プジョー3008GT インテリアレポート
2023.6.8更新
プジョーの人気SUV3008に試乗させて頂きました。
試乗車は2.0ℓディーゼルターボエンジンを搭載するGT、ボディーカラーはアマゾナイトナイトグレー¥59,400です。
車両本体価格は¥4,480,000、ここにGTのみで選択できる※ファーストクラスパッケージ¥300,000が設定された車両でした。
※■運転席メモリー付パワーシート&マルチポイントランバーサポート■フロントシートヒーター■フロントカメラ(360°ビジョン)■パークアシスト■パノラミックサンルーフ(電動メッシュシェード付)のセット
先日レビューした新型508と同じエンジンを搭載したモデルでしたが、また違う個性があり運転の楽しいSUVでした!
私の感覚とマッチしてくるのかプジョーのクルマはどのモデルを運転しても楽しい要素が感じられます。
デザインだけではなくFUN TO DRIVEもあるクルマを今後も作り続けて頂きたいです )^o^(
前回はエクステリアとドライブフィールをレポートしました。
その記事がこちらです。まだご覧になっていない方は良かったら目を通してみてください。
3008 GT BlueHDi エクステリア・ドライブフィールレビュー 2023.6.8更新 プジョーの3008に試…
今回はプジョー3008GTの内装の質感・使い勝手をレポートします。
デビュー時に2017のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを取ったクルマの内装はどんな感じでしょうか?
プジョー3008GTインテリア
前席ドア
ドアトリムもエクステリア同様、なかなかデザイン性に富んでます。
まず目に付くのが傾斜のきつく付いたウィンドウスイッチパネルとドアアームレストです。
ここまで角度ついてるデザインは珍しい (゜o゜)
ドアアームレストはステッチ付の合皮で広く覆われています。
トリム上部のソフトパッドのシボの入り方が独特な感じがありました。
ライトグレーに見える部分もファブリックになっていて、少し変わった質感。
車の内装で使用されているのは珍しいタイプのファブリックになっていました。
不織布の密度をさらに上げた凝縮感のある触り心地です。
この素材がインパネにも採用されています。
面白いですよね。
ドアポケットは起毛処理がされて異音対策が施されています。
意外とこれが効くんですよね。
中に入れてる物が共震して異音に感じるケースもあると思います。
こういう細かい処理は有り難い。
ウィンドウスイッチパネルは無塗装です。
スイッチ類にも特に加飾はありませんが、パネル奥がメッキラインで装飾されていたりして質感は悪く見えないです。
ドアパネルの質感表現で重要だと思うのはマテリアルの数じゃないか?と思っています。
異素材で構成されているとレイヤー感と立体感出るので質感良く見える。
3008は全窓オートパワーウィンドウです。
運転席を見る前に足元を確認。
今回の試乗車GTとガソリンの上級グレードGT Lineにはステンレスのスカッフプレートが装備されています。
ここでちょっとグレード紹介
グレード/燃料 | 価格 |
3008 Allure / ハイオクガソリン | ¥3,670,000 |
3008 Allure LED Package / ハイオクガソリン | ¥3,850,000 |
3008 GT Line / ハイオクガソリン | ¥4,090,000 |
3008 Blue HDi Clean Edition / ディーゼル | ¥3,999,000 |
3008 GT Blue HDi / ディーゼル | ¥4,480,000 |
GTと付くグレードが上級グレードになってます。
これは他のプジョーのモデルでも同じ感じです。
フロントシート周辺
ドライブフィールのレポートでも紹介しましたが、着座感の良いフロントシートになっています。
GTになるとスポーティタイプのシート形状、アルカンタラとテップレザーという合皮とのコンビネーションシートになるので質感も高い。
SUVのシートらしく少し大きめなのですが、サポート感が良くて体のずれない形になってます。
座面長さもしっかりあってサイド・太ももの裏もサポートしてくれるので、かなり好きなシートです。
シートメモリーの2人分はファーストクラスパッケージの装備。
プジョーの惜しいところです^_^;
ペダルのレイアウトが左に寄っているので、足がどうしても左にオフセットする感覚があります。
慣れてしまえば何の問題も無いですが、クルマ選びの最初のインパクトって結構重要な部分あるので少なからず損しているのではないかと。
もう少し右寄りに付けれないかな?拘りがあるのかも?
