新型ZR-V試乗レポート!動的質感は欧州車のようだ!

新型ZR-V試乗レポート!動的質感は欧州車のようだ!

2022.11.26更新

どうもUUです。

 

ホンダ新型ZR-Vに試乗させて頂きました!

ZR-Vはシビックとプラットフォームを共有する国内では中間のサイズに属するSUV。

ハイブリッドと1.5ガソリンターボを採用しています。

 

ラインナップは

1.5ガソリンターボ2.0ハイブリッド(e:HEV)
X FF
¥2,949,100
e:HEV X FF
¥3,298,900
X 4WD
¥3,169,100
e:HEV X 4WD
¥3,518,900
Z FF
¥3,548,600
e:HEV Z FF
¥3,899,500
Z 4WD
¥3,768,600
e:HEV Z 4WD
¥4,119,500

価格としては非常にコスパの良さが光る物になっています。

 

先日同等のシステムを搭載するシビックのe:HEVにも試乗させて頂いており、その素晴らしさをレポートしましたが、ZR-Vはどうだったのか?違いがあるか?報告したいと思います。

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試乗車はミッドナイトブルービームメタリック¥38,500でした。

殆ど黒に見えるような紺色ですね。輸入車でもラインナップから減っているお洒落な色です。ZR-Vのデザインとも凄く合ってます。

簡単に結果だけ書くと

●国産SUVとしては余裕のある加速性能を持つ

●運転の楽しさもちゃんと感じられる(シビックを期待すると刺激は少ないですが…)

●重厚感のある乗り味

▲荷室がこのサイズのSUVとしてはやはり狭い

という印象でした。とにかくバランスが良いですね。「ここは気になる」ってところが試乗レベルでは発見できません。

特に走りの良さはSUVの中で抜き出てる部分かと思います。

大まかな印象としてはこんな感じです。

では行きましょう!

 

タイヤは
FFモデルがブリジストンのアレンザ
4WDがヨコハマのADVANDB
装着していました。タイヤはこの2種類のようですね。印象は大きく変わらない気がしました。
ADVANの方がロードノイズちょっと大き目?位

新型ZR-V e:HEV Z 試乗レポート(FF・AWD)

今回の試乗車はどちらもe:HEVのZでした。

上級グレードなのでレザーシートのモデルですね。

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グレード別の装備に関しては以前記事にアップしているので、試乗で体感した事を中心に書いていきます。

ドライビングポジション(運転姿勢)

ZR-Vの動的質感でいくつか光る部分がありましたが、シートがその一つ。

包み込まれるようなタイプの面で受け止めるシート。

硬めですが、心地よいと感じるシートでした。

座面も硬めでしっかりした座り心地なのはシビックに通じますね。

振動類をしっかりとカットしてくれるので、長時間座っても疲れにくいシートになっている印象です。

ランバーサポートが付いてないのが惜しい部分ですね。

 

脚を前に出して座れる着座姿勢になるので、SUVのように足を曲げるというより伸ばして座る感じになります。

これは好みな部分もありますが、私は良いと思います。

Zグレードはペダルに加飾が付いて質感高いですね。欲を言えばフットレストにも付けて欲しい。

 

フロントノーズが比較的長いSUVスタイルでオーソドックスなスタイルですが、かっこよさもありますね。

車両感覚は掴みやすかったです。

全幅が1,840㎜に抑えられているのは嬉しい部分。1,850超えて来るとやっぱりデカく感じるのは色々試乗していてもあまり変わらない部分ですね。大きさ耐性付けたいんですがw

 

エンジンスタートスイッチが右側ですね。

慣れの問題ですが、右側って何か押し辛い印象あります(^_^;)

以前のホンダ車は左側だったんですけどね。何時の間にやら変わっちゃいました(結構拘りを持った左側設定だったのに)

 

液晶メーターはX、Z共に10.2インチ
地図表記等無いのは寂しい部分
ACC関連の表示や、躾はシビックと同様で良いと思われます。

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パワースイッチを押すと静かな立ち上がり。

これから電動車が主流になってくると、これが普通になるんだろうなと考えつつ試乗に出発!

 

ヘッドライトの機能は
ZでALH、Xはオートハイビームになる

 

アクセルに足を乗せるとスッとクルマが前に出ます。

ZR-Vにはシビックと同じスポーツハイブリッドと呼ばれるe:HEV(2モーターハハイブリッド)が搭載されています。

このシステムで一番大きいのはエンジンとモーターの協調制御です。ハイブリッドなのにここまでエンジン頑張る?って位に音も良いですね。

 

ドアトリムは合皮張りで質感が高い。Zにはアンビエントライトも備わる

 

それはシビック同様なのですが、ZR-Vには音に関する機能「アクティブノイズコントロール」「アクティブサウンドコントロール」が無いのが少し残念でした。特にスポーツモードで加速をした時に初期加速は良いエンジンの「フゥゥン」という音が聞こえるのですが、スピードにのってくると薄れて聞こえなくなります。

シフトはハイブリッドはボタンです。ガソリンはシフトレバーになります。

センターコンソールも質感高いのですが、細くなってる部分が細すぎる気がするのは私だけ?

