魅力。
そしてこのレイアウトの場合ドライビングスペースの容量が少なくなる傾向(前マイカーがそう)なのですが、その辺りほんと運転好きが作っているだろうなと分かるエンジニアリングなんですよね。
ステアリング形状の工夫(上下が平坦)でしっかりと調整できる余裕があるし、独特な雰囲気づくりも出来てるという事になります。やるね!
エンジンスタートスイッチはコンソールに配置されています。
エンジンスタートすると少し奥の方でモロモロとしたような音で聞こえてきます。
3気筒エンジンの独特なサウンドで回すとこれが意外とスポーティで、3気筒故の音の大きさもあって良い具合に主張してくれるんですよね。
坂道でパドルを使ってシフトダウン、そこから低いギアでエンジンを回すと快音スポーティな音質で加速してくれます!
走り始めるとまずペンコフさんから「タイヤの音が結構するんですよ」という一言で、私もそれが耳に付きます。(言われなきゃ気が付かないかも)
低速域で、少し共鳴するような音とともに路面を転がる感じが強いフィーリング。
全然不快まではいきませんし、ある程度スピードが出ると消える音なので、特に問題ないねという認識です。
運転してると、とにかく楽しいです。
車が軽い。
アイシンの8速ATと軽い車重で久しぶりにトランスミッションで走ってる印象が強い車でした。(以前感じたのはメガーヌのインテンスツアラー7速DCT)
このアイシンの8速AT、北米向けレクサスRX用に開発されたものらしいです(サプライヤーフェチのtetsanさん談、凄い知識がポンポン出てきます) これを搭載している208とか凄いですよね。 |
308のピュアテックまさに「飄々」という表現がぴったりで、軽いけど少ない操舵域からしっかりと反力がありつつクイックに車両が反応、17インチでのタイヤの肉厚と軽いフロント荷重でスッとノーズが向きを変えるのでスイスイとコーナーを抜けていきます。
全くピーキーにもならない。
この一体感と程よいロードインフォメーションの世界観が主張してきます。
「こういう楽しさも良いでしょ!」と。
やたら構えることなく軽快に楽しく走れる車です。ニヤニヤが止まりません。
個人的な感覚になりますが、スイフトスポーツの世界観に似てる気がしました。
シビックだと操作系が全体的に重めのセッティングになっているので、運転頑張る感が出てきます。それも好きなんだけど、安直に楽しい308Allureもまた良い!
225/45R17で幅は充分あるけどシビック程の接地感は感じないのでサスは柔らかめの設定でしょうか。
リアサスがトーションビームで基本的に縦方向の動きでスッキリと収束します。
が、大きな入力には弱くガツンとくる衝撃が試乗スタート直後に発生!ここはトーションの限界域か?
オーナーであるペンコフさんが「あーっ!」って残念そうに声を発して車内が大爆笑になりました(良い思い出)
こういう足の捌き具合とかで車内から声が出るのめちゃ楽しい。
P5 308 GT 1.5Blue HDi
続いて同じく現行型P5 308 GTディーゼルです。
げんさんは、私と非常に乗り味に対しての感性が近い事が判明。
初めましてですが、親近感出まくりです。
この車に乗り換えてまず感じたのは、車重の違い以上に車格感がアップしたフィーリングとブレーキの初期制動が若干奥側で効き始める感じ。
これは車重での違いでしょう。
タイヤが225/40R18で同じくプライマシー4、ディーゼルになる事でのフロントヘビー感がピュアテックの308ではなかった重厚感と落ち着きを手に入れています。同じような段差でAllureだともう少し大き目の入力として感じそうな段差も巧ーくいなしてトレースするような挙動ですね。
18インチになる事でトラクション性能が上がって落ち着いているのでしょうか。それなのにロードノイズはAllureと大きく変わらないんですよ。
シビック、308Allureと来て、一番落ち着いた足捌きです。
シビックはマルチリンクなので左右方向への挙動が出るので車両の動きが比較的大きめに感じますね。GTはよりフラット感があるのでスッキリした印象も多く持ち合わせます。
EMP2はパワトレと車重でここまで表情を変えてくるのかぁ。凄いプラットフォームだ。