ステアリング周辺
プジョーのオリジナリティー溢れる小径・異形ステアリング。
握りも太めで見た目の割にとても扱いやすいモノになっています。
質感も高く、操作感も良い手応えがあり好みのステアリング。
GTの刻印は専用のデザインで、ガソリンのGTLineでも専用の刻印が用意されています。
ステッチの色もブラックだけでなく明るいブラウン系のものも使用されていて、細かい拘りも感じられます。
ステアリング右側のセクションですが、インパネとの連続性もありますね。
12.3インチ、デジタルメーター
ステアリング上部から覗く設計になっている、12.3インチデジタルヘッドアップディスプレイと呼ばれるメーター。
タコメーターが逆回転ですが、私はすぐに慣れました。
ヘッドアップディスプレイという名の通り、ステアリングの上に位置するので他社で採用されている投影タイプのヘッドアップディスプレイが必要ないレイアウトになっています。
とても視認性が高い良いメーターだと思います。部品点数もむやみに増えないので、コストへの配慮も感じられます。
メーターの配置と、ナビゲーション画面の高さも同じ視線高さのライン上に配置されているので目線を下に移すことが少ない設計になっているんだ、と感じました。
コックピット感もあってかっこいい運転空間なので座るとテンション上がります。
メーター表示のバリエーション
基本的はこのメーターの表示みたいですが、エンジン切っても最後の表示モードを記憶しているようなので、試乗する時ちょこちょこ違ってる印象です。
画像は少し薄く映っていますが、実際はもっと精細に表示されています。
次に「ダイヤル」という表示モードです。
こちらが「パーソナル」だったかな?
シンプルな「最小」という表示モード。こんな感じの表示パターンが存在します。
新型の508というフラッグシップセダンの海外仕様ではメーターに地図表記されている画像もあるので、近いうちにプジョーの国内仕様もメーター内の地図表記に対応してくるかも?しれません。
前席全景
かなりハイデッキで幅の広いセンターコンソールと、ボリューム感のあるインパネが印象的なインテリア。
先ほども書きましたが、ナビ画面やメーターがしっかりとドライバー中心の設計になっているのが分かりやすい構成になっています。
タイトではありませんが、とても包まれ感の強い空間になっているので好みの別れる部分かもしれません。
しかし、この感じすごく良いなー。
少し気になるのがAピラーにスピーカー付いてるので、ちょっと死角はあります。
詳細を見て行きます。
オーバーヘッドコンソール
ルームミラーは自動防眩タイプでこちらも標準装備。
質感的には普通な感じですね。
サングラスホルダーの設定はありません。
GTグレードはルーフライニングがブラックになるのでライトのハウジングもブラック系です。
エントリーグレード等になるとルーフライニングがライトグレーのような色になるんですが、これがあまり見た目的に良い感じではなくて、かなり室内の質感的に落ちてしまう印象があります。
ライトはLEDでした。
サンルーフ
パノラミックサンルーフも付いているので後席の頭上までの広い面積なので、かなり開放感あり。
こちらもファーストクラスパッケージの装備。
8インチタッチスクリーン
※試乗車にはナビゲーションシステムが搭載されていませんでしたので地図画面は撮影できていません
プジョーのインテリアはi-Cockpidと呼ばれており、デジタルなインターフェースで構成されています。
先ほどのデジタルメーターもその一つ。
エアコンや、オーディオ等の基本的な調整は全てこの8インチタッチディスプレイにて行います。
個人的にはエアコンはアナログにしといて欲しかった。結構重要な残念ポイント。
注
3008のディスプレイは「プジョーミラースクリーン」と呼ばれています。
Apple CarPlay・Audroid Auto対応で、スマートフォンの連動してナビ画面等を反映できます。
2018年6月以降販売の車両のみミラースクリーン機能が付いているので中古車など検討される方は確認された方が良いかと思います。
ナビゲーションシステムはディーラーオプションで用意がありまして、約25万円~となっています。
8インチディスプレイの下に大まかな機能呼び出し用のキースイッチが設定されています。
サテンメッキの塗装がされており、質感は高いのですが真ん中に位置するボタンが少しメッキが薄くなっていたので頻繁に触るところはメッキが薄くなってくるでしょうか?