シビックの場合「アクティブサウンドコントロール」があるので疑似音的なのですが、至って自然に長く音が楽しめるので、官能性が高いですね。ここはシビックとの差別化というか、ZR-Vはどちらかと言うとラグジュアリー。売れないといけない使命を持っているので(シビックは?w)どちらかというと万人受けに設定されたクルマになっている印象でした。

 

ZR-Vのインパネも質感良く、エアコンパネルに懐かしさを感じるデザイン。非常に満足度が高くなりそう。

9インチのセンターパネルはZでは標準装備。360°ビューの表示も精細で見易い。

 

とは言え、めちゃくちゃ良い仕上がりですね。デビューは世界的に見ても早いのに完成度が高い!

加速フィールは滑らかでしっかりとパワフルに加速。モーターの加速って少し前まで踏んでドン!みたいなのが多かったです。それかCVTチックなゆったり。

シビック、ZR-Vは特にこの辺りが自然ですね。

ハイブリッドSUV(PHEV以外)でここまでパワーに余裕のある加速感のクルマってあったかな?と思い返してみてもパッと思いつきません。

 

ライト関係はLEDで統一されている

 

路面タッチが一番欧州車ライク

そして圧巻の路面タッチの良さ。

接地感高く、しっかり且つシットリ感もある乗り心地でしたー

どちらかと言えば硬めなんですが、気になる突き上げは試乗中まったく無し。

コトコトと足が動いてフラット感を保つ感じはまさに欧州車ライク(特にアウディっぽいかも)です。

 

あとコーナリング中の姿勢制御が恐ろしく良いですね。大き目のコーナーでもドライバーは頭が大きく振られませんから運転が楽しい。

意外と後席は振られるみたいです。

このクルマも色で悩みそうだ

 

ここもシビックと似てる部分ですね。凄く良いブッシュというかダンパーなんでしょうか。そういう足回りに拘った入力の種類です。

大きい段差を超えた時に一本筋の通ったような入力になるシーンがあって、そこは気になりました。

これは距離乗れば馴染んでくるのかな?

 

充電の為のエンジン音にはご注意

しばらく一般道を流していて、信号が赤に。低速で停止する時に急に「ゴロゴロゴロ」と近くで工事が始まったような音が聞こえ始めました!

「え、なんの音?工事?」って私がキョロキョロすると営業さんが「発電用のエンジン回ってます」とw(本気で工事かと思ったんです)

充電がしっかりされていればあまり起こらないので、試乗だと体感することがレアかもしれません。

購入検討の方は一度長めに乗って確認出来るようならした方が良いかもですね。

それ位結構な音量です。

 

 

「スポーツハイブリッドは直噴になって音が大きいですね、ヴェゼルはこんな音ではないです」と営業さんは仰ってました。

今回試乗中オーディオ関係はオフしていたので、音楽等聞いてればそこまで気にならない?

 

ステアリングフィールはシビックとかなり違う

ステアリングの操舵フィールはシビックと一番違いがあると感じました。

センターの座り具合はしっかり目ですが、中立辺りは重さは無くスッと操舵出来ます。

個人的にはここが重めで自分で運転してる感が強いのが好みだったので残念ではありました。

 

ステアリングの握りは普通の感じ。

Zにはステアリングヒーターが備わり、操作性の良い位置にスイッチが配置。見た目はちょっとイマイチか。

 

しかし、操舵に対する車両の動きはクイックで、ダイレクトです。

中立の所からステアリングを操作する→まだ軽い、けど動かした瞬間からクルマのノーズは切った方向に向き始めていました。

シビックはここに重さが伴うのでめっちゃダイレクト!って感じですが、ZR-Vはスッキリダイレクト!って感じです。

途中で車両を右左と振ってみても遅れなく応答してきますし、全然グニグニしないので頭が振られません。良く出来てる!