シートはメモリー付きパワーシートで、エンジンスタートするとメモリーしたポジションに移動してくれる。シビックにもメモリー欲しいー |
車重がアップしたことでハンドリングも落ち着いた印象。
クイックさはAllureと同じなのですが、舵が効き始めるタイミングでの反力に違いがあるのでダイレクト感が高く感じますね。
これがあると、楽しさは勿論コーナーでの安心感もアップします。
スポーツモードにするとハンドリングが大きく変化。
ステアリングが重くなりワインディングを走る時にステアリングがグッと安定して曲がっている時も安定するので安心感が高いです。
重めが好きなので楽しさも感じます。
重厚感とスポーティさもあるので、懐の深さを感じて良い車に乗っている印象が強い。
Allureもなのですが、もう少し音は聞かせてくれても良いかなぁー。このディーゼルは特になのですが、回すと素晴らしい音がするので勿体ないんですよ…
シビックも同じなんですけどね。設計が新しめの車は軒並み騒音規制対応で静かになってます。
P5のGTディーゼルは路面タッチが上質な分、欲を言うともう少しクセ・アクが欲しい気がしたかな。あくまでこのラインナップではという事ですが。
パイロットスポーツだったらより好みになったかも。
凄い楽しい車でも比べるとこれだけ違いが明確になり、同じ道で連続で走らせるのはとても有難い経験です。
続いて
T9 308 最終モデル GT 1.5 Blue HDI
今回の主役だったかも
先代308は最終小変更モデルにロードトリップが追加されましたが、GTもあったんですね。
非常に短い販売期間1年位?の為どれだけの球数が国内にあるのか、数えるほどかもしれません。
308には以前2.0ディーゼルモデルも設定があったのですが、その足回りが使用されているとのこと。
車高も他のグレードよりも10㎜ほど下がっている印象で、まるでシビックRSのようですね。
タイヤは何履いてるか見忘れてしまったのですが、ミシュランである事は間違いないでしょう。
←コンチネンタルのエコ・コンタクト6を履いているとのことです。
Peugeot i-cocpitが採用された初期モデル。208の次位でしょうか。
現行との違いとしてはステアリングの形状が丸に近い事で太もも上の空間の余裕がもう少し欲しい位でしょうか。
インパネも少し低いので、着座位置と相まってアップライド感はありますね。
レイアウトの煮詰めとしては現行がより進化、というか好みだなと思いました。
ステアリングに手を置くとセンターから全く動かない?っていう位に緩みの無い取付具合です。
エンジンスタートすると1.5ディーゼルがドウン!と良い音で始動!
今までの車がかなり静かだったことが鮮明になります。
やっぱりこれ位聞かせて欲しいよなぁーと思いながら出発。
シートが凄くタイトですね。サイドサポートの張り出しは背面、座面ともにタイトで運転手を固定する意志の強さを感じます。
それとステアリングも全く緩みが無いのでドライバーとクルマが一体になったような感覚です。
純正なのにレカロに座っていると言っても過言ではないほどのホールド感と一体感の演出。
ブレーキは初期からしっかりと制動が効きます。高速域でも安心してブレーキングできる仕様ですね。まぁ飛ばし屋仕様とも言えるのか(笑)
3008のブレーキタッチを思い出します。
ステアリングの操舵に寸分違わず車両が追従してきます。これは完全にホットハッチのそれだ。
しかも個人的に大好きな重めの躾なのでずっと良い反力を伴いながら運転できます。
シビック自体もクイックな部類ですが、308GTと比較すると緩く感じてしまう(;^_^A
勿論それが悪いわけではないんですよ。
シビックはよりネットリ動かす良さと235幅のスポーツタイヤによる路面とのグリップを楽しみながら曲がれる味の濃さがあります。
GTはトラクションも感じさせつつスッキリ(ここもRSと似てる)、しなやかさを持ち合わせながら交差点でも気持ち良く曲がれる感覚。
小径ステアリングをほんと少し動かすだけでそのまま交差点を曲がれてしまうんです。
ワインディングでも常にハンドル操作に対してカウンターウェイトが効いてるように反力があるので、ほんと安心感が高いですし、カーブの途中で修正舵かけてもクイックイ動きます。
かと言ってピーキーにならず正確に狙ったラインをトレースします。すげぇー!