それとも私の手に油が多すぎたのか?
ちょっと気になりました。
オーディオのオン・オフやシートヒーター等のわずかな機能がアナログスイッチとして残されています。
使い勝手は?な部分もありますが、見た目がとにかく良いですw
個人的にはかなり好きな雰囲気。
センターコンソール
かなりハイデッキなセンターコンソール、同社508もそうでしたがi-Cockpidが採用される今後のプジョーのクルマは基本的にハイデッキセンターコンソールを採用してきそうですね。
ほど良い包まれ感があるので良いなと思います。
シフトレバー奥は置くだけ充電のスペースと、アクセサリーソケット、USBのスロットが設定されています。
USBのスロットは高速充電には未対応です。
置くだけ充電が標準装備かどうかは不明です。ディーラーでご確認ください。
508は標準装備だったので標準かもしれません。
その後方にシフトレバーやドライブモードセレクターなどが設定。
プジョーの3008はSUVでありながら4WDの設定がありません。
その役割をグリップコントロールというブレーキとトルク制御で担っていますが、これが結構良く出来ているそうです。
雪道も試してみたい。
3008は電子パーキングブレーキが搭載されていますが、※ブレーキのオートホールドの機能が付いていません。
最近軽自動車にも採用が進んできた機能ですが、最新のプジョー508にも採用はされていないのでメーカーの方針として採用していないのかも。
慣れると便利なのであると嬉しいんですが、すこし残念です。
電子パーキングブレーキの後方にはSPORTモードのスイッチ、これをONにするとクルマの性格がガラッと変わります。
スポーツカーライクなブリッピングの演出もあるのでテンション上げたい時・ストレス発散に良さそうだと思いましたw
センターコンソールもピアノブラックパネルで加飾されて、各パーツも質感高く操作性も良かったです。
ドリンクホルダーはリッド付の使い易い横並びタイプ。
試乗車にはイルミネーションも付いていました。
イルミネーションは上級グレードの装備だったはずです。
アームレストはステッチ付合皮でトリムされて質感良いです。
観音開きタイプで操作感も〇
開くと中に起毛仕上げのトレーと照明付の結構広い収納になっています。
画像右の奥にさらに収納スペースは広がっているので結構いろいろ入りそうです。
奥の方まで撮るとこんな感じ。
「これはいつから入ってるんだ?」みたいな物が無いようにしたい感じはありますw
助手席空間
ボリュームのある助手席空間ですが、座りづらさは無かったです。
残念なのはグローブボックスの収納力が皆無な点。
しっかり起毛処理もされていますが、もう少しなんとかなりませんか?という広さです。
右側のコインポケット位のスペースしか物は入りませんから、寂しすぎます。
前席の空間は以上です。
後部座席のセクションに移ります。
3008後部座席・ラゲッジルーム
後席ドア
後席ドアは前席のドアと質感の割り切りが見られます。
トリム上部は樹脂になり、ドアポケットの起毛処理が無くなります。
ドアアームレストはステッチ付の合皮で処理はされていますし、明るいグレーのファブリックも設定されているので質感的には充分だと思います。
勿論質感良いのに越したことは無いんですが、むやみにコストが上がるよりは?という考えもあります。
ここは難しいトコロです。
ウィンドウスイッチのメッキ加飾も後席はナシ。
後部座席空間
後部座席の見え掛かりです。
運転席は身長175センチの私のドラポジに合わせてあります。
結構広いです。
座るとこれくらいの広さ。
シートが少しえぐれた形状になって膝前空間は拳2個近くあります。
シートの下にも空間があるので足も入れられますし、広さ的には文句なし。
シート自体の質感もフロントシート同様良好です。