そして、これはこれで楽しい。

 

ハイブリッドはメタルの減速セレクターが備わる。
しっかりと金属が使用され、メーカーの思い入れが伝わる。

静粛性

静粛性も文句なしでした。

めちゃくちゃ静かって感じでは無いですが、必要なインフォメーションは伝わりつつ、耳障りではない。と言う感じでしょうか。

エンジン音は聞かせつつ、モーターの回生音はしっかりとカットされています。

ロードノイズも嫌な頭上で響く音もしません(個人的には嫌な共鳴音無ければそれで良い)でした。

 

見よ、このリアドアの厚み。
剛性、静粛性に効いてそうです。

Zにはリアシートヒーターが標準装備。スイッチはウィンドウスイッチの前方。

 

ブレーキフィール

ブレーキタッチが素晴らしかった。

ホンダさんのモデルのブレーキ凄く好きなんです。

シビックもZR-Vも全部回生ブレーキらしいのですが、めちゃくちゃ自然なブレーキタッチなんですよね。

初期制動からしっかりと効いて、かつ止まる時までコントローラブル。

これが一番良いブレーキだと(個人的に)思ってます。

 

 

走る、曲がる、止まる、最近はどのメーカーも必要な実力を備えていますが、ZR-Vは特にこの3つを突き詰めてきた印象です。

新型ZR-V良いクルマでした!

 

では最後に後席の居住性やラゲッジルームをチェックして終了です。

新型ZR-V後席の居住性・助手席の広さは?

まずは後席の居住性です。

比較的コンパクトなZR-Vですが、後席の居住性は充分広いです。

後席の見え掛かりはこんな感じ。

後席も抜かりの無い質感の仕上がり。

 

運転席は175センチの私のドラポジに合わせてあります。

膝前空間は充分です。

 

シート下にも靴がしっかりと入りますので、くつろいだ姿勢も可能です。

 

若干膝が立つような感じにはなりますね。

前席・後席共に着座位置が低めの設定でしょうか。もしくはこのプラットフォームでEVやPHEVも海外では出るのかもしれません。

 

センタートンネルによる段差は殆どありませんので、真ん中に人が乗り易いですね。

 

背もたれの高さはこれ位です。

こちらも充分な高さが確保されています。

 

助手席に私が座った場合も見てみましょう。

 

Zであれば助手席もパワーシートになります。

装備良すぎだろう?w

売る気のあるクルマとそうじゃないモデルとの差別がデカすぎません?w

 

グローブボックスが水平に近いので両膝に余裕を持って座れます。

で、その状態で後ろはどうでしょうか?

 

めちゃくちゃ余裕ありました!

運転席側よりもさらに余裕がある印象です。

快適な移動が出来るクルマになっていますので、家族での移動も問題ないでしょう。

 

新型ZR-Vラゲッジルームの使い勝手は?

新型ZR-Vの使い勝手も見ていきましょう。

 

ZR-Vのラゲッジ容量はパッと見で広いとは言えません。

このクルマの唯一の弱点があるとすればここになるかと。

おそらくですが、体感的には400ℓあるか?ないか?と言う感じですね。

 

私が腕伸ばすと奥に手が届いてしまいます。

 

後席は6:4分割可倒です。さすがにこれで4:2:4が採用されたらビックリですw

センタースルーが付いてると嬉しかったですが、国内モデルだと採用が少ないですね。

ラゲッジ側から後席を可倒するレバーは付いてません。

 

開口部はラゲッジ床面とフラットですね。

 

ハイブリッドでもラゲッジ下に収納があります。

 

Zですとテールゲートにライトが2つも設定されています!

これはなかなか採用が無いですよー

私は興奮しましたww

こんなのアウディ位でしか見たこと無いです。

 

このトノカバーみたいなのがパーセルカバーと言いましてこちらもZの装備です。Xには付きません。

その向こうのCピラーにも両側にライトがあるんですよ。

 

内側から見るとこんな感じ。どちらかと言うとラゲッジよりも後席用ですかね。

このライトが付いてるのも素晴らしい。

 

パワーテールゲートは標準装備です。

Zにはキックで開閉可能なハンズフリー機能が付きます。

このハンズフリー機能はスマートキーを携帯状態で反応します。

展示車でキー持ってないのに、バンパー下にキック動作してる人がちょいちょいいらっしゃって、物凄い教えたいけど言えないオジサンですw

 

後席は倒すとフラットになりますね。

座面がダイブダウンと言って、潜り込むように下に下がるのはホンダさんのお得意な部分です。

以上です!

 

 

ZR-V e:HEV Z スペック一覧

FF(4WD)

モデルホンダ・ZR-V
グレードe:HEV Z
車両価格2022年11月現在¥3,899,500(¥4,119,500)
全長㎜4,570
全幅㎜1,840
全高㎜1,620
ホイールベース㎜2,655
最低地上高㎜190
車両重量kg1,580(1,630)
最小回転半径m5.5
エンジン2.0ℓ直噴NAガソリン
エンジン最高出力PS141
エンジン最大トルクNm182
トランスミッション
駆動方式FF・4WD
燃料タンク容量ℓ57
燃費WLTCkm/ℓ22.0(21.5)
フロントモーター最高出力PS184
フロントモーター最大トルクNm315
リアモーター最高出力PS
リアモーター最大トルクNm
電池種類リチウムイオン
ラゲッジ容量ℓ

 

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