若干のネガとしてはやはりリアサスがトーションビームなので、可動域の限界が早く大きな入力を処理しきれない部分でしょうか。
Allureがダンっと来た段差で、ガン!と来てました。
スポーツモードにするとスピーカーからV8のエンジンサウンドがアクセルワークにリンクして流れます。
グォォォォーンと大げさな程の演出も気持ちが上がる良いスパイスです。
さらにステアリングが重くなって、アクセルワークに瞬発的反応でトルクによる加速がスタート。
体がシートに押し付けられるようなフィーリングはまさにホットハッチだなぁ。
これだけはちょっと別のカテゴリーに存在する走りですね。普通の見た目でこの走りっていうのがまた良い!
そして軽油で航続距離が1000キロ余裕で超えるんですから反則ですよね(^_^;)
という事でとにかく濃い試乗会になりました!
本当に有難いですね。めちゃくちゃ贅沢で貴重な体験をさせてもらったと思います。
最終的なそれぞれの車の印象は最後にして、
ここでペンコフさんが離脱されます。お忙しいところご参加ありがとうございました!また機会があれば宜しくお願いします。
今回のオフは食事・スイーツも最高だった
ペンコフさんとお別れした後
予約した会場近くの中華料理屋へ向かいます。
その車内で出発時に紛れ込んだイナゴに車内がパニックになるというハプニング付き。
tetsanさん持ってるね!(笑)
今回はこちらのお店です。
糸井川の月徳飯店ですね。お昼のメニューはセットで1100~1600円位?なのですが、ラーメンもご飯系もレベルが高い!
見た目は至って普通。
しかし、ラーメンはしっかり魚介の出汁が効いたスッキリしたコクで、少し太めの縮れ麵がとても美味しいです。
チャーハンはパラッパラで米が一粒一粒コーティングされて立っています。
ラーメンのスープを久しぶりに全部飲みたくなる、通いたい系ラーメンでした。(近くに無くて良かった)
#月徳飯店
なんとも美味しい中華そばと、辛くても繊細な味わいの麻婆飯🍜
これが土曜日のオフ会での昼ごはんでした🥢
余計にクルマの話が弾んだわけです😋🚘 pic.twitter.com/Xb5EZRAYkX— げん (@LovMYiHnCXpKyUp) October 15, 2024
ランチのコスパに大満足していたのですが、試乗中にパフェののぼりと、クラシックカーのパティスリーが気になったのでデザートを目的に向かいます。
月徳飯店から車で5分もかからない位ですね。
#菓子工房ミヨシヤ
ドライブ中にこんなお店を見つけたら入らずにはいられませんね🚘🍰
クルマ&スイーツ好きには、北越地区の聖地と言っていいと思います😍 pic.twitter.com/W97OzR2OlL— げん (@LovMYiHnCXpKyUp) October 16, 2024
菓子工房miyosiyaさんです。
何回かこの店の前を通って試乗オフしてるのですが、初めて気づきましたね。
パフェは3種類で季節のパフェ以外(チョコ、フルーツ)でドリンクセットが選べます。
セットで950円とリーズナブルなのですが、パフェのクオリティーが高いんですよ。
私はチョコパフェとブラックのアイスコーヒーをセレクト。
良質な生クリームにしっかりフルーツも付いて、しっとりしたスポンジが中に詰められているので、パフェなのかケーキなのかという感じです。
スイーツ好きの方は是非一度食べて欲しいですね。
しかも店内からクラシックカーを眺めながら食べられるという贅沢。
店内も清潔感と程よい座席数で非常に居心地が良いです。
外にも席があってお子様連れや、中学生の男子が2人でパフェを食べてる光景とか、凄い尊いものを見た感じで優しいー気持ちになりました。
書きながらまた行きたくなってますが、
最後に
試乗のまとめを簡単に表すと今回のクルマ達のメインフィーリング
・乗り味濃く楽しいけど意外と一番クイックじゃなかったね? シビック
・懐深い上質さでアウトバーンも余裕? P5 308 BlueHDi
・これぞフランス車!軽さとキビキビでパリの街もスイスイ P5 308 ピュアテック
・速さも乗り味も燃費も最高レベルで一番楽しかった T9 308 GT
このような感じでしょうか。
個人的には約一年ぶりのオフ会でしたが、ほんとに今回も楽しかったです。
また一年頑張れそうー
ではまた!