座面は少し平板感ありますし、背もたれも少し起きた感じになります。これはSUVではよくあるので仕方無い部分かもしれません。
リクライニングの機能は無かったと思います。
後席にもしっかりとドリンクホルダー付のアームレストが完備。
このクラスのSUVでは必需品ではないでしょうか。
特に加飾はありませんが、私のように子持ちのご家庭では「逆に加飾いらない」という方もおられそうですね。
ちょっとキタナクてすみません。レヴォーグのドリンクホルダーです。
私の所有している、スバル・レヴォーグはここもピアノブラックとメッキパーツで加飾されていて質感は良いのですが、汚れがめちゃくちゃ気になりますw
ここは善し悪しですね。
3008は後席のエアコン吹き出し口と、アクセサリーソケットを装備しているので後席のユーティリティーとしては欲しい機能を有していると思います。
ファミリー使いにもしっかりと耐えられる。
ではラゲッジルームです。
ラゲッジルーム(荷室)
試乗車はハンズフリーパワーバックドアを装備していました。
これは上級グレードのGT・GTLineの装備です。
開口部がスクウェアで荷物の出し入れがし易そうな印象。
ホイールハウスの張り出しも無く開口部同様にスクウェアで使い勝手は間違いなく良さそうです。
3008の荷室床面は二段底になっていて、こちらは下に下げた状態。
開口部とフラットな状態にもできます。
3008のラゲッジ容量は520ℓなのでスタイリッシュなエクステリアで使い勝手にも優れたパッケージングになっていると感じられる。
見た目が良くて荷物が載るって最高ですよね )^o^(
ラゲッジ床下にはスペアタイヤが設定されており、これは全グレード標準装備です。
最近の国産車はスペアタイヤがオプションでも設定できないモデルも多いのでとても良い装備だと思います。
その周辺もカーペット生地で覆われて見た目も良好。
後席の背もたれはラゲッジのレバーで可倒できます。
3008の後席シートバックは6:4分割可倒式。
レバーの前方に標準装備のアクセサリーソケットが設定されています。
倒すと広大な荷室になり、かなりの荷物が積めそうです。
フラットには倒れませんし、全長の長いSUVでもないので車中泊とかは厳しいかもしれません。
後席のドアから見ると、これくらいの角度が付いています。
後席の背もたれのボリュームを見ると、この程度の角度で済んでいるのは優秀かも。
座面の厚みもしっかりあるのでシートに手抜き感が無いのがむしろ好印象です (^^)
インテリアのレポートは以上です。
まとめ
プジョーのミドルクラスSUV3008ディーゼルモデルGTの内容を2回に分けてレポートしました。
個人的に気になるのはこのデジタルなインターフェース関連にしっかり馴染めるかどうか?という所です。
やはりエアコンの調整もタッチパネルでするのは試乗中もやりづらさを感じました。
ここはアナログスイッチを復活してくれると最高です。
細かく気になるポイントもありますが、デザイン性と質感の高さが高次元でバランスされており、価格もすごく高いとかではないので、コストパフォーマンスに優れたプロダクトだと思います。
リセールバリューは気になるところですが、ディーゼルモデルを購入して長く乗る想定で行けばかなり満足できるクルマになりそう。
プジョーのクルマは凄く気になるクルマが多いので今後デビュー予定のモデルにも期待が高まります!
以上でプジョー3008のレポートを終わります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
3008のエクステリアとドライブフィールのレポートです。
3008 GT BlueHDi エクステリア・ドライブフィールレビュー 2023.6.8更新 プジョーの3008に試…
3008の公式HPです。